岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2017年 09月 01日 ( 31 )


2017年 09月 01日

憲法便り#2141:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.31: 大阪篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)
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①『大阪新聞』は、当時発行されていた地方紙ですが、現在は発行されていません。
②『産業経済新聞』は、『産経新聞』の前紙ですが、当時は大阪の地方紙でした。

憲法便り#2141:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.31: 大阪篇』

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

『大阪新聞』憲法公布(十一月四日付一面より)
[大阪市]
「公布を記念して 公会堂で大阪市民大会」菊花かおる今日の佳き日、新しい日本の門出を祝い、大阪市主催の新憲法公布記念、大阪市復興市民大会が中之島公会堂で開かれ、大阪軍政部司令官、トラクセス司令官、田中知事(代理)、阿部商工会議所副会頭など来賓をはじめ、全市町会代表約千名が来会。

(同二面より)
「全市に轟く太鼓の音 赤いおべべで絢爛の地車を曳く」
秋日いよいよ和やかに赤い晴着の麗人をはじめ、美しい服に手を通し、母親に寄り添う子供たちの嬉々とした姿に、日曜と祭日と復興を行楽する姿が描かれ、中之島中央公会堂では市民大会が開かれて、復興祭を今日三日に祝い尽そうとする喜びが、こぞって全市民の胸に烈しく燃える一日であった。
▲ワッショイワッショイワッショイ、チンチンドンチンチンドンと叩く太鼓と鉦の音に、老いも若きも、男も女も赤いおべべに白粉つけて、鹿の子の帯を細めにしめ、あれ、やれうれしと大阪復興の祭りを踊る。生野区町会連合会では同区振興会主催のもとに地車十一台を押し出し、一台につき約八百人が付き添い、総勢二万の市民が取巻き、今日三日午前九時に同区勝山通りの生野女学校講堂に参集して繰り出し、燦々と照りそそぐ陽光をあびて、声の限り、力の限り、歌い舞う絢爛の地車行列を行い、生野国民学校前から産業道路を経、今(?)里新地で解散した。
[守口市]
「前市沸き返る 市政実施の守口」
新憲法公布と市政施行の二重の祝賀に賑わう守口市では、三日早朝から全市各町内会はそれぞれ思い思いの趣向をこらした花車や仮装行列も、三味や太鼓で練り出されているほか、三郷宮東第一町内会、守口岩井町内会、北日吉町内会などは、それぞれ地元で演芸や運動会を開き、福引券などを贈呈して大当たりの景気ぶりを展開していた。

『産業経済新聞』憲法公布(十一月四日付三面より)
「大阪府庁の祝賀」
新憲法公布、明治節、大阪復興祭の重なる喜びの日を迎え、大阪府では三日午前十時五十分から府正庁において田中府知事以下全庁員が参集、記念祝賀式を挙行したが、同式場において田中府知事は次のごとき祝辞をのべた。新憲法は平和日本再建の基礎をなす大憲章である。その構想が日本民主と平和愛好の遠大なる世界観にたっており、民主国家として立ち上がらんとする国民の理想、信条を如実に顕示するということは今更申すまでもない。この期においてわれら国民は、一面敗戦の厳粛なる事実を深く反省するとともに、自由民主の国民たる自覚に徹し、あくまで新憲法の精神発揮につとめ諧和協調、渾身の力をふるってあらゆる苦難を克服し、一路精進することを誓い合い必ずこれを実行したいと念願する。
[大阪港の祝賀]
憲法公布の三日、大阪港では港内に停泊する数十の船舶は半船飾を施し、佳き日を祝ったが、七日母港大阪を出港、南氷洋捕鯨への壮途にのぼる母船橋立丸も船尾に日章旗をへんぽんとひるがえし、再建日本の逞しい意気をしめし、迫る鹿島立ちを前に、佳き日を寿ぎつつ必需品の積込みに大わらわである。」

昭和21年11月3日付『大阪新聞』一面
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YB-13)
昭和21年11月3日付『産業経済新聞』一面
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YBー12)


【 再録資料 】
2014年9月4日付

憲法便り#644 資料発掘:昭和21年11月大阪市主催の新憲法発布祝賀「大阪市復興芸能祭」

徳島県の吉田書店から入手した史料です。
昭和21年11月1日・2日・3日に開催された大阪市主催の「大阪市復興芸能祭」のプログラム。

表紙には
「新憲法発布祝賀 食糧感謝 大阪市復興芸能祭」
と謳われ、敗戦から起ちあがる当時の市民の率直な気持ちが表されています。

戦災と食糧難を経験した私には、この気持ちがよく判ります。
今、憲法改悪や集団的自衛権行使を認める発言をしている政治家たち、また、その発言に影響されている人たちにも、よく考えて欲しいと思い、このプログラムの全文を紹介します。

これは、『心踊る平和憲法誕生の時代』および、同書の改題・補定第二版『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』の、167頁下段の記述への補足情報です。

【大阪新聞】憲法公布(十一月四日付一面より)
[大阪市]「公布を記念して 公会堂で大阪市民大会」菊花かおる今日の佳き日、新しい日本の門出を祝い、大阪市主催の新憲法公布記念、大阪市復興市民大会が中之島公会堂で開かれ、大阪軍政部司令官、トラクセス司令官、田中知事(代理)、阿部商工会議所副会頭など来賓をはじめ、全市町会代表約千名が来会。

『大阪新聞』では、このように大まかに報道されていましたが、その詳細は、以下の通りです。

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*次回は、 兵庫篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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美和書店 電 話03-3402-4146  FAX 03-3402-4147

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by kenpou-dayori | 2017-09-01 22:33 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2140:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.30: 京都篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)
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憲法便り#2140:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.30: 京都篇』

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【京都新聞】公布記念(十一月三日付二面より)
「新生日本の聖典を胸に けふ、京では輝やく式典」紅葉の京に日章旗が燦と翻るきょう三日、国民慶祝の新憲法が公布される。この日、民主国家として新生する明日の日本を祝福して、府下一斉に多彩な式典行事が展開される。

[京都市]
京都市においては、午後一時から府一高女の講堂で府、市共催の記念式典を挙行、府、市会議員、官公署、新聞、教育各関係者を始め一般市民千三百余名が参集、式は憲法普及委員白石本社社長の開会の辞に続き、委員長牧野同志社総長の式辞があって、新憲法前文を木村知事が朗読、府、市会議長祝辞、白石委員の閉会挨拶で終るが、引続き午後二時から同講堂で京大恒藤恭教授(注・『産業経済新聞』十一月四日付三面では、大阪商大学長)の「改正憲法の革命的意義に就いて」と題する講演会を催す。
[舞鶴市]
午後一時から西公会堂で委員会、市共催の盛大な行事。
[福知山市]
午後一時から市公会堂で委員会、市共催の盛大な行事を実施する。
[その他]
町内会、部落会等に至るまで新憲法の普及を図って十一月中は各地方事務所の所在地及び舞鶴市で指導者たる各種団体代表者を対象として講習会を開き、また要請に応じて市、町、村各種団体主催の集会等に講師派遣の斡旋、移動映画、紙芝居、パンフレット頒布等の諸運動がなされる。

