岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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カテゴリ:今日の話題( 171 )


2017年 09月 22日

憲法便り#2181:「芸人9条の会」第6回公演のお知らせ!

2017年9月22日(金)(憲法千話)

憲法便り#2181:「芸人9条の会」第6回公演のお知らせ!


少し先のことになりますが、紹介します。

と き:2017年11月10日(金)午後6時開演

ところ:南大塚ホール

木戸銭:前売り 3000円、当日 3500円(全席自由、税込)

すでにお伝えしたことですが、8月6日に、神田香織さんの講談『はだしのゲン』、8月26日に、神田香織さんの講談『横浜米軍ジェット機墜落事故 哀しみの母子像』を聴きました。

さる9月21日に、ご著書とふたつの公演についての感想、そして今後の公演予定の中に、『ビリー・ホリデイ物語』があれば、ぜひ、聴きに行きたい旨を記した手紙を送りました。

すると、関西公演を控えたご多忙な時にも関わらず、折り返しご返事を下さいました。

『ビリー・ホリデイ物語』は幸いにして、12月10日の公演予定がありましたので、さっそく行くことに致しましたが、同封されてきたチラシの中に、「芸人9条の会」第6回公演のチラシがありましたので、こちらにも行くことに致しました。

会場の「南大塚ホール」は、かつて、沖電気争議団を支援するために、私が実行委員長をつとめて、新星日響(当時)の弦楽四重奏を招いて、コンサートを開催した懐かしいホールです。

「芸人」という言葉で、思い出す小話があります。

彦六師匠が、まだ八代目林家正蔵を名乗っていたころの話です。

あの独特の、震えるような声で、
「最近の若い者は、芸能人などと呼ばれて浮かれているので、「芸」と「人」との間が離れてしまう」。

もしも、彦六師匠が「芸人9条の会」のチラシを見たら、どんな言葉を発したろうか?

日本共産党が主催する「赤旗まつり」にも出演していた師匠のことだから、
たぶん、震えるような声で、ひとこと、
「ごくろうさん」と言ってくれるのではないか。
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by kenpou-dayori | 2017-09-22 09:54 | 今日の話題
2017年 07月 30日

憲法便り#2099:「『ならコープ 平和の会』のこと」

2017年7月30日(日)(憲法千話)

憲法便り#2099:「『ならコープ 平和の会』のこと」(その1)

「ならコープ 平和の会」からは、2004年11月9日に、講演依頼を受けて以来のお付き合いがあったが、会の活動をやめてしまったという話を2年ほど前に聞いて、残念に思っていた。だが、それは誤った情報だったことが最近になって判り、とてもうれしく思っている。

五月の連休明けに、『ならコープ 平和の会のあゆみ ~ おりづるをたどって ~(1981ー2015)』(2016年5月刊)を送っていただいた。
すぐに、『憲法便り』に感想文を書き、紹介するつもりでいたのだが、体調がすぐれなかったことに加えて、国会情勢から目が離せない状況が続いていたことから、今日に至ってしまった。

お礼の気持ちを伝えるのもかなり遅くなってしまったが、6月30日に、お送り下さったHさん宛で「ならコープ 平和の会」に、手紙と共に次の資料を贈呈した。資料は、『あゆみ』を読んで、今後の活動に役立てていただけそうなものを選んだ。

1.国立公文書館 平成29年春の特別展(日本国憲法施行70年記念) 図録『誕生 日本国憲法』1冊
2.衆議院 憲政記念館『日本国憲法施行70周年記念展示 展示目録』1冊
3.「共謀法」の犯罪対象リスト(法務省へ情報公開請求をして入手した資料)
4.秋田県能代第二中学校で昭和22年に作成された『新憲法漫画いろは歌留多』のカラ―コピー(これは、昨年同校まで取材に行って、コピーをとらせていただいたもの)
5.奈良日日新聞社刊『図解憲法』(再販)(1947)、同第三版(1948)の表紙カラーコピーと、戦争放棄のページのコピー。
6.2004年11月9日に、「ならコープ 平和の会」で憲法講演を行った際の、奈良新聞の記事のコピー
7.岩田行雄著『豊洲新市場移転工事入札経過そして入札弾疑惑解明のための検証ー東京都政改革への提言』2016年12月26日)

