2017年 01月 01日

憲法便り#1892:年頭20話(その4)出版OB九条の会ニュースに寄稿した近況報告。

2017年1月1日(日)(憲法千話)

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憲法便り#1892:年頭20話(その4)出版OB九条の会ニュースに寄稿した近況報告。


出版OB九条の会から、2016年8月に原稿依頼を受け、9月2日に郵送しました。

原稿を送る際に、下記の手紙を添えました。(手紙の部分は、ニュースには掲載されていません)


その近況報告が掲載された『出版OB九条の会ニュース』が、12月初旬に届きましたので紹介します。

原稿発送後、11月4日に、再び長野市内で憲法講演を行っています。

「自分で考えるために学ぶ会」からの依頼によります。


いま、この近況報告と手紙を読み返してみて、「真理がわれらを自由にする」という思いを強くしています。

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出版OB九条の会 御中

拝復 

原稿依頼のお手紙をありがとうございます。嬉しく拝読いたしました。

ワープロの手紙で失礼します。ご依頼の趣旨に沿った原稿を同封致します。

ご指定の800字(42字×19行)でまとめました。

後半部分でふれた堀尾論文は、自ら設定した結論に合致した部分を寄せ集めたもので、学術論文とは言い難い粗雑なものです。堀尾論文では、歴史を動かしたのは「幣原か、マッカーサーか」ということのみに焦点が当てられています。例えて言えば、「木を見て、森を見ない」論議です。それでも、『世界』、『東京新聞』、『しんぶん赤旗』が肯定的に掲載したものに批判的な意見を述べるのは、天動説が支配する世界で、地動説を唱えるような感じがします。そして、「幣原説」を認めるかどうかが、「踏み絵」のようになることを恐れています。しかしながら、憲法を守るためならば、史実を曲げても良いということにはなりませんし、学問・研究の閉塞状況を生み出すことになると思いますので、私は、実証的な研究に基づく発信を続ける所存です。「押し付け憲法」論、「幣原説」、および堀尾論文に関する詳しい解説文と資料は、準備が出来次第お届けします。敬具






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出版OB九条の会 御中

近況報告                          岩田行雄(元ナウカ労組)

昨年(2015年)は体調不良と国会情勢緊迫により講演は行いませんでしたが、今年は積極的に行っています。二月「八軒校区九条の会」(仙台)、同「吉野作造通信を発行する会」(仙台)、四月「新宿のくらしと文化を考える会」(高田馬場)、五月「九条の会ゆざわ」(秋田県湯沢)、六月「極東書店読書会」(水道橋)、同「能代まちなか九条の会」(能代市)、八月「杏茂里九条の会」(長野市)。各講演は約二時間。論題は『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!―「押し付け憲法」論への実証的反論』。「杏茂里九条の会」は九年ぶりで、今回は若い母親を対象に一時間の講演。論題は『憲法と子どもたちの未来』で、実物を示して育鵬社公民教科書にも言及。通算一四六回目の講演です。八月には「憲法フォークジャンボリー イン東京 2016」で講談『日本国憲法誕生秘話』を上演。憲法研究は二〇〇四年一月からですが、現在も学位論文『日本国憲法成立史の実証的再検討』執筆のため国立国会図書館、国立公文書館、外務省外交史料館に通って議会及び委員会議事録、文書類、外交記録、GHQ文書等の原資料を調査し、内閣官房、衆議院、内閣法制局、法務省等に問い合わせも。研究手法は、あらゆる資料を予断や偏見なしに読み、史実に基づき正確な全体像及び細部を把握すること。「押し付け憲法論」の誤りだけでなく、「九条提唱者幣原説」の誤りや問題点についても解明して来ました。幣原説ありきで書かれた堀尾論文が『世界』五月号に掲載され、その中で紹介されたマッカーサー書簡は、『東京新聞』、『赤旗』でも「新資料発見」と大きく報じられています。しかし同書簡は以前から公開されており、また基礎資料の検討がない堀尾論文には多くの誤りがあります。「押し付け憲法論」への反論と「九条提唱者」の問題はイコールではありません。歴史の研究者として看過出来ませんので上記三誌紙に対して、またブログ、学術誌での意見表明も準備中です。

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201692



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by kenpou-dayori | 2017-01-01 20:00 | エッセー


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