2015年 03月 11日

憲法千話・憲法クイズNo.2:日本国憲法の付帯決議は何項目でしょうか?

2015年3月11日

憲法千話・憲法クイズNo.2:日本国憲法の付帯決議は何項目でしょうか?

正解は、四項目。

一九四六年八月二十四日に行われた衆議院本会議において決議された、日本国憲法への附帯決議四項目を紹介します。
典拠は、『官報 号外 昭和二十一年八月二十五日』に掲載された「第九十回帝國議会 衆議院議事速記録 第三十一号」です。(付帯決議の文章は、ひらがなで記されている。ただし、旧仮名遣い、旧字体は改めた。)

付帯決議
一、憲法改正案は憲法附属の諸法典と相俟って、始めてその運用の完全を期待し得るものである。然るに皇室典範、参議員法、内閣法その他多数の各種法令は、未だその輪郭さへ明かでないために、憲法の審議に当っても徹底を期し得なかったことは、深く遺憾とするところである。政府は速かに是等諸法典を起案し、国民の輿論に問う準備をなすべきである。
二、改正憲法が生活権、労働権等の経済的基本権を確立したことは時代の要求に即応する適切な措置であるが、然し是等の権利の裏付となるべき諸施設は、現状を以ては頗る不充分なものがある。政府は速かに広汎な社会政策を樹立し、失業対策、社会保障制度の確立と同時に、他面生産の増強を図り、以て経済再建の促進に万遺漏なきを期すべきである。
三、参議院は衆議院と均しく国民を代表する選挙せられたる議員を以て組織すとの原則はこれを認むるも、これがために衆議院と重複する如き機関となり終ることは、その存在の意義を没却するものである。政府は須くこの点に留意し、参議院の構成については、努めて社会各部門各職域の智識経験ある者がその議員となるに容易なるよう考慮すべきである。
四、憲法改正案は、基本的人権を尊重して、民主的国家機構を確立し、文化国家として国民の道義的水準を昂揚し、進んで地球表面より一切の戦争を駆逐せんとする高遠な理想を表明したものである。然し新しき世界の進運に適応する如く民衆の思想、感情を涵養し、前記の理想を達成するためには、国を挙げて絶大の努力をなさなければならぬ。吾等は政府が国民の総意を体し熱情と精力を傾倒して、祖国再建と独立完成のために邁進せんことを希望するものである。
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by kenpou-dayori | 2015-03-11 10:51 | 憲法千話・憲法クイズ


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