2015年 10月 10日

憲法便り#1435:「戦争とワイン:私が訪問した、ドイツと日本のワイナリーの戦争体験の物語です。

2015年10月10日(土)(憲法千話)

憲法便り#1435:「戦争とワイン:私が訪問した、ドイツと日本のワイナリーの戦争体験の物語です。

今日は、「戦争とワイン」について書く予定です。私自身が訪れたワイナリーの戦争体験です。

最初は、1989年10月に訪れたドイツのワイナリーの話し。

仕事で、フランクフルトのブックフェアーに出かけた時のこと。

日曜日に、取引先のDr.Zが、フランクフルト郊外にある、修道院と、レストランに案内してくれました。

その帰りがけ、彼はなだらかな丘陵地帯にあるに、小さなワイナリーに立ち寄ってくれました。

店に入ると、主人が笑顔で迎えてくれました。

私が日本からきたことを告げると、彼は、地下の貯蔵庫に案内をしてくれました。

貯蔵庫には横穴のような通路が掘ってあって、その先に特別の小部屋がありました。

そして、壁の穴には、20世紀初めからの、毎年のワインが1本づつ保存されていました。

私が、自分の生年である、1942年産のワインがあるかと尋ねると、主人は残念そうに首を横に振って、

1942年、1943年、1944年は、戦争に巻き込まれて、ワイン生産は出来なかったと答えました。

確かに、その三年分の丸い穴は、その下に年度を示す数字だけが書き込まれたまま、空洞になっていました。

美しいぶどう畑が続く丘陵地帯にも、戦争は無遠慮に、容赦なくやってきました。

妻への土産に、主人が薦める白ワインを1本買い求めて、どんな理由があっても、戦争はしてはならないと思いながら店をあとにしました。

次は、昨日、10月9日に、山梨県立美術館で開催中の「ピカソ展」を見た帰りがけに、妻と娘夫婦と共に訪れた「SADOYA」というワイナリの話しです。

甲府駅から歩いて7分ほどのところにある「SADOYA」は、2年後に創立100周年を迎えるという。

このワイナリーの見学を予め申し込んで、案内を受けた最後に、意外な事実を教えられました。

テレビドラマ「花子とアン」の中で、太平湯戦争中に、ワインの軍事利用、具体的には、潜水艦や魚雷の音波を捉える音波探知機の材料に使われる話がありましたが、日本中のワイナリーから、ワインが「さどや」に集めれ、軍への協力をしたという話でした。

1944年に「さどや」を軍服姿で訪問した、三笠宮の写真も残っています。

しかし、この「さどや」も、1945年に、戦火に巻き込まれ醸造場が全焼したとのこと。

戦争は、人命を奪い、街を破壊し、農村を破壊し、生活も文化も破壊してしまうことを改めて実感した次第です。

戦争は絶対に反対です!

戦争法をなくしましょう!
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by kenpou-dayori | 2015-10-10 21:47 | エッセー


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