以上のほかにも、私の著作のチラシなどを含めて、Hさんのご自宅の住所が記されていなかったので、レターパックで「ならコープ 平和の会」の住所にお送りした。
やっとのことで書いた手紙だし、私としては、他にほとんど差し上げたことのない資料を同封したので、無事届いているのかどうか心配であった。

他の方に手紙を書いたところ、ご本人はこの手紙のことをご存じなく、本部があずかっていることが分かってほっとしたところだ。
資料を今後の活動に活かしていただけるよう願っている。

なお、今日は「カテゴリ」を「今日の話題」としたが、奈良講演には忘れられない数多くのエピソードがあるので、記憶をたどって、ひとつの「エッセー」として書き上げたいと思っている。

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by kenpou-dayori | 2017-07-30 11:40 | 今日の話題
2017年 07月 23日

憲法便り#2063:安倍昭恵夫人は、なぜ、トランプ大統領とひと言も話さなかったのか?

2017年7月23日(日)

憲法便り#2063:安倍昭恵夫人は、なぜ、トランプ大統領とひと言も話さなかったのか?

私は常に、ジョークやパロディなどを別として、自ら確認した情報をもとに、実証的に発言することにしている。
だが、今回は、私の推測で書くことにした。

7月7日、G20首脳会議の夕食会の席で、トランプ大統領の隣の席に座っていた安倍昭恵夫人が、かれにひと言も発しなかったことが、話題になっている。
トランプ嫌いのアメリカのマスメディアの中には、あの「憎っくきトランプ」を無視したとして、いわば「英雄的」な扱いをする発言していることが伝えられている。
彼女からは、「ハロー」のひと言もなかったので、トランプ大統領は、彼女が英語がまったく話せないと思い込み、それをそのまま発信した。
これはトランプ大統領の間違いなのだが、では、なぜ、彼女はひと言も発しなかったのか!
理由は簡単である。

もし、ひと言でも発したらば、トランプ大統領との会話に巻き込まれてしまい、彼女は、いつもの軽い調子でいろいろと喋ってしまう。
その結果、トランプ大統領は、安倍夫人が「こんなことを言っていた」「あんなことを言っていた」と世界に向かって発信してしまう。
発言の真意はどこにあったかに関係なく、話は広がり、森友学園問題以上に安倍政権を揺るがすことになりかねない。
だから、挨拶はおろか「ひと言も発してはいけない」ときつく申し渡されていたものと考えられる。
彼女は、賢かったのではなく、日本のファーストレディとしは、自分の判断ではひと言も発することが出来ない、無能さをさらけ出したのである。
それにしても、おしゃべりな昭恵夫人としては、息苦しく、退屈な時間であったろう!


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by kenpou-dayori | 2017-07-23 08:44 | 今日の話題
2017年 07月 22日

憲法便り#2059:通算勝利数単独一位 1048勝達成を祝う!

2017年7月22日(土)

憲法便り#2059:通算勝利数単独一位 1048勝達成を祝う!

横綱白鵬の新記録達成を祝う!
2017年7月22日付『東京新聞』朝刊19面記事は、単に勝利数のみならず、白鵬がこれまでに達成した記録にも、丁寧にふれており、大変好感が持てる。
その記事は、下に引用するが、大相撲ファンの私としては、ここにふれられていないことについて、いくつか述べておきたい。

ひとつ目は、勝率の高さについてである。
記事の左上に、「通算勝利数5傑」とあるが、ここに勝率の表を加えると、白鵬の強さが群を抜いていることが分かる。
白 鵬  0.827
魁 皇  0.599
千代の富士0.705
大 潮  0.509
北の海  0.731

