岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

kenpouq.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:自著紹介( 12 )


2017年 12月 08日

憲法便り#2247:『日本国憲法制定に伴う民法改正ー女性の権利確立の視点から』を入稿しました!

2017年12月8日(金)(憲法千話)

憲法便り#2247:『日本国憲法制定に伴う民法改正ー女性の権利確立の視点から』を入稿しました!

12月6日(水)に『日本国憲法制定に伴う民法改正ー女性の権利確立の視点から』の入稿をあわただしく済ませました。

完成は、12月15日の予定です。

A4判、60頁。表紙、目次2頁、本文60頁、背表紙『民事月報』第一頁の写真入り)の構成です。
使用した紙は、表紙:アートポスト 160kg、中身:コート 90kg。

原稿は、400字×240枚。かなりの集中力を要しました。

100冊のみの限定、自費出版です。

定価は、1冊500円(送料別)。

印刷屋さんが、見積りで、かなり金額的に頑張って下さいました。

完売しても完全に赤字の出版ですが、いま、出さなければならないという強い思いから、
『新女性史研究』第10号の先行企画として、世に問うことにしました。

完成したら、最初の1冊は妻に、
2冊目と3冊目は、国立国会図書館に寄贈、
4冊目は、最初に注文を下さった「赤旗特報チーム」の武田恵子さんに届けます。

[PR]

by kenpou-dayori | 2017-12-08 23:05 | 自著紹介
2017年 12月 03日

憲法便り#2241:『日本国憲法制定に伴う民法改正-女性の権利確立の視点から』を、100部限定で緊急出版します!

2017年12月3日(日)(憲法千話)

憲法便り#2241:『日本国憲法制定に伴う民法改正-女性の権利確立の視点から』を、100部限定で緊急出版します!

A4判、60頁、1冊500円(送料別)、自費出版。
内容はつぎの通りです。


【はじめ】

【第一部】民法改正要綱確定、および改正民法施行までの経過…p.1

 【第一節】日本国憲法施行に伴う付属法令検討の組織作り…p.2

【第二節】内閣に「臨時法制調査会」を設置…p.2

  〔2-1〕臨時法制調査会官制…p.3

 〔2-2〕臨時法制調査会議事規則(案)…p.3

  〔2-3〕臨時法制調査会の構成…p.4

  〔2-4〕任 務…p.4

 〔2-5〕諮問第一号…p.4

  〔2-6〕部会設置…p.4

  〔2-7〕各部会の主要法律案要綱分担予定…p.5

  〔2-8〕憲法を施行するために制定又は改廃を必要とする法律案の件名概略…p.5

   (1)制定又は全部改正を要するもの…p.5

   (2)一部改正を要するもの…p.6

   (3)廃止を要するもの…p.6

 〔2-9〕「臨時法制調査会第三部会」の委員および幹事…p.6

【第三節】司法省に「司法法制審議会」設置(会長 司法大臣木村篤太郎)…p.7

  〔3-1〕194672日に「司法法制審議会」設置を決定…p.7

       【付】「司法省について」…p.8

  〔3-2〕「司法法制審議会」に三つの小委員会を設置p.8

  〔3-3〕「司法法制審議会」第二小委員会の構成p.8

 〔3-4〕司法法制審議会第二小委員会に起草委員会を設けるp.10

  〔3-5〕司法法制審議会第二小委員会の起草委員会の中に三つの班を作るp.10

  〔3-6〕「家」制度の廃止は、GHQの押し付けではなく起草委員会の独自提案p.10

【第四節】入り組んだ作業の実態についての起草委員会の証言p.11

 【第五節】経過全体の日程的な整理p.13

 【第六節】改正要綱案の発表p.14

  〔6-1〕改正16試案の発表p.14

  〔6-2〕民法改正要綱についてp.15

  〔6-3〕民法改正要綱案発表後p.15

 【第七節】『日本國憲法の施行に伴う民法の應急的措置に關する法律理由書』p.15

【第二部】民法改正要綱審議における主要な論点の整理p.19

 【第一節】『戦後における民法改正の経過』の目次による問題点の俯瞰p.19

 【第二節】司法省民事局による予備的検討の二つの文書p.21

  〔2-1〕司法省民事局の予備的検討文書(イ)p.22

  〔2-2〕司法省民事局の予備的検討文書(ロ)よりp.22

 【第三節】第二回第二小委員会(730日)で決議された「改正要綱案」p.23

  〔3-1〕730日案」全文p.23

  〔3-2〕公表された要綱案への積極的評価の事例p.26

 【第四節】起草委員会は、「730日案」を条文立案の「大原則」とした!p.26

【第五節】「民法上の「家」を廃止すること」の表現は書き換えられた!p.28

 【第六節】「家督相続の廃止」についての文言も完全に消滅!p.29

 【第七節】司法法制審議会第二回総会における激論p.30

  〔7-1〕「第一日……家族制度論戦の対峙」で語られたことp.30

  〔7-2〕第二日に行われた家族制度存置修正案の審議p.31

  〔7-3〕起草委員会が「第一」、「第二」の条項を書き改めた理由p.32

 【第八節】臨時法制調査会第三回総会…最後まで続いた保守派の抵抗p.34

  〔8-1〕「家族制度論白熱戦」の実態は?p.35

  〔8-2〕牧野英一委員(東京大学名誉教授)の修正案p.37

  〔8-3〕原夫次郎委員(衆議院議員)の修正案p.39

  〔8-4〕起草委員会の原案を支持表明した委員たちの発言p.40

 【第九節】「改正民法の条文作成の仕事」の環境p.42

【第十節】民法改正案の公表p.43

 【第十一節】公表された民法改正案に対する建議書等p.44

  〔11-1〕日本共産党野坂参三氏の意見書p.44

  〔11-2〕家族法民主化期成同盟の決議・修正希望条項p.45

  〔11-3〕「立法者の意図と客観的に見た場合の解釈について」p.47

 【第十二節】194754日付『福島民報』一面掲載の「民報評論」p.48

【本論のまとめ】p.49

【おわりに】p.52

【参考文献と若干の解説】p.57

【追記】嫡出否認制度違憲訴訟に関する、20171129日の神戸地裁判決についてp.60

*本稿は、2017103日に、熊本女性学研究会が編集・発行している『新女性史研究 第10号』(発行日時未定)に寄稿したものです。同会は、20146月に『新女性史研究第9

