岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2015年 08月 17日

憲法便り#1184:昭和20年8月17日 陸海軍人への勅語

2015年8月17日(月)(憲法千話)

憲法便り#1184:昭和20年8月17日 陸海軍人への勅語

外務省編纂『終戦史録』の「太平洋戦争日歴」

昭和二十年八月十五日に「終戦)の詔書を出しましたが、軍部の不穏な動きを抑えるため、八月十七日に勅語が出されます。そして、翌十八日に新聞報道が行われます。
八月十八日付『朝日新聞』は一面トップで、次の見出しを掲げて勅語を報じています。
「畏し陸海軍人に勅語を賜ふ」
「出處進止を巌明 国家永年の礎を遺せ」

新内閣の閣僚名簿に関する記事は、二番目の扱いです。

勅語の原文は、カタカナで報じられていますが、平仮名に書き直された下記の文献を参考にしました。

外務省編纂『終戦史録』の「第五十六篇 軍の動行(ママ)と八・一五事件その他」より(七四五頁を引用)

○勅 語(八月十七日陸海軍人に賜りたる勅語)

「朕曩(さき)に米英に戰を宣してより三年有八ヶ月を閲す此間朕が親愛なる陸海軍人は瘴癘(しょうらい)不毛の野に或は炎熱狂濤の海に身命を挺して勇戰奮闘せり朕深く之を嘉す今や新に蘇国(ソ連)の參戰を見るに至り内外藷般の狀勢上今後における戰爭の繼續は徒に禍害を累加し遂に帝國存立の根基を失ふの虞れなきにしもあらざるを察し帝國陸海軍の闘魂尚烈々たるものあるに拘らず光榮ある我國體護持の爲朕は爰(ここ)に米英蘇並に重慶と和を媾(こう)せんとす
若し夫れ鉾鏑に斃れ疫癘に死したる幾多忠勇なる將兵に對しては衷心より之を悼むと共に汝等軍人の忠誠遺烈は萬古國民の精髄たるを信ず
汝等軍人克く朕が意を體し鞏固なる團決を堅持し出處進止を嚴明にし千辛萬苦に克ち忍ひ難きを忍ひて國家永年の礎をの遺さむことを期せよ」

なお、昭和二十年八月十四日のポツダム宣言受諾の発電以降、マッカーサー元帥より「即時停戦の指令到達」までの詳細を、『日本外交文書 太平洋戦争』(外務省)に基づき調査中です。

*岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!(『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版)の注文については、こちらから
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by kenpou-dayori | 2015-08-17 08:25 | 太平洋戦争日歴


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