岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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カテゴリ:大地震災害( 8 )


2016年 05月 12日

憲法便り#1721:【資料発掘】明治22年8月28日の熊本大地震の記録(版画入り)

2016年5月12日(木)(憲法千話)

憲法便り#1721:【資料発掘】明治22年8月28日の熊本大地震の記録(版画入り)

去る4月28日に、町田市立国際版画美術館の内覧会へのお招きを受け、
『森羅万象を刻む』―デューラーから柄澤齊へ―を見てきました。
156点の展示作品の中で、まず目にとまったのは展示作品57です。

それは、以下に示すように、熊本大地震に関する作品が展示されていたからです。
念のため、企画を担当した学芸員に、今回の熊本大地震を意識しての展示かどうかを質問してみましたが、偶然の一致であるとの答えでした。

以下の版画は、1889年9月1日付『東京朝日新聞』附録を引用したものです。

上は、「熊本縣下飽田郡高橋町市街震災被害眞圖」
町田市立国際版画美術館の展示目録には、次の解説が付されています。
版刻:合田清 391×323mm 小口木版
下は、「熊本城内砲臺地盤割裂眞圖」
右側の文章
此に掲ぐる兩面の圖畫は明治廿二
年七月二十八日夜熊本縣下に起れ
る大地震の紀念として留むべき爲
め同縣飽田郡高橋町(字川端)市街
被害の實況及び同地第六師團所轄
熊本城内(舊平左衛門櫓床)號砲臺
近傍の土地割裂の写真に據て圖畫
を作り之を歐風寫眞畫樣に摸刻し
たるものなり幾多の寫眞中特に茲
に此の兩面を撰みて摸刻したるも
のは該地被害箇處中殊に此の兩
處を以て最も悲慘の箇處となせば
なり

左側の文章
明治廿二年七月二十八日夜に於ける
熊本縣下の震災ハ實に近代稀に聞
くの大地震なり被害の地一市九郡
に亘り裂地八百九十餘箇處人畜の
死傷亦少しとせず史家の説に據る
に同震災は往古白鳳七年十二月及
ひ天平十六年五月、貞観九年五月、
仁和三年七月、寛文二年十一月、享
保八年十一月、同十年九月、安永八
年九月、寛政四年二月等に於て九
州に起れる前後九回の震災と共に
永く史上に記して不亡に備ふべき
の大震災なりと云ふ
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by kenpou-dayori | 2016-05-12 11:53 | 大地震災害
2016年 05月 06日

憲法便り#1716:熊本への激励メッセージ。「熊本女性学研究会」の素晴らしい研究を紹介します。

2016年5月6日(金)(憲法千話)

憲法便り#1716:熊本への激励メッセージ。「熊本女性学研究会」の素晴らしい研究を紹介します。

4月19日に下記の『憲法便り#1700』を掲載しました。
その後、大変な時に電話などはご迷惑なことと思い遠慮をしておりましたが、いくら待っても、地震の収束のめどたがたたない状況が続いておりましたので、一昨日、5月4日午後、犬童美子さんに地震見舞いのFAXを送りました。
最初は、「相手の応答がありません」という、自動音声の応答が繰り返されるばかりで、心配がつのりましたが、4時間ほど後に、もう一度試みたところFAXを送信することができました。
この直後に電話をかけたところ、ご本人が買い物からお帰りになったばかりとのことで、ほっといたしました。

この日も、震度4が2回(その後3回になりました)と強い地震が続いておりましたが、ご本人はお元気とのことでした。
しかしながら、熊本市内の被害は、かなりひどいもので、いつも研究会に使用していた3箇所の公共施設は、すべて使用不能になり、毎月一回、欠かさず続けてきた研究会の会合は、今回は、やむを得ず中止になさるとのことでした。そればかりかコンサートホールや、劇場などもことごとく破壊され、使用不能とのこと。