ちなみに、600勝以上の横綱の勝率を調べてみたところ、次の通りである。
柏 戸  0.708(715勝295敗)
大 鵬  0.827(872勝182敗)
玉の海  0.675(619勝305敗)
北の富士 0.648(786勝427敗)
貴乃花  0.752(794勝262敗)
朝青龍  0.795(669勝173敗)
*大鵬と白鵬の勝率が全く同じ数字を示していることが、大変興味深い。

双葉山にも、ひと言ふれておきたい。双葉山の時代には、年間の場所数も、ひと場所の日数も少なかったので単純な比較はできないが、勝率は以下の通り。
双葉山  0.750(348勝116敗)

二つ目は、張り手について。
「喧嘩相撲」と批判する人もいるが、私は別の観点から、白鵬の張り手には反対である。
張り手は、脇が空いてしまい、相手を呼び込んでしまう危険性があるからだ。
今場所の取り組みで言えば、11日目の御嶽海戦である。
大横綱に意見を言える人はいないのかも知れないが、部屋の親方ならば、禁じ手としたい。

まだあるが、長くなったので、今日はこのへんで。
以下は、『東京新聞』に記事の借用です。
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by kenpou-dayori | 2017-07-22 17:37 | 今日の話題
2017年 07月 15日

憲法便り#2050:弟90回帝国議会の憲法改正案議事速記録の官報綴り、及び小委員会速記録をすべて入手しました!

2017年7月15日(土)(憲法千話)

憲法便り#2050:弟90回帝国議会の憲法改正案議事速記録の官報綴り、及び小委員会速記録をすべて入手しました!

昨日、東京・本郷の文生書院で、昭21年に第90回帝国議会で憲法改正が審議された際の、衆議院本会議、委員会、貴族院本会議、特別委員会の速記録、及び小委員会の速記録を、すべて入手しました。

これらは、国立国会図書館新館三階の議会官庁資料室で閲覧することが出来ますし、インターネットで検索することも可能ですが、原資料を入手したことで、より効率的な調査が可能となりました。

資料は、いずれもほぼA4でサイズで、和綴じの二冊の資料の厚さは、合わせて約8cmになります。
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by kenpou-dayori | 2017-07-15 20:56 | 今日の話題
2017年 06月 30日

憲法便り#2042:政治倫理綱領(昭和六十年六月二十五日議決)をご存知ですか?

2017年6月30日(金)


憲法便り#2042:政治倫理綱領(昭和六十年六月二十五日議決)をご存知ですか?

国立国会図書館に調査に行った際に、国会見学に訪れた人たちが立ち寄る衆議院の土産物店で、衆議院手帳を買ったところ、政治倫理綱領が掲載されていました。

不勉強な議員たちのためにも、ここに全文を転載しておきます。


政治倫理綱領(昭和六十年六月二十五日議決)

政治倫理の確立は、議会政治の根幹である。われわれは、主権者たる国民から国政に関する権能を信託された代表であることを自覚し、政治家の良心と責任感をもつて政治活動を行い、いやしくも国民の信頼にもとることがないよう努めなければならない。
ここに、国会の権威と名誉を守り、議会制民主主義の健全な発展に資するため、政治倫理綱領を定めるものである。

一、われわれは、国民の信頼に値するより高い倫理的義務に徹し、政治不信を招く公私混淆を断ち、清廉を持し、かりそめにも国民の非難を受けないよう政治腐敗の根絶と政治倫理の向上に努めなければならない。

一、われわれは、主権者である国民に責任を負い、その政治活動においては全力をあげかつ不断に任務を果たす義務を有するとともに、われわれの言動のすべてが常に国民の注視の下にあることを銘記しなければならない。

一、われわれは、全国民の代表として、全体の利益の実現をめざして行動することを本旨とし、特定の利益の実現を求めて公共の利益をそこなうことがないよう努めなければならない。