(以下、山城版十一月三日付二面より)
[北山城]
北山城地方事務所では憲法公布記念日の三日を祝福するため同日午前十時から記念式を挙行する。
[相楽郡木津町]
憲法公布日の記念行事として木津町では、三日午前九時から同町国民学校で在町の官公署、各種団体等の参加に依り体育大会を開催する。

【施行記念】(一九四七年五月三日付第二面より)
[京都]
「平和の鐘は鳴る」「今日円山で記念祝典」平和日本の建設を約する、新憲法施行の歴史的祝典は、きょう三日午後一時から、憲法普及会府支部主催、府市共催のもとに薫風そよぐ円山音楽堂で行われる。この日式典挙行に先立ち午前十時から府下各寺院から鳴らされる「平和の鐘」の響く中を、空からは飛行機による普及宣伝のビラがまかれ、百八十万府民の祝意はこの一場に集結(?)される。(以下、式典は略)

昭和21年11月3日付『京都新聞』二面
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昭和21年11月3日付『京都新聞』(山城版)二面
同じ昭和21年11月付『京都新聞』の二面でも、(山城版)は、見出しも内容も違っている。
珍しいケースなので、比較する意味で、紹介する。
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YBー40)

*次回は、大阪篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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by kenpou-dayori | 2017-09-01 22:25 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2139:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.29: 滋賀篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)
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憲法便り#2139:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.29: 滋賀篇』

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【滋賀新聞】公布記念(十一月三日付一面より)
街から村から
[彦根]
▲今日三日、市内各学校では、中学校は式典を前日に繰り上げて、全生徒は各競技の校内大会を。
▲高女は創立記念式典に続いて記念式を。
▲女子商は朝八時から奉式後、記念運動会。
▲国民学校は、朝八時から一斉に記念式をそれぞれ挙行。
[愛知]
愛知川文化体育協会では、三日夕六時から寶瀧(?)寺で児童談話会を催す。
[蒲生]
八幡町八□マッチ会社では、三日午後一時から同工場内で従業員の慰安演芸会を開く。
[安曇]
安曇町では、三日十一時町役場で町長以下全吏員、町会議員、並びに部落会長が参集し記念式典を挙行、新憲法公布式の中継放送を聴取し、町長と町会議員代表の祝辞演説を終え、一同記念撮影の後、“新生日本”誕生の祝杯をあげる。

(以下、十一月三日付二面より)
〔彦根〕
▲「水中の講演会」水口中学は三日午前九時から記念式を挙げ、畠中校長のの訓話の外に、同校寺本教官の新憲法についての講演を聞く。
▲「水女の音楽会」水口高女は三日午前十時から水口校の講堂を借受け、彦根市外多賀出身上池倭子さん(上野音楽学校出身)を招いて、午前午後の二回にわたり記念の音楽会を開催する。
〔八日市町〕
「心の寄り処 青年会館 意義ある今日開く」
現代の世相に溺れ、悪に流れ易い青年たちを正しい道にもどし、日本再建の土台石となすべく、自然の中に青年たちを向上さして行きたいと、男女会員約百名を有する八日市町川合寺世年団では、青年たちが共に学び楽しく遊ぶ心の寄り処、青年会館を新憲法公布の三日、元八日市カフェー階下に開くが、この青年会館は会員の大半が勤労者である関係上解放日を毎週土、日曜とし皆が持ち寄ったり町民の寄付によって集まった書籍約百五十冊、ピンポン台などが据え付けられ、この解放日会員はここに集まってお互いに学び遊ぶほか、お互いが持ち寄った問題を討論し合ったり、研究を発表し合うなど皆が和気藹々、自然の中に向上して行きたいという試みで、将来は蓄音機、ラジオなども備えつけレコードコンサートや映画観賞会なども開いて行きたいと、真面目な計画である。

(以下、十一月四日付一面より)
「足取りも軽やかに晴れやかな顔々々 湖國の公布記念式」菊薫る明治の佳節、新しい国、民主日本の大道は示され、県民達の足取りも軽やか、記念式に集う顔、顔、顔も晴れやかに、この日湖國は新憲法公布記念の一色に塗りつぶされた。県では正庁で十一時から公布記念式を挙行、知事はじめ部課長、職員ら県当局と県会議員参列し、中央の公布式典実況放送を聴取した後、柴野知事、長野県会議長の祝辞あり、十一時半厳粛裡に閉式した。

(以下、十一月四日付三面より)
[大津市]
▲大津市の南別所町内会では、三日長等校庭で、快適なレコード音楽の下、お父チャンヤーイ、お母チャン、お兄チャン早くと手を振るヨイ子達の声援のもとに、町内会長を中心とした隣組一同がたのもしいほどに融合し、民主主義日本に相応しい大会であった。
▲大津市立高女音楽班では、三日民主憲法記念の歌を発表した。四年四組金田俊子さんの作詞、佐武教官の作曲で、歌詞は左の通り。

【 民主憲法記念の歌 】
一、菊香る霜月三日
   新しき国の礎定まりぬ
   世界の民ともろ手を組みて
   とこしえの平和なる世界へ
二、あけぼのの色さわやかに
   力強き国の歩みはととのいぬ
   世界の民と共に睦みて
   とこしえの平和なる世界へ

[彦根市]
彦根市本町町内会では、新憲法公布記念行事として、三日朝午前九時半から城西校校庭で町内運動会を開催。娘さんの糸巻き競争や、親子競争、借り物競走、隣組対抗リレーなど、盛り沢山の番組を繰り出して、爆笑の渦を巻き朗らかな一日を終えた。
[高島]
三日新憲法公布を記念する事業として、高島郡今津国民校で児童の競□会、芸能会、音楽会、野球を、高島第三国民校では植林事業を、同第四国民校では相撲大会を、青柳国民校では学芸会を、新儀国民校では図画習字展覧会及び植樹事業を行った。

昭和21年11月4日付『滋賀新聞』一面
「新日本の指針は確立」
「足どりも軽やか 晴れやかな顔々々 湖国の公布記念式」の見出し。
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昭和21年11月4日付『滋賀新聞』四面
「宗教から スポーツから 民主化の窓開く湖北の農村」の見出し。
【写真説明】:「稲の穂波も民主の輝き」
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(画像の典拠は、滋賀県立図書館所蔵マイクロ資料より)