さらに、熊本から阿蘇に通じる6つの橋は、阿蘇大橋をはじめ5つが落ちてしまっているということで、東京には伝わっていないことが多いと実感しました。

それから、もう一つ、研究会のメンバーのうち、最高齢の方の家が倒壊してしまったとの話も聞きました。

今日、国立国会図書館に行き、『熊本日日新聞』の4月15日以降を見てきましたが、地元紙だけに、想像をこえる惨状を正確に報じていました。

おざなりの施策ではなく、国を挙げての支援が必要であることを強く感じました。

そのような状況にありますが、困難を乗り越えて、「熊本女性学研究会」の活動を続けていただきたいと思っています。

以下に、犬童(いんどう)さんのご了解を得て、第9号に掲載されている
犬童美子編「資料 新聞等にみる家族史研究会と熊本女性学研究会のあゆみ(5)」を紹介します。

第1表 家族史研究会と熊本女性学研究会のあゆみ 1970-2014」
第2表 「女性史研究」 第23~26集 総もくじ 1988-1991年
第3表 「史学史の窓」 第1~20号 総もくじ 
  「史学史の窓」 第1巻 第1~12号 1988.VIII~1991.VI
  「史学史の窓」 第2巻 第13号~20号 1991.IX~1993.VI
第4表 熊本市制100年を考える連続講義  第1~10回 総もくじ 1989年
第5表 女性学研究会の講義・講演・報告 第1回~14回 総もくじ 1990年

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【再録】
2016年4月19日(火)(憲法千話)
2016年4月20日(水)加筆・訂正

憲法便り#1700:熊本地震の犠牲者の方々へのお悔やみと、被災者の皆さんにお見舞いを申し上げます。

熊本地震の犠牲者の方々へのお悔やみと、被災された皆さんに心からのお見舞いを申し上げます。

実は、地震発生の3日前、4月11日(月)に、『新女性史研究』を発行している「熊本女性学研究会」の犬童美子さんからお電話をいただいたばかりでした。熊本市からです。

私が昨年発掘した資料を、同誌に寄稿したい旨を申し入れた4月3日付の手紙について、4月9日の会議で検討してくださった結果をお知らせ下さる電話です。
資料は、昭和22年3月に司法省民事局が発行した民事月報号外『日本國憲法の施行に伴う民法の應急的措置に關する法律理由書』で、民法の中でも、両性の平等に関する時限立法10箇条の条文と解説。

会議の前日の4月8日にも、この資料の意義について、手紙の内容をもっと判り易くするようにとの要望を受けていました。
4月11日(月)に電話をいただいたのは、そのご要望に応えるための手紙をほぼ書き終えたところでした。
私の申し入れは会議で了承され、『新女性史研究』の次号の巻頭論文として掲載して下さることになったとの嬉しいお知らせ。準備中の手紙に、何点かの資料を添えて送る約束をしましたが、5月の会議まで時間があるので、急がなくてもよろしいとのお話だったので、手紙の説明部分を丁寧に書き直していたところに大地震が発生。

心配なのですが、ご迷惑がかかってもいけないので、お見舞いの電話は、まだ控えています。

犬童さんとお目にかかったことはありませんが、私の著作を、研究会会員の皆様の分まとめてご注文いただいたことがきっかけで、電話と手紙での連絡だけですが、かなり長い年月のお付き合いです。『新女性史研究』は、犬童さんから寄贈を受けて初めて知った研究誌です。いま改めて、第9号に掲載されている犬童美子編「資料 新聞等にみる家族史研究会と熊本女性学研究会のあゆみ(5)」を辿ると、高度な研究が目白押しです。今回は、第1表から第5表までを簡単に紹介しておきます。

第1表 家族史研究会と熊本女性学研究会のあゆみ 1970-2014」
第2表 「女性史研究」 第23~26集 総もくじ 1988-1991年
第3表 「史学史の窓」 第1~20号 総もくじ 
  「史学史の窓」 第1巻 第1~12号 1988.VIII~1991.VI
  「史学史の窓」 第2巻 第13号~20号 1991.IX~1993.VI
第4表 熊本市制100年を考える連続講義  第1~10回 総もくじ 1989年
第5表 女性学研究会の講義・講演・報告 第1回~14回 総もくじ 1990年

連絡が取れれば、近いうちに犬童さんのご了解を得て、この資料を画像で紹介したいと思っています。

「東京も、いつ直下型の大地震が来てもおかしくない時期に入っている」と言われて久しい。
だから、大地震で犠牲になった方々、被災者の皆さんが置かれた困難な状況の報道は、他人事とは思えない。

