岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2015年 08月 07日

憲法便り#1115:戦争をあおり続けた新聞の戦争加担:昭和20年8月7日付『朝日新聞』の場合

2015年8月7日(金)(憲法千話)

憲法便り#1115:戦争をあおり続けた新聞の戦争加担:昭和20年8月7日付『朝日新聞』の場合

はじめに、外務省編纂『終戦史録』の「太平洋戦争日歴」を再録し、
そのあとで、昭和20年8月7日付『朝日新聞』の紙面を掲載します。
外務省編纂『終戦史録』の「太平洋戦争日歴」

昭和20年8月7日(火)(その①)

「太平洋戦争日歴」には記されていませんが、八月七日にも、東郷外務大臣から、在「ソ」佐藤大使宛に緊急電が打たれ、それに対する佐藤大使から東郷外相への返電が届いています。
在スイス加瀬公使、在ソ佐藤大使からの相次ぐポツダム宣言受諾の進言にも拘らず、無条件降伏ではなく日本に都合のよい戦争終結へ、その和平工作の仲介を、ソ連政府の判断に一縷の望みを抱いて慌ただしく暗号電報をやり取りする外務省。

これは東郷外相と在「ソ」佐藤大使間の最後の往復電です。

(1)東郷外相から佐藤大使への緊急電

昭和二十年八月七日 十五時四〇分
           東郷外相発
在「ソ」佐藤大使
◇第九九三号(緊急、館長符号)
 貴電第一五一九号の関し
形勢益々逼迫し「ソ」連側の明白なる態度速かに承知致度きに付急速回答御取附相成様此上とも御尽力を得度し

(2)佐藤大使から東郷外相への返電

一〇〇九七 昭和二十年 莫斯科 八月七日 一九:五〇発
            本 省 八月八日 一二:〇〇着
                        佐藤大使
東郷外務大臣
◇第一五三〇号(緊急、館長符号)
 往電第一五一九号に関し
「モロトフ」帰莫と共に早速会見方申込み「ロゾフスキー」にも右斡旋方重ねて依頼せる処七日「モ」より明八日午後五時会見し得べき旨予告し来たれり(了) 

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、
外務省編纂『終戦史録』の「太平洋戦争日歴」

昭和20年8月7日(火)(その②)

[日本]
原子爆弾投下のトルーマン声明傍受、これを謀略宣伝とする主張あり。

[外国]
佐藤大使よりモロトフに会見申入れ。
羅馬(ローマ)法王庁、原子爆弾使用を非難。
宋子文モスコー訪問、スターリンと会見。

(注1)外務省編纂『終戦史録』第三十七篇「原子爆弾の投下」(535頁)では、次のように記述している。(昨日の続き)
「七日、この問題で関係閣僚会議が開かれた。東郷外相は、そこで原子爆弾投下云々のアメリカ放送を詳細報告した。陸軍側は、とも角調査報告をまって必要措置を執ろうと主張し、成るべくその効果を軽視するもののようであった。外相は、又その席上で、原爆の出現は、軍側にも戦争終結の理由を与えることになるので、ポツダム宣言を基礎に終戦を考えては如何かとはかったが、その時は、外相の提案を議題として論議するには至らなかった。(明日に続く)

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昭和20年8月7日付『朝日新聞』の一面と二面(当時は、2ページ建ての朝刊のみ)

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by kenpou-dayori | 2015-08-07 16:20 | 太平洋戦争日歴


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