岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2017年 09月 01日

憲法便り#2134:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.24: 岐阜篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)

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憲法便り#2134:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.24: 岐阜篇』

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【岐阜タイムス】公布記念(十一月四日付一面より) 
 
「全県慶祝に沸立つ 記念式典、祝賀の多彩な催し」
[岐阜市]
午前十時から岐阜公会堂で県・岐阜市共催の記念式典を挙行、二千名参加。

(十一月四日付二面より)
「新しい旗印を仰いで 戸毎に新生の日の丸 歓喜の神輿町に村に氾濫」

「岐阜市」
新憲法公布の喜びの日、多彩な行事は県下各地に華々しく繰りひろげられたが、この日岐阜市では早朝から祝新憲法公布のビラ、ポスターなど目抜きの街に飾られた色とりどりのアーチ、戸毎に立てられた国旗の波、午前八時半早くも市内国民学校の児童たちは、手に手に日の丸をかざしながら旗行列を繰り出せば、午前十時から市公会堂では県・市主催の官民合同祝賀式がおごそかに挙行された。このころからその粋を競って待機していた各町内会、職場、靑年団、それに可愛い子供連の趣向をこらした神輿練りだし始め、威勢いい“ワッショイワッショイ”の掛け声が、賑やかなどらや太鼓の鳴り物と共に全市を包んだ。朝来から秋日和の快晴に恵まれた神輿を追って押し寄せる人の波は昼ごろからひきもきらず、街を埋め、道路にあふれて交通整理のお巡りさん、臨時応援の市中生たちの声もかれた午後二時頃には、全市の神輿も総出動、盛り場の柳ケ瀬通りなど先の“復興祭り”や陛下行幸の時を偲ばせ、中でも魚介会社の“大鯛”、鐘紡の“釣鐘”、徳川町の“男女同権人形”、岐阜郵便局の“ポスト”、金津組合の屋台流し、ヨチヨチ歩きの幼児たちの担ぐ可愛い神輿などが人目をひいた。
【写真説明】(上)柳ヶ瀬を練る魚介組合の花神輿と渋谷町の天狗ミコシ及び“男女同権”神輿、(下)金津の花街手踊
[大垣]
全市国民学校児童が手に手に日の丸の国旗を打ち振り万歳を連呼、市役所、郵便局、教職員連盟、日電、揖斐電、寺内町各青年団など全市から繰り出した五十余の神輿、流しは新日本の門出を祝い市内を練り歩き、日電女子従業員三百名余の「濃飛音頭」街頭舞踊に市民の祝賀気分はその頂点に達し、明るい希望を抱いて民主国家建設の第一歩を踏み出した。
[高山]
午前中の式典に続いて、正午から市会議員、市吏員らの祝賀仮装行列、日枝青年団陣屋分団の神輿担ぎ、丸太木工場の自動車行列など各種団体の奇抜な仮装行列や競馬大会も行われ、多彩な祝賀行事を繰りひろげた。市内の店頭では祝賀の飾り物、全市美術工芸展覧会、全飛工業製品展示会、全市店頭装飾競技会などが開催されたが、昼夜城山で煙火を打上げ一段と祝賀気分をそそり、各商店会は何れも景品付き大廉売を行い、全市に祝賀気分が漲った。本町会では今日四日夜、本社選定の濃飛音頭大会を催し、一般の飛入りを歓迎している。なお、同市の憲法公布記念祝賀歌は、郷土詩人福田夕咲作詞、山下笛朗作曲で出来上がり、三日の祝賀日に全市民声も高らかに歌った。
[多治見]
午前九時から多治見中学校グランドで市民大運動会を挙行、学童生徒から町内会選手まで出動、賑やかな祝賀気分を横溢させたが、街には戸毎に日の丸がはためき、商店のウインドウには奉祝飾りが施されて商品祭りが催され、盛り場を練る花神輿、仮装行列などワッショワッショの掛け声は夜に入っていよいよ高潮した。
[美濃町]
一日、二日と相撲大会、町内会神輿行列などすでに盛りだくさんな祝賀行事が行われたが、この日は町内会対抗運動会が華やかに挙行された。
[揖斐地方]
各町村とも記念植樹や慶祝行事が行われ、谷汲山、揖斐峠、霞間ヶ谷方面へはハイキングの客が終日続いた。
[船津]
栃(?)原校創立五十周年記念式を兼ね学童書画展覧会、運動会など祝賀行事を行った。」