いま、飲料水、食糧の不足、トイレの不足、避難場所の不足、せっかく届いた支援物資の配給体制の不足、医療体制の不足その他、様々な問題点が浮かび上がっている。
そして電気、ガス、水道といったライフラインが復旧していない地域もある。

せっかく、避難したのに、自家用車の中での生活による、「エコノミークラス症候群」で、亡くなった方や意識不明の重体の方も出ている。
このニュースを見て、車中泊をしている方々に注意を喚起するするために、「エコノミークラス症候群」「エコノミー症候群」という表現に、(車中泊血栓症)と補足したほうが、良いのではないかと考えている。

いつ終息の方向に向かうのかが判れば、生活再開、再建の見通しのつけようもある。
だが、今回の群発地震に関しては、気象庁も、地震研究者も、誰も確信を持って何かを語ることが出来ない状況にある。

熊本地震を前震として、本震以後、北東および南西の両方向に、それも同時のドミノ倒しのように、震源域が広がりつつある。
そして、和歌山まで伸びる断層帯への震源の広がり、日向灘から南海トラフへの波及の懸念も語られている。
現実の極度の困難と、終わりのない不安。

私が著作の注文を直接いただいた方々は、直接熊本市内だけでなく、阿蘇地方、さらには、九州全県にいらっしゃいます。宮崎には2004年10月に講演にお招きをいただき、それ以来のお付き合いの方もいます。

そのような訳で、上記のようなことを、頭の中で何回も繰り返してきました。

九州は東京から遠いけれども、とても近い存在です。

この文章を書いている間にも、何回か、地震速報がありました。

いまとりあえず私に出来ることは、募金と、激励のメッセージを送ることだと思っています。

激励メッセージのひとつの形として、ここで、熊本女性学研究会の優れた研究の一端を知っていただくため、
『新女性史研究』第9号 特集 高齢社会と福祉政策(2014年6月刊)の、
表紙、目次、背表紙」を画像により紹介します。
【表紙】
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【目次】
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【目次】
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【背表紙】
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多大な困難を乗り越えて、熊本女性学研究会の優れた研究活動、そして出版活動が続けられることを願っています。
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by kenpou-dayori | 2016-05-06 22:31 | 大地震災害
2016年 05月 02日

憲法便り#1710:安倍内閣は、「熊本地震」について、閣議で実質的論議はまったくしていない!

2016年5月2日(月)(憲法千話)

憲法便り#1710:安倍内閣は、「熊本地震」について、閣議で実質的な論議はまったくしていない!

安倍内閣は、以下に示した通り、閣議において、「熊本地震」に関する実質的論議をまったく行っていない。

4月14日 震度7の熊本大地震(前震)発生

4月15日 定例閣議案件:「熊本地震」関連案件なし!

4月16日 震度7の本震発生

4月17日 持ち回り閣議案件:「熊本地震」関連案件なし!

4月19日 定例閣議案件:ようやく「熊本地震」関連案件が扱われる。ただし、この日の閣議の案件は、下記の通り、多岐にわたっており、実質的な論議は行われていない。
4月19日の「首相の一日」のはじめの部分は次の通り。閣議の時間は、最大で15分間。
 【午前】7時52分、公邸から官邸。8時2分、閣議。16分、総合科学技術・イノベーション会議。

 【平成28年4月19日(火)定例閣議案件】

①一般案件(4件)
パリ協定の署名について(決定)
(外務省)

平成28年度一般会計予備費使用について(決定)
(財務省)

モザンビーク国特命全権大使ジョゼ・マリア・ダ・シルヴァ・ヴィエイラ・デ・モライス外1名の接受について(決定)
(外務省)

スイス国駐箚特命全権大使本田悦朗外1名に交付すべき信任状及び前任特命全権大使前田りゅう平外1名の解任状につき認証を仰ぐことについて(決定)
(同上)

②国会提出案件(5件)
平成28年(2016年)熊本県熊本地方を震源とする地震非常災害現地対策本部の設置を国会に報告することについて(決定)
(内閣府本府)

衆議院議員奥野総一郎(民進)提出国際金融経済分析会合の議事内容に関する質問に対する答弁書について(決定)
(同上)

衆議院議員初鹿明博(民進)提出無戸籍者支援のための専用カードに関する質問に対する答弁書について(決定)
(法務省)

