岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

kenpouq.exblog.jp
ブログトップ
2015年 09月 23日

憲法便り#1398:昭和20年9月21日の新聞報道に見る戦後日本社会の民主化【再録シリーズ】

2015年9月23日(水)(憲法千話)

憲法便り#1398:昭和20年9月21日の新聞報道に見る戦後日本社会の民主化【再録シリーズ】

以下は、【再録】です。

*注目すべきは、日本の本土に先駆けて、沖縄において「婦人参政権」が確立していることです。

*********************************************
2013年 09月 21日
憲法便り#314 昭和20年9月21日「日本の民主化、憲法民主化の日歴」

今日は、昭和20年9月21日付『朝日新聞』に基づいています。
『朝日新聞』は、マッカーサー最高司令官命令により、十八日午後四時から二十日午後四時までの四十八時間(二日間)発行停止となっていましたので、9月19日、20日は欠号です。
従って、当時の地方紙は、通信事情により東京の新聞よりも情報が一日遅れになることが多かったのですが、9月21日付『朝日新聞』には、9月20日付『新潟日報』よりも一日遅れで掲載されてニュースが見られます。大変珍しいケースです。通常は二頁建てですが、9月21日付『朝日新聞』は四頁建てです。

昭和20年9月21日(金)

[社説]
「重臣責任論」

[日本国内]
陸海軍の復員順調に進捗、既に百六十四万。終戦一ヵ月、内地陸軍の四分の三。
憲兵の兵力減少。行政、司法警察は停止。
戦後対策審議会、総裁に首相・委員に有識者。
連合国の諸要求を応機迅速に実施、緊急勅令きのう発令。
沖縄で婦人参政。
(岩田注1:米軍の軍政下にあった沖縄では、日本本土に先駆けて、婦人参政が実現している。)

終戦政治の基本的動向、真の民主日本確立(この項は6月3日付『憲法便り#32』で詳細を述べていますので、参照して下さい)

首相宮外人記者団と御会見(二面)
(岩田注2:当時の新聞は通常は一面と二面のみ。二日間の刊行停止で他紙に遅れをとり、本来ならば一面トップにすべきところだが、二面トップに掲載している)

吉田茂外相信任式(9月17日)(二面)

岸信介氏米憲兵司令部へ、マニラ暴行の太田大使らも。

[国外の日本軍、在留邦人]
輸送に海軍艦船九十九隻:海軍引揚げ、カロリン諸島から。
在留同胞の引揚状況、:樺太から七万、朝鮮には三十数万待機中。

[外国]
国共、均等の地位に:中国各政党の団結に意見一致【重慶二十日発SF=同盟】
中国各党連絡会議【重慶十八日発中央社=同盟】
インド完全自治:英首相、総督言明【ロンドン十九日発SF=同盟】

三井、三菱を解体せん、賠償委員会の米代表言明【ロサンゼルス十九日発USG=同盟】
日本綿業を制限、米綿製品輸出業者の意見【ニューヨーク十七日発SF=同盟】

(岩田注3)昨日の「日歴」で紹介したように、9月20日付『新潟日報』の記事では、「憲法の改正研究:政府は現在連合軍の進駐を迎えてこれが円滑に進捗うるよう努力しており、今までこれに触れる暇はなかったが、何れは研究したい。」となっている。
だが、9月21日付『朝日新聞』二面の記事では、「憲法改正を考えているかという点については、現在連合国司令部よりの命令実行事務に忙殺され、まだそこまで研究していない」と報じられている。
したがって、憲法改正研究の積極的意思は表明されておらず、新聞によって見出しの取り方は違う。むしろ、『新潟日報』が一面トップで、憲法改正への期待を込めた見出しを付け、突出している。
[PR]

by kenpou-dayori | 2015-09-23 14:26 | 戦後日本と憲法民主化報道


<< 憲法便り#1399:昭和20年...      憲法便り#1397:昭和20年... >>