岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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カテゴリ:自著連載( 70 )


2017年 12月 24日

憲法便り#2273:岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』より、「第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!」の「北陸・東海地方」を転載しました!

2017年12月24日(日)(憲法千話)(『憲法便り#2272』の続き)

憲法便り#2273:岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』より、「第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!」の「北陸・東海地方」を転載しました!

第五部では、新憲法の公布と施行に際して、全国各紙に掲載された祝賀広告を取り上げる。

総件数は、一万二千件を超える。平和憲法への国民の意思表示である。これも地方紙を丹念に調べることによって初めて明らかにすることが出来る歴史的事実である。

東京で発行されている新聞は大企業中心の広告だが、地方紙では自治体首長、地方議員、団体、地元企業、商店、旅館、個人、さらには露天商組合等が広告主となった。警察署長、消防署長、税務署長、地方裁判所長、地方検察庁検事正の名前もあり、驚くほどの広がりがある。

祝賀広告の祝辞は、「祝 新憲法公布(施行)」など簡単なものから、左記のように期待と決意を表したものまで様々であり、これらの祝辞と共に企業、団体、個人、商品名等が示された。

十一月三日『北国毎日新聞』「主権在民を明文化 祝民主憲法の公布 戦争放棄を世界に宣言」

十一月三日『伊勢新聞』「平和新日本民主化の 奉祝 新憲法公布式典 意義ある十一月三日」

十一月四日『富山新聞』「再建日本の大憲章なる 日本憲法公布 永久平和国家建設」(昭和電工株式会社富山工場、保土谷化学工業株式会社富山工場の二社による祝賀広告)

十一月四日『福井新聞』二面:「新生日本の根幹 歴史的新憲法公布」

三面「新憲法公布 建てん平和日本 築かん民主日本」、同 四面「主権在民 戦争放棄 人権尊重の新日本憲法」

 そして、極め付けは、鹿児島県と鹿児島市が共同で出した次の祝辞である。

十一月三日『南日本新聞』「歓呼の嵐に迎えられてけふ新憲法公布さる 世紀の黎明!

憲法公布の祝辞は記されていないが、公布直前に掲載された顕著な広告例もある。

下野新聞十一月一日一面:封建主義・専制主義 軍国主義・ファシズム 民主主義を妨害するあらゆる勢力を撲滅 自由を強化して 平和な新日本建設

この表題の下に、鹿沼町、菊澤村、北押原村、西方村、粟野町、南押原村の六農業会、粟野町、西方村、南押原村の三役場、および十市企業名を掲載している。

なお、同じ表題の広告は、十月四日、十月五日、十月十六日、十月十七日、十月十九日、十月二五日の一面にもあり、十月の掲載者だけでも百二十団体・企業に上る。

この全面に『下野新聞』のコピーが入る)

以下に、各紙に掲載された祝賀広告を紹介するが、出来るだけ多くの企業名、団体名を伝えるため重複は避け、代表者などの人名、及び掲載日の日付は省略した。一覧表に示した広告件数は企業、団体の外、自治体首長、議員、弁護士等を一件として数えた。人数は、祝賀広告に記されている全ての人名を数えたものである。以下に示す企業、団体名等は、憲法公布に際しての祝賀広告を最優先し、話題性のあるものを多少付け加えた。これは、「憲法普及会」の活動が始まる以前に行われた自発的な意思表示を評価してのことである。

なお、憲法施行に際しての広告は、/の後に示した。

祝賀広告の中には、予め組版をして準備されていたものがあるので、セットとして表示した。

出版Aセット 法文社、民主出版社、時事通信社、穂高書房、文化建設社、コバルト社、日本社、鎌倉文庫、小学館、毎日新聞社、文壽堂、国民工業学院、日本映画出版、革新社、旺文社、開發社、国際文化学院、革新社ローマ字新聞係、教育研究社、共立社、井上国民英語学校

出版Bセット 社会科学良書刊行会、平凡社、国民工業学院、コズモ出版社、国民中學会、彰國社、新星社、内田老鶴圃、受験研究会、創元社、慶文堂、晴南社、日米会話講座刊行所、大東出版社、八勝義塾、ゲーム社、福村書店、日本通信教育会、万里閣、筑波書林、城西学院?

薬品・電気セット ライオン歯磨、三共、ポモナ化粧料本舗、友田薬品、マツダランプ、救心製薬所、ミノファーゲン本舗、ヒボン化粧料研究所、鳥居製薬、東輝電気工業、八洲化学、ウテナ薬品工業、三寶製薬、ワカ末本舗

生命保険・銀行・証券会社セット 野村生命、安田生命、日産生命、丸宏證券、野村證券、日本興業銀行、日本勧業銀行、板谷生命、新日本生命、明治生命

【朝日新聞】三菱銀行、住友銀行、日本貯蓄銀行、野村銀行、安田銀行、帝國生命、千代田生命、野村證券、山一證券、三井生命、安田生命、東横、松屋、松坂屋、三越、高島屋、伊勢丹、白木屋、東宝、松竹、大映、日活、東横映画、資生堂、三菱鉛筆、日産自動車販売、日立製作所、花王、平和染等七七件

【毎日新聞】有斐閣、法文社、文壽堂、岩波書店、東洋経済新報社、鱒書房、清水書房、毎日新聞社、共立出版、東西医学社、六興出版部、小学館、研究社、中央公論社、旺文社、実業之日本社、改造社、時事通信社、雄鶏社、学習堂(十一月四日のみ、計二〇件)

【讀賣新聞】薬品・電気セット(十四社)生命保険・銀行・証券会社セット(十社)

【東京新聞】キャバレー美松/生命保険・銀行・証券会社セット(十社)、日本劇場、有楽座、帝国劇場、大映、渋谷中華料理組合員一同(計十六件)

【時事新報】東京都、第一製薬、日本曹達、玉置製薬、和光堂、太陽製薬、三共、山之内製薬、ウテナ薬品、萬有製薬、ソキン製薬、新橋・平和グリル/千代田生命、日産火災、明治生命、大正海上火災、富國生命、同和火災、安田生命、日本海上火災、大阪住友海上火災、帝國生命、新六商店、三井鉱山、久保田鉄工所、服部時計店(計二十六件)


〔北陸・東海地方〕

【北日本新聞】公布前日の十一月二日一面にも、企業九社社名の中央に、次の言葉を配した祝賀広告がある。

〔新憲法公布〕戦争の放棄を宣言して、世界平和と民主化への大道を定めた新日本憲法は、十一月三日公布される。然して今回の新憲法は悲惨なる敗戦に伴う祖国再建の基本構想をあますところなく定め、国家と国民の向かうべき大道を明らかにした。正に画期的な法典である。今や我れら国民のすべては諸国民との協和と自由の恵澤とを確保し、再び戦争の惨禍を繰返さないと固く決意し、此の憲法を自らのものとし、廃墟と窮乏の中から起ち上って新しい民主主義国家日本を建設すべき責務を銘感せねばならない

(株)富山県小運送自動車、日本海船渠工業、燐化学工業、(株)金剛化学、富山地方鉄道、(株)日産土木・富山出張所、近藤組、立山製紙、不二越鋼材)

富山県知事、富山市長、富山県会議員(議長、副議長、議員二十五名)、田村組富山営業所、日本ファイバー紙器、富山県油脂販売、廣貫堂、旭合金鋳造工業所、三星自動車工業、櫻柳社、北陸軽金属工業、馬場汽船、砺波酒造組合、砺波種類販売組合、保土谷化学工業富山工場、興國人絹パルプ富山工場、富山化学工業、東亞製薬、つくし製薬、第一薬品、高岡金属工業組合、富山県農機具工業会、富山県鞄嚢統制組合等二八六件

【富山新聞】薬品・電気セット(十四社)、富山薬業協会、富山県家庭薬組合、伏木測候所長、高岡警察署長、伏木水上警察署長、高岡税務署職員一同、高岡経済相談所長、高岡郵便局・局長他局員一同、伏木郵便局長、県四特定郵便局長会、本川藤成、射水地方事務所・所長他所員一同、富山県聯合青年団長、高岡市長、高岡市会議員一同、出町税務署、福岡区域役場(一町、七村役場)、釣鐘・老子製作所、金次商店、大門町検番組合等六五二件

【北国毎日新聞】赤座繊維工業・赤座産業、多田製油所、北陸貨物自動車、北陸鍛工、矢地ミシン工業所、丸儀製陶所、新興物産、北陸車輛、横田商会、金澤砂糖、北都工機、福正宗・福光屋、金一自動車工場、竹内貫正商店、石川県農産物販売、刈谷自動車、正文堂書店、北都組、石川県芸妓茶屋同盟会、岩崎時計店、中古衣(新生社、中村質店、宮川衣服店、小林洋服店)、ふぐちり・よしの、おでん・長兵衛、出版Aセット(二十一社)等二五六件

