カテゴリ:憲法千話・概要と目次( 5 )


2015年 03月 08日

憲法千話・概要と目次No.6:「憲法民主化」を求める世論

2015年3月8日

安倍首相をはじめとする、不勉強な改憲論者たちは、「押し付け憲法」論を前面に掲げ、憲法を改悪しようとしている。
しかしながら、以下に見るように「憲法改正」、「憲法に民主化」、「憲法改正手続の民主
化」は、GHQにより、いわゆる「マッカーサー草案」が示される以前に、様々な角度から論議され、昭和二十年末の時点で、すでに「憲法改正」の世論は形成されていた。
民間での論議から、様々な憲法草案が誕生し、GHQもそれらを注意深く見ていた。
それらの中でも、GHQ民政局は、特に高野岩三郎、鈴木安蔵を中心とする「憲法研究会」の『憲法草案要綱』に注目し、これを基にGHQ草案を作成する。
ここでは、まず、昭和二十年末までの段階で、憲法の民主化、憲法改正の世論が形成されていたことを、実証的に紹介する。

なお、「憲法研究会」案に関する報道、「民間で作成された様々な草案」、GHQ草案の作成および手交については、それぞれ別項目で述べる予定である。
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by kenpou-dayori | 2015-03-08 20:05 | 憲法千話・概要と目次
2015年 03月 08日

憲法千話・概要と目次No.5:「平和国家」論の社説

2015年3月8日

昭和20年9月2日、米艦ミズーリ号の艦上で、降伏文書に調印が行われた。
そして、その翌日から、「平和国家」建設を論じる「社説」が各紙の紙面に登場したが、その先頭を切ったのは『福島民報』であった。自由民権運動が盛んであった福島の気概が感じられる行動である。
社説の論題は、「平和建設への強力な拍車」であるが、これは単なる平和論ではなく、文中で二度繰り返されている「理想国家」という言葉をを見てわかるように、これは平和国家論である。

朝日新聞、讀賣報知、毎日新聞の大手三紙は、下記の一覧表に見るように、『朝日新聞』九月五日、『讀賣報知』九月六日、『毎日新聞』九月七日と、遅れをとった。
この及び腰は、まだ戦前からの政府による検閲体制が続いていたこと、そして新聞各社が戦争協力をしたことへの責任、即ち「戦争責任」を明確ににするまでには至っていないことによる。
しかしながら、そのような状況の中でも、平和国家を求める主張は、次々と「社説」と登場した。
敗戦からわずか18日後に、日本国民は、将来展望を描き始めていたのである。
平和国家を求める主張は、さらに文化国家、民主国家の論議へと連なり、「憲法の民主化」、そして「憲法改正手続きの民主化」へと連なっている。

(2015年3月27日加筆および訂正)
*加筆:社説の論題は、「平和建設への強力な拍車」であるが、これは単なる平和論ではなく、文中で二度繰り返されている「理想国家」という言葉をを見てわかるように、これは平和国家論である。
*訂正:讀賣報知、毎日の大手三紙は、⇒朝日新聞、讀賣報知、毎日新聞の大手三紙は、
*訂正:次々と「社説」と登場した。⇒次々と「社説」として登場した。
*加筆:下記の一覧表は、拙著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』59頁に掲載した〔表1〕に基いている。
*加筆:去る2015年3月25日に国立国会図書館で行った調査で、下記の一覧表にない次の社説を見出したので、追加する。『上毛新聞』昭和22年9月6日付社説「平和国家」。これは、前日の9月5日付『朝日新聞』の社説「平和国家」を、そのまま借用したものである。当時、『上毛新聞』は、朝日、毎日、読売の三紙と持ち分合同の状況にあった。
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by kenpou-dayori | 2015-03-08 19:23 | 憲法千話・概要と目次
2015年 03月 08日

憲法千話・概要と目次No.3:憲法公布に関する社説

2015年3月8日
昭和21年(1946年)11月3日、日本国憲法は公布された。
全国各紙は、公布当日の11月3日、または翌日の11月4日に、「社説」で新憲法の意義を説いた。いずれも、公布された新憲法に対する期待と、民主国家、文化国家、平和国家を樹立を求める社会の初々しさが伝わってくる。
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by kenpou-dayori | 2015-03-08 06:53 | 憲法千話・概要と目次
2015年 03月 07日

憲法千話・概要と目次No.2:構想全体の説明

2015年3月7日
全体が千話に及ぶ予定ですので、単純に連番を付けるだけでは、後から検索をしても、なかなか目的の項目にたどり付けません。
そこで、後から検索しやすいように、下記の25のテーマを設定し、そのテーマ別に連番を付けることにしました。
各テーマは、画面右側の、カテゴリ[設定]に明記してありますので、こちらから検索して下さい。