参議院議員有田芳生(民進)提出日朝ストックホルム合意と菅内閣官房長官記者会見に関する第3回質問に対する答弁書について(決定)
(外務省)

衆議院議員赤嶺政賢(共)提出米軍嘉手納基地周辺で高濃度の有機フッ素化合物(PFOS)が検出された問題に関する質問に対する答弁書について(決定)
(防衛省)

③公布(法律)(1件)
サイバーセキュリティ基本法及び情報処理の促進に関する法律の一部を改正する法律(決定)

④政 令(1件)
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律施行令の一部を改正する政令(決定)
(財務省)

⑤人 事(3件)
吉田耕三を人事官に, 亀田和明外1名を特命全権大使に任命することについて(決定)
判事小久保孝雄を高等裁判所長官に任命することについて(決定)
元厚生技官藤原正弘外175名の叙位又は叙勲等について(決定)

4月20日 持ち回り閣議案件(会議も論議も、行っていない!) 予備費3,000億円から、わずか23億4000万円の支出を決定。

「平成28年4月20日(水)持ち回り閣議案件」は、以下の1件のみ
一般案件
平成28年度一般会計予備費使用について(決定)
(財務省)」

4月22日 定例閣議案件:「熊本地震」関連案件なし!

4月25日 持ち回り閣議案件(会議も論議も、行っていない!) 

「平成28年4月25日(月)持ち回り閣議案件」は、「熊本地震」関連の下記の2件

①一般案件
平成28年熊本地震により被害を受けた中小企業者等に対する災害融資に関する特別措置について(決定)
(財務・厚生労働・農林水産・経済産業省)
②政 令
平成28年熊本地震による災害についての激甚災害及びこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令(決定)
(内閣府本府・総務・財務・文部科学・厚生労働・農林水産・経済産業・国土交通省)

4月26日 定例閣議案件:「熊本地震」関連案件なし!

4月28日 繰上げ閣議案件:「熊本地震」関連案件は、2件。
 4月28日の「首相の一日」の最初の部分は、次の通りなので、閣議の時間は最大で16分。
 したがって、この日も、「熊本地震」関連案件の実質的論議は行っていない。
 【午前】8時12分、公邸から官邸。23分、閣議。39分、西村泰彦内閣危機管理監、河野克俊防衛省統合幕僚長。

「平成28年4月28日(木)繰上げ閣議案件」は、下記の通り。

①一般案件(1件)
経済上の連携に関する日本国とモンゴル国との間の協定の効力発生のための外交上の公文の交換について(決定)
(外務省)

②国会提出案件(7件)
衆議院議員仲里利信(無)提出鉄軌道計画の本格スタートに向けた政府の支援や取り組みに関する再質問に対する答弁書について(決定)
(内閣府本府)

衆議院議員阿部知子(民進)提出大学等における英語授業の外部化に関する再質問に対する答弁書について(決定)
(文部科学省)

衆議院議員長妻昭(民進)提出シベリア等強制抑留者の実態調査及び遺骨収集に関する質問に対する答弁書について(決定)
(厚生労働省)

参議院議員薬師寺みちよ(無ク)提出看護師が行う業務の範囲に関する質問に対する答弁書について(決定)
(同上)

参議院議員川田龍平(民進)提出福島原発事故後の除染に伴う汚染土等の処理問題に関する質問に対する答弁書について(決定)
(環境省)

衆議院議員おお坂誠二(民進)提出大型航空機の衝突を想定した原子力発電所のテロ対策に関する質問に対する答弁書について(決定)
(原子力規制委員会)

衆議院議員照屋寛徳(社民)提出熊本地震支援にともなう米海兵隊MV22オスプレイ投入に関する質問に対する答弁書について(決定)
(防衛省)

③公布(条約)(1件)
経済上の連携に関する日本国とモンゴル国との間の協定(決定)
(外務省)

④政 令(5件)
成年後見制度の利用の促進に関する法律の施行期日を定める政令(決定)
(内閣府本府)

成年後見制度利用促進会議令(決定)
(同上)

成年後見制度利用促進委員会令(決定)
(同上)

平成28年熊本地震による災害についての特定非常災害及びこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令(決定)
(内閣府本府・総務・法務省)


独立行政法人日本スポーツ振興センター法施行令の一部を改正する政令(決定)
(文部科学省)

