岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2013年 05月 14日

憲法便り#9 憲法公布記念シリーズ(第3回)「当時の鳥取県では」

「新憲法発布祝典記念」の全面広告

 鳥取県も生まれて初めての訪問。国立国会図書館が所蔵していない『日本海新聞』の調査のためです。

 徳島県立図書館、香川県立図書館での調査を終えて、次は岡山を通過して、鳥取へ。岡山―鳥取間の特急は、上下線とも一日三本だけの運行なので、午前の特急に乗り、夕方の最終の特急で岡山へ、そして岡山から新幹線で次の目的地広島に向かうというかなり厳しい日程。当時は、必死の思いで資料収集を行っていたので、徳島で鳴門の渦潮も見に行かなかったし、鳥取の砂丘にも行かなかった。いま考えてみると、惜しいことをしたと思っています。

 ここで紹介するのは、昭和21年11月4日付『日本海新聞』からの二つの紙面です。
 
 当時の新聞は、紙不足のため例外を除いて全国的に2頁建てで朝刊のみで、教科書の用紙に充てるため、順番にタブロイド版2頁建てになることがありましたが、11月4日の『日本海新聞』は4頁プラス附録2頁の6頁建てでした。
 
 ひとつ目に紹介するのは、11月4日三面。「民主日本の首途を祝ふ」と題する記事と共に、鳥取市民の運動会での「女子中学生の音楽ラジオ体操」の写真が掲載されています。
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 ふたつ目は、11月4日の附録二面に掲載された、30社による「新憲法発布祝典記念」の全面広告。下から二段目に、「大八車、木調車」ノ御用命ハ「福井製」へという、時代を感じさせる広告もあります。この附録の一面は「改正日本国憲法全文」で、一番下に、「昭和廿一年 世界平和へ! 我らの憲法公布の日 十一月三日」と右端から左端へぶち抜かれています。

 この全面広告を『心踊る平和憲法誕生の時代』の裏表紙に使ったところ、10冊の注文を下さった神奈川県のIさんから、「私は鳥取県出身なので、嬉しかったです」とのお手紙をいただきました。
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 ところで、鳥取駅前から県庁方面に向かって北東に延びている目抜き通りを歩いていると、中ほどに石破衆議院議員(現自民党幹事長)の事務所がありました。いろいろと試みても、鳥取県内から注文を受けたことがありません。石破議員の地元で改憲勢力と闘っていらっしゃる皆さんがこのブログを参考にして下さること、『心踊る平和憲法誕生の時代』を御注文下さる方がひとりでもあることを願っています。必ず、力になりますよ。

 全国の祝賀行事と祝賀広告については、『心踊る平和憲法誕生の時代』の第四部、第五部をご覧ください。

明日は栃木県です。

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
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# by kenpou-dayori | 2013-05-14 07:00 | 憲法公布記念シリーズ
2013年 05月 13日

憲法便り#8 憲法公布記念シリーズ(第2回)「当時の徳島県では」

《新憲法祝賀おどり》そして三木武夫さんの祝賀広告

 『心踊る平和憲法誕生の時代』の書名は、昭和21年11月1日付『徳島民報』一面に掲載された《新憲法祝賀おどり》の広告の、次の喜び溢れる言葉に因んでいます。
「11月3日は新憲法公布の日だ、新日本の黎明だ、平和だ、友好だ、豊年じゃ、満作じゃ、みんなで祝う、阿波踊りが許された、踊りおどるなら華やかに踊ろう」(〔日時〕11月3日朝9時から夜11時まで〔会場〕市役所前〔主催者〕徳島商工会議所と徳島民報)。
 11月4日付『徳島民報』の第二面には、「新憲法公布 県下に沸く祝賀気分」と題する記事と並んで、「衣裳とりどり乱舞する徳島市民」と説明文がついた写真が掲載されています。これが当時の国民の姿です。

 実は、私が3.11の大震災直後に調査した時点では、国立国会図書館が『徳島新聞』と『徳島民報』を所蔵していなかったため、徳島県立図書館を訪問してマイクロフィルムからコピーをしてきたものです。
 徳島県は、生れて初めての訪問です。同図書館は徳島駅前からバスを乗り継いで約一時間のところにありますので、予め電話で連絡を取り、イタリア料理店が同じ敷地内にあるとのことで安心して行きましたが、当日は運悪く厨房改装のため休業日。それでも、マイクロリーダーの台数が少ないため、一番乗りをしようと開館1時間前に到着していたことが幸いでした。図書館がある小高い山の上からおりて川を越え、スーパーに辿りついて昼食を買い入れました。この日は他にマイクロリーダーの利用希望者がいなかったので、図書館前からの最終バスが出る時間ギリギリまでマイクロフィルムを読み続け、コピーして来たうちの一枚が、今回紹介した紙面です。この数日後、徳島で震度5の地震がありました。埼玉県立浦和図書館で調査したいた時は震度4の地震がありましたから、研究も「命懸け」という感じです。