【福井新聞】(株)大和、福井市長熊谷太三郎、福井県織物工業統制組合、大和紡績福井工場、福染興業、(株)福井県ガラ紡、(株)福井和紡織布、西野産業、丸一商事、(個)加藤尚、窪田病院、吉川機械製作所、飛島組、野島組、三田村組、米谷工業社、眞柄組、西本組、西工業、長組、福井トヨタ販売、福井県製函工業、福井貨物自動車、福井県乗合自動車、辻廣組、北陸鉄工所、淵上工業、福井木工、土牧商会等六十七件

【岐阜タイムス】岐阜県知事、県会議長、同副議長、同県議一同、自由党岐阜県支部五名、進歩党岐阜県支部四名、社会党岐阜県連委員長、岐阜市長代理助役、岐阜市会議長、同副議長、同議員一同、岐阜県農業会会長外十一名、岐阜裁判所長、岐阜税務署長、岐阜営林署長、小牧木材、名越工務所、岐阜県商工会議所会頭外四十三名、柳原工業、中部配電、松尾木材工業、十六銀行、栢屋篠田商店、岡本鋳造所、笠原工業、長良商会等二七〇件

【東海夕刊】/富士屋、第一交易、浅野鉄工所、第一実業、江口峯市商店、岐忠木材、マルカ電気製作所、大映、東宝、松竹、岐阜林材、萱場産業、森川産業、長縄製材所、丸美、万松館、長良川ホテル、引揚同胞授産所、山勝商工、熊田辰治郎商店等二十八件

【静岡新聞】日清紡績浜松工場、棒屋、野中無線電機製作所、遠州重工、遠州自動車運送、富士紡績鷲津工場、須山織機、山口製作所、東洋劇場 、野澤土木、石灰化学工業、興和鉄工所、東洋カタン工場、佐野鉄工所、蒲田工業、凸版印刷富士工場、榮すし、稲富久(中華)、大昭和製紙、富士貨物自動車、東京建材工業/静岡商工会議所、静岡相互物産、静岡県水産業会、静岡銀行、静岡県観光協会、静岡県農業会、静岡鉄道等九七件

【中部日本新聞】出版Aセット(二十一社) 大同製鋼、中揮聯産業、東海電気工事、特殊軽合金、愛知ダイカスト工業、名機製作所、協和工業、松本機材、日高機械製作所、壽屋、東海産業、鈴木商会、飯田藤七商店、東海精工所、イサジ商機営業所、足立物産、名古屋明和印刷、東海美術商事、野村商店/万勇商店、丸栄、松坂屋、豪華レヴュー・港座、ヤマダ屋、日本生命、高麗屋、アイセイ社(技術者募集)(計五十一件)


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by kenpou-dayori | 2017-12-24 20:43 | 自著連載
2017年 12月 23日

憲法便り#2272:岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』より、「第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!」の「関東・甲信越」を転載しました!

2017年12月23日(土)(憲法千話)(『憲法便り#2271』の続き)

憲法便り#2272:岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』より、「第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!」の「関東・甲信越」を転載しました!


第五部では、新憲法の公布と施行に際して、全国各紙に掲載された祝賀広告を取り上げる。

総件数は、一万二千件を超える。平和憲法への国民の意思表示である。これも地方紙を丹念に調べることによって初めて明らかにすることが出来る歴史的事実である。

東京で発行されている新聞は大企業中心の広告だが、地方紙では自治体首長、地方議員、団体、地元企業、商店、旅館、個人、さらには露天商組合等が広告主となった。警察署長、消防署長、税務署長、地方裁判所長、地方検察庁検事正の名前もあり、驚くほどの広がりがある。

祝賀広告の祝辞は、「祝 新憲法公布(施行)」など簡単なものから、左記のように期待と決意を表したものまで様々であり、これらの祝辞と共に企業、団体、個人、商品名等が示された。

十一月三日『北国毎日新聞』「主権在民を明文化 祝民主憲法の公布 戦争放棄を世界に宣言」

十一月三日『伊勢新聞』「平和新日本民主化の 奉祝 新憲法公布式典 意義ある十一月三日」

十一月四日『富山新聞』「再建日本の大憲章なる 日本憲法公布 永久平和国家建設」(昭和電工株式会社富山工場、保土谷化学工業株式会社富山工場の二社による祝賀広告)

十一月四日『福井新聞』二面:「新生日本の根幹 歴史的新憲法公布」

三面「新憲法公布 建てん平和日本 築かん民主日本」、同 四面「主権在民 戦争放棄 人権尊重の新日本憲法」

 そして、極め付けは、鹿児島県と鹿児島市が共同で出した次の祝辞である。

十一月三日『南日本新聞』「歓呼の嵐に迎えられてけふ新憲法公布さる 世紀の黎明!

憲法公布の祝辞は記されていないが、公布直前に掲載された顕著な広告例もある。

下野新聞十一月一日一面:封建主義・専制主義 軍国主義・ファシズム 民主主義を妨害するあらゆる勢力を撲滅 自由を強化して 平和な新日本建設

この表題の下に、鹿沼町、菊澤村、北押原村、西方村、粟野町、南押原村の六農業会、粟野町、西方村、南押原村の三役場、および十市企業名を掲載している。

なお、同じ表題の広告は、十月四日、十月五日、十月十六日、十月十七日、十月十九日、十月二五日の一面にもあり、十月の掲載者だけでも百二十団体・企業に上る。

この全面に『下野新聞』のコピーが入る)

以下に、各紙に掲載された祝賀広告を紹介するが、出来るだけ多くの企業名、団体名を伝えるため重複は避け、代表者などの人名、及び掲載日の日付は省略した。一覧表に示した広告件数は企業、団体の外、自治体首長、議員、弁護士等を一件として数えた。人数は、祝賀広告に記されている全ての人名を数えたものである。以下に示す企業、団体名等は、憲法公布に際しての祝賀広告を最優先し、話題性のあるものを多少付け加えた。これは、「憲法普及会」の活動が始まる以前に行われた自発的な意思表示を評価してのことである。

なお、憲法施行に際しての広告は、/の後に示した。

祝賀広告の中には、予め組版をして準備されていたものがあるので、セットとして表示した。

出版Aセット 法文社、民主出版社、時事通信社、穂高書房、文化建設社、コバルト社、日本社、鎌倉文庫、小学館、毎日新聞社、文壽堂、国民工業学院、日本映画出版、革新社、旺文社、開發社、国際文化学院、革新社ローマ字新聞係、教育研究社、共立社、井上国民英語学校

出版Bセット 社会科学良書刊行会、平凡社、国民工業学院、コズモ出版社、国民中學会、彰國社、新星社、内田老鶴圃、受験研究会、創元社、慶文堂、晴南社、日米会話講座刊行所、大東出版社、八勝義塾、ゲーム社、福村書店、日本通信教育会、万里閣、筑波書林、城西学院?

薬品・電気セット ライオン歯磨、三共、ポモナ化粧料本舗、友田薬品、マツダランプ、救心製薬所、ミノファーゲン本舗、ヒボン化粧料研究所、鳥居製薬、東輝電気工業、八洲化学、ウテナ薬品工業、三寶製薬、ワカ末本舗

生命保険・銀行・証券会社セット 野村生命、安田生命、日産生命、丸宏證券、野村證券、日本興業銀行、日本勧業銀行、板谷生命、新日本生命、明治生命

【朝日新聞】三菱銀行、住友銀行、日本貯蓄銀行、野村銀行、安田銀行、帝國生命、千代田生命、野村證券、山一證券、三井生命、安田生命、東横、松屋、松坂屋、三越、高島屋、伊勢丹、白木屋、東宝、松竹、大映、日活、東横映画、資生堂、三菱鉛筆、日産自動車販売、日立製作所、花王、平和染等七七件

【毎日新聞】有斐閣、法文社、文壽堂、岩波書店、東洋経済新報社、鱒書房、清水書房、毎日新聞社、共立出版、東西医学社、六興出版部、小学館、研究社、中央公論社、旺文社、実業之日本社、改造社、時事通信社、雄鶏社、学習堂(十一月四日のみ、計二〇件)

【讀賣新聞】薬品・電気セット(十四社)生命保険・銀行・証券会社セット(十社)

【東京新聞】キャバレー美松/生命保険・銀行・証券会社セット(十社)、日本劇場、有楽座、帝国劇場、大映、渋谷中華料理組合員一同(計十六件)