⑤人 事(2件)
内閣総理大臣安倍晋三外7名の海外出張について(了解)
元法務事務官柳田 悟外18名の叙位又は叙勲等について(決定)

⑥配 布(3件)
労働力調査報告
(総務省)

消費者物価指数
(同上)

家計調査報告
(同上)


「閣議」についての説明は、『ウィキペディア』が良くまとめているので、その一部分を、以下に引用する。
ただし、読み易くするために、「小見出し」に、若干の補足をした。


【閣議】
閣議(かくぎ)とは、内閣の職権行使の内容に際して、その意思を決定するために開く国務大臣の会議のことである。
目次 [非表示]
1 日本国憲法下
1.1概要
1.2閣議の意思決定
1.3その他の事項
2大日本帝国憲法下
3脚注
4関連項目
5外部リンク

日本国憲法下[編集]

歴代内閣総理大臣の花押(初代から44代まで)。閣議で作成される文書には、署名の代わりに花押が用いられる。(岩田注:花押の写真が掲載されているが、残念ながら、私の技術的限界で、ここには再現出来ない)。

概要[編集]
閣議は内閣法で規定されている[1]が、会議の手続きについては明文で規定されておらず、慣行によっている。内閣総理大臣が主宰し(議長となり)、内閣官房長官が進行係を務める。内閣官房副長官(政務担当2人、事務担当1人。ちなみに副長官はこの3人以外いない)と内閣法制局長官が陪席する(この4人は意思決定には参加できない)。

【定例閣議と臨時閣議】
閣議には毎週2回、火曜日と金曜日の午前中に開かれる定例閣議と、
必要に応じて開く臨時閣議があり、原則として全閣僚が総理大臣官邸閣議室(通常国会会期中は国会議事堂内の院内閣議室)に集まって行われる。

【持ち回り閣議】・・・会議は行わず、回議により決定する。
しかし早急な処理を要する案件の場合には、内閣総務官が閣議書(閣議内容の書かれている文書)を持ち回りそれぞれの閣僚の署名を集めるという回議によって意思決定する場合がある。これを持ち回り閣議という。

閣議決定は閣議書に花押をもって署名することで行われる。閣議書は午後には皇居・御座所に送られて天皇に提出され決裁を受ける。定例閣議で意思決定された案件を決裁するために、天皇は閣議がある日の午後は皇居に滞在しているが、静養や行幸のさいに臨時閣議が行われた場合は、クーリエの宮内庁職員が閣議書を滞在先まで運び決裁を仰ぐ。閣議は非公開が原則である[2]。
なお、全閣僚による閣議(決定)書への署名は原則であり、法律や条約の公布、特命全権大使等に交付する信任状や全権委任状などの案件については、内閣総理大臣のみが署名する[3]。

閣議案件には次のような区分がある。
一般案件(国政に関する基本的事項で、内閣としての意思決定が必要であるもの)。高級官僚や陸海空自衛隊将官の人事を含む。
国会提出案件(法律案および予算案、条約など、承認を求めて国会に発議すべきもの)。質問主意書に対する答弁書なども含む。
法律・条約の公布
政令の決定
報告(国政に関する調査、審議会答申などを閣議に報告するもの)
配布(閣議の席上に資料を配付する)
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by kenpou-dayori | 2016-05-02 21:31 | 大地震災害
2016年 05月 01日

憲法便り#1709:4月19日(火)の定例閣議案件で、ようやく「熊本地震」関連が扱われる

2016年5月1日(日)(憲法千話)

憲法便り#1709:4月19日(火)の定例閣議案件で、ようやく「熊本地震」関連が扱われる


平成28年4月19日(火)定例閣議案件

一般案件
パリ協定の署名について(決定)
(外務省)

平成28年度一般会計予備費使用について(決定)
(財務省)

モザンビーク国特命全権大使ジョゼ・マリア・ダ・シルヴァ・ヴィエイラ・デ・モライス外1名の接受について(決定)
(外務省)

スイス国駐箚特命全権大使本田悦朗外1名に交付すべき信任状及び前任特命全権大使前田りゅう平外1名の解任状につき認証を仰ぐことについて(決定)
(同上)

国会提出案件
平成28年(2016年)熊本県熊本地方を震源とする地震非常災害現地対策本部の設置を国会に報告することについて(決定)
(内閣府本府)