-特集 高齢社会と福祉政策』を発行していますが、その後、大地震の影響などで、第10号発行の大幅な遅れを余儀なくされています。一方、安部政権による憲法改悪の動きが急であり、これと連動する民法改悪の動きもありますので、この状況に対応する情報提供の必要性を強く感じています。したがいまして、このたび同研究会のご了解を得て、緊急の先行企画として、本稿を100部限定で自費出版することに致しました。ただし、確定した正式な発表は、『新女性史研究 第10号』によるものであることを申し添えます。

「家族史研究会」を出発点とする「熊本女性学研究会」までの概略は下記の通りです。

19708月「家族史研究会」発会

197512月『女性史研究』第1集創刊

19943月『女性史研究』第28集終刊

19947月「熊本女性学研究会」発会

19966月『新女性史研究』第1号創刊―20146月第9号発行、現在に至る。

 なお、同会は、並行して次の出版・講演・講義・報告を行っている。史学史の窓刊行会『史学史の窓』No.11988.8)-No.201993.6)、熊本市制100年を考える女たちの会主催「熊本市制100年を考える」連続講義第1回(1989.1)-第10回(1989.10)、女性学研究会主催「講義・講演・報告」第1回(1990.2)-第14回(1993.5)。


[PR]

by kenpou-dayori | 2017-12-03 21:47 | 自著紹介
2017年 11月 26日

憲法便り#2236:国会図書館に、拙著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!ー「押し付け憲法」論への実証的反論!』を寄贈してきました!

2017年11月26日(日)(憲法千話)

憲法便り#2236:国会図書館に、拙著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!ー「押し付け憲法」論への実証的反論!』を寄贈してきました!

11月24日(金)午後、国立国会図書館に、拙著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!ー「押し付け憲法」論への実証的反論!』を寄贈してきました。

本書は、2016年4月22日(金)、新宿区立戸塚地域センター7階の多目的ホールにおいて、「新宿のくらしと文化を考える会」が開催した、憲法講演会用に出版されたものです。
A4判、52頁、印刷部数 270部、定価500円

本書の構成は、
1-18頁が文字による通常のレジュメ、
19-52頁、および裏表紙が、資料の写真集です。

国立国会図書館の蔵書を検索していて、寄贈していなかったことに気付き、1年半を経過してからの寄贈になりました。予備として保存しておいた、最後の1冊の贈呈です。

受け入れから公開までは多少時間を要しますので、すぐ閲覧を出来ませんが、日本国憲法成立史に興味のある方には、是非利用していただきたい資料です。

【 講演の主な内容 】
1.昭和20年末までに、「憲法改正」、「憲法民主化」の世論は形成されていた。
2.従来、日本政府とGHQとの関係が強調されてきたが、実際の対立軸は「国民への明治憲法押し付けに固執する松本国務相」対「憲法の民主的改革を望む幅広い国民」。
3.昭和21年3月7日までに作成された憲法改正草案等より、五つの具体例を紹介。
4.「GHQ草案」は、民間研究団体「憲法研究会」の草案要綱を基礎に作成された。
5.「GHQ草案」作成は、素人集団ではなく、「軍服を着た法律家集団」が主導した。
6.GHQ民政局の草案作業は、「やっつけ仕事」ではなく、周到な準備に基づいている。
7.日本国憲法は、GHQ草案の単なる翻訳ではなく、国会での3段階(本会議、改正案委員会、改正案委員小委員会)の詳細かつ徹底した論議に基づいている。
8.婦人参政権は、昭和20年12月17日に衆議院議員選挙法改正公布により確立した。

【 レジュメの資料12件、その他に新聞等のコピーあり 】
〔資料1〕戦争放棄の原点は「戦争放棄に関する条約(パリ不戦条約)」(1928年)に!
〔資料2〕平和と憲法の民主化を求める世論(1945年9月~12月の全国各紙より)
〔資料3〕日本全国に吹く民主化の風!『朝日新聞』『讀賣報知』(共に東京版)より          
〔資料4〕1945年9月―1946年3月に作成された主な憲法改正草案・提言の一覧表
〔資料5〕法制局内部で敗戦直後から密かに、自発的に検討された憲法改正文書3点
〔資料6〕外務省内の憲法改正問題に関する検討文書1点(外務省の極秘文書!)
〔資料7〕22紙が報じた、憲法研究会『憲法草案要綱』(1945年12月26日)の抜粋
〔資料8〕●松本烝治国務相の私案、及び憲法問題調査委員会・宮澤(俊義)甲案
〔資料9〕 GHQ民政局の「憲法草案作成委員会」の具体的な構成とメンバーの原簿
〔資料10〕日本政府とGHQの動き=明治憲法押し付けと平和憲法制定の攻めぎ合い
〔資料11〕1945-1946年の、四つの 世論調査に見る憲法改正に関する国民の意識
〔資料12〕 衆議院での実質審議(1946年6月25日~8月24日)と主な資料

真っ白な表紙なので、残念ながら、輪郭が判りません。
c0295254_10240246.jpg
c0295254_10242504.jpg

[PR]

by kenpou-dayori | 2017-11-26 10:27 | 自著紹介
2017年 04月 26日

憲法便り#1989:金沢市当局による、「憲法集会の会場不許可」という憲法違反の決定に対し抗議する!

2017年4月26日(水)(憲法千話)

憲法便り#1989:金沢市当局による、「憲法集会の会場不許可」という憲法違反の決定に対し抗議する!

2017年4月25日付『しんぶん赤旗』14面で、「金沢市の市民団体「石川県憲法を守る会」が、5月3日の憲法記念日に市役所前で、憲法施行70周年集会を行うため、金沢市に同広場の使用を申請したのに対し、市が不許可とする決定を通知していたことが分かりました。」と報じられた。
市総務課の山田裕課長は、「申請団体に集会内容を聞いて、政治的な批判を含むと分かり、禁止行為に当たると判断した」と述べたことも伝えられている。

この決定は、日本国憲法第三章 国民の権利及び義務のうち「憲法第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」の規定に違反する。
小役人が、勝手に解釈を変更することなど、許されることではない。

以下は、2013年に自費出版した拙著『心踊る平和憲法誕生の時代』の表紙表紙である。
これは日本国憲法公布を祝う、金沢市国民学校の旗行列(兼六園)、議事堂神輿(浅野町校下)、仮装行列(同)、夜の花電車を報じた『北国毎日新聞』1946年11月4日2面の写真入り記事である。

金沢市の職員たちは、ここに喜びの表情で写っているひとびとの子孫の世代であろう。

この歴史的事実を、よく考えよ!
c0295254_10135749.jpg

[PR]

by kenpou-dayori | 2017-04-26 13:49 | 自著紹介
2017年 02月 11日

憲法便り#1985:岩田行雄編・著『検証・憲法第九条の誕生』(改訂第六版)(B5判、191頁)を2月末に、1,000冊(一冊500円)刊行します!