【研究メモ】:私が地方紙を集中的に調査した時点では、『滋賀新聞』の必要な期間は、国立国会図書館にはありませんでした。滋賀県立図書館の所在地を確認し、現地調査の準備をしましたが、かなり疲労が重なっていたために、実行するまでに至りませんでした。
そこで、必要最低限の日時を指定して、滋賀県立図書館に調査依頼と、複写依頼を行いましたが、とても親切に対応して下さいました。いまでも、大変感謝をしています。
私は自分自身で資料確認することを研究する上での原則としていますが、国立国会図書館または、現地調査を経ないで、資料収集をした唯一の例です。

*次回は、京都篇。

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(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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by kenpou-dayori | 2017-09-01 22:20 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2138:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.28: 三重篇』(第二回)

2017年9月1日(金)(憲法千話)
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憲法便り#2138:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.28: 三重篇』(第二回)

三重県は、”憲政の父”と呼ばれた尾崎行雄(咢堂翁)のお膝元。

昭和21年11月3日付『伊勢新聞』は、四ページ全面が、憲法一色の憲法特集号です。

当時は、用紙不足のため、通常、新聞は二ページ建てでした。
ですから、『伊勢新聞』の見識と意気込みが、どれほどのものであったのかをお伝えするするために、
予定を変更し、三重篇(第二回)を追加することにしました。

多面的、そして多角的に組まれた紙面は、「日本国憲法公布の記念日」を語るに、最もふさわしい紙面だと思います。
第一面は、すでに前回の記事の中で紹介していますが、全体をまとめてご覧いただくために、
再度、掲載致します。
第一面から第四面まで、すべてのページに祝賀広告が配されていることからも、
周到な準備をしていたことが判ります。

昭和21年11月三日付『伊勢新聞』一面
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昭和21年11月三日付『伊勢新聞』二面
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昭和21年11月三日付『伊勢新聞』三面
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昭和21年11月三日付『伊勢新聞』四面
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(画像の出典は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YBー195)
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by kenpou-dayori | 2017-09-01 22:10 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2137:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.27: 三重篇』(第一回)

2017年9月1日(金)(憲法千話)

憲法便り#2137:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.27: 三重篇』(第一回)

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【伊勢新聞】憲法公布(十一月四日付二面より)

「歓びに震う旗行列 玉音に涙す若人の瞳 平和の誓いも新た 菊花の佳き日」菊花ふくよかに薫る明治節の佳き日、きのう三日新生日本建設の礎となる新憲法は、全国民歓喜のうちに公布された。この日、過去の悪夢や一切の汚らわしさを洗い清めるように前夜来からそぼ降り続けた秋雨は、降りやんだ。空は曇天だが、その曇り空こそ、明日の明るい晴天を約束され、古い型から脱皮して新しい自由と平和を求めて苦しみ悩む現在の日本の姿でもあった。午前八時から県下各地では、それぞれの記念行事が、つつましくも限りない喜びをもって繰りひろげられた。旗よちぎれよと打ち振る児童らの旗行列、そこにはかつて父を兄を戦場に送り出すため無理矢理に振らされた日の丸の面影はひとつもない。民主日本を背負って立つ若き者らの熱情だけが強く感じられるのだった。

[県庁]
県主催の記念祝賀式は午前十一時から県議事堂で官民多数出席のもと開かれた。
[津市]
津市では朝九時から市役所で祝賀式を挙行、また市内各学校から学童生徒約八千人が旗行列も賑やかに市内を練り歩き、平和国家への首途を祝った。午後一時からは育生国民学校で育生連合青年会主催の第一回芸能祭が、幾多華やかな芸能の華を咲かせて開幕されるなど、この日は終日憲法公布の祝賀一色に彩られた。(写真は児童の旗行列)
[松坂]
に相応しく、輝かしく明るい色を見せている。市街の各街角や電柱に貼られた松商生徒の憲法各条章に亘る墨痕鮮やかな清書、それは心ある人の胸を打つものがあった。この日松工の運動会も盛大に挙行され、各官公署は簡素の裡にも厳粛な式典を挙行、郡部でもこれに準じてそれぞれ式が執り行われた。
[宇治山田]
午前九時から臨時市会を開催し賀表を決議、直ちに市長名で総理大臣宛に発送した。次いで午前十時から市公会堂で各官公署代表、市会議員、各学校長、民生委員、町内会長など多数出席して官民合同の憲法発布祝賀式を挙行、挙式にあたって花火数発が打ち上げられた。またこの日、有緝(?)国民学校では十時から同校児童の旗行列を行い、南勢民主各派同盟では午後二時から市公会堂で記念講演会を催した。なお一般市民に対して市長から諭告が発せられた。
[鈴鹿]
「飛び出した仮装お嫁入」祖国再建の意義深き日本国憲法が新しく発布された三日、鈴鹿市神戸町でも希望に輝く市民はこの与えられた民主憲法発布を祝って歌に踊りに表情も軽く、街に流れる太鼓の音、囃子に、演奏曲にお祝いの絵巻は繰り展げられた催し物に、戦争で久しく忘れられていたお祭り気分を十二分に発揮し、各町思い思いの出し物に市民はここに笑いと喜びを取り戻した。そして、未だ帰らぬ人の帰還の早からんことを念じ、一日も早くこの悦びを供にし合う日の来るのを祈るのだった。かくて全市十六町内会からの出し物が市の中心地高館高市神社前広場に集合、午後一時に前進を開始し、若者の逞しい神輿を先頭に山車、仮装行列、はては旧憲法のお葬式、新憲法のお嫁入りなども飛び出し、見物人の腸をよじらせ、今日一日をお祝いに暮らし、明日からの新日本建設への力強い意思を示した。一方、鈴鹿市体育祭典は午前九時から神戸中学校校庭において盛大に行われた。
[四日市]
「祇園囃子も賑やかに」四日市市では午前十時半から第二国民学校で市の記念式典と祝賀会を挙行、民主日本生誕の第一歩を印す佳き日を祝福した。
▲この日、第二、第三、第八、富田各国民学校児童の旗行列が、街を日の丸一色に塗りつぶした。
▲各地区青年団でも、新正町では祇園囃子の屋台を練り巡し、富洲原では団員芸能大会、塩浜では相撲、四郷では卓球、排球大会など、若人のみなぎる熱と力を見せた体育絵巻を繰り展げた。
▲一方、焼都復興の先駆はここからと、銀座通りと謳われその繁華を誇った東、西中町通りの商店街では、慶祝行燈やアーチを飾り、一斉に復興大売出しを催した。
▲また、平た魚網、東洋紡績、石原産業、三重製田絨など工場街では従業員演芸大会、運動会など盛大に挙行、再起生産陣の頼もしい気魄を示すなど、爆発する十万市民の歓呼に包まれ全市は感激と歓喜のるつぼと化した。
[桑名]
朝まだき祝砲が市民の夢を破って炸裂、戸毎に日の丸の旗がひるがえって祖国の新生を寿ぐ。午前九時第五国民学校で記念式典を挙行、市長代理、市民その他多数参列、日本再建への決意を新たにし、各国民学校では学区毎に旗行列を展開し全市を旗の波と化せば、東洋ベアリングにおける桑員地区陸上競技大会は明朗溌剌たる体育絵巻を繰り展げるなど、終日祝賀行事にこの日を意義付けた。
(以下、三日付三面掲載の「各地の行事予定」より)
[亀山]
鈴鹿郡亀山町では亀山製糸工場、県立鈴鹿高女でそれぞれ秋季運動会、国民学校児童および幼稚園児の市中旗行列、八幡神社では関西各大学の学生相撲大会を開催。
[鳥羽]
鳥羽高女では午前八時から記念式を挙行、九時半から旗行列で町内を練る。
[三重刑務所]
「罪の人に紅白の餅」人権尊重を宣言する改正憲法公布の日、三重刑務所でも午前九時に祝賀式を行った後、受刑者全部に紅白のお餅を配給。午後は受刑者たちの組織する優良チームの野球大会を開催。職員、受刑者とも獄内をゆるがす哄笑に楽しい祝福の一日を過ごした。また、この日恩赦令によって、全受刑者六百十二名のうち約四百名が減刑の恩典に浴し、更生を誓った。
[平和の塔]
ここまで紹介した以外に、十一月に『伊勢新聞社』と『夕刊三重新聞社』が共同で、新憲法公布を記念して「平和の塔」の建設を提唱している。」
(注・呼びかけの文章は、秦始皇帝に始まり、マルコポーロにも言及している興味深い内容なので、時間と視力に余裕がある時に、追加したいと考えている。)

