2015年 05月 11日

憲法便り#989 「吉田総理大臣による百ヶ条の憲法改正案提案」:『検証・・』(第六版)第四章(3)

2015年5月11日(月)(憲法千話)

憲法便り#989 「吉田総理大臣による百ヶ条の憲法改正案提案」:『検証・・』(第六版)第四章(3)

『検証・憲法第九条の誕生』(増補・改訂 第六版)より
第四章 第九十回帝国議会 衆議院本会議での憲法改正案論議(3)

【 吉田総理大臣による憲法改正案の提案 】

第九十回帝国議会衆議院において、昭和二十一年六月二十五日(火)に吉田総理大臣から提案された憲法改正案の第九条の条文と趣旨説明は、次の通りである。

第二章 戦争の放棄
第九条 国の主権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、他国との紛争の解決の手段としては、永久にこれを放棄する。
陸海空軍その他の戦力は、これを保持してはならない。国の交戦権は、これを認めない。


【趣旨説明】
次に、改正案は特に一章を設け、戦争放棄を規定致して居ります。即ち国の主権の発動たる戦争と武力に依る威嚇又は武力の行使は、他国との間の紛争解決の手段としては、永久にこれを放棄するものとし、進んで陸海空軍その他の戦力を保持及び国の交戦権をもこれを認めざることに致して居るのであります。
これは改正案に於ける大なる眼目をなすものであります。およそ従来の各国憲法中、稀に類例を見るものでございます。かくして日本国は永久の平和を念願して、その将来の安全と生存を挙げて平和を愛する世界諸国民に、公正と信義に委ねんとするものであります。この高き理想を以て、平和愛好国の先頭に立ち、正義の大道を踏み進んで行こうという、固き決意をこの国の根本法に明示せんとするものであります。

(岩田注:改正案全文については、紙数の制約があるので、収録していない。
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by kenpou-dayori | 2015-05-11 11:20 | 自著連載


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