2017年2月11日(土)(憲法千話)

憲法便り#1985:岩田行雄編・著『検証・憲法第九条の誕生』(改訂第六版)(B5判、191頁)を2月末に、1,000冊(一冊500円)刊行します!

カタログと、「改訂 第六版への序文」が出来ましたので、掲載します。

2月2日の『憲法便り』速報で、予定を「B5判175頁」とお伝えしましたが、私の見落としに気付き、「B5判191頁」に変更します。
このため、『憲法便り』を休んで出版準備に取り掛かっていましたが、作業に遅れが生じていますので、完成予定は、2月20日から、2月末に変更します。

すでに、500冊を超える注文をいただいていますので、「一冊500円」の価格は、そのままとします。

拙著『検証・憲法第九条の誕生ー「押し付け」ではなく、自ら平和条項を豊富化した論議の全経過』は、2004年6月30日に初版5,000冊を刊行して以来、増補・改訂第五版まで、24,200冊を世に送り出してきました。予備も含めると約25,000冊になります。

第五版までは、すでに完売しており、新たなご注文を頂いても、お断りしてきましたが、現在の情勢を見ていると、ここで何もしないことは、「人生に悔いを残すことになる」と考え、刊行の意向を親しい人たちに電話で相談してきました。

その結果、三日間で、注文が500冊を超えましたので、刊行に踏み切った次第です。

発売元は、美和書店。電話03ー3402-4146 FAX03-3402ー4147 営業時間10:00ー19:00(日・祝日は休み)
c0295254_21224205.jpg
c0295254_21230707.jpg

[PR]

by kenpou-dayori | 2017-02-11 21:24 | 自著紹介
2017年 02月 02日

憲法便り#1979:速報!!岩田行雄編・著『検証・憲法第九条の誕生』(改訂第六版)(B5判、175頁)を2月20日付けで、1,000冊(一冊500円)刊行することを決定しました!

2017年2月2日(木)(憲法千話)

憲法便り#1979:速報!!岩田行雄編・著『検証・憲法第九条の誕生』(改訂第六版)(B5判、175頁)を2月20日付けで、1,000冊(一冊500円)刊行することを決定しました!

カタログは、明日、作成する予定です。

安倍内閣の言いたい放題、やりたい放題に、我慢なりません。

拙著『検証・憲法第九条の誕生ー「押し付け」ではなく、自ら平和条項を豊富化した論議の全経過』は、2004年6月30日に初版5,000冊を刊行して以来、増補・改訂第五版まで、24,200冊を世に送り出してきました。

すでに完売しており、新たなご注文を頂いても、お断りしてきましたが、現在の情勢を見ていると、ここで何もしないことは、「人生に悔いを残すことになる」と考え、刊行の意向を親しい人たちに電話で相談してきました。

その結果、三日間で、注文が500冊を超えましたので、刊行に踏み切った次第です。

発売元は、美和書店。電話03ー3402-4146 FAX03-3402ー4147 営業時間10:00ー19:00(日・祝日は休み)

[PR]

by kenpou-dayori | 2017-02-02 22:45 | 自著紹介
2014年 01月 03日

憲法便り#533 自著紹介⑤(その四) 『心踊る平和憲法誕生の時代』「おわりに」

1月3日
c0295254_2383244.jpgc0295254_2375931.jpg


本書は、執筆途上にある『日本国憲法成立史の実証的再検討』と題する学位論文の中から、新聞報道による「憲法民主化の世論形成」、および「日本国憲法を国民がどのように迎えたか」という部分を判り易くまとめたものです。

『心躍る…』の書名は、1946年11月1日付『徳島民報』一面に掲載された《新憲法祝賀おどり》の広告の、次の喜び溢れる言葉に因んでいます。
「11月3日は新憲法公布の日だ、新日本の黎明だ、平和だ、友好だ、豊年じゃ、満作じゃ、みんなで祝う、阿波踊りが許された、踊りおどるなら華やかに踊ろう」(〔日時〕11月3日朝9時から夜11時まで〔会場〕市役所前〔主催者〕徳島商工会議所と徳島民報)。これが当時の国民の姿です。

調査した65紙に関しては、上記の標題紙に示してあります。新聞名を四角で囲んであるのは、調査した当時に国会図書館に所蔵がなかったので、各地の県立図書館(広島は市立図書館)を訪問して、現地調査したものです。