設定するテーマは、下記の通りですが、各テーマの番号は整理のために便宜上つけたもので、「千話」の進行は、この順番に進めるわけではありません。
準備が整ったものから掲載しますので、場合によっては、複数のテーマを同時併行で掲載します。
カテゴリ[設定]
1.憲法千話・概要と目次
2.出版物
3.公布に際しての社説
4.施行に際しての社説
5.公布記念祝賀広告
6.施行記念祝賀広告
7.新憲法公布の公布日の全国各地の表情
8.「平和国家論」の社説
9.「憲法民主化」を求める世論
10.「憲法研究会」案の報道
11.民間で作成された様々な草案
12.外務大臣官邸でのGHQ草案の手交
13.「政府、難局に直面」報道
14.3月6日政府案の報道
15.政府案への反応
16.「ひらがな口語体」草案の報道
17.法制局作成『憲法改正草案に関する想定問答』集より
18.法制局作成『憲法改正草案逐条説明』集より
19.政府案に対する修正案
20.衆議院本会議の論議より
21.衆議院「憲法改正案委員会」の論議より
22.衆議院「憲法改正案委員小委員会」の論議より
23.「憲法普及会」の多彩な活動
24.憲法クイズ
25.エピソード
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by kenpou-dayori | 2015-03-07 20:35 | 憲法千話・概要と目次
2015年 03月 06日

憲法千話・概要と目次No.1:岩田行雄所蔵憲法関連刊行物一覧 昭和20年敗戦~昭和22年末

2015年3月6日

「憲法千話」に挑戦!
             
 憲法違反、憲法無視を続ける安倍内閣の暴走は、とどまるところを知らない。
 自らの言動により、国際的な緊張と「危機」をつくり出し、その「危機」を利用して、ナショナリズムを煽り、軍事行動優先の法制化を強行しようとしている。
 戦争をつくりだし、ナショナリズムを煽る方法は、権力者への不満をそらし、自らへの支持を回復する手段として、古今東西を問わず、繰り返し用いられて来た。
 
 いま、日本国民は、「現実」に対処するために平和憲法の理想を捨てるのか、それとも、平和憲法の理想を実現するために「現実」を変える努力を続けるのか、大きな選択を迫られている。
 私は、目の前の「現実」に負けて、諦めるのではなく、あくまでも日本国憲法が掲げている、世界の平和を求める崇高な理念の実現に向けて、「現実」を変える努力を続けたいと思う。
 そのために、今日から、ブログ『岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞』で、「憲法千話」の掲載を開始する。
 目的は、次の三つである。
①未来の担い手である小学生、中学生、高校生を含む若者たちに歴史の真実を伝えること。近い将来、選挙権が十八歳以上に与えられることも考慮してのことである。
②メディを含む、多くの方々に、日本国憲法成立過程の様々な事実を伝え、参考にしてもらうこと。
③安倍さんや、中谷さんのように、極めて不勉強な政治家たちにもきちんと勉強してもらい、正しい歴史認識の下に、政治を行うようにしてもらうこと。

 一日一話では、「千話」を実現するためには3年もかかってしまうので、情勢に追いつかない。したがって、一年間、出来れば年内に終えるよう精力的に取り組みたいと思う。

「憲法千話」は、昨年から考えていたもので、国立国会図書館で複写した新聞資料のブログ掲載について、同館複写課の了解を得たことにより、この企画に着手した。
昭和二十年八月の敗戦後から昭和二十二年五月の日本国憲法施行後までの、新聞および刊行物のコピーを多用して、当時の状況を伝える構想である。
「憲法千話」第一話では、私が所蔵する憲法書および憲法関連の刊行物リストを紹介する。
この憲法書リストの殆どは、論文執筆のための必要から現物を購入したものである。

国立国会図書館の蔵書検索をして、同館が所蔵していないと考えられるもの(☆印)が18点含まれている。
内務省警保局、北海道庁警察部教養課、兵庫県警察部警務課、秋田県増田町、石川県の白山公民館が刊行したものもあり、著者、編者の経歴、出版地を見ると、この時代の幅広い国民が、全国各地で、民主的な新憲法をわがものとするために、真剣な努力をしていたことが分かる。

私は、いわゆるコレクターではないので、多くの人々に利用してもらうために、論文執筆が終了した時点で、このコレクションを国立国会図書館憲政資料室に寄贈する意向を、憲政資料室の責任者に内々にお伝えしてある。
「私蔵は、死蔵に通ず」というのが、私の考え方である。
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by kenpou-dayori | 2015-03-06 20:35 | 憲法千話・概要と目次