一、われわれは、政治倫理に反する事実があるとの疑惑をもたれた場合にはみずから真摯な態度をもつて疑惑を解明し、その責任を明らかにするよう努めなければならない。

一、われわれは、議員本来の使命と任務の達成のため積極的に活動するとともに、より明るい明日の生活を願う国民のために、その代表としてふさわしい高い識見を養わなければならない。






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by kenpou-dayori | 2017-06-30 21:59 | 今日の話題
2017年 05月 16日

憲法便り#2008:平和憲法を歌う感動的な渋谷区立千駄ヶ谷小学校校歌

2017年5月16日(火)(憲法千話)

憲法便り#2008:平和憲法を歌う感動的な渋谷区立千駄ヶ谷小学校校歌

かなり前のことになるが、拙著『検証・憲法第九条の誕生』を贈呈したことへのお礼として、日本共産党国会対策委員長で衆議院議員の穀田恵二さんから、我が家に、お電話と、FAXをいただいたことがあります。


そのFAXには、ご友人から聞いたこことして、渋谷区立千駄ヶ谷小学校の校歌の歌詞が書かれていました。


私は、その歌詞に感激して、憲法講演の中で、胸をつまらせながら、何回か紹介したことがあります。

以前は、千駄ヶ谷小学校のホームページに、作詞、作曲をなさったかたのお名前や、歌詞全体そして楽譜も掲載されていたように記憶しているのですが、最近は見当たらなくなり、残念に思っています。


FAXがかなり薄くなってしまいましたが、3番の歌詞は覚えていますので、紹介します。


3.世界の国に さきがけて

  戦争棄てた 憲法の

  こころ忘れず 取り持って

  平和日本の民となる

  これが我等の将来だ

  これが我等の将来だ 


一度、聞かせていただきたいと思っているのですが・・・・・


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by kenpou-dayori | 2017-05-16 19:59 | 今日の話題
2017年 05月 03日

憲法便り#1999:昨日、国立公文書館の特別展『誕生 日本国憲法』を再び見てきました!

2017年5月3日(水)憲法記念日特集

憲法便り#1999:昨日、国立公文書館の特別展『誕生 日本国憲法』を再び見てきました!

TBSの報道特集が取り上げたこともあって、今回は、来場者がかなり増えていました。

初回には、疲れていたため、かなり見過ごしていたことがありました。
NHKの憲法特集は、この特別展を先取りして取材し、番組制作をしていたことも、鮮明に分かりました。その評価については、改めてふれることにしますが、5月7日(日)まで開催中です。ぜひとも、おすすめします。
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以下に、4月25日(火)に掲載した、『憲法便り#1988』を再録します。

憲法便り#1988:国立公文書館『平成20年春の特別展 誕生 日本国憲法』

編集 | 削除

2017年4月25日(火)(憲法千話)

憲法便り#1988:国立公文書館『平成29年春の特別展 誕生 日本国憲法誕生』

再開第2回目は、地下鉄東西線竹橋駅から徒歩5分のところにある、国立公文書館で開催中の『平成29年春の特別展 誕生 日本国憲法誕生』の紹介です。

日本国憲法に関連した展示は、これまでいくつか見たことがありますが、今回の展示は出色です。

日本国憲法の原本を初めとして、展示されている60点は、すべて原資料です。
これだけまとまった形で展示されることは、今後、またあるかどうか判りませんので、是非とも閲覧なさることをお勧めします。

入場は、無料です!

5月7日(日)まで、土日、祝日も含めて無休で開館していますので、連休中に訪問することも可能です。

また、展示品の写真と解説をまとめた資料集が素晴らしい。第一級の資料集です。
A4判、本篇70ページ、主要人物紹介・用語解説、関係年表、展示資料一覧7ページ、主要文献等一覧1ページの構成で、カラー印刷。

これが500円で販売されているいので、是非ともご購入なさることをお勧めします。

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by kenpou-dayori | 2017-05-03 11:34 | 今日の話題
2017年 05月 01日

憲法便り#1995:第88回中央メーデーに参加してきました!