昭和21年11月3日付『伊勢新聞』一面
社説は、「新憲法と祖国再建の道」。
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YBー195)

*次回は、滋賀篇。

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by kenpou-dayori | 2017-09-01 22:02 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2136:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.26: 愛知篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)
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憲法便り#2136:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.26: 愛知篇』

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【中部日本新聞】公布記念(十一月三日付四面より)
「民主日本の夜明け “祝”の花輪、アーチに賑う」新憲法の公布される佳き日、十一月三日は新しい日本の第一歩だ。国民の一人ひとりの胸に明るい希望と喜びの輝きがみなぎり、全国一斉にこの菊かおる三日を寿ぐ行事が繰りひろげられる。街にも村にも“新憲法公布”の文字が彩られて市民の足を浮き立たせ、高く澄んだ碧空に折目のついた日の丸が、街に村に久濶を叙し、百貨店には“祝”の字を囲んだ花輪やアーチが飾られて、平和日本への門出を祝福した。

今日の記念行事
[名古屋]
名古屋市では市会を開き劈頭公布の記念式典を挙行、商店街復興連盟ではこの日を中心に五日間百貨店、マーケットをはじめ大須新天地、内田橋、弁天通りの各繁華街が一斉に店頭装飾と記念大売り出しを行い、名商工会議所でも記念百貨大見本市を開く。
[学校]
県下の各学校で県の指令に基いてこの日朝八時の公布の時間に、校舎、講堂に集まり、憲法の意義についてそれぞれ講話があり、中等学校以上の学校では質問
座談会、討論会、国民学校ではこの日を卜して祝賀式後、記念大運動会を校庭に繰展げる。
[動物園]
東山動物園ではきょう三日に限り、子供入園料を半額の十銭に割引きし、東邦商業のブラスバンドや教育局島田おじさんの童話などがある。【写真説明】中日新聞本社の屋上から「明く輝け民主日本」「平和の光新憲法」の垂れ幕。(前一六一頁上段に写真あり)

(以下、十一月四日付二面より)
「この日を印象 催し晴れやか」
[名古屋]
明治節と重なるこの日、名古屋市では各戸に国旗を掲げ歓喜を謳い、市会の記念式典、県会議事堂で官民合同記念式、熱田神宮の記念大祭をはじめ、各官公署、学校ではそれぞれ祝賀式を行い、新憲法の意義について講話が行われ、曇天の下に記念大運動会も繰りひろげられ、百貨店、マーケットや大須新天地、内田橋、弁天通りの各繁華街では一斉に記念大売り出し、名商工会議所でも記念百貨大見本市を開いた。東山動物園では特に子供入園料を半額(十銭)に割引き、名鉄電車ではアーチをかかげ、夜は八勝館で占領軍軍政部を招き祝賀会など、明るい日本の進路を示す感激の日を祝った。
[各地方]
このほか各地方でも、児童の旗行列、相撲大会、運動会、芸能大会、広告行列、山車、花火など多彩な記念行事が賑やかに繰りひろげられた。その他に、
[中日文化賞制定]
十一月三日 中部日本新聞社」

昭和21年11月3日付『中部日本新聞』四面
【写真は、中部日本新聞社本社前の飾り付】
「平和の光新憲法」「明く築け民主日本」
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昭和21年11月4日付『中部日本新聞』二面
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号


*次回は、三重篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
ご注文は、下記の書店へ
美和書店 電 話03-3402-4146  FAX 03-3402-4147

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by kenpou-dayori | 2017-09-01 21:57 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2135:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.25: 静岡篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)
 昭和21年11月3日付『静岡新聞』は、保存資料が欠号のため、その内容は確認しておりません。
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憲法便り#2135:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.25: 静岡篇』

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【静岡新聞】公布記念(十一月四日付二面より)

「平和へ輝く出発 きのう多彩な県下の奉祝」意義深き新憲法公布の日、菊香薫る十一月三日、二百三十万全県民は職場に家庭に声を挙げて平和日本の前途を祝福した。この日県都では、県庁においては午前十一時より正庁で記念式が挙行され、小林知事から訓示があり、終って屋上で祝杯をあげた。

