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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2014年 07月 27日

憲法便り#623 ひとり芝居『ヒットラー来り、ヒットラー去る』上演への反応と、三部構成の詳細について

7月27日
憲法便り#623 ひとり芝居『ヒットラー来り、ヒットラー去る』上演への反応と、三部構成の詳細について_c0295254_1655567.jpg


昨日の「憲法便り#622」で簡単にふれたが、改めて全体を記しておきたい。

今年のはじめから構想を練っていた、ひとり芝居『ヒットラー来り、ヒットラー去る』を、6月15日に上演した。
「元朝日新聞ベルリン支局長・守山義雄氏 没後50周年記念」と銘打っての公演で、これが初演である。
三部構成で、上演時間は2時間。休憩なし。
狭い会場での講演なので、ブログには掲載せず、ごく一部の友人および近隣の人たちだけにお知らせした。
全体の構成は、下記の通り。

第一部 いざ、ベルリンへ!
第二部 パリ入城記から、ドイツ脱出まで
第三部 ヒットラー来り、ヒットラー去る

上演終了後、一番前の席で見ていて下さった女性から、名刺をいただいた。
「劇団民藝」のベテラン女優、青木道子さんであった。

思いがけないことなので、とっさに、「素人芝居を観ていただき、ありがとうございました。お恥ずかしい次第です。」と挨拶すると、
「いえ、そんなことはありません。とても感動しました」と、おっしゃって下さった。

青木さんは、当日予定があったのだが、予定を変更して、友人を誘って来て下さったとのこと。
ところで、そのご友人の反応が、次のように思いがけないものであった。
「私たちは、昭和ひとけた生まれなので、私たちよりもかなり年配の方がこんなに頑張っていらっしゃるので、大変感動しました」。
それを聞いた青木さんは、「あなた何言ってるのよ、これは、岩田行雄さんが守山義雄記者を演じたのよ。守山義雄が生きていたら、105歳よ。」
こう言われた彼女は、ポカンとしていた。

もうひとり、同じような反応をした女性がいた。
「ベルリンには何年間滞在していたのですか?」
「ベルリン支局には何人いたのですか?」
「少ない人数であれだけの仕事をしたのは、大変でしたでしょうね?」
彼女に対しては、妻の友人が説明をしてくれたが、納得するまでには多少時間を要した。
それだけ、役になりきっていたので、誤解を招いたのであろう。

私は、当日、夏の盛りであるにも拘らず、黒いダブルの略礼服、黒のハイネック、それに赤いマフラーをして、さらに黒のコートを羽織っていた。そして、この芝居のために初めて買った黒いソフトを被って登場した。
にも拘らず、二人の女性は、私を守山義雄記者自身と思い込んでいたのである。

後日、会場として使わせていただいた「ときどき食堂」を訪ねると、たまたま青木道子さんがいらしていて、次の感想をうかがった。
「今回演じたものは、何も手を加えたりしないで、そのままお続け下さい」

これほど嬉しい言葉はない。
この言葉を励みにして、9月以降に、再演をしたいと思っている。

ここで、第一部~第三部の詳細にふれておこう。

第一部 いざ、ベルリンへ!
1.生い立ち
2ヨーロッパへの第一歩
3.防共外交に凱歌(昭和16年6月1日)
4.世界の推進力 ドイツの巻(7月10日)
5.独ソ不可侵条約(8月23日)
6.ヒットラーの国会演説(9月1日)
7.ヒットラーの要求とは
8.戦時体制(9月5日)
9.足踏み大戦(9月12日)
10.ポーランド戦線(9月19日)
11.回廊地帯の戦いのあと(9月22日)
12.ワルシャワ最後の日(9月28日)
13.独ソ仮国境地帯(10月4日)
14.ナレウ河戦線(10月4日)
15.ヒットラー総統の歴史的演説(10月6日)

第二部 パリ入城記から、ドイツ脱出まで
1.パリ入城記(昭和15年6月15日)
2.凱旋門下の分列式(6月16日パリ発)
3.コンピエーニュの森(6月21日コンピエーニュ発)
4.ソ連に宣戦布告(6月22日ベルリン発)
5.ハリコフ戦線(昭和17年5月31日ハリコフにて)
6.スターリングラード(昭和18年2月2日)
7.ドイツの銃後(2月8日)
8.昭和19年・・・敗戦への大転換点
9.ベルリン脱出

第三部 ヒットラー来り、ヒットラー去る(敗戦後)
1.ふたつの対独勝利演説
2.自由なき「ペンの兵」
3.思想の闇
4.失われたドイツ
5.戦時不急品と教育
6.ヒトラー・ユーゲント
7.モーツアルト没後150年
8.賭場で聞く日米開戦
9.運命のルーレット
10.品が悪い元首
11.ヒトラーは政治家ではなく、無教養な大衆を率いる行動の英雄
12.ベルリン陥落に至る秘密の発生
13.若いタイピスト
14.ベルリン陥落後のドイツ人

以上のように、多岐にわたっている。したがって、一気に二時間の上演となる。


※平和憲法を守る闘いに寄与するため、5月に下記の新著を緊急出版しました。

『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―
(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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by kenpou-dayori | 2014-07-27 16:14 | ナチス


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