【時事新報】東京都、第一製薬、日本曹達、玉置製薬、和光堂、太陽製薬、三共、山之内製薬、ウテナ薬品、萬有製薬、ソキン製薬、新橋・平和グリル/千代田生命、日産火災、明治生命、大正海上火災、富國生命、同和火災、安田生命、日本海上火災、大阪住友海上火災、帝國生命、新六商店、三井鉱山、久保田鉄工所、服部時計店(計二十六件)


〔関東・甲信越地方〕

【茨城新聞】水戸市長、茨城県農業会、茨城交通、茨城県食糧営団、矢島組、(株)茨城県繊維製品、同茨城味噌統制、同茨城醤油統制、茨城県水産業会、水戸工業、菱沼木工所、小林組、久保田工務店、富田産業、下館町役場、茨城物産商事、真壁郡(村田村農業会、関本町農業会、竹島村農業会)、関本町役場、下館三業組合、茨城県洋裁指導所協会、ヒラノ百貨店、常総筑波鉄道、(株)鬼怒川砂利、茨城県石炭鉱業会、鹿島参宮鉄道、茨城県教育会、県立鉾田高等女学校校長、県立鉾田中学校校長、鉾田合同タクシー等六六二件

【上毛新聞】日本絹撚、昭和電気製鋼、小島機械製作所、高崎製作所、(株)群馬県農産種苗、小野里工業、前橋土建工業、杉原土木、群馬自動車販売、(株)群馬県地方医薬品配給、群馬製薬、東邦工業、群馬県水産物荷受組合、前橋運送、群馬県漬物佃煮工業統制組合、山藤商店、昭和ミシン工業、全国手紡繊維工業協同組合、佐田組、群馬県パーマネント協会協会員一同、群馬県馬匹組合連合会、(株)群馬蚕糸製造、(株)群馬大生無尽、上毛電鉄、群馬県農業会、前橋旅館業組合一同、上信電気鉄道、水上温泉芸妓屋組合等四一四件

【下野新聞】横田商事、足利農民組合聯合会、足利市役所(市長、助役、収入役)足利市体育会、足利商工会議所(会頭以下三十四名)、猪瀬大正堂薬店、芳賀銀行同盟会、眞岡機械工業会、眞岡工藝製作所、銀座美容室、宮本写真機店、第一東宝、民映、鹿沼東宝映画劇場、帝國繊維鹿沼工場、鹿沼料理業組合、鈴木鉄工所、東武通運、鹿沼末廣館、那須南部地区医師隣組、那珂川漁業組合、福田工業、愛輪木工、小川町農業会、烏山町役場、荒川村役場庁員一同、烏山青果市場、田澤碍子製作所、鹿沼料理業組合等六五一件

【埼玉新聞】森絹工業、帝國人絹パルプ、埼玉銀行、埼玉工業、石井商事、関東電気工事、(株)埼玉味噌統制、永瀬鋳物工所、森田鉄工所、田中工業、東洋商事、山本鋳造、中村製作所、安達機械製作所、大泉工場、武蔵鋳造、筑波機械製作所、山口産業、双葉鋳造、千葉製作所、秩父鉄道、熊谷通運、秩父セメント、埼玉パン、帝国鋳造川口工場、十四の医院・診療所、農村時計製作所、埼玉貨物自動車、秀峰社紙製品、林屋ミシン縫製加工所、櫻井組等二〇五件/憲法施行時の広告欄は全て切り抜かれているので追跡出来なかった。

【神奈川新聞】十一月四日付四面に、二十二社の社名の中央に次の言葉を配した祝賀広告がある。

〔祝民主憲法公布〕主権在民を明記し世界に類例の無い戦争放棄を規定した日本新憲法が茲に公布された。我等日本国民はこの民主憲法の公布を慶祝するとともに平和国家文化日本の建設に邁進を誓う。

東京銀行創立事務所、ライオンはみがき、鳥居製薬、クラブ美身クリーム、小西六写真工業、アゼリア、救心製薬所、資生堂、頭痛にテーリン錠の和光堂、三井生命、ポモナ化粧品本舗、国土計画興業、三寶製薬、わかもと本社、マツダランプ、ヒボン化粧料研究所、八洲化学、わかまつ本舗、三菱鉛筆、ウテナ薬品、原澤製薬、虹波社

/共榮社、山正電力工業所、共和電機、京濱電力、横濱護謨製造、東武ゴム工業、八平商会、田中食品工業、川島洋服店、マーケット・フジ(画廊)、山崎産業、互省製作所、長村鐡工所、昭和組造船、横濱寫眞工藝社、横濱塗料、日本商会、東横組塗工所、東横組木工部、東横組土建部、キャバレー新世界、大久保新地(田安、菊水、叶屋、竹の家、お鈴)、割烹月光、かね久、寶屋、フカツカ、千曲荘(カメラ)等一〇六件

【山梨日日新聞】〔県庁前マーケット〕東京屋、互有社、木口果実店、菅原屋、魚重、たからや、三友、佐藤金物店、十字屋、梶原陶器店(五月三日のみ、十件)

【信濃毎日新聞】出版Aセット(二十一社)/長野前田鉄工所、第一法規出版、銀河製作所、長野県市街地信用組合協会(上田、松本、長野、岡谷、飯田各信用組合)、長野県農業会、羽生田鉄工所、富士通信機製造、(株)大日本無盡(長野、上田、野澤、諏訪、松本、飯田各支店)、仁科産業、鐘淵紡績長野工場、信濃精機、坂口病院、松本市長、松本農業会長、小岩井外科、弁護士・久保田由五郎、同丸山知一、同銭坂喜男、増田要次郎、鐘紡松本工場等一八七件

【新潟日報】出版Aセット(二十一社)出版Bセット(二十一社)/小林百貨店、新潟県知事、新潟市長、新潟海運監理部、新潟交通、新潟銀行協会九行、新潟県農業会、新潟地方裁判所長・同地方検察庁検事正、弁護士十二名、山崎工業、田中衡機工業所、新潟県家庭工業振興、野水機械製作所(精米機)、田中亀七工場、日興産業、小千谷病院、廣川金物店、三條伸鐡、燕産業、田中合名会社、長岡赤十字病院、栃尾郷病院、北越製紙、寶翰堂、新潟計理士会、川岸料理業組合、新潟市舟江料理業組合(清川、常盤、銀波、大芳、福田、大和、第二大谷、川竹、壽、隅田川、いろは、水田)、三條鋸製作所、新潟市露天商組合等二三一件


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by kenpou-dayori | 2017-12-23 22:07 | 自著連載
2017年 12月 23日

憲法便り#2271:岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』から、「第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!」の北海道・東北地方を転載しました!

2017年12月23日(日)(憲法千話)

憲法便り#2271:岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』から、「第五部 新憲法祝賀広告・・・大企業からキャバレーまで、そして露天商の組合も!」の北海道・東北地方を転載しました!

第五部では、新憲法の公布と施行に際して、全国各紙に掲載された祝賀広告を取り上げる。

総件数は、一万二千件を超える。平和憲法への国民の意思表示である。これも地方紙を丹念に調べることによって初めて明らかにすることが出来る歴史的事実である。

東京で発行されている新聞は大企業中心の広告だが、地方紙では自治体首長、地方議員、団体、地元企業、商店、旅館、個人、さらには露天商組合等が広告主となった。警察署長、消防署長、税務署長、地方裁判所長、地方検察庁検事正の名前もあり、驚くほどの広がりがある。

祝賀広告の祝辞は、「祝 新憲法公布(施行)」など簡単なものから、左記のように期待と決意を表したものまで様々であり、これらの祝辞と共に企業、団体、個人、商品名等が示された。

十一月三日『北国毎日新聞』「主権在民を明文化 祝民主憲法の公布 戦争放棄を世界に宣言」

十一月三日『伊勢新聞』「平和新日本民主化の 奉祝 新憲法公布式典 意義ある十一月三日」

十一月四日『富山新聞』「再建日本の大憲章なる 日本憲法公布 永久平和国家建設」(昭和電工株式会社富山工場、保土谷化学工業株式会社富山工場の二社による祝賀広告)

十一月四日『福井新聞』二面:「新生日本の根幹 歴史的新憲法公布」

三面「新憲法公布 建てん平和日本 築かん民主日本」、同 四面「主権在民 戦争放棄 人権尊重の新日本憲法」

 そして、極め付けは、鹿児島県と鹿児島市が共同で出した次の祝辞である。

十一月三日『南日本新聞』「歓呼の嵐に迎えられてけふ新憲法公布さる 世紀の黎明!