2017年5月1日(月)(憲法千話)

憲法便り#1995:第88回中央メーデーに参加してきました!

11時の開会に少し遅れましたが、12時半の閉会まで参加してきました。参加者は3万人。

原宿駅を出ると、自由法曹団の多数の方々が共謀罪に反対する呼びかけと共に、
2017年春夏 特集『これが共謀罪です!あなたも逮捕されるかも 共謀罪って、一般の人は関係ないんじゃないの!?』と題するリーフレットを配布していました。
お祭り気分ではなく、緊張感が走ります。

連帯あいさつの後に行われた被災地からの訴え。
政府による、支援打ち切りの冷たい仕打ち。
「まだ道半ばです。声に耳を傾けて下さい。どうぞ忘れないで下さい。』との訴えが、胸を打ちます。

団体決意表明の中で、出版労連の代表は、共謀罪の危険性について、横浜事件に詳しくふれ、憲法第21条を具体的に引用し、共謀罪に強く反対。そして闘う決意を表明しました。
第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
 検閲は、これをしてはならない、通信の秘密は、これを侵してはならない。
この条文を、帰宅してから、もう一度読み返しました。

会場近くに、土建関係を中心に、宣伝カーがずらりと並んでいましたが、小型トラックに積まれたデコレーションは、なかなかの力作がそろっていました。カメラを持たずに出かけたのは、失敗でした。
メモをたくさん取ったのですが、疲れているので、二つだけ紹介します。

軍事パレードを思わせるミサイルの模型がありましたが、「ミサイル上げるな、賃金上げろ!」の文字。

意表を突いたのは、これが500億円原寸大と書かれた、大きな立方体。その側面に「みんなんで内部留保を切り崩そう」「大企業の内部留保はこの6000倍、300兆円」

このメモを取っている時、「岩田さん」と声をかけられました。
振り返ると、4月13日にインタビューを受けた、連合通信編集長の伊藤篤さんです。
嬉しい出会いでした。



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by kenpou-dayori | 2017-05-01 21:36 | 今日の話題
2017年 04月 30日

憲法便り#1993:9・11直後のアメリカを振り返り、現在と比較してみました!

2017年4月30日(日)(憲法千話)

憲法便り#1993:9・11直後のアメリカを振り返り、現在と比較してみました!

去る4月20日(金)に国立国会図書館内で、偶然、弁護士の河内謙策さんに会いました。およそ20年ぶりです。
その時、すぐに思い出したことがあります。
あの忌まわしい9・11の当時、彼がアメリカに滞在していたこと、そして、彼が書いた手紙が当時所属していた城北法律事務所の新年の挨拶のニュースに載っていたことです。

憲法便り#318(2013年9月21日)、
憲法便り#324(2013年9月24日)、
憲法便り#328(2013年9月25日)、
憲法便り#330(2013年9月26日)に収録した文章を手がかりに、現在のアメリカと日本を考えてみました。
状況があまりにも酷似しており、さらに悪化しています。

【2013年9月21日付 憲法便り#318の再録】
今日は、12年前の9・11の直後に書いた、私の誌を掲載します。
正式なタイトルは、「『アメリカの友へ』―二〇〇一年十一月十八日の手紙」。
同人誌『ひろば 190号』(2002年2月)に掲載されたものです。
当時は、イラク戦争の前夜でした。
現在は、シリアへのアメリカの軍事行動が当面は阻止された状況ですが、予断は許しません。
こういう時こそ、世論の力が戦争をくいとめる、そう信じます。
イギリスでは、世論がイギリス政府の手を縛りました。