[静岡市]
午前九時から市公会堂で市の記念式、町内会、連合会長の表彰、祝賀会が行われ、また在静法曹関係者百余名が午前九時から静岡裁判所に会して記念式を挙行した。また県下各地の団体も挙げて多彩な記念行事を繰り展げ、一方町と言い村と言い店頭や街頭や野良の遠近に祝提灯や祝賀看板を掲げ、新しき日本建設への誓いを固める喜びが全県に盛行した。
[周智郡]
周智郡では新憲法公布のきのう、多彩な議会行事を繰り展げた。周智地方事務所を始め管内各町村では午前十時からそれぞれ祝賀式を挙行、各中等学校、国民学校でも祝賀式後学芸会、運動会を行い、宇刈、三倉、国分、森を始め各町村青年団では祝賀芸能祭、仮装行列、屋台の練り、記念講演会、文化座談会を開催した。
[金谷町]
「感激に酔う金谷町」新憲法公布を記念する金谷町では、二日午後二時から奉祝祭の幕を切って落とした。青年連や中老連中が九台の山車で四日まで町内を練り廻す。
[島田町]
島田町では三日十時四十分から大井神社で厳粛な町民の奉祝式を挙行、町内には青年、中老連合会で山車十五台が出され、未曾有の賑わいを極め五日まで継続する。
[下田]
新憲法公布のこの日、伊豆の先端下田町では、吾等の憲法を手にした町民は生きる喜びも新たに各戸毎に国旗を掲揚、和合新生への前途を祝福したが、街の人気は町民体育大会に集中、明るい声援は晴れ渡る秋空の下、菊香る十一月三日を祝福した。
[沼津]
「祝祭二重奏 復興祭もかねた昨日の沼津市」新憲法が公布され、民主日本発足の記念すべき三日は、沼津市にとって意義深き復活祭当日に当ったので、沼津市は同日午前十時より市役所会議室で各界各層の代表者五百余名を招待し、厳粛なる新憲法公布祝賀式典を挙行、
引続き十一時より復興祝賀式を行い、既報の如く孝子、節婦篤行者並びに自治、文化教育、産業市政の功労者を表彰した。一方各学校では明治節の式典に先立ち、憲法公布の意義を説明し、新日本建設に対する覚悟を要請。また各町村内や会社、工場でも花自動車や山車を繰り出し、各区単位の市民大会、演芸大会、拳闘大会、花火大会などで終日賑わった。」

昭和21年11月4日付『静岡新聞』一面
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昭和21年11月4日付『静岡新聞』二面
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(画像の典拠は、静岡県立図書館が、同館所蔵マイクロ資料から作成した複写版より)
【研究メモ】 私が地方紙を集中的に調査した2011年の時点では、国立国会図書館には私が必要とする期間が欠落していた。初めて訪問した静岡県立図書館は、新幹線静岡駅から、二両連結の電車に乗り換えて15分ほどのところにある。静岡県立図書館、静岡県立美術館、静岡県立大学が、広大な敷地の中に隣接して、設立されている。その敷地内には、広い公園もあり、研究で慌ただしくではなく、ゆっくりと、そしてゆったりとした気分で訪れたいところです。

*次回は、愛知篇。

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『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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by kenpou-dayori | 2017-09-01 21:50 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2134:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.24: 岐阜篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)

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憲法便り#2134:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.24: 岐阜篇』

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【岐阜タイムス】公布記念(十一月四日付一面より) 
 
「全県慶祝に沸立つ 記念式典、祝賀の多彩な催し」
[岐阜市]
午前十時から岐阜公会堂で県・岐阜市共催の記念式典を挙行、二千名参加。

(十一月四日付二面より)
「新しい旗印を仰いで 戸毎に新生の日の丸 歓喜の神輿町に村に氾濫」

「岐阜市」
新憲法公布の喜びの日、多彩な行事は県下各地に華々しく繰りひろげられたが、この日岐阜市では早朝から祝新憲法公布のビラ、ポスターなど目抜きの街に飾られた色とりどりのアーチ、戸毎に立てられた国旗の波、午前八時半早くも市内国民学校の児童たちは、手に手に日の丸をかざしながら旗行列を繰り出せば、午前十時から市公会堂では県・市主催の官民合同祝賀式がおごそかに挙行された。このころからその粋を競って待機していた各町内会、職場、靑年団、それに可愛い子供連の趣向をこらした神輿練りだし始め、威勢いい“ワッショイワッショイ”の掛け声が、賑やかなどらや太鼓の鳴り物と共に全市を包んだ。朝来から秋日和の快晴に恵まれた神輿を追って押し寄せる人の波は昼ごろからひきもきらず、街を埋め、道路にあふれて交通整理のお巡りさん、臨時応援の市中生たちの声もかれた午後二時頃には、全市の神輿も総出動、盛り場の柳ケ瀬通りなど先の“復興祭り”や陛下行幸の時を偲ばせ、中でも魚介会社の“大鯛”、鐘紡の“釣鐘”、徳川町の“男女同権人形”、岐阜郵便局の“ポスト”、金津組合の屋台流し、ヨチヨチ歩きの幼児たちの担ぐ可愛い神輿などが人目をひいた。
【写真説明】(上)柳ヶ瀬を練る魚介組合の花神輿と渋谷町の天狗ミコシ及び“男女同権”神輿、(下)金津の花街手踊
[大垣]
全市国民学校児童が手に手に日の丸の国旗を打ち振り万歳を連呼、市役所、郵便局、教職員連盟、日電、揖斐電、寺内町各青年団など全市から繰り出した五十余の神輿、流しは新日本の門出を祝い市内を練り歩き、日電女子従業員三百名余の「濃飛音頭」街頭舞踊に市民の祝賀気分はその頂点に達し、明るい希望を抱いて民主国家建設の第一歩を踏み出した。
[高山]
午前中の式典に続いて、正午から市会議員、市吏員らの祝賀仮装行列、日枝青年団陣屋分団の神輿担ぎ、丸太木工場の自動車行列など各種団体の奇抜な仮装行列や競馬大会も行われ、多彩な祝賀行事を繰りひろげた。市内の店頭では祝賀の飾り物、全市美術工芸展覧会、全飛工業製品展示会、全市店頭装飾競技会などが開催されたが、昼夜城山で煙火を打上げ一段と祝賀気分をそそり、各商店会は何れも景品付き大廉売を行い、全市に祝賀気分が漲った。本町会では今日四日夜、本社選定の濃飛音頭大会を催し、一般の飛入りを歓迎している。なお、同市の憲法公布記念祝賀歌は、郷土詩人福田夕咲作詞、山下笛朗作曲で出来上がり、三日の祝賀日に全市民声も高らかに歌った。
[多治見]
午前九時から多治見中学校グランドで市民大運動会を挙行、学童生徒から町内会選手まで出動、賑やかな祝賀気分を横溢させたが、街には戸毎に日の丸がはためき、商店のウインドウには奉祝飾りが施されて商品祭りが催され、盛り場を練る花神輿、仮装行列などワッショワッショの掛け声は夜に入っていよいよ高潮した。
[美濃町]
一日、二日と相撲大会、町内会神輿行列などすでに盛りだくさんな祝賀行事が行われたが、この日は町内会対抗運動会が華やかに挙行された。
[揖斐地方]
各町村とも記念植樹や慶祝行事が行われ、谷汲山、揖斐峠、霞間ヶ谷方面へはハイキングの客が終日続いた。
[船津]
栃(?)原校創立五十周年記念式を兼ね学童書画展覧会、運動会など祝賀行事を行った。」