憲法公布の祝辞は記されていないが、公布直前に掲載された顕著な広告例もある。

下野新聞十一月一日一面:封建主義・専制主義 軍国主義・ファシズム 民主主義を妨害するあらゆる勢力を撲滅 自由を強化して 平和な新日本建設

この表題の下に、鹿沼町、菊澤村、北押原村、西方村、粟野町、南押原村の六農業会、粟野町、西方村、南押原村の三役場、および十市企業名を掲載している。

なお、同じ表題の広告は、十月四日、十月五日、十月十六日、十月十七日、十月十九日、十月二五日の一面にもあり、十月の掲載者だけでも百二十団体・企業に上る。

この全面に『下野新聞』のコピーが入る)

以下に、各紙に掲載された祝賀広告を紹介するが、出来るだけ多くの企業名、団体名を伝えるため重複は避け、代表者などの人名、及び掲載日の日付は省略した。一覧表に示した広告件数は企業、団体の外、自治体首長、議員、弁護士等を一件として数えた。人数は、祝賀広告に記されている全ての人名を数えたものである。以下に示す企業、団体名等は、憲法公布に際しての祝賀広告を最優先し、話題性のあるものを多少付け加えた。これは、「憲法普及会」の活動が始まる以前に行われた自発的な意思表示を評価してのことである。

なお、憲法施行に際しての広告は、/の後に示した。

祝賀広告の中には、予め組版をして準備されていたものがあるので、セットとして表示した。

出版Aセット 法文社、民主出版社、時事通信社、穂高書房、文化建設社、コバルト社、日本社、鎌倉文庫、小学館、毎日新聞社、文壽堂、国民工業学院、日本映画出版、革新社、旺文社、開發社、国際文化学院、革新社ローマ字新聞係、教育研究社、共立社、井上国民英語学校

出版Bセット 社会科学良書刊行会、平凡社、国民工業学院、コズモ出版社、国民中學会、彰國社、新星社、内田老鶴圃、受験研究会、創元社、慶文堂、晴南社、日米会話講座刊行所、大東出版社、八勝義塾、ゲーム社、福村書店、日本通信教育会、万里閣、筑波書林、城西学院?

薬品・電気セット ライオン歯磨、三共、ポモナ化粧料本舗、友田薬品、マツダランプ、救心製薬所、ミノファーゲン本舗、ヒボン化粧料研究所、鳥居製薬、東輝電気工業、八洲化学、ウテナ薬品工業、三寶製薬、ワカ末本舗

生命保険・銀行・証券会社セット 野村生命、安田生命、日産生命、丸宏證券、野村證券、日本興業銀行、日本勧業銀行、板谷生命、新日本生命、明治生命

【朝日新聞】三菱銀行、住友銀行、日本貯蓄銀行、野村銀行、安田銀行、帝國生命、千代田生命、野村證券、山一證券、三井生命、安田生命、東横、松屋、松坂屋、三越、高島屋、伊勢丹、白木屋、東宝、松竹、大映、日活、東横映画、資生堂、三菱鉛筆、日産自動車販売、日立製作所、花王、平和染等七七件

【毎日新聞】有斐閣、法文社、文壽堂、岩波書店、東洋経済新報社、鱒書房、清水書房、毎日新聞社、共立出版、東西医学社、六興出版部、小学館、研究社、中央公論社、旺文社、実業之日本社、改造社、時事通信社、雄鶏社、学習堂(十一月四日のみ、計二〇件)

【讀賣新聞】薬品・電気セット(十四社)生命保険・銀行・証券会社セット(十社)

【東京新聞】キャバレー美松/生命保険・銀行・証券会社セット(十社)、日本劇場、有楽座、帝国劇場、大映、渋谷中華料理組合員一同(計十六件)

【時事新報】東京都、第一製薬、日本曹達、玉置製薬、和光堂、太陽製薬、三共、山之内製薬、ウテナ薬品、萬有製薬、ソキン製薬、新橋・平和グリル/千代田生命、日産火災、明治生命、大正海上火災、富國生命、同和火災、安田生命、日本海上火災、大阪住友海上火災、帝國生命、新六商店、三井鉱山、久保田鉄工所、服部時計店(計二十六件)

〔北海道・東北地方〕

【北海道新聞(札幌版)】出版Aセット(二十一社)

【東奥日報】黒石町長、猿賀神社宮司、津軽鉄道、日本通運五所川原支店、八戸市役所(市長以下二十一名)、県会議長、八戸市会議長、三戸郡町村長会(二十八名)、西松組、青森県農業会、小湊土管工場、日本農事化学工業、鯵ケ澤町漁業会、鯵ケ澤魚市場組合、西海造船鉄工所、鯵ケ澤機船底曳漁業者組合、昭和木材、姉崎塗装店、糸井組、大湊興業、大湊食品工業、大湊建工、興亞工業、弘前弁護士団(八名)、自由印刷社、御幸商会、日本果実酒、菊池薬店、天香堂、青森市役所、青森県林産組合、七戸馬匹組合等七十六件

【新岩手日報】岩工組、藤原組、工藤組、平和工務所、三浦組、盛岡大工工事組合、鶴田印刷所、鉛温泉、和同産業、梅野製作所、県食糧営団、県青果物荷受組合、県水産業会、猪川役場・猪川農業会、吉濱役場・吉濱農業会・吉濱水産業会、盛岡魚市場、松屋、県農業会和賀支部(支部長、十七農業会長)、県農業会紫波支部(一町十四村役場・農業会及び日詰農業学校)、和賀郡町村長会(二町長、十五村長)、葛巻町役場、葛巻町農業会、小川町役場、小川農業会、田老町漁業会、田老町役場、田老町農業会、大船渡漁業会等二〇四件

【河北新報】出版Aセット(二十一社) 新憲法公布奉祝大芸能祭松竹名人会(白石劇場、船岡劇場、岡田座、古川劇場)実業之日本社、間組、西松組、菅原組、鹿島組、大林組、安藤組、大成建設、天笠組、蔵王組、北一組、五十嵐組、大城組、秋保電気鉄道、仙台鉄道、宮城貨物自動車運送、住宅営団、宮城県食糧営団、農地開発営団、日本交通公社、日本通運、仙台生命保険協会十八社、損害保険協会仙台地方委員会十六社/東北厚生工業所、島田製作所、靑葉木材、大城組、東北電気工事、大竹電機商会、ミヅノ等一三〇件

【秋田魁新報】秋田県知事、秋田市長、能代市長、能代市農業会、横手町役場、秋田市組合銀行、日本石油秋田製油所、帝國石油秋田鉱業所、東北肥料、秋田木材、秋田製鋼、昭和石油平澤製油所、(株)秋田県地方木材、秋田県木材業統制組合、秋田県水産業会、秋田県食糧営団。三徳工業、住宅営団秋田事務所、松下造船能代工場、東北松下造機、秋田県農業会、同山本支部、同由利支部、大曲町農業会、大曲町役場、横手町農業会、農業会平鹿支部馬匹組合、山本郡馬匹組合・山本郡家畜保険組合、横手町町会議長、福原産業、東北配電、秋田製鋼、東北興業秋田農機工場等一一五件

【山形新聞】山形県庁(知事以下三十八名)、山形県会議員(議長、副議長、議員十六、名誉議員十名)、山形県銀行協会(両羽、荘内、羽前長崎、日本勧業山形・鶴岡両支店、安田銀行山形・米沢両支店)、山形市役所、山形市会議員(議長、副議長、議員二十五名)、最上郡町村長会(一町長十八村長)、最上郡馬匹組合、鶴岡市長、〔以下、北村山郡〕楯岡警察署、楯岡税務署、楯岡営林署、楯岡勤労署、県立村山農学校、同楯岡女学校、国民学校長会、郵便局長会、医師会、町村長会、四町役場、十九村役場、二十三農業会、金山町森林組合、東北窯業新庄工場、山田製薬等七九九件

【福島民報】県議三十七名、正圓堂眼鏡店、福島県町村長会、福島県農業会(二十一名)、福島県(知事、部課長四十四名)、西坂芳助商店、福島地方裁判所(所長外五名)、同検事局検事正外三名)、福島市会議長、副議長、議員一同、仙台鉄道局福島管理部部長、福島郵便局局長、福島市信用組合、福島県酒類販売、郡山市役所、郡山農業会、郡山警察署、郡山税務署、郡山営林署、郡山郵便局、郡山放送局、郡山勤労署、郡山駅、郡山機関区、郡山駅構内食堂等九一六件

【福島民友】薬品・電気セット(十四社)、原田組、郡山市会議長、郡山商工会議所、岩代熱海温泉組合長、東北配電福島支店、福島県北電気工事組合、県農業会、県森林組合聯合会、県印刷業統制組合、県食糧営団、白河町役場、白河町・鈴木義男、会津東山温泉組合、会津海産物市場、福島商工会議所、福島市長、県医師会、大原病院、須賀川町会議員二十名、若松市役所、若松市会議員二十五名、花水館、福島海産物市場、福島市鎮座稲荷神社宮司/県食糧営団喜多方出張所、喜多方町農業会、須賀川町役場、須賀川観光協会、磐城セメント四倉工場、平市役所等一二七三件


