2015年 03月 18日

憲法千話・憲法施行に際しての社説No.6:昭和22年5月3日『時事新報』社説「憲法を守護する者」

2015年3月18日(憲法千話)

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憲法千話・憲法施行に際しての社説No.6:昭和22年5月3日『時事新報』社説「憲法を守護する者」
『時事新報』は、当時、千代田区有楽町にあった時事新報社により発行されていた新聞である。
一面下に、大手保険会社の祝賀広告が掲載されているので、紹介する。広告は、その新聞社の力量と信頼を反映するからである。
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社説の部分を拡大したが、文字が薄く、読みづらいので、第一節を文字起こしする。
社説「憲法を守護する者」
(一)本日を以て新憲法はいよいよ実施せられる。之は世界の何処の国に比較しても、少しも劣らぬ進歩した民主主義の憲法であると誇ってよいものである。開闢いらいの君主政治を堅く維持しつつ、人民主権の新主義を行わんとする点に於て、又世界に率先して戦争を放棄し、軍備を撤廃することを宣言した点に於て、殊に優れた憲法であると自負しても、恐らく之を咎めるものはないであろう。更に人権を保障し、自由と平等の諸権利を、明文を以て確保した点に於ても、世界で最も完備した憲法の一である。米国連邦憲法は、曾て人間の創作した最も巧妙な共和主義の民主政治を規定したものと称せられるのであるが、我新憲法に至っては、曾て人間の創作した最も巧妙な君主主義の民主政治を、日本に実現せんことを期して、新しく制定されれたものである。之を旧帝国憲法に比較するときは、日本は一の世界から一躍、別の世界に飛び越えた観がある。否な日本国と日本国民は、今年今月今日から、心身ともに全然新しい時代に入るのである。新憲法は日本に革命をもとらしたものと云うことを、強いて掩わんとするものがあるけれど、それは自らを欺くものに過ぎない。
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(以上は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料による)
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by kenpou-dayori | 2015-03-18 06:26 | 憲法千話・憲法施行に関する社説


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