【 再録 】
2013年5月12日付
憲法便り#7 憲法公布記念シリーズ(第1回)「当時の岐阜県では」


「花神輿(大鯛の神輿)」「天狗神輿と男女同権神輿」

 今日から、憲法公布記念シリーズの連載を始めます。『心踊る平和憲法誕生の時代』を補完する目的で、同書に収録できなかった写真記事を、シリーズ化して順次紹介します。昭和21年11月3日の憲法公布記念日を中心にその前後の記事も併せて紹介する企画です。原則として各都道府県を一回ずつ紹介しますので、一巡すると約50回になります。

 この記事開始を機に、ブログのタイトル「岩田行雄の憲法便り」を「岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞」と変更します。日刊とする理由は、これまで蓄積して来た研究成果の中で伝えたい多くのことがあること、安部政権になってから憲法をめぐる情勢が逼迫していることによります。
 紹介する新聞資料の中には、私が調査した時点で国立国会図書館が所蔵していなかったため、各県立図書館を訪問して、収録した資料が多く含まれています。この企画は、憲法研究史上初めての試みで、必ずや皆さんのお役に立つことと思います。資料収集のため訪問した各地の図書館は、次の通りです。

宮城県図書館
群馬県立図書館
茨城県立図書館
千葉県立図書館
埼玉県立浦和図書館
山梨県立図書館
静岡県立図書館
富山県立図書館
福井県立図書館
徳島県立図書館
香川県立図書館
鳥取県立図書館
広島市立図書館

以上の他に、滋賀県立図書館に依頼をして収集した『滋賀新聞』の記事もあります。

したがいまして、資料収集にまつわるエピソードも併せて紹介しますのでお楽しみに。
憲法公布記念シリーズ終了後は、昭和22年5月3日の憲法施行記念シリーズを予定しています。
 
 憲法公布記念シリーズ第一回は、「当時の岐阜県では」です。

 今日は、『岐阜タイムス』昭和21年11月4日付二面より、柳ケ瀬を練り歩いた岐阜魚介組合の「花神輿(大鯛の神輿)」、渋谷町の「天狗神輿と男女同権神輿」、そして「金津の花街手踊」の写真を紹介します。

 岐阜県から始めたのは、それなりの理由があります。ご本人の了解を得て紹介しますが、岐阜県の加藤正吉さんからいただいた『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文葉書は、驚いたことに入院中の病床からの発信でした。

文面には「前略 折りしも戦後最低の投票で国家理想を破壊する強大な改憲勢力が誕生した昨年暮、御病気との格闘をすり抜けられ、新著を手掛けて頂いた迫力ある御手紙本日手にしました。早速手持の資金と、どうしても読ませたい人、読んでもらいたい人を数えました結果、15部御送付頂きたいと存じます。正直、我が世代の退廃文化の統領“太陽の季節”がマスコミを利用し、クソ腹の立つ年末年始でした。それが原因かは不明ですが、この申込書も病棟の片隅で書いています。」(後略)

 私はすぐにお見舞いのお茶を添えて手紙を送りましたが、その後快方に向かわれたということで、さらに五部の追加注文を頂きました。そして、加藤さんから『心踊る平和憲法誕生の時代』を贈られた蕨市の方から3部の御注文を頂きました。私の著作はいつもこのような御協力により、広めて頂いています。
 5月9日に電話を差し上げたところ、その後、お元気でお過ごしとのことでしたので、加藤さんの健康回復のお祝いの意味を込めて、大鯛の花神輿の写真がある紙面を選びました。この紙面は、国立国会図書館のマイクロフィルムが劣化していて文字が判読できないため、岐阜県立図書館に依頼して、送っていただいたコピーを利用したものです。
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もうひとつ、11月3日付『岐阜タイムス』二面から、祝賀広告を紹介します。(コピーの下が切れているのは、マイクロフィルム作成時の問題です)
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 全国の祝賀行事と祝賀広告については、『心踊る平和憲法誕生の時代』(改題・補訂第二版は、『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』))の第四部、第五部をご覧ください。

(画像の典拠は、岐阜県立図書館所蔵マイクロ資料より)

*次回は、静岡篇。

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(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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by kenpou-dayori | 2017-09-01 21:42 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2133:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.23: 福井篇』

2017年9月1日(金』(憲法千話)
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憲法便り#2133:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.23: 福井篇』

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【福井新聞】公布記念(十一月四日付三面より)

「多彩 新日本の門出 祝賀日和に街は晴着の氾濫 七十万県民喜びに溢れる」全国民慶祝のうちに大憲章が公布された昨三日は、朝のうちの小雨もやがてからりと晴れ上がり、絶好の祝賀日和であった。この日県庁はじめ県下各公官署、学校では午前九時を期し一斉に記念式典が挙行されたが、威儀を正したモーニング姿と女子華やかな晴れ着姿が各所に散見され、また式典に引き続いて各地では運動大会、音楽会、仮装行列などの新日本の門出を意義づける多彩な行事を繰りひろげ、七十万県民を挙げてこの日を寿ぐ喜びにあふれていた。かくて民主日本の第一歩が大きく踏み出された。

「街に流れる朗色 新日本建設の息吹を乗せて」
「デデン、ドンドン、ペンぺペン…浮き立つような三味線や太鼓の音…嬉しい民主憲法公布記念日の三日、賑やかな琴の音と囃子の響きが、朗色みなぎる薄ぐもりの街々を流れゆく。秋もたけなわ、祖国再建の基礎築くわれわれの理想と決意も高らかに、新憲法は公布された。この日を大いに祝おうと、福井新興飲食業組合東部々会の五十余名が奇想天外な仮装行列、美しい花嫁、花婿を先頭に三味、太鼓、笛吹く人を乗せた山車が続き、そのあとに天狗、山伏、坊主、貫一、お宮等々が続く。溢れる喜びに沸きに沸く多くの人々に囲まれたこの仮装行列は、明朗健全な平和日本建設の息吹を乗せて、街から街へと練り歩いた。