(*続きは『憲法便り#2272』へ!ここをクリックして下さい)



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by kenpou-dayori | 2017-12-23 21:45 | 自著連載
2016年 08月 11日

憲法便り#1840:岩田行雄編・著『検証・憲法第九条の誕生』(第六版)の一覧リスト(自著連載より)

2016年8月11日(水)(憲法千話)

憲法便り#1840:岩田行雄編・著『検証・憲法第九条の誕生』(第六版)の一覧リスト(自著連載より)

この連載は、時間がかかる割合には、反応がなかったので、中断して致しましたが、
現下の情勢を鑑み、近日中に、第七章の続きを掲載する予定です。

なお、以前掲載した一覧を検討して、タイトルの調整と、リンク作業を検討中です。

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by kenpou-dayori | 2016-08-11 20:32 | 自著連載
2016年 04月 01日

憲法便り#1649:カテゴリ:自著連載 ( 66件 )

2016年4月1日(金)(憲法千話)

憲法便り#1649:カテゴリ:自著連載 ( 66件 )

憲法便り#1491:岩田行雄編・著『検証・憲法第九条の誕生』(第六版)の一覧リスト(自著連載より)
[ 2015-12-23 09:38 ]
憲法便り#1023第七章「永遠の国是として、戦争の抛棄を宣言す」(秘密会による修正案討議⑥
[ 2015-06-01 14:53 ]
憲法便り#1022:第七章『 「抛棄」は、「放棄」と直すのでは』 (秘密会による修正案討議⑤)
[ 2015-06-01 14:20 ]
憲法便り#1021:第七章『 「抛棄」は、「放棄」と直すのでは』 (秘密会による修正案討議④)
[ 2015-06-01 13:43 ]
憲法便り#1020:第七章「戦争の放棄か」、「戦争の否認か」(秘密会による修正案討議③
[ 2015-06-01 09:13 ]
憲法便り#1019:第七章 「国権の発動」か「主権の発動」か (秘密会による修正案討議②
[ 2015-05-31 11:20 ]
憲法便り#1018 第七章 憲法改正案委員小委員会での論議 (秘密会による修正案討議)①
[ 2015-05-31 11:07 ]
憲法便り#1017芦田委員長による改正案委員会論議のまとめと、小委員会の設置
[ 2015-05-31 10:34 ]
憲法便り#1016 第九条:笹森順造委員(日本民主党準備会):『検証・・・』(第六版)第六章(9)
[ 2015-05-30 11:50 ]
憲法便り#1015 第九条:高橋英吉委員(日本自由党)の質問:『検証・・・』(第六版)第六章(8)
[ 2015-05-30 11:22 ]
憲法便り#1014 第九条:山崎岩男委員(日本進歩党)の質問:『検証・・・』(第六版)第六章(7)
[ 2015-05-21 13:53 ]
憲法便り#1013 第九条:笠井重治委員(無所属倶楽部)の質問:『検証・・・』(第六版)第六章(6)
[ 2015-05-21 13:23 ]
憲法便り#1012 第九条:加藤委員(日本自由党)質問の続き:『検証・・・』(第六版)第六章(5)
[ 2015-05-20 14:14 ]
憲法便り#1011 第九条:加藤一雄委員(日本自由党)の質問:『検証・・・』(第六版)第六章(4)
[ 2015-05-20 13:37 ]
憲法便り#1010 第九条:山田悟六委員(日本進歩党)の質問:『検証・・・』(第六版)第六章(3)
[ 2015-05-20 12:48 ]
憲法便り#1009 第九条:鈴木義男委員(日本社会党)の質問:『検証・・・』(第六版)第六章(2)
[ 2015-05-20 09:57 ]
憲法便り#1008 第九条:野坂参三委員(日本共産党)の質問:『検証・・・』(第六版)第六章(1)
[ 2015-05-20 09:37 ]
憲法便り#1007 芦田均委員長(日本自由党)の質問:『検証・・』(第六版)第五章(9)
[ 2015-05-19 20:22 ]
憲法便り#1006 「我々は戦争を放棄して、永遠に戦争から解放されて、」:第五章(8)
[ 2015-05-19 20:00 ]
憲法便り#1005「戦争放棄が、自衛としての戦争を含むのか」:『検証・・』(第六版)第五章(7)
[ 2015-05-19 15:11 ]
憲法便り#1004「内乱、騒擾その他の非常事態への方策は如何に」:『検証・・』(第六版)第五章(6)
[ 2015-05-19 14:45 ]
憲法便り#1003 「国際連邦へまで提唱を発展させるべき」:『検証・・』(第六版)第五章(5)
[ 2015-05-18 21:50 ]
憲法便り#1002 「歴史の教えるように、戦争は戦争を製造」:『検証・・』(第六版)第五章(4)
[ 2015-05-18 20:30 ]
憲法便り#998 「戦争放棄は、前文又は総則を構えて謳うべき」:『検証・・』(第六版)第五章(3)
[ 2015-05-14 10:42 ]
憲法便り#997 「民主的憲法の配列として、戦争放棄を冒頭に」:『検証・・』(第六版)第五章(2)
[ 2015-05-14 10:21 ]
憲法便り#996 第九十回帝国議会 衆議院憲法改正案委員の構成」:『検証・・』(第六版)第五章(1)
[ 2015-05-14 09:52 ]
憲法便り#995 「第九十回帝国議会当時の政党・会派の議員数」:『検証・・』(第六版)第四章(9)
[ 2015-05-12 09:08 ]
憲法便り#994「侵略戦争の反省に立ち、その根本原因の廃滅を」(野坂参三議員(日本共産党)の質問)
[ 2015-05-11 15:48 ]
憲法便り#992「世界の国々の憲法に先鞭を付ける意気込みで」(鈴木義夫議員(日本社会党)の質問)
[ 2015-05-11 15:03 ]
憲法便り#991「自衛権まで放棄しなければならないのか」(原 夫次郎議員:日本進歩党)の質問)
[ 2015-05-11 14:52 ]
憲法便り#990「進んで永世局外中立運動を起こすべし」『検証・・』(第六版)第四章(4)
[ 2015-05-11 11:43 ]
憲法便り#989 「吉田総理大臣による百ヶ条の憲法改正案提案」:『検証・・』(第六版)第四章(3)
[ 2015-05-11 11:20 ]
憲法便り#987 第九十回帝国議会 衆議院本会議での憲法改正案論議 『検証・・(第六版)第四章(1)
[ 2015-05-11 10:44 ]
憲法便り#988 第九十回帝国議会 衆議院本会議の憲法改正案論議 『検証・・(第六版)第四章(2)
[ 2015-05-11 08:54 ]
憲法便り#986 第九条の条文の変遷ー草案から確定まで(『検証・・・』(第六版)より「第三章」
[ 2015-05-11 08:37 ]
憲法便り#985 「法制局は第九条をどのように説明したか」:『検証・憲法第九条の誕生』(第六版)より
[ 2015-05-11 08:20 ]
憲法便り#984 「文部省は憲法をどのように教えたか?」『検証・憲法第九条の誕生』(第六版)より
[ 2015-05-11 08:07 ]
憲法便り#983 『検証・憲法第九条の誕生』(第六版):【序章】第九条と国際貢献、軍備について
[ 2015-05-11 07:59 ]
憲法便り#982: 「安倍内閣暴走の起点」・・・『検証・憲法第九条の誕生』(第六版)の掲載にあたって
[ 2015-05-11 06:16 ]
憲法便り#981:岩田行雄編著『検証・憲法第九条の誕生』主な引用文献と参考資料
[ 2015-05-10 20:49 ]
憲法便り#980:岩田行雄編著『検証・憲法第九条の誕生』第五版の目次
[ 2015-05-10 20:43 ]
憲法便り#979:岩田行雄編著『検証・憲法第九条の誕生』増補・改訂第五版へのあとがき
[ 2015-05-10 20:35 ]
憲法便り#978:岩田行雄編著『検証・憲法第九条の誕生』増補・改訂第四版へのあとがき
[ 2015-05-10 20:25 ]
憲法便り#977:岩田行雄編著『検証・憲法第九条の誕生』増補・改訂最三板への序文とあとがき
[ 2015-05-10 20:10 ]
憲法便り#976:岩田行雄編著『検証・憲法第九条の誕生』増補・改訂第二版へのあとがき
[ 2015-05-10 20:02 ]
憲法便り#975:岩田行雄編著『検証・憲法第九条の誕生』初版への序文とあとがき
[ 2015-05-10 19:56 ]
憲法便り#974:岩田行雄編著『検証・憲法第九条の誕生』(増補・改訂第六版)を一挙掲載のお知らせ
[ 2015-05-10 19:40 ]
憲法便り#617 連載(第十八回)『憲法第九条はどのように誕生したか』「おわりに」と〔資料〕
[ 2014-07-18 15:31 ]
憲法便り#614 連載(第十七回)『憲法第九条はどのように誕生したか』草案審議から条文確定まで
[ 2014-07-16 08:14 ]
憲法便り#613 連載(第十六回)『憲法第九条はどのように誕生したか』政府案発表と新聞報道
[ 2014-07-15 09:58 ]
憲法便り#613 連載(第十六回)『憲法第九条はどのように誕生したか』政府案発表to
[ 2014-07-15 09:43 ]
憲法便り#611 連載(第十五回)『憲法第九条はどのように誕生したか』パリ不戦条約(42-44頁)
[ 2014-07-14 10:17 ]
憲法便り#610 連載(第十四回)『憲法第九条はどのように誕生したか』戦争放棄だけで第二章の理由
[ 2014-07-13 12:34 ]
憲法便り#609 連載(第十三回):講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』閣議での激論
[ 2014-07-12 10:05 ]
憲法便り#607 連載(第十二回):講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』押付け憲法論の検証
[ 2014-07-11 08:51 ]
憲法便り#604 連載(第十一回):講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』(33-35頁)
[ 2014-07-10 08:20 ]
憲法便り#603 連載(第十回):講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』(30-33頁)
[ 2014-07-09 09:30 ]
憲法便り#602 連載(第九回):講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』(27-30頁)
[ 2014-07-08 09:19 ]
憲法便り#601 連載(第八回):講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』
[ 2014-07-07 08:53 ]
憲法便り#599 連載(第七回):講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』(22頁~23頁)
[ 2014-07-06 10:53 ]
憲法便り#598 連載(第六回):講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』(18頁~22頁)
[ 2014-07-05 10:29 ]
憲法便り#597 連載(第五回):講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』(15頁~18頁)
[ 2014-07-04 21:16 ]
憲法便り#596 連載(第四回):講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』(12頁~15頁)
[ 2014-07-03 10:00 ]
憲法便り#592 連載(第三回):講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』(9ー12頁)
[ 2014-07-01 09:02 ]
憲法便り#589 連載:講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』(第二回)(6頁~9頁)
[ 2014-05-12 13:20 ]
憲法便り#587 連載:講演記録『憲法第九条はどのように誕生したか』(目次と1-5頁) 
[ 2014-05-11 22:43 ]
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by kenpou-dayori | 2016-04-01 20:45 | 自著連載
2015年 06月 01日