「おわりに」
当初の文章に、何点かを加えて述べておきたい。
◎本書は、二月末に千部だけを出版する予定であった。原稿を執筆する傍ら、手紙を出した。宛名も自分の住所氏名も自筆で書き、ひと言添えると一日三十通が限度であった。ほどなくして、手紙、電話、ファックスで、激励とともに注文を頂くようになった。嬉しいことに、本はまだ出来ていないのだが、注文は千百部に達した。
 期待と激励に応えるため、いろいろと書き足しているうちに、予定を大きく超えて、二百四十頁となった。
支えて下さった皆様に、心から感謝を申し上げたい。
●「人を殺せば殺人だが、戦争でたくさん殺せば英雄になれる。」という言葉を学生の頃によく聞いた。
昔は「お国のため」と言ったが、いまは「国益」という言葉が政治家や御用学者や「評論家」の間で飛び交う。
「お国のために」、「国益のために」のどちらも、論議を打ち切るための超論理的言葉である。これらの言葉が声高に言われ始めた今、国民は戦前と同じような危険な状態におかれていることを強く意識しなければならない。
●農林水産業に壊滅的な打撃を与えるTPP交渉参加問題は国論を二分しているが、安倍政権は国益を強調し、不利な条件を隠し、食の安全、食糧自給率、環境保全等の問題を無視し、強い反対を押し切って参加表明をした。
だが、これは自動車産業を中心とする一部産業とアメリカの利益のためであって、国民の利益のためではない。「国益」と「国民の利益」は似て非なるものである。
●個人が紙幣を一枚でも印刷すればそれは犯罪だが、日銀が犯罪的なほど大量に印刷しても、それは「経済政策」と呼ばれ、犯罪にはならないし、だれも責任をとらない。
一九四五年十月十八日付『毎日新聞』の一面に、「日銀の独自性確立 改正案通常議会に提出」と題する記事があるので、その書き出しの部分と、改正案の最初の項目を紹介しよう。
「戦時中、中央銀行としての日銀の職能は極度に制約され僅かに大蔵省の窓口としての存在価値しか有しない実情であったが、終戦後の新事態に即応して官僚統制の最悪法と見られる現行日銀法(昭和十七年制定)を改訂して日銀の組織運営を政府から切離し、日銀の中央銀行としての独自性を確立して、通貨膨張の現難局打開に当らしめるべきであるという声が各方面に台頭し、大蔵省、日銀においても、目下改正案を考究中で遅くとも通常議会に提出されるものと見られる。
 現行日銀法改正の概要は次の通り。
一、日銀は国民経済の安定、国民の福利増進を目的として通貨の調節、金融の調整及び信用制度の保持育成に努めるよう運営されなければならない。」(以下略)
財政赤字に対処するため予算削減法を可決、発動をせざるを得なかったアメリカから招かれたノーベル経済学賞の経済学者が、安倍政権の経済政策と新日銀総裁の人選を天まで持ちあげているが、全くの茶番劇である。
今回の人事は、自動車に例えれば、暴走目的でブレーキを外して、ダブル・アクセルにした違法改造車であり、「白(川)」から「黒(田)」への極めて危険な交代である。
◎以前『検証…』を日本新聞協会加盟の九十二紙に手紙を添え、五百円のエクスパックで贈ったが、どこからも直接の反応はなかった。そこで、今回はその事実も書き添えて、本書で利用した六十一紙のうち現存する五十五紙に「憲法御担当者様」宛で出版趣意書、カタログ、表紙見本、資料頁のみを二月末までに郵送しておいた。
 当初、入稿を予定していた三月八日の前日までには一社からの反応もなかった。だが、入稿がおくれたために、二社から反応があったことを伝えることが出来る。
 一社目は三月十一日、東京新聞社会部の樋口薫記者からの電話。一九五〇年、六〇年代の改憲の動きについて勉強したいとのことで、三月十七日に二時間の予備取材を受けたが掲載の約束はない。また会う約束をしている。
 二社目は三月十三日、神戸新聞社会部の岸本達也記者からの電話。「憲法をやってみたいと思いますので」と、本書の注文と私の顔写真を送るよう依頼を受けた。
どのような記事になるのか楽しみである。
◎二〇一一年三月十一日、私は国立国会図書館新館四階の新聞資料室で『新岩手日報』の一九四六年二月一日号を読んでいた時に大きな長い揺れを感じた。地方紙に関する調査が大きく加速したのは、この日以降のことである。これからまだ何が起こるか解らない、私が命を落とした場合には、私と同じ視点での研究はおそらく出ないだろう、研究の完成を急がなければならない、その思いから、大きな余震が続く中、全国各地の図書館をまわり始めた。国立国会図書館で所蔵していないか、欠号がある地方紙(標題紙で紙名を  で囲ったもの)を調査するためである。私は、講演に招かれたことのある八戸、盛岡、仙台、いわき、須賀川、郡山、白河などの状況を聞くたびに支援に駆けつけるかどうかを繰り返し自問自答した。だが、カンパ、城南信用金庫への預金の移動、首相官邸へのデモに参加する以外は、研究に力を注いだ。
そして、各地での調査を一通り終えた時点で、国会図書館主題情報部新聞課の課長補佐堀越敬祐さんに、今後の利用者のために欠けている資料補充の要望を伝えた。
嬉しいことに、二〇一三年二月七日付の新聞資料室公開展示資料によれば、『河北新報』、『富山新聞』(一九四六年三月十一日創刊だが、補充は同年七月から)、『山梨日日新聞』、『静岡新聞』、『中国新聞』、『徳島新聞』、『四国新聞』が補充されている。大幅な前進である。
◎調査では、多くの方々の協力を得て、内容の充実を図ることが出来た。現地訪問、並びにその後の調査依頼にご協力下さった宮城、茨城、群馬、埼玉(浦和)、千葉、富山、福井、山梨、静岡、鳥取、徳島、香川の各県立図書館、広島市立図書館、さらに現地調査出来なかった北海道立、滋賀県立、岐阜県立各図書館の調査協力に感謝の意を表したい。
また、国立公文書館、外務省外交史料館、三島郷土資料館、埼玉県立文書館、福井県立文書館、逓信博物館、政治記者OB会、日本相撲協会広報部及び相撲博物館の調査協力にお礼を申し上げたい。
新宿区立中央図書館は移転が予定されているが、私の住居から二軒先にあるので、日常的に利用させて頂いた。
大学では、専修大学図書館の図書利用の件で、同館図書部図書課長千田朋子さんに大変お世話になった。
冒頭で、衆議院予算委員会のインターネット審議中継を紹介したが、これは私の甥・山田哲央君の協力による。
◎国立国会図書館が二〇〇三年五月三日以降、インターネット上に公開している電子展示会の『日本国憲法の誕生』は、誰もが等しく貴重な原資料に接することが出来る、網羅的で画期的な資料集である。この資料の利用を広めたく思い、参考資料の一番目に挙げた次第である。
同図書館には文字通り日参し、主に憲政資料室、議会官庁資料室、新聞資料室の資料を利用させて頂いた。
その中でも、憲政資料室の皆さんには、とてもお世話になった。特に、「生き字引」という表現がぴったりの堀内寛雄さん(現・利用者サービス部司書監)は、二〇〇四年以来、コンピューター検索では辿り着けない資料も含め、非常に多くのことを教えて下さった。彼との出会いがなければ、私の憲法研究をここまで深めることは出来なかった、「資料探しの師」である。
○私は、国立国会図書館での調査を終えて退出する際に、本館二階総合カウンターの上に刻み込まれた「真理がわれらを自由にする」という言葉に向い、感謝の気持ちを込めて必ず一礼をしている。
歴史の捏造、逆行が横行しているいま、歴史の真実、真理が力を発揮することを確信し、この「真理がわれらを自由にする」という言葉を以って、本書の結びとする。
二〇一三年三月二十九日


「目 次」

はじめに(4)
第一 「押し付け憲法」論のでたらめ
第二 安倍首相の所信表明演説に見る国民騙し
第三 「美しい国」「強い日本」のルーツ
平和への私の思い

三つのプロローグ(12)
プロローグ①…吉田茂元首相が『回想十年』に記した「押し付け憲法」論への反論(12)
プロローグ②…ポツダム宣言受諾と憲法改正の必然性(14)
プロローグ③…報道の違いで生じる差異(17)

第一部 新聞報道により一九四五年末までに形成された「憲法民主化」の世論(21)
外務省による意図的な誤訳(21)
「ポツダム」宣言受諾による民主化及び憲法改正の必然性(22)
民主化を進めなかった東久邇宮内閣(22)
法制局が自主的に行った憲法改正案研究(24)
外務省内での自由闊達な論議(26)
内大臣府の憲法研究(28)
憲法改正に消極的だった幣原内閣(31)
幣原内閣が憲法問題調査委員会を設置(33)
「平和」及び「平和国家」論の社説登場(38)
日本全国に吹く民主化の風(39) 
憲法民主化の世論(41)
日本国憲法の原型「憲法研究会」案の報道(44)
 書簡・出版物等に見る「憲法民主化」論(51)