[敦賀]
新憲法公布記念敦賀市復興祭は、市と商工会議所の共催のもとに、三日の明治節から各種行事の幕が切って落とされたが、第一日の三日は、午前十時から市公会堂はじめ各学校では記念式を挙行、午後一時からは復興祭の先頭を切って公会堂で演芸大会、一方敦商コートで庭球大会、西校では生花大会を開催したほか、市内各商店では一斉大売出しを行った。
[丹生郡]
民主自由の新憲法が公布された三日、丹生郡では丹生地方事務所をはじめ郡下国民学校で午前八時、一斉に記念式典を挙行、終了後直ちに県立丹生高女をはじめ各国民学校校庭で祝賀体育大会を挙行した。
[松岡町]
松岡町では新憲法公布の祝賀記念として三日午前八時から全町挙げて運動会を挙行、さらに四日午前九時から青年団を中心として警防団、婦人会などの演芸会を開催する。
[武生町]
「武生の駅伝競走」武生町主催の新憲法公布記念駅伝競走は、三日午前九時に町公会堂前をスタート。各町内から選抜された三十六人の選手が、全コース七キロを競った。
▲「武生は人の波」
三日の国鉄武生駅の旅行者人数は一万五千人、福井鉄道二万人その他、附近部落から押し寄せた人々で、この日の武生町は沸き返るような賑わいを見せた。

以上は四日に報じられた各地の表情であるが、十一月三日二面では「大憲章を壽ぐ喜び」「奉祝絵巻一色に 県民の多彩な行事」の見出しの下に次の各地の行事予定詳細が報じられている。
[福井市]二日春山国民学校校庭で開催された教員組合主催の市内国民学校連合体育大会を皮切りに、三日は午前九時から市役所で明治節式典を兼ねた公布記念式典を、また福井商業校庭では午前八時から市連合青年団主催の陸上競技大会、さらに新興飲食店組合では組合員総出で仮装花嫁行列を行い、市内を練り歩くなどがある。続いて八、九両日には春山校で市主催の市内学童音楽大会を、九、十両日には順化国民学校で同じく市主催の市内中等、青年、国民学校生徒、児童の出品になる作品展を催すなど、多彩な行事がある。なおこの他、三日を中心に一日から七日まで街の清掃強化運動が、これも市を主体として大々的に展開されている。

[坂井郡]
坂井地方事務所では、三日午前九時から松田所長ほか全員参列、厳粛なる記念式を挙行。終って松田所長から新憲法の公布につき所信を述べ、新日本再建に邁進するよう全庁員を激励するが、郡下の行事を拾ってみると次の通り。
▲三国町で同日午前八時から南国民学校校庭で、町民更生体育競技大会を開催。
▲芦原町では同日午前九時から同町国民学校校庭で祝賀式を挙行した後、児童の相撲大会を皮切りに、官公署をはじめ旅館業組合芸妓さん達も飛び出して一般町民の体育大会を開くが、賞品には名物のおさつなどが用意されている。
▲金津町では同日午前十時から同町国民学校校庭で大人子供も挙っての連合運動会を開くが、既報の珍趣向親子競争が興趣を呼んでいる。
▲県農学会坂井支部ではこの日を記念して、職員全部が丸岡町から大内峠を越えて山中に出るハイキングを催す。
▲川西各村で、午前八時を期し一斉に各国民学校に村民が集まり祝賀式典を挙げたのち、村ごとに各学校で男女青年を中心とする体育大会を催す。また木郷(?)村では四日午前九時から木郷(?)校に復員者七十六名を招き慰労会を行う。
▲丸岡町では町内各戸に国旗を掲げ、平賀国民学校全児童は午前十時から町内を行進。午後一時から同校庭で町内単位の少年軟式野球大会を開く。一方、待望の城東運動場の修理も大半終ったので、丸岡地区軟式野球連盟主催の野球試合を午前十時からグランド開きを兼ねて盛大に行う。
▲県立坂井農学校では、三日午前八時から在学生の絵画と書道の展覧会を公開、これと併行して同窓生による時局弁論大会を同校講堂で開催。
[大野郡]
▲大野町では三日は□栖神社祭礼の中日にあたり、全町を慶祝とスポーツの秋で塗りつぶす。大中校での学年対抗野球大会ほか。
▲勝山町では全町挙げて新装成った盛器(?)男子校の同町総合運動場で体育祭、町内総合運動会を開催する。
▲なお、同町野球連盟では野球大会を挙行、この佳き日を祝福するが、この野球試合は、プレイヤー全員が赤と紫の陣羽織を着る珍姿で試合を行い、審判はこれまた相撲の行司のカミシモを着て、天下泰平の扇子を右手にという新野球である。
[丹生郡]
二町十九ヶ村では、午前九時各国民学校で一斉に厳粛な記念式典を挙行して大憲章に満腔の祝意を表すのと共に、この日を期して新憲法精神の徹底運動を展開する。
▲朝日町=この日を祝賀する朝日町では、朝日野球クラブ主催の祝賀軟式野球試合が、同町国民学校校庭で開催され、トーナメント戦が行われる。
▲天津村ほか十余の国民学校では新憲法公布祝賀記念式典終了後、全村民合同の多彩な体育大会を挙行。
[敦賀市]
敦賀市の祝賀復興祭行事は、三日から三日間にわたり市と商工会議所共催で豪華絵巻を繰り広げる。
▲記念式典を三日午前十時から市公会堂で、演芸大会が三、四日午後一時から市公会堂、テニス大会は三日午前九時から敦賀商業校コートで、生花大会を三、四、五日午後一時から西校、町内催し物は四、五日午後一時からで集合場所は市役所前、野球大会が四、五日敦商グランド、相撲大会は四日気比□宮境内、駅伝競走が五日午後一時気比□宮出発で九キロを競う、また市内商店が大売出しを三、四、五日に一斉に行う。
[南条郡]
武生町における憲法記念行事は次の如く展開される、
▲町内会選抜六組の仮装行列=午後三時学校出発、町内一巡、
▲駅伝競走=午前九時公会堂前出発、町内六ヶ所駅伝、
▲俳句大会=午後一時から東学校、
▲学童写生大会=午前八時から西学校、
▲郷土舞踊大会=午後七時から東学校、
▲花火打ち揚げ=午前七時から終日、
▲王子保警防の演芸=午前九時から王子保校校庭、
▲王子保各種団体連合体育会=午後一時から王子保校校庭。
[三方郡]
三日午前九時から八村国民学校校庭で各種団体部落対抗を盛り込んだ祝賀運動会を開催する。当日は小浜線開通三十周年記念日でもあるので、三方駅では記念の夕を催す。
[遠敷郡]
小浜町では三日午前九時から浜中講堂に町議、町村長、一般有志ら多数参列し、感銘深き記念式を挙行、式後同校グランドで町内六連合会対抗軟式野球大会を開催。一方第三連合会は小浜靑校(?)校庭で総合運動会を開催するなど町を挙げてこの佳き日を祝福する。なお町では記念事業として総合運動場設立も企画している。
[今立郡]
粟田部青年団は憲法公布の三日午後六時から花□校で討論会を開き、粟田部町の更生策如何と題して検討する。
[大飯郡]
高浜町は三日午前九時から同町国民学校校庭で全町民参加して、町長司会のもとに意義深い記念式を挙げてのち連合運動会に移り、午後四時まで老いも若きもうちつれて明朗スポーツ絵巻を展開する。一方各区毎に仮装行列の一隊が奇想天外な装いを凝らして町内を練り歩き、一等から十等まで一般投票で入選、町からご褒美が出る。そのほか、運動会では各区対抗百メートルリレーが呼び物となり、町一丸菊の佳節を寿ぐことになっている。」