憲法便り#1023第七章「永遠の国是として、戦争の抛棄を宣言す」(秘密会による修正案討議⑥

2015年6月1日(月)(憲法千話)

憲法便り#1023:第七章「永遠の国是として、戦争の抛棄を宣言す」(秘密会による修正案討議⑥)(p.111-114)

前回まで
憲法便り#1022:第七章『 「抛棄」は、「放棄」と直すのでは』 (秘密会による修正案討議⑤)(p.110ー111)
憲法便り#1021:第七章『 「抛棄」は、「放棄」と直すのでは』 (秘密会による修正案討議④)(p.110)
憲法便り#1020:第七章 「戦争の放棄か」、「戦争の否認か」(秘密会による修正案討議③)(p.108-110)
憲法便り#1019:第七章 「国権の発動」か「主権の発動」か (秘密会による修正案討議②)(p.107ー108)
憲法便り#1018 第七章 「小委員会の設置」: 憲法改正案委員小委員会での論議 (秘密会による修正案討議①)

第七章 憲法改正案委員小委員会での論議 (秘密会による、修正案討議)(p.106-137)
岩田注・この議事録は、50年間公開されなかった。私たちは幸いにして、現在、議事録を目にしているが、安倍政権が施行した秘密保護法は、最長60年とし、また、保存を義務化してはいない。したがって、このような検証も不可能となる。2015年5月31日)

憲法改正案第二章第九条の修正に関する論議は、第三囘、第四囘、第五回、第七回小委員会において集中的に行われた。

【第三回小委員会】七月二十七日(土曜日)
午前十時三十九分開議、午後四時十七分散会


犬養委員 私は敢えて固守致しませぬが、さっきの第九条の一等初めに「日本国は、永遠の国是として、戦争の抛棄を宣言する。即ち国権の発動たる戦争」云々というようなことを入れたら、少し強くなりはしないですか。このままだと、何だかどうも、とうとういけなくなっちゃったから戦争は止めようという風に聞こえてならぬです。どうも、そうとれる。しかし、これは国是だ。

鈴木委員 今おっしゃったのは……

犬養委員 「日本国は、永遠の国是として、戦争の抛棄を宣言する。即ち」と入れますか。いきなりぶっきら棒に「国権」としてもどうかと思うから、こういう風にやったら宜しいでしょう。委員長、こういう範囲の修正は可能ですか。

芦田委員長 無論可能でしょう。

佐藤政府委員 どちらでも結構です。

犬養委員 どうも、それは入れた方が宜しいと思う。

原 委員 それは宜いね。

犬養委員 どうも、めそめそしているように思う。

鈴木委員 それは第二項にしますか。

犬養委員 それは一つお考え願いたい。

芦田委員長 犬養君、これはこういう風になさったらどうですか。「日本国は永遠の国是として戦争の抛棄」、そうしてこの第九条の一項に残っているような文句を入れて……

犬養委員 それでも結構です。要は、あまり仕方なしにやめたという感じをもう少し少なくしよう……

廿日出委員 委員長の言うことは、「戦争を抛棄す」ですか。

芦田委員長 日本国は永遠の国是として他国との間の紛争を解決する手段としては戦争、武力に依る威嚇、そういうようなものを抛棄する。そうしないと、この九条の一項を生かしておいて、戦争の抛棄を宣言するとやって、また第九条の一項を入れると、重複するような気がするのです。だから、犬養君の初めの書き出しを以って第九条の一項と合体することにしたらどうかと思うのです。そうでなければ、この犬養さんの所に持って行って、永遠の国是としてむしろ平和を愛好するような趣旨で行くのだというようなことを書いて、それから国権の発動たる戦争云々と入れれば重複しないのですがね。社会党の案に何か平和愛好の意味の箇条があったのではないですか。

鈴木委員 こういう風にしようというのです。「日本国は平和を愛好し、国際信義を重んずることを国是とし、教育の根本精神をここに置く」というようなことを現わせば法律になる―法律になるかならないか疑問だが……

芦田委員長 教育の根本ということは後にして、外務省から来た印刷物に、「国際信義を重んじて条約を守る」ということが何処かにあって欲しいというような意見が出て居りましたがね。

犬養委員 あれは九十四条の削った後に入れようというのです。

芦田委員長 だが、私はあそこに条約のことを入れるのはまずいと思うのです。だから、もし条約のことを入れるのならば、第二章に入れる。

犬養委員 それならご参考までに、ちょっと九十四条を読みます。外務省が今日言って来たのは、「日本が締結または加入した条約、日本の参加した国際機関の決定及び一般に承認された国際法規は、この憲法と共に尊重せられなければならない。」こういうことを第二項に入れたらどうかということを言って来たのです。これはどちらでも宜しいと思うのですが。

吉田委員 いまの文章ですが、社会党の「日本国は平和を愛好し、国際信義を重んじ」、そうしていま犬養氏の言われた「重んずる」、次に「永遠の国是として戦争の抛棄を宣言する。」、こういったことではいかぬですか。

原委員 ここへは犬養君の言われたような、永遠の国是としてというような形で、平和愛好なんていうことはもう入れる必要はないことで、ごく簡単な、わずかな文字だけでその意味を現わすように願いたいと思うのですが。戦争の抛棄も平和愛好ということはすぐ分かりますから……

犬養委員 もしさっき私が申し上げたような修正文が、第九条第一項のおしまいの「永遠にこれを抛棄する。」と、これがかち合うおそれがあれば、こういう行き方も考えられます。「日本国民は永遠に平和愛好者たることを宣言する。国権の発動たる戦争」云々、こうやっても宜しいと思います。

廿日出委員 一つの案ですが、いろいろと折衷しまして、「日本国は平和を愛好し、国際信義を重んずることを国是とし、国権の発動たる戦争」と言って、後は続けても差し支えないと思うのです。

芦田委員長 私の個人の意見としては、平和を愛好するということよりは、世界平和の維持に努力するとか、協力するとかいうことを言いたいのであります。ただ平和が好きだというのみならず、自動的に平和維持のために努力する。