第二部 新聞報道により追いつめられる松本国務相と幣原内閣(60)
憲法問題調査委員会無視の松本路線(60)
閣議における初めての憲法論議(64)
一月の新聞報道(64) 
二月一日・衝撃の「スクープ」報道(66)
全国二十一紙の「追い打ち」報道(68)
日本輿論調査所の調査結果(70)
GHQの動き(70) 
GHQ民政局の憲法制定会議(74)
二月十三日・外務大臣官邸(74)
松本国務相への不満が爆発した二月十九日の閣議(80) 
「押し付け憲法」論の始まり(82)
政府案作成を閣議決定(84)
松本・ホイットニー会談(86)
「戦争放棄」の原点は「パリ不戦条約」に!(87)
松本・ホイットニー会談以後について(88)
「政府、難局に直面」報道(90)

第三部 政府案についての国民的論議(92)
三月六日政府案の全文報道及び社説(92)
政府案の対する各党の態度(97)
「松本体制」から「金森体制」へ(98)
「憲法研究会」による批判的な声明(98)
讀賣新聞社主催『憲法草案批判講演会(99)
「庶民大学三島教室」主催の討論会(101)
各省庁の反応(102)
司法の民主化及び司法改革(103) 
共和制を規定した二つの憲法草案(105)
二つの世論調査に見る国民の意見(105)
国民の国語運動と「ひらがな口語体」草案の実現(108)
『憲法改正草案逐条説明』及び『憲法改正草案に関する想定問答』(110)

第四部 新憲法公布の記念行事(113)
北海道・東北地方(114)
関東・甲信越(134) 
北陸・東海地方(151)
近畿地方(164) 
中国・四国地方(172)
九州地方(186)

第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!(200)
北海道・東北地方(203)
関東・甲信越(204)
 北陸・東海地方(206) 
近畿地方(208)
中国・四国地方(210)
九州地方(212)

第六部 憲法普及会による多彩な活動
(一九四六年十二月―一九四七年十一月)(216)
『新しい憲法 明るい生活』の前文(216)   
憲法普及会の創設(217)
第一項 講習会及び講演会(218)  
第二項 出版・刊行物による普及活動(219)
第三項 芸能並びに民衆娯楽による啓蒙運動(220) 
第四項 記念作品の募集(223)
第五項 諸団体との提携事業(229)  
第六項 記念週間の設定並びに行事(229)
平和精神昂揚運動(231)

結びにかえて・・・吉田内閣の答弁より(234)
主な原資料と参考文献(236)
おわりに(237)
表紙デザイン 岩田行雄


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
歴史的事実をもって、安部首相と石原慎太郎議員の「押し付け憲法」論のデタラメを打破するこの本が十万部普及すれば、闘いは必ず勝てると思っています。
自公政権とその補完者である維新の会の暴走を食い止め、憲法改悪を阻止しましょう。
[PR]

by kenpou-dayori | 2014-01-03 17:03 | 自著紹介
2014年 01月 03日

憲法便り#532 自著紹介⑤(その三) 『心踊る平和憲法誕生の時代』「本書の特徴」

1月3日
c0295254_2383244.jpgc0295254_2375931.jpg


本書は、執筆途上にある『日本国憲法成立史の実証的再検討』と題する学位論文の中から、新聞報道による「憲法民主化の世論形成」、および「日本国憲法を国民がどのように迎えたか」という部分を判り易くまとめたものです。

『心躍る…』の書名は、1946年11月1日付『徳島民報』一面に掲載された《新憲法祝賀おどり》の広告の、次の喜び溢れる言葉に因んでいます。
「11月3日は新憲法公布の日だ、新日本の黎明だ、平和だ、友好だ、豊年じゃ、満作じゃ、みんなで祝う、阿波踊りが許された、踊りおどるなら華やかに踊ろう」(〔日時〕11月3日朝9時から夜11時まで〔会場〕市役所前〔主催者〕徳島商工会議所と徳島民報)。これが当時の国民の姿です。

調査した65紙に関しては、上記の標題紙に示してあります。新聞名を四角で囲んであるのは、調査した当時に国会図書館に所蔵がなかったので、各地の県立図書館(広島は市立図書館)を訪問して、現地調査したものです。

【本書の特徴】
本書は、私が二〇一〇年末以来準備をしてきている博士論文『日本国憲法成立史の実証的再検討』から、新聞報道及び国民の動きに関する部分を纏めたものである。
研究の手法は、国立国会図書館、国立公文書館、外務省外交史料館、各県立図書館等の原資料に依拠し、あくまでも実証的研究を基本としている。
本書の最大の特徴は一九四五年八月から一九四七年六月までの期間が調査可能であった戦後の新聞六十一紙の報道に基き、歴史的事実の検証を行っていることである。地方紙の存在を強調するため、紙名を標題紙に掲げた。
敗戦後、日本の国民は、食糧難とあらゆる物資の欠乏に苦しみながら、焦土、そして廃墟の中からの復興の努力を続けた。この時代の重要なキーワードとなったのは、戦争への反省を踏まえた「平和国家」、「文化国家」、「民主主義国家」の実現であった。
その中でも特に「民主化」は単なるスローガンではなく、日本の社会のあらゆる分野で「民主化」が提起され、具体的な改革が進められた「戦後の改革」の柱であった。そして「憲法の民主化」も、日本の将来に関わる最重要な問題として提起された。この「憲法の民主化」の世論形成を最も大きく担ったのは、新聞報道であった。
従来の日本国憲法成立史の研究では、主に「日本政府対GHQ」という対立軸で考えられてきた。そこでは国民や地方紙の存在について詳しくは触れられてはいない。
しかしながら、戦後の憲法改正問題に関する資料を精査し総合すると、新たな対立軸が浮び上がってくる。
この新たな対立軸とは、「日本国民への明治憲法押し付けに固執する松本国務相」対「憲法の民主的改革を望む幅広い国民」である。後者には、改革を望み憲法改正草案作成に携わった研究者、弁護士を含む法律家、ジャーナリスト、政治家、政党、官吏、市民、さらには通称「松本委員会」の中の委員、閣僚、新聞の社説、新聞記事と投稿、書籍、雑誌論文、世論調査等に示された広範な国民各層の意見が含まれる。
本書の主要な部分は、第九十回帝国議会で審議が始まるまでの過程(第一部―第三部)と、新憲法公布と施行の際の祝賀行事及び祝賀広告(第四部―第六部)から成っている。第九条に関する第九十回帝国議会での論議の詳細は、すでに拙著『検証・憲法第九条の誕生』で明らかにしているので、同書を参照して頂きたい。
 戦争協力への反省を表明して以後、当時の新聞は翼賛報道をやめ、権力の代弁者とはならず、権力との距離を保ち、ジャーナリズムが本来あるべき「批判者」の姿勢がはっきりとしていた。
現在のマスコミが、戦前のような翼賛報道一色に染まらないことを強く望みたい。
本書は、日本国憲法成立史に関する書であると同時に、社会正義に立ち、真実を伝える努力を続けているジャーナリスト、言論・出版・報道に携わる人々への期待と激励の書でもある。
平和憲法誕生の時代に記者として活躍なさった方では、元北海道新聞の富原薫さんと電話で話しただけだが、多くの記事を残して下さった記者の方々に本書を捧げたい。
二〇一三年三月八日(国際女性デーに)