衆議院議員奥野総一郎(民進)提出国際金融経済分析会合の議事内容に関する質問に対する答弁書について(決定)
(同上)

衆議院議員初鹿明博(民進)提出無戸籍者支援のための専用カードに関する質問に対する答弁書について(決定)
(法務省)

参議院議員有田芳生(民進)提出日朝ストックホルム合意と菅内閣官房長官記者会見に関する第3回質問に対する答弁書について(決定)
(外務省)

衆議院議員赤嶺政賢(共)提出米軍嘉手納基地周辺で高濃度の有機フッ素化合物(PFOS)が検出された問題に関する質問に対する答弁書について(決定)
(防衛省)

公布(法律)
サイバーセキュリティ基本法及び情報処理の促進に関する法律の一部を改正する法律(決定)

政 令
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律施行令の一部を改正する政令(決定)
(財務省)


人 事
吉田耕三を人事官に, 亀田和明外1名を特命全権大使に任命することについて(決定)

判事小久保孝雄を高等裁判所長官に任命することについて(決定)

元厚生技官藤原正弘外175名の叙位又は叙勲等について(決定)


用語解説

一般案件
国政に関する基本的重要事項等であって、内閣として意思決定を行うことが必要なもの

国会提出案件
法律に基づき内閣として国会に提出・報告するもの

法律・条約の公布
国会で成立した法律又は締結された条約を憲法第7条に基づき公布のための内閣の助言と承認を行うもの

法律案
内閣提出法律案を立案し、国会に提出するもの

政令
政令(内閣の制定する命令)を決定し、憲法第7条に基づき公布のための内閣の助言と承認を行うもの

報告
国政に関する主要な調査の結果の発表、各種審議会の答申等閣議に報告することが適当と認められるもの

配布
閣議席上に資料を配布するもの
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by kenpou-dayori | 2016-05-01 22:23 | 大地震災害
2016年 05月 01日

憲法便り#1708:「熊本地震」関連は、平成28年4月17日(日)持ち回り閣議案件にもなかった!

2016年5月1日(憲法千話)

憲法便り#1708:「熊本地震」関連は、平成28年4月17日(日)持ち回り閣議案件にもなかった!

平成28年4月17日(日)持ち回り閣議案件

一般案件
即応予備自衛官の災害等招集命令に係る内閣総理大臣の承認について(決定)
(防衛省)
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by kenpou-dayori | 2016-05-01 22:08 | 大地震災害
2016年 05月 01日

憲法便り#1707:「熊本地震」関連は、4月15日の定例閣議の案件にはない

2016年5月1日(日)(憲法千話)

憲法便り#1707:「熊本地震」関連は、4月15日の定例閣議の案件にはない

【平成28年4月15日(金)定例閣議案件】 熊本地震関連なし

一般案件
地域再生基本方針の一部変更について(決定)
(内閣府本府)

特定船舶の入港の禁止に関する特別措置法第5条第1項の規定に基づき,特定船舶の入港禁止の実施につき国会の承認を求めるの件(決定)
(外務・国土交通省)

エチオピア国特命全権大使チャム・ウガラ・ウリヤトゥ外1名の接受について(決定)
(外務省)

無償資金協力に係る取極の締結(平成28年度第1次取りまとめ分)について(決定)
(同上)

国会提出案件
衆議院議員おお坂誠二(民進)提出自衛のための必要最小限度の核兵器に関する質問に対する答弁書について(決定)
(内閣官房)

参議院議員白眞勲(民進)提出政府が集団的自衛権の行使を認める中での核兵器使用の憲法解釈に関する質問に対する答弁書について(決定)
(同上)

衆議院議員おお坂誠二(民進)提出公文書管理法施行5年後見直しに関する検討報告書に関する質問に対する答弁書について(決定)
(内閣府本府)

衆議院議員おお坂誠二(民進)提出横畠内閣法制局長官の答弁と核兵器の不拡散に関する条約との整合性に関する再質問に対する答弁書について(決定)
(外務省)

参議院議員吉川沙織(民進)提出通勤手当の非課税限度額の引上げに関する再質問に対する答弁書について(決定)
(財務省)

参議院議員尾立源幸(民進)提出いわゆる「パナマ文書」に関する質問に対する答弁書について(決定)
(同上)