いま、改めてこの詩を読んでみると、日本は本当に変わってきていると思います。
しかしながら、私は諦めません。
いかなる戦争も反対です。

9・11事件当時、私は、「来日ロシア人研究会」がその研究活動の一環として、2001年10月6日に、早稲田大学において開催を予定していた国際会議「日本におけるロシア文化の受容<過去から未来へ>」で研究発表をするために、原稿の仕上げの段階にありました。テーマは、「エマヌイル・シュテインの亡命ロシア人詩集コレクションについて」。
エマヌイル・シュテインは1934年ポーランド生まれのユダヤ人で、5歳のときに第二次世界大戦が勃発して以降、数奇な運命を辿り、1968年に不本意ながらアメリカに亡命している。彼は、残念ながら1999年にこの世を去っており、アメリカで刊行された「シュテイン・コレクション目録」および彼の経歴については、オリガ夫人と手紙のやりとりで、情報を提供していただいていました。ところが9・11以降、アメリカでは手紙が果たして届くかどうか判らない、高い警戒レベルになり、友人の協力を得てメールのやり取りをしました。エマヌイル・シュテインの運命については、改めて紹介したいと思います。

前段が長くなりましたが、詩とともに投稿した文章がありますので、その中から詩を書いた経緯についての部分をここに再録します。

「『アメリカの友へ』は、「高校生の平和のつどい」、「世界の子どもの平和像を東京に」、「報復戦争反対、平和を求める高校生一万人署名」などの運動を続けている高校生たちへの激励の気持ちを込めて書いた散文詩です。
 最近の世界情勢と私の戦争体験、ベトナム戦争後に南北が統一する前の北ベトナムを訪問して来た体験、そしてユーゴスラヴィア空爆の時にはNATO軍に基地を提供しているイタリアに滞在していた経験を重ねあわせました。
 私の中にはもっと書きたいこと、もっと大きな怒りがありますが、いろいろな人に読んでもらうために表現を抑え、問いかける手紙の形式をとりました。
 昨年(2001年)十月六日に早稲田大学を会場にして来日ロシア人研究会が開催した国際シンポジウムで『エマヌイル・シュテインの亡命ロシア人詩集コレクションについて』と題する研究発表をするために、アメリカ在住のオリガ・シュテインさんと昨年(2001年)の九月末から十月にかけてメールのやりとりをしたこともきっかけになっています。
 「高校生の平和の集い」の実行委員宛てに激励の手紙とこの詩を送ったところ、顧問の先生からお礼の手紙が届きました。「平和の集い」実行委員の反省会で顧問の先生が私の手紙を読み上げ、高校生の皆さんでこの詩を輪読して下さったそうです。そして、歴史について改めて話し合うきっかけにして下さったとのことでした。
 『アメリカの友へ』は(二〇〇二年)一月十八日に新宿平和委員会をはじめとする新宿区内の平和五団体により開催される「アフガンは今―パキスタン現状報告・二〇〇二年新春平和の集い」でも朗読されることになりました。」

なお当時、私は、「報復戦争反対、平和を求める高校生一万人署名」に協力するため、友人・知人に署名用紙を郵送して、五百筆を大きく超える署名を届けたことを付記しておきます。
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※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから


憲法便り#324 『9・11直後のアメリカ論(1):アメリカは狂っている?』

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9月21日付の『憲法便り#318』で、『「国際平和デー」に寄せて:9・11直後に書いた散文詩「アメリカの友へ」』と題して、12年前の9・11の直後に書いた、私の誌を掲載しました。正式なタイトルは、「『アメリカの友へ』―二〇〇一年十一月十八日の手紙」。
同人誌『ひろば 190号』(2002年2月)に掲載されたものです。

私は、この詩の投稿をした際に、9・11の直後に書いた「アメリカ」論も同時に寄稿しています。
いま読み返して見ても、当時の問題点だけではなく、現在の問題にも踏み込んで書いています。
『アメリカの友へ』と同時に、是非読んでいただきたい文章なので、全3回に亘って掲載します。
「戦争の世紀」と呼ばれた20世紀に別れを告げ、戦争のない平和な世紀が期待された21世紀への希望と夢は、9・11によって打ち砕かれました。
 あれから12年。通信技術や軍事技術は進歩したが、歴史に進歩はあったのか、人類に進歩はあったのかを改めて問いかけたいと思います。