「目 次」

はじめに(4)
第一 「押し付け憲法」論のでたらめ
第二 安倍首相の所信表明演説に見る国民騙し
第三 「美しい国」「強い日本」のルーツ
平和への私の思い

三つのプロローグ(12)
プロローグ①…吉田茂元首相が『回想十年』に記した「押し付け憲法」論への反論(12)
プロローグ②…ポツダム宣言受諾と憲法改正の必然性(14)
プロローグ③…報道の違いで生じる差異(17)

第一部 新聞報道により一九四五年末までに形成された「憲法民主化」の世論(21)
外務省による意図的な誤訳(21)
「ポツダム」宣言受諾による民主化及び憲法改正の必然性(22)
民主化を進めなかった東久邇宮内閣(22)
法制局が自主的に行った憲法改正案研究(24)
外務省内での自由闊達な論議(26)
内大臣府の憲法研究(28)
憲法改正に消極的だった幣原内閣(31)
幣原内閣が憲法問題調査委員会を設置(33)
「平和」及び「平和国家」論の社説登場(38)
日本全国に吹く民主化の風(39) 
憲法民主化の世論(41)
日本国憲法の原型「憲法研究会」案の報道(44)
 書簡・出版物等に見る「憲法民主化」論(51)

第二部 新聞報道により追いつめられる松本国務相と幣原内閣(60)
憲法問題調査委員会無視の松本路線(60)
閣議における初めての憲法論議(64)
一月の新聞報道(64) 
二月一日・衝撃の「スクープ」報道(66)
全国二十一紙の「追い打ち」報道(68)
日本輿論調査所の調査結果(70)
GHQの動き(70) 
GHQ民政局の憲法制定会議(74)
二月十三日・外務大臣官邸(74)
松本国務相への不満が爆発した二月十九日の閣議(80) 
「押し付け憲法」論の始まり(82)
政府案作成を閣議決定(84)
松本・ホイットニー会談(86)
「戦争放棄」の原点は「パリ不戦条約」に!(87)
松本・ホイットニー会談以後について(88)
「政府、難局に直面」報道(90)

第三部 政府案についての国民的論議(92)
三月六日政府案の全文報道及び社説(92)
政府案の対する各党の態度(97)
「松本体制」から「金森体制」へ(98)
「憲法研究会」による批判的な声明(98)
讀賣新聞社主催『憲法草案批判講演会(99)
「庶民大学三島教室」主催の討論会(101)
各省庁の反応(102)
司法の民主化及び司法改革(103) 
共和制を規定した二つの憲法草案(105)
二つの世論調査に見る国民の意見(105)
国民の国語運動と「ひらがな口語体」草案の実現(108)
『憲法改正草案逐条説明』及び『憲法改正草案に関する想定問答』(110)

第四部 新憲法公布の記念行事(113)
北海道・東北地方(114)
関東・甲信越(134) 
北陸・東海地方(151)
近畿地方(164) 
中国・四国地方(172)
九州地方(186)

第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!(200)
北海道・東北地方(203)
関東・甲信越(204)
 北陸・東海地方(206) 
近畿地方(208)
中国・四国地方(210)
九州地方(212)

第六部 憲法普及会による多彩な活動
(一九四六年十二月―一九四七年十一月)(216)
『新しい憲法 明るい生活』の前文(216)   
憲法普及会の創設(217)
第一項 講習会及び講演会(218)  
第二項 出版・刊行物による普及活動(219)
第三項 芸能並びに民衆娯楽による啓蒙運動(220) 
第四項 記念作品の募集(223)
第五項 諸団体との提携事業(229)  
第六項 記念週間の設定並びに行事(229)
平和精神昂揚運動(231)

結びにかえて・・・吉田内閣の答弁より(234)
主な原資料と参考文献(236)
おわりに(237)
表紙デザイン 岩田行雄


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
歴史的事実をもって、安部首相と石原慎太郎議員の「押し付け憲法」論のデタラメを打破するこの本が十万部普及すれば、闘いは必ず勝てると思っています。
自公政権とその補完者である維新の会の暴走を食い止め、憲法改悪を阻止しましょう。
[PR]

by kenpou-dayori | 2014-01-03 17:02 | 自著紹介
2014年 01月 03日

憲法便り#531 自著紹介⑤(その二) 『心踊る平和憲法誕生の時代』「平和への私の思い」

1月3日
c0295254_2383244.jpgc0295254_2375931.jpg


本書は、執筆途上にある『日本国憲法成立史の実証的再検討』と題する学位論文の中から、新聞報道による「憲法民主化の世論形成」、および「日本国憲法を国民がどのように迎えたか」という部分を判り易くまとめたものです。

『心躍る…』の書名は、1946年11月1日付『徳島民報』一面に掲載された《新憲法祝賀おどり》の広告の、次の喜び溢れる言葉に因んでいます。
「11月3日は新憲法公布の日だ、新日本の黎明だ、平和だ、友好だ、豊年じゃ、満作じゃ、みんなで祝う、阿波踊りが許された、踊りおどるなら華やかに踊ろう」(〔日時〕11月3日朝9時から夜11時まで〔会場〕市役所前〔主催者〕徳島商工会議所と徳島民報)。これが当時の国民の姿です。

調査した65紙に関しては、上記の標題紙に示してあります。新聞名を四角で囲んであるのは、調査した当時に国会図書館に所蔵がなかったので、各地の県立図書館(広島は市立図書館)を訪問して、現地調査したものです。


