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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2015年 08月 09日

憲法便り#1130:長崎の「一本足鳥居」と、靖国神社の「第二鳥居」について

2015年8月9日(日)(憲法千話)

憲法便り#1130:長崎の「一本足鳥居」と、靖国神社と「第二鳥居」について

1966年、私はまだ早稲田大学で学んでいたころ、友人の結婚式に出席するため九州の小倉まで出かけた。

そして、その友人の実家がある秋月を訪ねてお世話になり、さらに、長崎へと足を伸ばした。

その長崎で最も印象に残ったのは、平和祈念像と、原爆により左半分が吹き飛ばされ、右側だけが残った一本足の鳥居であった。

毎年8月9日になると、私はこの「一本足鳥居」を思い出す。

そして、二度と戦争を引き起こしてはならないと思う。

私は無神論者だから、はっきり言って、神社そのものには興味がない。

だが、8月になると、靖国神社の「第二鳥居」を思い出す。

明治20年(1887年)に建てられた、この「第二鳥居」は、青銅製の鳥居としては、日本一の大きさを誇っている。

「第二鳥居」には、「大阪砲兵工廠鋳造」と刻まれている。大日本帝国の「富国強兵」政策の時代と一致する。

大日本帝国は、富国強兵政策のもと、明治27年(1894年)日清戦争、明治37年(1904年)日露戦争へと突き進む。

先ごろ、「明治日本の産業革命遺産」が話題となっていたが、私はこれらを「明治政府の富国強兵政策遺産」と呼ぶべきものと思っている。ただし、日本人の技術力を否定するものではない。

私は、毎年8月になると、この二つの鳥居を思い出す。

そして、平和の大切さを改めて思い起こす。

by kenpou-dayori | 2015-08-09 20:20 | 今日の話題


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