衆議院議員柿沢未途(民進)提出日本で開催される国際交流競走に出走する外国馬の検疫に関する質問に対する答弁書について(決定)
(農林水産省)

衆議院議員おお坂誠二(民進)提出我が国が核燃料サイクルの推進を基本的方針とする理由に関する質問に対する答弁書について(決定)
(経済産業省)

衆議院議員仲里利信(無)提出沖縄で実施されていた米軍実弾砲撃演習の県外移転に伴い明らかとなった二重基準や騒音の放置等の諸問題に関する再質問に対する答弁書について(決定)
(防衛省)

公布(法律)
地域再生法の一部を改正する法律(決定)
政 令


地域再生法施行令の一部を改正する政令(決定)
(内閣府本府・財務省)

統計法施行令の一部を改正する政令(決定)
(総務省)

関税法施行令等の一部を改正する政令(決定)
(財務・農林水産・経済産業省)

経済連携協定に基づく特定原産地証明書の発給等に関する法律施行令の一部を改正する政令(決定)
(経済産業省)

人 事
鬼澤友直外2名を判事等に任命し,判事兼簡易裁判所判事豊澤佳弘外2名の兼官を免じ,判事いし井忠雄外1名を願に依り免ずることについて(決定)

元陸将松永 明外205名の叙位又は叙勲について(決定)
特命全権大使篠田研次外1名の外国勲章受領許可について(決定)

報 告
平成27年度第4・四半期に締結された無償資金協力に係る取極について
(外務省)

配 布
平成28年版外交青書
(外務省)
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by kenpou-dayori | 2016-05-01 22:00 | 大地震災害
2016年 04月 20日

憲法便り#1701:「エコノミークラス症候群」に、(車中泊血栓症)と補足した方が、良いのでは?

2016年4月20日(水)(憲法千話)

憲法便り#1701:「エコノミークラス症候群」という表現に(車中泊血栓症)と補足した方が、良いのでは?

以下は、昨日、『憲法便り#1700』の中でふれたことであるが、
独立した記事として掲載しておきたい。

せっかく、避難したのに、自家用車の中での生活による、「エコノミークラス症候群」で、亡くなった方や意識不明の重体の方も出ている。
このニュースを見て、車中泊をしている方々、あるいは、これから車中泊を考えている方々に注意を喚起するするために、報道する際に、「エコノミークラス症候群」「エコノミー症候群」という表現に、(車中泊血栓症)と補足したほうが、良いのではないかと考えている。
直接的な表現で、問題の本質を伝える必要があるからだ。

生命に関わる問題なので、参考にしていただきたい。

本日、2016年4月20日付の『東京新聞』および『しんぶん赤旗』の一面トップで、「エコノミー症候群」の問題を扱っているので、併せて紹介しておきたい。

①『東京新聞』
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②『しんぶん赤旗』
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by kenpou-dayori | 2016-04-20 08:40 | 大地震災害
2016年 04月 19日

憲法便り#1700:熊本地震の犠牲者の方々へのお悔やみと、被災者の皆さんにお見舞いを申し上げます。

2016年4月19日(火)(憲法千話)
2016年4月20日(水)加筆・訂正
4月24日アクセス・ベストテン一覧に戻るのは、こちらをクリック

憲法便り#1700:熊本地震の犠牲者の方々へのお悔やみと、被災者の皆さんにお見舞いを申し上げます。

熊本地震の犠牲者の方々へのお悔やみと、被災された皆さんに心からのお見舞いを申し上げます。

実は、地震発生の3日前、4月11日(月)に、『新女性史研究』を発行している「熊本女性学研究会」の犬童美子さんからお電話をいただいたばかりでした。熊本市からです。

私が昨年発掘した資料を、同誌に寄稿したい旨を申し入れた4月3日付の手紙について、4月9日の会議で検討してくださった結果をお知らせ下さる電話です。
資料は、昭和22年3月に司法省民事局が発行した民事月報号外『日本國憲法の施行に伴う民法の應急的措置に關する法律理由書』で、民法の中でも、両性の平等に関する時限立法10箇条の条文と解説。