「はじめに」より

【平和への私の思い】
 私は、東京大空襲の直後に家族と共に福島に縁故疎開をし、一九四五年八月九日に、小名浜で米軍の焼夷弾の爆撃を受けた。命だけは助かったが、家も持ち物もすべて焼かれたという体験をしている。三歳の誕生日を迎える直前のことであったが、靑空と、藁ぶき屋根が燃えさかるオレンジ色の炎を、はっきりと記憶している。
その日、母が焼け跡で、米を入れてあったブリキの一斗缶の中を見て「みんな炭になっちゃった」とポツリと言って佇んでいたことを、小学一年だった姉はよく覚えている。その後、私たち家族は、アニメ映画『火垂るの墓』で描かれたような川辺の「岩屋」で暮らし、親戚や土地の人たちに助けられて生き永らえた。敗戦の年の十二月に東京に戻ると、皮肉なことに、疎開前に住んでいた借家は、焼けずに残っていた。私たち家族も戦争に翻弄されたが、幸いにして命を落とした者はなかった。
だが、この戦争で多くの人たちが亡くなっている。
私の小学校時代の同級生N君は父が戦死して、長い間、親類の家に同居していた。早稲田大学時代の同級生I君は、彼が生まれる前に父が戦死したため、父に抱かれたことがない。この友人たちの母親は「女手ひとつ」で子供を守り、育てた。私がおはぎを買いに行く伊勢屋のご主人は、東京大空襲の際に、二歳年上の兄と逃げたが、兄は生死不明のまま現在に至っている。私の周辺には、この他にも辛い戦争体験を持つ人たちが数多くいる。
 二〇〇九年五月に千葉の稲毛で講演を行った際に、小学校時代の同級生Kさんが友人二人を誘って聴きに来て下さった。暫くして、彼女から届いた綺麗な押し花付きの手紙には私が五十五年間全く知らなかったことが書かれていた。ご本人の承諾を得て、核心部分を紹介する。
「戦争放棄に関心がありました。私の父が戦死だからです。私は父の顔を知りません。父は若い時に耳を怪我して難聴になり、耳元で大きな声で話をしないと聞こえない状態だったそうです。昭和十九年、三十五歳のときに招集令状が来て狩りだされました。昭和二十年十一月(中華民国北***?)戦病死と書いた死亡通知が八ヶ月後に千葉の疎開先に届いて、増上寺に遺骨を引き取りに行ったのですが、渡された小さな箱には骨は入ってなく、お弁当箱と箸が入っていたそうです。母はそれを遺骨と思ってお墓に入れていたそうです。その母が九十六歳十カ月で亡くなりました。昨日、七七日忌の法要があり、お墓に母が入りました。建て替えたお墓には父の遺品はありませんでした。少し悲しい思いがしました。母に聞いたことを思い出して書いてみました。
 これからの人たちには、この様な思いをさせないように九条を守りたいです。」
私の身の回りにあったいくつかの例を紹介したのは、戦争による加害、国家的犯罪を不問にして、単に感情に訴え、戦争被害のみを強調するためでも、戦争こりごり論を展開するためでもない。伝えたかったのは、ひとたび国家が戦争を始めた時に、子供や母親たち父親たちがおかれていた冷厳な現実であり、平和への思いである。
私は昭和十七年九月生まれなので、太平洋戦争の時、戦争反対の表明は出来なかったし、責任もない。
しかしながら、現在は選挙権の行使、政治活動、市民運動、言論・出版活動等で戦争反対の意思表示が出来る。したがって、力及ばず憲法改悪、新たな戦争を許した場合、私にも責任の一端がある。いざという時には体を張ってでも九条を守るという言葉を聞くことがあるが、私自身は今がその「いざという時」だと思っている。


「目 次」

はじめに(4)
第一 「押し付け憲法」論のでたらめ
第二 安倍首相の所信表明演説に見る国民騙し
第三 「美しい国」「強い日本」のルーツ
平和への私の思い

三つのプロローグ(12)
プロローグ①…吉田茂元首相が『回想十年』に記した「押し付け憲法」論への反論(12)
プロローグ②…ポツダム宣言受諾と憲法改正の必然性(14)
プロローグ③…報道の違いで生じる差異(17)

第一部 新聞報道により一九四五年末までに形成された「憲法民主化」の世論(21)
外務省による意図的な誤訳(21)
「ポツダム」宣言受諾による民主化及び憲法改正の必然性(22)
民主化を進めなかった東久邇宮内閣(22)
法制局が自主的に行った憲法改正案研究(24)
外務省内での自由闊達な論議(26)
内大臣府の憲法研究(28)
憲法改正に消極的だった幣原内閣(31)
幣原内閣が憲法問題調査委員会を設置(33)
「平和」及び「平和国家」論の社説登場(38)
日本全国に吹く民主化の風(39) 
憲法民主化の世論(41)
日本国憲法の原型「憲法研究会」案の報道(44)
 書簡・出版物等に見る「憲法民主化」論(51)

第二部 新聞報道により追いつめられる松本国務相と幣原内閣(60)
憲法問題調査委員会無視の松本路線(60)
閣議における初めての憲法論議(64)
一月の新聞報道(64) 
二月一日・衝撃の「スクープ」報道(66)
全国二十一紙の「追い打ち」報道(68)
日本輿論調査所の調査結果(70)
GHQの動き(70) 
GHQ民政局の憲法制定会議(74)
二月十三日・外務大臣官邸(74)
松本国務相への不満が爆発した二月十九日の閣議(80) 
「押し付け憲法」論の始まり(82)
政府案作成を閣議決定(84)
松本・ホイットニー会談(86)
「戦争放棄」の原点は「パリ不戦条約」に!(87)
松本・ホイットニー会談以後について(88)
「政府、難局に直面」報道(90)

第三部 政府案についての国民的論議(92)
三月六日政府案の全文報道及び社説(92)
政府案の対する各党の態度(97)
「松本体制」から「金森体制」へ(98)
「憲法研究会」による批判的な声明(98)
讀賣新聞社主催『憲法草案批判講演会(99)
「庶民大学三島教室」主催の討論会(101)
各省庁の反応(102)
司法の民主化及び司法改革(103) 
共和制を規定した二つの憲法草案(105)
二つの世論調査に見る国民の意見(105)
国民の国語運動と「ひらがな口語体」草案の実現(108)
『憲法改正草案逐条説明』及び『憲法改正草案に関する想定問答』(110)

第四部 新憲法公布の記念行事(113)
北海道・東北地方(114)
関東・甲信越(134) 
北陸・東海地方(151)
近畿地方(164) 
中国・四国地方(172)
九州地方(186)

