今日は、昭和20年10月5日付『朝日新聞』に基づいています。
昭和20年10月5日(金)
10月5日に東久邇宮内閣が総辞職をしていますが、その内容については、10月6日付『朝日新聞』の報道に基づいて、明日の『日歴』で詳しく述べます。
[社説]
「問題は更に深刻」
[日本国内]
〔連合国最高司令部の動き〕
最高司令官通牒:政治犯の即時釈放、内相らの罷免要求、思想警察も廃止(『憲法便り#352』で詳報)
日本政府側、最高司令官通牒を急遽疑義。
〔政治・行政・司法〕
山崎内相、英記者に語る(三日):秘密警察なお活動(『憲法便り#350』で詳報。)
岩田法相、中国記者に語る(三日):治安維持法、修正考慮(廃止は考えていない)、共産主義運動は部分的に容認(『憲法便り#351』で詳報)
議会制度審議会委員決る。
経済の安定向上へ所要法案、次議会に提出。
〔経済・産業〕
商工業再建の基本方針決る:統制は自主的に、9・18価格停止令を撤廃。
商相、業界有力者と懇談。
総合的産業団体結成の気運動く。
〔社会・労働〕
「豚箱」の改善が根本、三木清氏獄死事件の示唆。
華工(中国人労働者)の暴動、七尾市と秋田で(9月30日)
上野駅に深夜の声、「東京飢う」の予言。浮浪者群の悲劇を見る。
〔復員問題〕
海軍の復員進捗:既に百二十万、外地の分は完了には数年。
〔食糧問題・生活用品〕
配給改善案の実施延期、生鮮食料品。
日用品の生産目標、時期決る:年内に鍋690万個、戦災者には毛布100万枚。
〔災害〕
またも新台風本土へ接近。
[外国]
南朝鮮に行政権なし:マ元帥の発言【東京三日発BBC=同盟】
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