廿日出委員 それではこうしたらどうでしょう。「日本国は恒久平和の建設に志す」……

原 委員 どうでしょう。ただ簡単に犬養君の言うように「日本国家は永遠の国是として、国の主権の発動たる」と持って行ったのでは、あまり短すぎるですか。

犬養委員 おしまいの「永久」を削ってしまうのですか。

原 委員 削ってしまう。

吉田委員 それでも宜しいですね。あっさりして……

犬養委員 法律文らしくもある。

大島委員 私は犬養さんが一番先に言われた「日本国は永遠の国是として戦争の抛棄を宣言する。国の主権の発動たる戦争と武力による威嚇または武力の行使は、他国との間の紛争の解決の手段としては、永久にこれを抛棄する。」を言うからいけないので、「永久にこれを認めない」としたらどうでしょう。「抛棄」するはダブるから感じが悪いので、ここの所を「認めない」としたらどうでしょう。

犬養委員 それも宜しいですね。

森戸委員 「日本国は恒久平和の愛好者として、国権の発動たる戦争」云々というようにしても宜しいと思います。

吉田委員 いま、原君の言われたように、「日本国は永遠の国是として」、それから「国権の発動たる戦争」とずっと続けて行って、先の「永久」というのがあるから、これが邪魔になればこれを除いて、「これを認めない」、こう行ったらどうですか。「日本国は永遠の国是として、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、他国との間の紛争の解決の手段としては、これを認めない。」

犬養委員 「これを抛棄する」でも宜しいですね。

原 委員 どうです。宜しい加減なところでどうでしょうか。

犬養委員 その位の所で落ち着いてはどうです。

芦田委員長 しかし、これは来週まで考えましょう。今日中に考えなければならぬ問題ではないから……

森戸委員 「抛棄」というのはこういう難しい字ですが、僕らが普通に書く時には「放」を書くのですが、普通国民的には「放」ではないでしょうか。字引的にはこの字だけれども……

高橋委員 この「抛棄」という字は、今度の議会の詔勅にもありますね。

芦田委員長 あります。それは条約文にもあるのです。「抛棄」というのは法律には沢山ある。一九二八年の条約などにも使ってあります。

高橋委員 「抛棄」という以上は、「放」というのはまずいでしょう。

森戸委員 それはそうなのですが、漢字制限とかいうことがあれば、易しいのでも構わないのではないかという意味なので、ただ参考までに申し上げただけです。別に固執する訳ではありませぬ。

芦田委員長 こんどの漢字制限の中には、この「抛棄」の代わりに「放」という字を使うことになって居ります。

高橋委員 いまのは、こうなるのですか。「日本国は永遠の国是として、国権の発動たる」と行って、「永久」を取るのですか。

芦田委員長 その点は、なお明日一日各派で考えて、出来るだけ良い案を持ち寄ろうではありませぬか。そういうことにして、今日は最終的にこの文句を決定しないという案はどうですか。

高橋委員 それではそういうことにお願い致します。

芦田委員長 ちょっと、発表文のご相談を致します。「小委員会は午後一時半再会、憲法改正案の前文に関する字句の修正に付き一致点に到達した。次に第一章及び第二章の修正に付き意見を交換したが、結論に達せず、二十九日の会議に持ち越すことにして、午後四時散会した」、この程度で宜しいですか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

芦田委員長 これで宜しければ、そういうことに致します。それでは今日はこれで散会します。

憲法便り#1024:『第四回小委員会』へと続く。
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by kenpou-dayori | 2015-06-01 14:53 | 自著連載
2015年 06月 01日

憲法便り#1022:第七章『 「抛棄」は、「放棄」と直すのでは』 (秘密会による修正案討議⑤)

2015年6月1日(月)(憲法千話)

憲法便り#1022:第七章『 「抛棄」は、「放棄」と直すのでは』 (秘密会による修正案討議⑤)(p.110ー111)

前回まで
憲法便り#1021:第七章『 「抛棄」は、「放棄」と直すのでは』 (秘密会による修正案討議④)(p.110)
憲法便り#1020:第七章 「戦争の放棄か」、「戦争の否認か」(秘密会による修正案討議③)(p.108-110)
憲法便り#1019:第七章 「国権の発動」か「主権の発動」か (秘密会による修正案討議②)(p.107ー108)
憲法便り#1018 第七章 「小委員会の設置」: 憲法改正案委員小委員会での論議 (秘密会による修正案討議①)

第七章 憲法改正案委員小委員会での論議 (秘密会による、修正案討議)(p.106-137)
岩田注・この議事録は、50年間公開されなかった。私たちは幸いにして、現在、議事録を目にしているが、安倍政権が施行した秘密保護法は、最長60年とし、また、保存を義務化してはいない。したがって、このような検証も不可能となる。2015年5月31日)

憲法改正案第二章第九条の修正に関する論議は、第三囘、第四囘、第五回、第七回小委員会において集中的に行われた。

【第三回小委員会】七月二十七日(土曜日)
午前十時三十九分開議、午後四時十七分散会
出席委員一四名(全員)、政府委員一名


「仮名では、子供が掃き掃除の「箒」と間違える」

芦田委員長 仮名で書いては、子供は掃き掃除の「箒(ほうき)」と間違える。

犬養委員 漢字制限でこういう漢字はいけないということは、誰が決めたか知らないが……

鈴木委員 「抛棄」ということは棄てたくない。

林 委員 「否認」というようりも、「抛棄」という方がぴったりするように思う。戦争をするという、そういう手段を執らない、永久に棄てるのだということであり、戦争権を我々は棄ててしまったのだということだから、どうも「否認」と「抛棄」とは似て非なるものがある、距離があると思う。だからやはり「抛棄」という文字がいけないのなら別に考えて、「ホウキ」と仮名で書くというのではなく、「抛」の字に意味があるから、「ホウ棄」と書いてもやはりこの字を生かすことでしょうね。

憲法便り#103 「永遠の国是として、戦争の抛棄を宣言す」へと続く。
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by kenpou-dayori | 2015-06-01 14:20 | 自著連載
2015年 06月 01日

憲法便り#1021:第七章『 「抛棄」は、「放棄」と直すのでは』 (秘密会による修正案討議④)

2015年6月1日(月)(憲法千話)

憲法便り#1021:第七章『 「抛棄」は、「放棄」と直すのでは』 (秘密会による修正案討議④)(p.110)

前回まで
憲法便り#1020:第七章 「戦争の放棄か」、「戦争の否認か」(秘密会による修正案討議③)(p.108-110)
憲法便り#1019:第七章 「国権の発動」か「主権の発動」か (秘密会による修正案討議②)(p.107ー108)
憲法便り#1018 第七章 「小委員会の設置」: 憲法改正案委員小委員会での論議 (秘密会による修正案討議①)
第七章 憲法改正案委員小委員会での論議 (秘密会による、修正案討議)(p.106-137)
岩田注・この議事録は、50年間公開されなかった。私たちは幸いにして、現在、議事録を目にしているが、安倍政権が施行した秘密保護法は、最長60年とし、また、保存を義務化してはいない。したがって、このような検証も不可能となる。2015年5月31日)

憲法改正案第二章第九条の修正に関する論議は、第三囘、第四囘、第五回、第七回小委員会において集中的に行われた。

【第三回小委員会】七月二十七日(土曜日)
午前十時三十九分開議、午後四時十七分散会
出席委員一四名(全員)、政府委員一名


「抛棄」は「放棄」と直すのでは

鈴木委員 権力の発動ですからね。ただ「抛棄」という言葉は、漢字制限会の方ではやはり「否認」より、「放つ」と書いた「放棄」と直すようですが……

廿日出委員 事実においては、終い(しまい)の所にあるではないですか。国の交戦権はこれを認めないということが……

鈴木委員 交戦権と言っても、同じようなものではないと思いますが……

廿日出委員 いや、それはそうだが、認めないと言うから、「否認」となる。

鈴木委員 「否認」ということを使うかどうか、それと漢字制限の字をどう使うかという問題がある。ところが、漢字制限会の出している所を見ると、どうも関心していないから、原案の方が宜しい。だから、「抛棄」も「否認」とするとぴったりこない。「抛棄」ならば適切な言葉ですから、将来学校や何かで子供に教える時には、仮名で「ホウキ」という風に教える、そうして憲法ではやはりこういう字を使っているということを、これからやるほかないと思う。

憲法便り#1022: 「仮名では、子供が掃き掃除の「箒(ほうき)」と間違える」へと続く。
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by kenpou-dayori | 2015-06-01 13:43 | 自著連載
2015年 06月 01日

憲法便り#1020:第七章「戦争の放棄か」、「戦争の否認か」(秘密会による修正案討議③

2015年6月1日(月)(憲法千話)