第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!(200)
北海道・東北地方(203)
関東・甲信越(204)
 北陸・東海地方(206) 
近畿地方(208)
中国・四国地方(210)
九州地方(212)

第六部 憲法普及会による多彩な活動
(一九四六年十二月―一九四七年十一月)(216)
『新しい憲法 明るい生活』の前文(216)   
憲法普及会の創設(217)
第一項 講習会及び講演会(218)  
第二項 出版・刊行物による普及活動(219)
第三項 芸能並びに民衆娯楽による啓蒙運動(220) 
第四項 記念作品の募集(223)
第五項 諸団体との提携事業(229)  
第六項 記念週間の設定並びに行事(229)
平和精神昂揚運動(231)

結びにかえて・・・吉田内閣の答弁より(234)
主な原資料と参考文献(236)
おわりに(237)
表紙デザイン 岩田行雄


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
歴史的事実をもって、安部首相と石原慎太郎議員の「押し付け憲法」論のデタラメを打破するこの本が十万部普及すれば、闘いは必ず勝てると思っています。
[PR]

by kenpou-dayori | 2014-01-03 17:01 | 自著紹介
2014年 01月 03日

憲法便り#530 自著紹介⑤(その一) 『心踊る平和憲法誕生の時代』の「目次」

1月2日
c0295254_2383244.jpgc0295254_2375931.jpg


本書は、執筆途上にある『日本国憲法成立史の実証的再検討』と題する学位論文の中から、新聞報道による「憲法民主化の世論形成」、および「日本国憲法を国民がどのように迎えたか」という部分を判り易くまとめたものです。

『心躍る…』の書名は、1946年11月1日付『徳島民報』一面に掲載された《新憲法祝賀おどり》の広告の、次の喜び溢れる言葉に因んでいます。
「11月3日は新憲法公布の日だ、新日本の黎明だ、平和だ、友好だ、豊年じゃ、満作じゃ、みんなで祝う、阿波踊りが許された、踊りおどるなら華やかに踊ろう」(〔日時〕11月3日朝9時から夜11時まで〔会場〕市役所前〔主催者〕徳島商工会議所と徳島民報)。これが当時の国民の姿です。

調査した65紙に関しては、上記の標題紙に示してあります。新聞名を四角で囲んであるのは、調査した当時に国会図書館に所蔵がなかったので、各地の県立図書館(広島は市立図書館)を訪問して、現地調査したものです。


「目 次」

はじめに(4)
第一 「押し付け憲法」論のでたらめ
第二 安倍首相の所信表明演説に見る国民騙し
第三 「美しい国」「強い日本」のルーツ
平和への私の思い
本書の特徴

三つのプロローグ(12)
プロローグ①…吉田茂元首相が『回想十年』に記した「押し付け憲法」論への反論(12)
プロローグ②…ポツダム宣言受諾と憲法改正の必然性(14)
プロローグ③…報道の違いで生じる差異(17)

第一部 新聞報道により一九四五年末までに形成された「憲法民主化」の世論(21)
外務省による意図的な誤訳(21)
「ポツダム」宣言受諾による民主化及び憲法改正の必然性(22)
民主化を進めなかった東久邇宮内閣(22)
法制局が自主的に行った憲法改正案研究(24)
外務省内での自由闊達な論議(26)
内大臣府の憲法研究(28)
憲法改正に消極的だった幣原内閣(31)
幣原内閣が憲法問題調査委員会を設置(33)
「平和」及び「平和国家」論の社説登場(38)
日本全国に吹く民主化の風(39) 
憲法民主化の世論(41)
日本国憲法の原型「憲法研究会」案の報道(44)
 書簡・出版物等に見る「憲法民主化」論(51)

第二部 新聞報道により追いつめられる松本国務相と幣原内閣(60)
憲法問題調査委員会無視の松本路線(60)
閣議における初めての憲法論議(64)
一月の新聞報道(64) 
二月一日・衝撃の「スクープ」報道(66)
全国二十一紙の「追い打ち」報道(68)
日本輿論調査所の調査結果(70)
GHQの動き(70) 
GHQ民政局の憲法制定会議(74)
二月十三日・外務大臣官邸(74)
松本国務相への不満が爆発した二月十九日の閣議(80) 
「押し付け憲法」論の始まり(82)
政府案作成を閣議決定(84)
松本・ホイットニー会談(86)
「戦争放棄」の原点は「パリ不戦条約」に!(87)
松本・ホイットニー会談以後について(88)
「政府、難局に直面」報道(90)

第三部 政府案についての国民的論議(92)
三月六日政府案の全文報道及び社説(92)
政府案の対する各党の態度(97)
「松本体制」から「金森体制」へ(98)
「憲法研究会」による批判的な声明(98)
讀賣新聞社主催『憲法草案批判講演会(99)
「庶民大学三島教室」主催の討論会(101)
各省庁の反応(102)
司法の民主化及び司法改革(103) 
共和制を規定した二つの憲法草案(105)
二つの世論調査に見る国民の意見(105)
国民の国語運動と「ひらがな口語体」草案の実現(108)
『憲法改正草案逐条説明』及び『憲法改正草案に関する想定問答』(110)

第四部 新憲法公布の記念行事(113)
北海道・東北地方(114)
関東・甲信越(134) 
北陸・東海地方(151)
近畿地方(164) 
中国・四国地方(172)
九州地方(186)

第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!(200)
北海道・東北地方(203)
関東・甲信越(204)
 北陸・東海地方(206) 
近畿地方(208)
中国・四国地方(210)
九州地方(212)

第六部 憲法普及会による多彩な活動
(一九四六年十二月―一九四七年十一月)(216)
『新しい憲法 明るい生活』の前文(216)   
憲法普及会の創設(217)
第一項 講習会及び講演会(218)  
第二項 出版・刊行物による普及活動(219)
第三項 芸能並びに民衆娯楽による啓蒙運動(220) 
第四項 記念作品の募集(223)
第五項 諸団体との提携事業(229)  
第六項 記念週間の設定並びに行事(229)
平和精神昂揚運動(231)

結びにかえて・・・吉田内閣の答弁より(234)
主な原資料と参考文献(236)
おわりに(237)
表紙デザイン 岩田行雄


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
歴史的事実をもって、安部首相と石原慎太郎議員の「押し付け憲法」論のデタラメを打破するこの本が十万部普及すれば、闘いは必ず勝てると思っています。
自公政権とその補完者である維新の会の暴走を食い止め、憲法改悪を阻止しましょう。
[PR]

by kenpou-dayori | 2014-01-03 17:00 | 自著紹介