2016年 08月 07日

憲法便り#1816:長野講演で、若い母親たちは、安倍改憲の危険性に気づいてしまった!

2016年8月7日(日)(憲法千話)

憲法便り#1816:長野講演で、若い母親たちは、安倍改憲の危険性に気づいてしまった!


8月4日長野市内で、下記のレジュメ及び5枚の資料をもとに、憲法講演を行った。

すでに憲法便りでお知らせしたが、今回は、若いお母さんたちを対象とした。

初めての試み、夏休み中、さらには、講演会当日に会場変更ということが重なって、参加者は8名と少人数であったが、個人宅でのアットホームな感じで行われ、会は好評のうちに終わった。

お母さんたちは、子供連れであった。子供の「参加者」は6人。
ちょうど、会場となったお宅のに小学生のお孫さんが遊びにきていて、そのお嬢さんが、別室で子供たちの世話をかって出てくれた。

質問タイムになって、参加したお母さんがたから、最近、インターネット情報をもとに、5~10人で憲法学習会を始めていること、7月に映画「不思議なクニの憲法」の上映会を開催したところ、30人の参加があったことが話された。

そして、今回のような、歴史的事実に基づく学習会をしたいので、最近出来れば、近いうちにまた来てほしいという要望が語られた。

また、このお母さんが、若者のことばで、「私たちは気づいてしまった!」と感想を述べていたことが、印象的であった。

【レジュメ】
2016年8月4日
安茂里九条の会主催・憲法講演会『憲法と子どもたちの未来』レジュメ
                           岩田行雄
【 講演のポイント 】
〔はじめに〕 ちょっと質問。
      「とと姉ちゃん」が、「戸主(こしゅ)」になった意味は?      
      明治憲法下の民法の「戸主」と、新憲法下の民法の「世帯主」の根本的な違い。
①憲法とは何か・・・家に例えれば、設計図。
 世界で最初の憲法は、「マリー・アントワネット」の時代にフランスで作られた。
②日本国憲法が、「平和憲法」と呼ばれるのは? →戦争への深い反省から生まれた。

③今の憲法を変えて良いのか? →改憲の狙いは第九条を変えて、戦争を復活する。
④「お試し改憲」とは? →最大の狙いは隠して、やり易いことで国民を慣らす。
⑤改憲の「国民投票」とは? →衆参両院それぞれの3分の2以上の議員で発議。
  今回の参院選で、改憲勢力が3分の2以上を占めたことの意味。

⑥自民党の『日本国憲法改正草案』(平成24年4月27日決定)
 草案の現物に基づいて説明。
⑦「徴兵制」とは何か? →「自衛隊」は応募だが、「徴兵制」は全国民への強制。
⑧「立憲主義」とは何か? →民定憲法(国民が政府を縛る憲法)に基づく政治。
 *その反対は、欽定憲法(政府が国民を縛る憲法)に基づく政治。
      
⑨日本国憲法 第九条の条文 →この条文があるので、日本は戦争が出来ない!
「第二章 戦争の放棄
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」

⑩「憲法改正案委員小委員会での検討点…字句上の問題、漢字制限との関係での問題、規定の性格の問題
1.「主権の発動たる戦争」→「国権の発動たる戦争」(p.107)
2.全然何もやっていない時に抛棄というのはおかしい→これは戦争権の抛棄(p.110)
3.「戦争の抛棄」か、「戦争の否認」か(p.108~)→「否認」は少数意見(p.115)
4.漢字制限との関係で「抛棄」は「放棄」に。「ホウキ」「ホウ棄」はどうか(p.110)
5.平和を愛好するということよりは、世界平和の維持に努力する、協力する(p.113)
6.「永久に」を削る(原夫次郎委員・日本進歩党)(p.113)
7.「他國との間の紛爭の解決の手段」→「国際紛争を解決する手段」(p.115)
8.「保持してはならない」→「保持せず」か、「保持しない」か(p.115~)
9.「國の交戰權は、これを認めない」を「国の交戦権を否認することを声明する」に。
→これでは「禁止規定」が「宣言規定」に変り、弱くなった印象をうける。(p.121)
 10.「声明する」「宣言する」という表現が必要か、不必要か(p.116~)
11.第九条を削除して、憲法前文に入れる(林平馬委員・協同民主党)(p.119)
12.「陸海空軍その他の戰力は、これを保持してはならない」…将来これを読む度毎に、
    国民の誰もが如何にも他力的な情けなさを感ずるような気がする。(p.133)     

〔おわりに〕教科書問題・・・子どもたちを戦争に導く、「公民」教科書の採択の増加。
 育鵬社の「公民」教科書の内容。現物に基づいて説明。  
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by kenpou-dayori | 2016-08-07 16:45 | 今日の話題


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