同人誌『ひろば 190号』(2002年2月)より

新年(2002年)に届いた池袋の城北法律事務所ニュース第四十六号の中に、私も以前からよく存じ上げている河内謙策弁護士が書いた「今、アメリカで……」という文章がありました。アメリカの現状が非常によく表されているので、その全文を紹介します。
「二〇〇二年明けましておめでとうございます。
 私は昨年の四月に渡米し、現在、ハーバード大学ライシャワー研究所の客員研究員としてボストンで暮らしています。皆様に十分連絡もとらずにアメリカに来てしまった失礼をお許し下さい。
 最近のアメリカの状況を一言でいえば、アメリカは狂い始めているのではないかと思っています。アメリカの支配的なエリートの言動は、我々の常識をはるかに超えています。九月十一日事件直後にブッシュが先頭に立って戦争を言い始めた時にもぞっとしましたが、現在は、アフガニスタンの後はイラクだとかソマリアだとかいう議論が盛んです。信じられない感覚です。ハーバード大学の学長は、クリントンの時に財務長官だったサマーズですが、彼は、大学は死を覚悟している軍人たちを支持する義務があるなどと言い始めました。気が狂っているとしか言いようが有りません。
 狂い始めているのは支配的エリートだけではなく、アメリカ国民もそうです。九月十一日以後、多くのリベラルと言われている人たちが転向しました。ブッシュを85%とか90%が支持しているというのは、異常としか言いようがありません。
 アメリカ国民はだまされていると言う見方もあるかも知れませんが、私はアメリカに来て、そのような見方は、あまりにも素朴だと思うようになりました。根は深いのです。
 この様な中で今回の戦争に異議を唱えた人たちには、救われる思いがします。愛国青年だけでなく、反戦青年も増えています。ボストンで今回の戦争に反対している最も有力な集団の一つが、キリスト教の一分派とも言えるクエーカー教徒たちです。クエーカーは、十七世紀以来、平和のために闘い、弾圧に耐えてきた徹底した非暴力の平和主義者で、リーダーのジョセフ・ガーソンは本当に尊敬出来る人です。」
(第2回:「キューバ危機とケネディ」に続く)

《追加のひと言》
1956年製作、1957年に公開されたアメリカ映画『友情ある説得』は、南北戦争時代のクエーカー教の牧師一家の愛と喜びと悲しみを描いた名作です。
製作・監督は、ウイリアム・ワイラー。『ローマの休日』、『大いなる西部』、『ベン・ハー』など数々の名作を残した名監督です。
主演は、名優ゲイリー・クーパー。『真昼の決闘』はあまりにも有名です。
牧師の妻役は、ドロシー・マクガイア。