【 再録 】
2013年5月12日付
憲法便り#7 憲法公布記念シリーズ(第1回)「当時の岐阜県では」


「花神輿(大鯛の神輿)」「天狗神輿と男女同権神輿」

 今日から、憲法公布記念シリーズの連載を始めます。『心踊る平和憲法誕生の時代』を補完する目的で、同書に収録できなかった写真記事を、シリーズ化して順次紹介します。昭和21年11月3日の憲法公布記念日を中心にその前後の記事も併せて紹介する企画です。原則として各都道府県を一回ずつ紹介しますので、一巡すると約50回になります。

 この記事開始を機に、ブログのタイトル「岩田行雄の憲法便り」を「岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞」と変更します。日刊とする理由は、これまで蓄積して来た研究成果の中で伝えたい多くのことがあること、安部政権になってから憲法をめぐる情勢が逼迫していることによります。
 紹介する新聞資料の中には、私が調査した時点で国立国会図書館が所蔵していなかったため、各県立図書館を訪問して、収録した資料が多く含まれています。この企画は、憲法研究史上初めての試みで、必ずや皆さんのお役に立つことと思います。資料収集のため訪問した各地の図書館は、次の通りです。

宮城県図書館
群馬県立図書館
茨城県立図書館
千葉県立図書館
埼玉県立浦和図書館
山梨県立図書館
静岡県立図書館
富山県立図書館
福井県立図書館
徳島県立図書館
香川県立図書館
鳥取県立図書館
広島市立図書館

以上の他に、滋賀県立図書館に依頼をして収集した『滋賀新聞』の記事もあります。

したがいまして、資料収集にまつわるエピソードも併せて紹介しますのでお楽しみに。
憲法公布記念シリーズ終了後は、昭和22年5月3日の憲法施行記念シリーズを予定しています。
 
 憲法公布記念シリーズ第一回は、「当時の岐阜県では」です。

 今日は、『岐阜タイムス』昭和21年11月4日付二面より、柳ケ瀬を練り歩いた岐阜魚介組合の「花神輿(大鯛の神輿)」、渋谷町の「天狗神輿と男女同権神輿」、そして「金津の花街手踊」の写真を紹介します。

 岐阜県から始めたのは、それなりの理由があります。ご本人の了解を得て紹介しますが、岐阜県の加藤正吉さんからいただいた『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文葉書は、驚いたことに入院中の病床からの発信でした。

文面には「前略 折りしも戦後最低の投票で国家理想を破壊する強大な改憲勢力が誕生した昨年暮、御病気との格闘をすり抜けられ、新著を手掛けて頂いた迫力ある御手紙本日手にしました。早速手持の資金と、どうしても読ませたい人、読んでもらいたい人を数えました結果、15部御送付頂きたいと存じます。正直、我が世代の退廃文化の統領“太陽の季節”がマスコミを利用し、クソ腹の立つ年末年始でした。それが原因かは不明ですが、この申込書も病棟の片隅で書いています。」(後略)

 私はすぐにお見舞いのお茶を添えて手紙を送りましたが、その後快方に向かわれたということで、さらに五部の追加注文を頂きました。そして、加藤さんから『心踊る平和憲法誕生の時代』を贈られた蕨市の方から3部の御注文を頂きました。私の著作はいつもこのような御協力により、広めて頂いています。
 5月9日に電話を差し上げたところ、その後、お元気でお過ごしとのことでしたので、加藤さんの健康回復のお祝いの意味を込めて、大鯛の花神輿の写真がある紙面を選びました。この紙面は、国立国会図書館のマイクロフィルムが劣化していて文字が判読できないため、岐阜県立図書館に依頼して、送っていただいたコピーを利用したものです。
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もうひとつ、11月3日付『岐阜タイムス』二面から、祝賀広告を紹介します。(コピーの下が切れているのは、マイクロフィルム作成時の問題です)
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 全国の祝賀行事と祝賀広告については、『心踊る平和憲法誕生の時代』(改題・補訂第二版は、『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』))の第四部、第五部をご覧ください。

(画像の典拠は、岐阜県立図書館所蔵マイクロ資料より)

*次回は、静岡篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
ご注文は、下記の書店へ
美和書店 電 話03-3402-4146  FAX 03-3402-4147

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by kenpou-dayori | 2017-09-01 21:42 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では


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