【 再録 】
ブログ『憲法便り』を開設した直後、2013年5月16日に掲載した、
憲法便り#11 憲法公布記念シリーズ(第5回)「当時の福井県では」

「積極果敢な祝賀広告」

 『福井新聞』も国立国会図書館は所蔵していませんでしたので、福井県立図書館まで調査に行きました。
富山県立図書館の調査を終えて、奈良に向かう途中での慌ただしい調査でした。県立図書館のマイクロリーダーの調子が悪く、一時間ほど時間を無駄にしましたが、幸いにして併設されている福井県立文書館(?)で『福井新聞』をマイクロフィルムからコピーした綴じ込みがありましたので、かなり仕事がはかどりました。
 福井も初めての訪問で、福井駅の駅員さんに訊けばバス乗り場は簡単にわかると思ったのですが、誰も知りません。ようやく30分に1本の巡回バスがあることがわかったのですが、停留所の場所が分からず、結局は大雨の降る中をタクシー乗り場まで戻るという苦労がありました。
 県立図書館は以前は駅の近くにあったそうですが、現在は30分もかかる畑の真ん中にありました。でも、行った甲斐がありました。
 東京にいると、福井県は、現在は原発問題だけで注目を集めているだけのようですが、憲法公布当時は、次のように、とても活発な運動が行われていました。

『福井新聞』11月4日二面:
「新生日本の根幹 歴史的新憲法公布」、同 三面「新憲法公布 建てん平和日本 築かん民主日本」、同 四面「主権在民 戦争放棄 人権尊重の新日本憲法」

 以下に、福井県の皆さんへの応援の意味を込めて、この3点を紹介します。
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(画像の典拠は、福井県立図書館所蔵マイクロ資料および福井県立文書館の複写版より)

*次回は、岐阜篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、2014年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
ご注文は、下記の書店へ
美和書店 電 話03-3402-4146  FAX 03-3402-4147

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by kenpou-dayori | 2017-09-01 21:33 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では
2017年 09月 01日

憲法便り#2132:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.22: 石川篇』

2017年9月1日(金)(憲法千話)
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憲法便り#2132:シリーズ『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では、No.22: 石川篇』

岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

【北国毎日新聞】公布記念(十一月四日付二面より)
「新日本 寿ぐ旗の波」菊花薫る三日、再建日本の指針として全世界注視の日本国憲法が公布された。ゆがめられた旧殻を脱して、主権在民と戦争放棄の二大原則を明示した歴史的憲法公布のこの日、非戦災地の石川県九十万県民は、新たなる門出の喜びを表した国旗を戸毎に掲げ、平和と民主を謳歌。官公署、学校、諸会社、町内会、部落会ではそれぞれ慶祝式典ののち記念植樹を行い、各町村では弁論大会、体育大会を挙行。金沢市では、紅白染め抜きの幔幕に彩られた街に、花電車や花バスが走り、着飾った人波をわけて仮装行列、山車、お神輿、獅子舞など祝賀行事のかずかずが繰りひろげられ、全県下、街も邑も自由来るの歓喜にひたった。

「新日本壽(ことほ)ぐ旗の波 囃し巡る平和の街 人波を縫って獅子舞、お神輿」
昭和21年11月4日付『北国毎日新聞』二面
この紙面は、『心踊る平和憲法誕生の時代』の表紙に借用しました。
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号Z81-41)

[金沢]
「自由の鐘は高鳴れり」と旧市域の十八国民学校児童五千名が、午前十時兼六園に集り、歌声高らかに市中を行進したが、シンガポール陥落以来、実に五年ぶりの旗行列とあって、香林坊を中心に沿道は市民で埋められた。市中には久しぶりの花電車、花バスもお目見え、海外引揚者の楽園・野田平和町では即製みこしを担いで引揚者の心意気を示せば、浅野町校下青年団は白亜の国会議事堂みこしと奇抜な仮装行列、また福久町は伝統の獅子舞を繰り出して、笛太鼓で折から出盛った数万の人波の中を囃しまわる。この雑沓の中を、丁度結婚シーズンだけに、めでたい花嫁自動車が走るなど、至る所になごやかな風景を現出した。
▲一方、市主催の合同祝賀式は午前十時から市公会堂で開かれたが、僅か三百人の出席。
▲校下で開かれた町内合同体育大会や、本社主催の店飾競技会、映画、自由市場など、この日の金沢市は日暮れまでに十万人の人出を見た。
[小松]
九時から各中学校、国民学校をはじめ官公署で記念式を行い、市では九時半から商工会館で祝賀式と自治功労者表彰を行った。連合靑年団主催の優勝弁論大会では、新憲法の意義と将来の日本国民の在り方などこの日に論題で論じられた。
▲国民学校校下では社会体育大会が開かれ、小松実業団の野球庭球協会の庭球大会が催されるなど多彩な行事が繰りひろげられ、寺院は報恩講を開いてゆっくりこの一日を法悦にひたる善男善女で賑わった。
[七尾]
七尾では市役所をはじめ官公署、学校、会社、工場、職場でそれぞれに記念式をあげた。愛宕山でひらかれた恒例の明治記念相撲が圧倒的人気を呼んだ。
▲この日の人出を見越して臨時増発列車をはじめ灘浦、能登島からの臨時便船やバスなどはどれも超満員の盛況で、駅や埠頭からはきだされた人は五万を下らぬものとみられ、人々の顔は普通のお祭りには到底見られぬ国民的な歓喜が溢れていた。
[鹿島郡]鹿島郡連合靑年団主催の農作物品評会は、三日郡公会堂で開かれ、入賞者が次の通り発表された。
優良 御祖青年団(甘藷) 中ノ島団(柿)
高階団(白菜) 余喜団(農林一号=米)
[寄付]
「不幸な人に差し上げて下さい。新憲法を祝って 一平和国民」と、三日匿名氏が百二十円を本社に届けて来た。本社では、ただちにこれを民生協会に委託した。
[金沢市文化賞制定]
十一月三日 北国毎日新聞社

【施行記念】 
五月三日「新憲法まつり」(兼六公園)と「祝賀人民大会・大行進」

*次回は、福井篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、昨年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
ご注文は、下記の書店へ
美和書店 電 話03-3402-4146  FAX 03-3402-4147

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by kenpou-dayori | 2017-09-01 21:28 | 日本国憲法公布、その日、あなたの故郷では