憲法便り#328 『9・11直後のアメリカ論(2):キューバ危機とケネディ、二大政党制の危険性』

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「河内氏の文中で使われている「気が狂う」という表現は妥当ではなく、好きではありません。しかし、その点を除けば全体として肯んぜられるもので、彼が日頃感じていることがひしひしと伝わってきます。
私は河内氏がふれている「根の深さ」は、言い換えればアメリカにおける民主主義の「根の浅さ」、脆弱性に起因していると考えています。
 九月十一日に引き起こされた同時多発テロのショッキングな映像を見ながら、世界経済の先行き不安と同時に、私の脳裏をよぎったのは河内氏が書いているようなアメリカ社会の急激な変化の予見でした。その根拠となったのは、まだ早稲田大学の一年生だった一九六七年に聴いた服部辨之助先生の「政治学」の鮮明な記憶です。彼はソ連がキューバにミサイルを持ち込もうとして一触即発の事態となった一九六二年の「キューバ危機」の時、アメリカに留学中でした。当時のアメリカ大統領はケネディで、彼が一九六〇年の大統領選挙で獲得した選挙人の数こそ共和党のニクソン候補を三〇三票対二一九票と引き離しましたが、全米の一般投票総数では六八〇〇万票のうちわずか十一万八千票の僅差でした。彼は「キューバ危機」の時まで必ずしも評判はよくなく、論敵や政敵も多数存在していました。しかしながら、「キューバ危機」で核戦争も辞さない構えを取り、キューバを海上封鎖したケネディの支持率は急上昇し、アメリカ全体が戦争モードに一変しました。服部先生の友人で、前日までケネディを批判していたインテリ達も一斉にケネディ支持者に変わりました。
 なぜ、アメリカ社会ではこのように歯止めが利かない事態が簡単に起きてしまうのだろうか? それには、基本的政策の九〇パーセントが共通している民主、共和両党しか選択肢がない、二大政党制によるアメリカの政治構造の「根の浅さ」が指摘できると思います。
 ひるがえって日本の政治状況を見ると、元自民党員の鳩山由紀夫氏が民主党と自民党による二大政党制を盛んに主張しています。これが現実のものとなった場合には、日本でも同根の政党間での地滑り的移動が簡単に起こり得ると思います。現に、改憲論議において鳩山氏は「鷹派」の本性を表しています。」
(第3回『アメリカ民主主義の「根の浅さ」と問題の「根の深さ」』に続く)

〔追加のひと言〕日本の国民が目の当たりにしている通り、マスコミも加わって二大政党制、内容抜きの政権交代が煽られ、私の予見は不幸にも現実のものとなりました。

憲法便り#330 『9・11直後のアメリカ論(3):「根の浅さ」と「根の深さ」』

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「アメリカ民主主義の「根の浅さ」、そして問題の「根の深さ」は戦後のアメリカ社会史を見ても明瞭です。
 一九四九年秋から五年間にわたって政府活動特別委員会を舞台にして共和党上院議員マッカーシーのイニシアチブにより吹き荒れた、いわゆる、「マッカーシー旋風」は、赤狩りと思想弾圧でアメリカの真の民主主義を思想の自由を根底から覆しました。
 一九五五年からキング牧師を指導者として始められた人種差別バス・ボイコット運動を契機に南部各地に広がった黒人の運動は、一九六五年に新公民権法を制定させました。しかし、実際に差別撤廃を克ち取るまでには、キング牧師暗殺を含む多くの犠牲を伴い、長い苦難な道のりを経なければなりませんでした。キュー・クラックス・クランと名乗る人種差別主義者の秘密結社による暴力のみならず、白人の差別意識が厳然たる壁として立ちはだかっていました。今も人種差別は存在しています。
 アメリカはもうひとつ根深い問題を抱えています。「銃規制」を今も解決出来ないでいることは、アメリカ民主主義の限界であり、銃の力でアメリカ原住民から奪い取って作り上げられたアメリカ社会が内包している根本的な問題です。これは暴力によって他を支配するという発想の温床になっており、「力の論理」「強者の論理」「殺す側の論理」に連なっています。
 テキサス州の石油産業と軍事産業をバックに登場したブッシュ大統領は、アメリカ社会の行き詰まりを打開するためにテロ事件を最大限に利用し、軍事行動をつづけています。その有効性が疑問視されているミサイル防衛網構想にも、テロ事件直後に大幅な予算が承認されました。テキサス州一州だけでフランス一国と同量の炭酸ガスを排出しているアメリカは、ブッシュ大統領の登場後にいち早く「京都議定書」批准を拒否しました。アフガニスタン空爆による市民の死者の数は、すでにテロ事件の犠牲者の数を上回っています。本当の「ならず者国家」は、やりたい放題を続けているアメリカだと断言できます。
 国際世論はこの状態をながくは容認しないでしょう。声をあげ続けることが必す力になると思います。
 私は理性の勝利を信じて、これからもペンによる闘いを続けます。」

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by kenpou-dayori | 2017-04-30 22:30 | 今日の話題