会議の前日の4月8日にも、この資料の意義について、手紙の内容をもっと判り易くするようにとの要望を受けていました。
4月11日(月)に電話をいただいたのは、そのご要望に応えるための手紙をほぼ書き終えたところでした。
私の申し入れは会議で了承され、『新女性史研究』の次号の巻頭論文として掲載して下さることになったとの嬉しいお知らせ。準備中の手紙に、何点かの資料を添えて送る約束をしましたが、5月の会議まで時間があるので、急がなくてもよろしいとのお話だったので、手紙の説明部分を丁寧に書き直していたところに大地震が発生。

心配なのですが、ご迷惑がかかってもいけないので、お見舞いの電話は、まだ控えています。

犬童さんとお目にかかったことはありませんが、私の著作を、研究会会員の皆様の分まとめてご注文いただいたことがきっかけで、電話と手紙での連絡だけですが、かなり長い年月のお付き合いです。『新女性史研究』は、犬童さんから寄贈を受けて初めて知った研究誌です。いま改めて、第9号に掲載されている犬童美子編「資料 新聞等にみる家族史研究会と熊本女性学研究会のあゆみ(5)」を辿ると、高度な研究が目白押しです。今回は、第1表から第5表までを簡単に紹介しておきます。

第1表 家族史研究会と熊本女性学研究会のあゆみ 1970-2014」
第2表 「女性史研究」 第23~26集 総もくじ 1988-1991年
第3表 「史学史の窓」 第1~20号 総もくじ 
  「史学史の窓」 第1巻 第1~12号 1988.VIII~1991.VI
  「史学史の窓」 第2巻 第13号~20号 1991.IX~1993.VI
第4表 熊本市制100年を考える連続講義  第1~10回 総もくじ 1989年
第5表 女性学研究会の講義・講演・報告 第1回~14回 総もくじ 1990年

連絡が取れれば、近いうちに犬童さんのご了解を得て、この資料を画像で紹介したいと思っています。

「東京も、いつ直下型の大地震が来てもおかしくない時期に入っている」と言われて久しい。
だから、大地震で犠牲になった方々、被災者の皆さんが置かれた困難な状況の報道は、他人事とは思えない。

いま、飲料水、食糧の不足、トイレの不足、避難場所の不足、せっかく届いた支援物資の配給体制の不足、医療体制の不足その他、様々な問題点が浮かび上がっている。
そして電気、ガス、水道といったライフラインが復旧していない地域もある。

せっかく、避難したのに、自家用車の中での生活による、「エコノミークラス症候群」で、亡くなった方や意識不明の重体の方も出ている。
このニュースを見て、車中泊をしている方々に注意を喚起するするために、「エコノミークラス症候群」「エコノミー症候群」という表現に、(車中泊血栓症)と補足したほうが、良いのではないかと考えている。

いつ終息の方向に向かうのかが判れば、生活再開、再建の見通しのつけようもある。
だが、今回の群発地震に関しては、気象庁も、地震研究者も、誰も確信を持って何かを語ることが出来ない状況にある。

熊本地震を前震として、本震以後、北東および南西の両方向に、それも同時のドミノ倒しのように、震源域が広がりつつある。
そして、和歌山まで伸びる断層帯への震源の広がり、日向灘から南海トラフへの波及の懸念も語られている。
現実の極度の困難と、終わりのない不安。

私が著作の注文を直接いただいた方々は、直接熊本市内だけでなく、阿蘇地方、さらには、九州全県にいらっしゃいます。宮崎には2004年10月に講演にお招きをいただき、それ以来のお付き合いの方もいます。

そのような訳で、上記のようなことを、頭の中で何回も繰り返してきました。

九州は東京から遠いけれども、とても近い存在です。

この文章を書いている間にも、何回か、地震速報がありました。

いまとりあえず私に出来ることは、募金と、激励のメッセージを送ることだと思っています。

激励メッセージのひとつの形として、ここで、熊本女性学研究会の優れた研究の一端を知っていただくため、
『新女性史研究』第9号 特集 高齢社会と福祉政策(2014年6月刊)の、
表紙、目次、背表紙」を画像により紹介します。
【表紙】
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【目次】
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【目次】
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【背表紙】
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多大な困難を乗り越えて、熊本女性学研究会の優れた研究活動、そして出版活動が続けられることを願っています。
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by kenpou-dayori | 2016-04-19 23:10 | 大地震災害