2016年 03月 29日

憲法便り#1628:与謝野晶子作「君死にたもうことなかれ」ーすべての自衛官とそのご家族に送る詩!

2016年3月29日(火)(憲法千話)

憲法便り#1628:与謝野晶子作「君死にたもうことなかれ」ーすべての自衛官とそのご家族に送る詩!

いつものように、朝が来た
いつもとちがう朝が来た

今日から、「戦争法」が施行される
平和憲法の下で、施行される

だが、私たちは「戦争法」に反対する
国会前で、駅頭で、広場で行動する

与論の力で、政府の行動を縛ろう
与論の力で、自衛隊の行動を縛ろう

自衛官も本当は死にたくない
自衛官も本当は殺したくない

すべての自衛官にこのうたを届けよう
自衛官の両親にこのうたを届けよう

    2016年3月29日   岩田行雄


「君死にたもうことなかれ」ー旅順口包囲軍の中に在る弟を歎きて

ああおとうとよ 君を泣く
君死にたもうことなかれ
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも
親は刃(やいば)をにぎらせて
人を殺せとおしえしや
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや

堺(さかい)の街のあきびとの
旧家をほこるあるじにて
親の名を継ぐ君なれば
君死にたもうことなかれ
旅順(りょじゅん)の城はほろぶとも
ほろびずとても 何事ぞ
君は知らじな あきびとの
家のおきてに無かりけり

君死にたもうことなかれ
すめらみことは 戦いに
おおみずからは出でまさね
かたみに人の血を流し
獣(けもの)の道に死ねよとは
死ぬるを人のほまれとは
大みこころの深ければ
もとよりいかで思(おぼ)されん

ああおとうとよ 戦いに
君死にたもうことなかれ
すぎにし秋を父ぎみに
おくれたまえる母ぎみは
なげきの中に いたましく
わが子を召され 家を守(も)り
安しと聞ける大御代(おおみよ)も
母のしら髪(が)はまさりぬる

暖簾(のれん)のかげに伏して泣く
あえかにわかき新妻(にいづま)を
君わするるや 思えるや
十月(とつき)も添(そ)わでわかれたる
少女(おとめ)ごころを思いみよ
この世ひとりの君ならで
ああまた誰をたのむべき
君死にたもうことなかれ
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by kenpou-dayori | 2016-03-29 07:00 | 名著・名文・名言紹介


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