憲法便り#1020:第七章 「戦争の放棄か」、「戦争の否認か」(秘密会による修正案討議③)

前回まで
憲法便り#1019:第七章 「国権の発動」か「主権の発動」か (秘密会による修正案討議②)

憲法便り#1018 第七章 憲法改正案委員小委員会での論議 (秘密会による修正案討議①)

第七章 憲法改正案委員小委員会での論議 (秘密会による、修正案討議)(p.106-107)
岩田注・この議事録は、50年間公開されなかった。私たちは幸いにして、現在、議事録を目にしているが、安倍政権が施行した秘密保護法は、最長60年とし、また、保存を義務化してはいない。したがって、このような検証も不可能となる。2015年5月31日)

憲法改正案第二章第九条の修正に関する論議は、第三囘、第四囘、第五回、第七回小委員会において集中的に行われた。

【第三回小委員会】七月二十七日(土曜日)
午前十時三十九分開議、午後四時十七分散会
出席委員一四名(全員)、政府委員一名



「戦争の放棄」か「戦争の否認」か

芦田委員長 それから字句の修正が、自由党のほうから出ておりますが、「戦争の抛棄」というのは「否認」としよう、「抛棄」という字は、山田悟六君も委員会で言われたように、戦争権なら「抛棄」で宜しいけれども、戦争を「抛棄」するということは、「抛棄」という字と相容れないと思うのです。何か具体的に物を打ち突けるようなものでなくては、「抛棄」と言わないそうです。もう一つは、「抛棄」という字は漢字制限に引っ掛かって居るから、「抛棄」の「抛」はどうも困る、そこでむしろ英文の意味から言うと、「否認」とした方が宜しいということで、自由党では「戦争の否認」というようにしたのですが、これはどうでしょう。

笠井委員 それは、賛成です。

大島委員 私の所も、大体「否認」とした方が宜しいという主張がありましたので、私も賛成であります。
原 委員 これは、私はやはり前の方が宜しいと思うのです。「否認」というと、頭の形式的な働きのようにも思われるし、「抛棄」というのは、これよりかまだ強い実際的の意味を含んで居る訳なのです。これはもう民法その他の法律には、皆「財産権の抛棄」なんということは、ざらに使って居るのですが……

芦田委員長 戦争権なら宜しいでしょう。戦争権の「抛棄」なら……

原 委員 それは結局、戦争抛棄権というものを持って居るだろうとは思いますが……

芦田委員長 実質においては一致するのでしょうな。

原 委員 「抛棄」の「抛」を「否認」というだけでは、制限的な意味から申しましても、弱いと思うのです。だから「抛棄」は、やはりこれはもう戦争は捨ててしまうのだ、投げるのだという所に、却って意味があると思うのです。これだけ申し上げておきます。

犬養委員 せっかくおまとまりになった所に、また波乱を起すようでありますが、私見を申します。第二章は非常に結構な法文で、この憲法の中の傑作ですが、何だか仕方がない、やめようかというような所があります。何か積極的な摂理として、戦争はいかぬというような字が入れば、なお宜しいと思いますが、そのためにこの委員会が非常に面倒になるなら固執致しませぬ。

鈴木委員 面倒になるどころじゃない。大いにそれは賛成するだろうと思いますがね。

犬養委員 原さんのご説はごもっともと思いますが、一方から言うと、心にあっても「抛棄」するという場合がある、「否認」というと理念的に否定する、こういう風にも考えられないでもないと思いますが、皆さんのお考えを聴きたいと思います。

廿日出委員 それを要求して居るのではありませぬか。
芦田委員長 どれを……

廿日出委員 いまの犬養さんのです。

芦田委員長 犬養さんのは、ご説はごもっともでありますが、そういう調子の高い文句で書くと、前文に書けば非常に映りは宜しいのですが、第何条として多少文学的な調子の高いもので一条を書くということは、なかなか難しいのではないですかね。

原 委員 ちょっと申し落としたのでありますが、「戦争否認」と言えば事実はその通りですが、認めない、戦争を認めない、つまり議論をしてもそれを認めない、そういうことになります。拒否することになります。この「抛棄」とはだいぶ字の意味が違うと思うのです。そういう感じがしますが、どうですか。

芦田委員長 そういう風にも見えるし、また読みように依っては、「否認」ということが強いと思うのです。戦を仕掛けてきたが、俺は戦がいやだと言って、鉄砲を捨ててごろごろ逃げてゆくのも「抛棄」ですね。

犬養委員 そういう風にも取れるが、「否認」ということは、危ないからやめておこうじゃないかという風にも取れると思う。

芦田委員長 それは読みようで、強くも弱くも取れます。

大島委員 「抛棄」というと、戦争をやって居る時とか、何か権利を捨てるという時には宜しいが、全然何もやっていない時に「抛棄」というのはおかしい。持って居るものを捨てるとか、または実際従事していることをやめるという時は、「抛棄」という言葉が適当でありましょうが、実際やって居ない戦争を「抛棄」するというのは、文字の使い方がおかしいと思う。

原 委員 それは、そうではないのです。第二項で、戦争権というものは国家にある。

鈴木委員 戦争権の「抛棄」ですからね。

大島委員 戦争を権利と見る訳ですね。

『憲法便り#821『 「抛棄」は、「放棄」とするのでは』へと続く。
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by kenpou-dayori | 2015-06-01 09:13 | 自著連載
2015年 05月 31日

憲法便り#1019:第七章 「国権の発動」か「主権の発動」か (秘密会による修正案討議②

2015年5月31日(日)(憲法千話)

憲法便り#1019:第七章 (秘密会による修正案討議②)

前回まで
憲法便り#1019:第七章 憲法改正案委員小委員会での論議 (秘密会による修正案討議)

第七章 憲法改正案委員小委員会での論議 (秘密会による、修正案討議)(p.106-107)
岩田注・この議事録は、50年間公開されなかった。私たちは幸いにして、現在、議事録を目にしているが、安倍政権が施行した秘密保護法は、最長60年とし、また、保存を義務化してはいない。したがって、このような検証も不可能となる。2015年5月31日)

憲法改正案第二章第九条の修正に関する論議は、第三囘、第四囘、第五回、第七回小委員会において集中的に行われた。

【第三回小委員会】七月二十七日(土曜日)
午前十時三十九分開議、午後四時十七分散会
出席委員一四名(全員)、政府委員一名


「国権の発動」か「主権の発動」か

芦田委員長 それでは、第二章に入ります。これも社会党の修正案から……

鈴木委員 これは私が出そうと思って居る内に、自由党から出されてしまったのですが、「国権の発動たる戦争」、こう直すように―これは法律的に「主権の発動たる戦争」というのは変なのです。

芦田委員長 どうも私共もこれを法律的に説明出来ませぬが、佐藤君、あなたの方が説明は正確だろうと思うのですが……

佐藤達夫政府委員 委員長以上のご説明は出来ませぬ。

芦田委員長 あなたの意見を一つ―国権とやる方が宜しいか、国の主権とやる方が宜しいか、鈴木君からのお話しも委員会に出て居る筈ですが……

鈴木委員 戦争に訴える権力の問題です……

佐藤政府委員 私の方の少くとも今日までの考えでは、国権として戴いた方が宜しくはないか、その意味で国の主権という言葉を使って居ります。

鈴木委員 国権という方が簡略で宜しい。

佐藤政府委員 前文の後ろの方に「自国の主権」ということがありまして、それとの関係を実は密かに心配して居りますので、これは皆様のお教えを仰ぎたいと思います。

鈴木委員 前文の方はあれで宜しいが、大綱で独立性という言葉を意味して居るのですから、それこそ主権ということばを使うとすれば使える。こっちの方は戦争ですから、国権の発動です。何も一つの言葉を使っていけないということはないでしょう。統治権という言葉を使うか使わぬかということは、別の問題になります。それから社会党は、この総則の方へ持って来るならば、いま一条平和愛好国であるというようなことを出したいと思った。日本国は平和を愛好し、国際信義を重んずる―これは法律に直すにはかなり難しい技術を要しますが、これは道義的の規定になりますから、ほかにも道義的の規定は沢山ありますけれども、その趣旨は前文に出ておりますから、無理にそういう一条を設け、或いはこの前に出すことはないと思います。強いて固執は致しませぬが、皆さんのご意見を伺います。ただ戦争をしない、軍備をみな棄てるということは、ちょっと泣き言のような消極的な印象を与えるから、先ず平和を愛好するのだということを宣言しておいて、その次にこの条文を入れようじゃないか、そういうことを申し出た趣旨なのであります。

【憲法便り#1020: 「戦争の放棄」か、「戦争の否認」か、へと続く。
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by kenpou-dayori | 2015-05-31 11:20 | 自著連載