岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2017年 09月 02日

憲法便り#2143:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.33: 奈良篇』

2017年9月2日(土)(憲法千話)

憲法便り#2143:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.33: 奈良篇』

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より


【奈良県】
奈良県内の行事に関しては、
『大和タイムス』の一九四六年十一月が欠落しているが、幸いにして『京都新聞』(山城版)十一月三日付二面に「奈良だより」が掲載されているので、これを紹介する。ただし、すべて奈良市の行事予定である。

▲奈良市では新憲法公布と正倉院御物展観を機に、一日から十五日までを期間として文化祭を挙行、講演、体育、音楽芸能大会等多彩なプログラムを繰り展げている。
[一日]市民野球、文化昂揚懇談会、
[二日]宗教講演会(戒壇院)、
[三日]文化祭挙行式(奈良会館)、憲法公布講演会(同)、市民相撲大会(佐保校)、市民笑いの夕(会館)、
[五日]市民体育大会(春日野)、
[六日]奇術と軽音楽の夕(会館)、能(御□所)、
[七日]能二日目(同)、市民野球大会(春日野)、
[八日]文化踊りの夕(会館)、
[九日]アマチュア芸能大会(会館)、卓球大会(女高師講堂)、
[十日]庭球大会(女高師)、
[十一日―十四日]
美術展(会館)、
[十五日]カルチュラル・レッスン(浜美校)、写真・書道展(会館)、
[一日―十五日]市内装飾展(同)、天平文化と正倉院御物に因んだ新製品展(貿易館陳列所)

【 施行記念 】
▲大和タイムス社主催「漫画・ポスター展」五月三日―九日
▲奈良音楽協会、大和タイムス社共催「寧楽芝能」(奈良県立公会堂 庭園芝生)>五月十七日。
(雨天だったが、予定通り決行:昭和22年5月18日『大和タイムス』二面より)


昭和21年11月3日付『京都新聞』第二面下
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YB-40)

*次回は、和歌山篇。

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以下は、5月5日の増補部分です。

私は、千駄ヶ谷の国立能楽堂、神楽坂の矢来(やらい)能楽堂、鎌倉宮境内での薪能(たきぎのう)などを見たことはあります。
しかしながら、芝生の上で演じる「芝能」は見たことがありません。
機会があれば、一度観たいものと思っています。

日本国憲法施行記念行事としては、他に例を見ない、出色の古典芸能です。

昭和22年5月17日付『大和タイムス』二面
「新憲法施行記念 寧楽芝能」番組について
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昭和22年5月18日付『大和タイムス』二面
「雨中に五彩の舞」
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YB-40)

以上は、5月5日の増補部分です。
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以下は、2015年5月17日の増補分です。

2015年5月17日(日)(憲法千話)

憲法便り#1001号記念: 講演会の内容を、最も正確に伝えて下さった『奈良新聞』の記事を紹介します

2004年11月9日、「ならコープ平和の会」のお招きにより、県立婦人会館において、午前十時から憲法講演を行いました。
この講演は、下記の【講演の記録】にあるように、
10月23日 宮崎市
10月30日 仙台
11月6日 札幌
11月9日 奈良
と大変忙しいスケジュールの中で、行いました。

【講演の記録】
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実は、この講演の前日に、奈良に親しむ、次のようなことがありました。
主催者の都合により、午前十時からということなので、前日に奈良に到着するようにしましたが、
世話人のKさんが、自家用車で大和八木駅まで迎えに来て下さいました。
話によると、Kさんは、前日コスタリカへの旅行から帰国なさったばかりとのことでしたが、下記の観光スポットに、私と妻を案内して下さいました。

明日香村民俗資料館
亀型石造物
酒船石
石舞台
棚田、
鬼の雪隠(せっちん)
鬼の俎(まないた)
高松塚古墳。
天理教本部
天香久山

天理には、私立大学図書館協会古版本研究部会の合宿で訪れたほか、天理図書館が所蔵する世界最古のスラブ語聖書の印刷本についての論文を執筆するために、2度訪れたことはありますが、あとはすべて初めてのところばかり。

五歳の時から大人に混じって「百人一首」に親しんできた私にとって、 持統天皇によって詠まれた天香久山は、
「春すぎて 夏来(き)にけらし 白妙(しろたへ)の 
    衣(ころも)ほすてふ 天(あま)の香具山(かぐやま)
   
夕陽が西に沈みかけた頃、奈良市内の宿に到着。
講演会の主催者の皆さんが用意して下さった宿は、「国際奈良学セミナーハウス」。
普段は、皆さんが宿泊に利用することが出来ないとのことで、この機会を利用して、世話人の6人の皆さん(女性ばかり)も同館に宿を取り、部屋で歓迎会をして下さいました。
夕食は、すべて、皆さんの季節感豊かな手料理の持ち寄り。
器も自前のなかなか洒落たもので、大和の心が溢れていました。
季節の草花も飾りつけにあしらわれており、高級な料亭にいるような気分です。
たくさんのお料理の中に、黒米のおにぎり、鴨肉のローストもあり、、
用意してくださった日本酒もとても美味しかったのですが、翌日に講演を控えておりますし、カロリーもコントロールしなければならないので、せっかくのおもてなしのお酒と、手料理は、かなり遠慮してしまいました。
グルメを自認する私は、いまでも、もう少しいただいておけばよかったと、残念に思うほどです。

講演会当日は、早朝に、東大寺境内を妻と共に散歩をしましたが、これは、私にとっては中学校の修学旅行以来の東大寺訪問で、感慨深いものでした。

こうして迎えた講演会は、定員50人の会議室が満員の盛況。
当日、『奈良新聞』の記者Mさんが取材に来ていたことを、あとで知らされました。
彼は、最後まで、熱心にメモをとりながら聞いていた方で、会が終了すると同時に退出なさいました。
後に世話人の方が送って下さった11月13日付『奈良新聞』13面を見ると、非常に正確に書かれていました。
私は、その後も様々な新聞に掲載された記事を見ましたが、これ以上正確に書かれた記事を見たことがありません。その実物の画像を下に用意しました。

2004年11月13日付『奈良新聞』13面
この紙面の記事の配置で気づくのは、左下に「慶応大塾長が講演」(800人参加)が配されていることです。
参加者の人数や、講演者の知名度よりも、記事の内容を優先して判断している見識が光ります。
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会場の写真。左側に写っていいるのは、私が著書の表紙をデザインした特注のTシャツです。

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なお、以上の内容は、
憲法便り#933:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.33: 奈良篇』(5月17日増補版)にも転載します。
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※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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美和書店 電 話03-3402-4146  FAX 03-3402-4147

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by kenpou-dayori | 2017-09-02 11:38 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では


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