岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2015年 08月 13日

憲法便り#1150:【再録】昭和20年8月13日東京に投下された連合国のビラ

2015年8月13日(木)(憲法千話)

憲法便り#1150:【再録】昭和20年8月13日東京に投下された連合国のビラ

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以下は、【再録】です。

2013年 08月 13日
憲法便り#195 昭和20年8月13日東京に投下された連合国のビラ

米軍機が八月十三日に投下した日本語のビラ「日本政府の申入れ及び連合国側からの日本政府宛回答全文」とその決定的な影響について

(表)
日本の皆様
私共は本日皆様に爆彈を投下するために來たのではありません。お國の政府が申込んだ降伏條件をアメリカ、イギリス、支那並にソビエット連邦を代表してアメリカ政府が送りました回答を皆様にお知らせするために、このビラを投下します。戰爭を直ちにやめるか否かはかかつてお國の政府にあります。皆様は次の二通の公式通告をお讀みになればどうすれば戰爭をやめる事が出來るかがお判りになります。

八月九日 日本政府より聯合國への通告 英文よりの翻譯

世界平和の大義増進を常に憂慮し給ひまた世界平和の大義實現を衷心より念ぜられ、戰爭の繼續により受くる災難より人類を救濟さるべく戰爭の早期終局を衷心より願望せらるゝ陛下の御諚を畏みて日本政府は數週間前當時中立關係にありし、ソ連政府に対し諸敵國との平和克復の斡旋方を依賴せり。
不幸にして、平和のための右努力は失敗したるを以て日本政府は平和を回復し莫大なる戰爭の災害を出來るだけ早く終結せしめよとの聖上の御希望に副ふべく以下の決定をなせり。
日本政府は一九四五年七月二十六日ポツダムにて米國英國支那及び後に記名加入したるソ連邦の諸政府首腦によつて共同宣言されたる諸條件を受諾の用意あり。但し同宣言は君主統治者としての陛下の大權を損ずるが如き如何なる要求も包含せざ

(裏)
るものとの諒解の下に申し込むものなり。日本政府は右の諒解が妥當なる事を衷心より希望するものであり、且つその妥當なる事を認める返事が確實迅速になされん事を切望するものである。
アメリカ合衆國、大英帝國、ソビエット連邦及び中華民國を代表して、米國國務長官より日本政府へ伝達したメッセーヂの全文(八月十一日)「ポツダム宣言が君主としての日本皇帝の統治權を侵害する如何なる要求をも包含しない」と言ふ諒解を挿入して該ポツダム宣言の條件を受理するといふ日本政府の通告に答へ、我々は次の如くその立場を闡明するものである。
降伏と同時に日本皇帝及び日本政府の統治權は降伏條件實施に適當と思惟する措置を採る所の連合軍最高司令官の下におかれるのである。我々は日本皇帝にポツダム宣言を實施するに必要な降伏條件について日本政府及び日本の大本營による署名に權威を與え、且つこれを保證する事を要求し、日本皇帝は日本の陸海空軍當局を始めその支配下のあらゆる地域に所在する總ての軍隊にむかひ軍事行動を停止すべく命令を發し、その外最高司令官が降伏條件を實施するに要するすべての他の命令を布告するように要請されるのである。降伏と同時に日本政府は指定された如く捕虜及び非戦闘員収容者を速かに連合國運送船に乗船させ得る安全なる場所に移送する事を要する。
ポツダム宣言の條項に則り究極に於ける日本政府の政體が自由に表明された日本國民の意志に副って定めらるべきである。
連合國の軍隊はポツダム宣言に於て規定された目的が達成される迄日本に駐屯するのである

これは、長い文章ではありません。
しかしながら、これまで見て来た八月十一日付の連合国回答、さらには、B29によるビラ投下、それも東京にまでまかれ、国民にひた隠しにしていたことが暴露されるという事態を受けて、万策尽きた日本政府は、唯一残された方策として、八月十四日に第二回御前会議を開くこととなります。
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by kenpou-dayori | 2015-08-13 20:51 | 太平洋戦争日歴


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