 なお、国立国会図書館新聞資料室には、『徳島新聞』が補充されています。

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 次の紙面は、昭和21年11月3日付『徳島民報』二面に掲載された、新憲法公布記念祝賀広告。三木武夫衆議院議員、日本民主党準備会の委員として憲法改正案委員会(72名で構成)に参加していた秋田大助衆議院議員の名前もあります。紙面の下が切れているのは、マイクロフィルムを作成した時に切れているためです。なお、『徳島民報』は現在は発行されていません。

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 ところで、私の憲法書は今回で5冊目になりますが、鳥取県、佐賀県、と並んで徳島県内の方からは残念ながら一度も注文を受けたことがありません。5月10日の『しんぶん赤旗』一面に「九条の会徳島」の活動が写真入りで紹介されていましたが、連絡先が判りませんので、このブログをご覧になった方からの御注文を期待しています。

 全国の祝賀行事と祝賀広告については、『心踊る平和憲法誕生の時代』の第四部、第五部をご覧ください。

明日は、鳥取県です。

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
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# by kenpou-dayori | 2013-05-13 07:00 | 憲法公布記念シリーズ
2013年 05月 12日

憲法便り#7 憲法公布記念シリーズ(第1回)「当時の岐阜県では」

「花神輿(大鯛の神輿)」「天狗神輿と男女同権神輿」

 今日から、憲法公布記念シリーズの連載を始めます。『心踊る平和憲法誕生の時代』を補完する目的で、同書に収録できなかった写真記事を、シリーズ化して順次紹介します。昭和21年11月3日の憲法公布記念日を中心にその前後の記事も併せて紹介する企画です。原則として各都道府県を一回ずつ紹介しますので、一巡すると約50回になります。

 この記事開始を機に、ブログのタイトル「岩田行雄の憲法便り」を「岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞」と変更します。日刊とする理由は、これまで蓄積して来た研究成果の中で伝えたい多くのことがあること、安部政権になってから憲法をめぐる情勢が逼迫していることによります。
 紹介する新聞資料の中には、私が調査した時点で国立国会図書館が所蔵していなかったため、各県立図書館を訪問して、収録した資料が多く含まれています。この企画は、憲法研究史上初めての試みで、必ずや皆さんのお役に立つことと思います。資料収集のため訪問した各地の図書館は、次の通りです。

宮城県図書館
群馬県立図書館
茨城県立図書館
千葉県立図書館
埼玉県立浦和図書館
山梨県立図書館
静岡県立図書館
富山県立図書館
福井県立図書館
徳島県立図書館
香川県立図書館
鳥取県立図書館
広島市立図書館

以上の他に、滋賀県立図書館に依頼をして収集した『滋賀新聞』の記事もあります。

したがいまして、資料収集にまつわるエピソードも併せて紹介しますのでお楽しみに。
憲法公布記念シリーズ終了後は、昭和22年5月3日の憲法施行記念シリーズを予定しています。
 
 憲法公布記念シリーズ第一回は、「当時の岐阜県では」です。

 今日は、『岐阜タイムス』昭和21年11月4日付二面より、柳ケ瀬を練り歩いた岐阜魚介組合の「花神輿(大鯛の神輿)」、渋谷町の「天狗神輿と男女同権神輿」、そして「金津の花街手踊」の写真を紹介します。

 岐阜県から始めたのは、それなりの理由があります。ご本人の了解を得て紹介しますが、岐阜県の加藤正吉さんからいただいた『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文葉書は、驚いたことに入院中の病床からの発信でした。

文面には「前略 折りしも戦後最低の投票で国家理想を破壊する強大な改憲勢力が誕生した昨年暮、御病気との格闘をすり抜けられ、新著を手掛けて頂いた迫力ある御手紙本日手にしました。早速手持の資金と、どうしても読ませたい人、読んでもらいたい人を数えました結果、15部御送付頂きたいと存じます。正直、我が世代の退廃文化の統領“太陽の季節”がマスコミを利用し、クソ腹の立つ年末年始でした。それが原因かは不明ですが、この申込書も病棟の片隅で書いています。」(後略)

 私はすぐにお見舞いのお茶を添えて手紙を送りましたが、その後快方に向かわれたということで、さらに五部の追加注文を頂きました。そして、加藤さんから『心踊る平和憲法誕生の時代』を贈られた蕨市の方から3部の御注文を頂きました。私の著作はいつもこのような御協力により、広めて頂いています。
 5月9日に電話を差し上げたところ、その後、お元気でお過ごしとのことでしたので、加藤さんの健康回復のお祝いの意味を込めて、大鯛の花神輿の写真がある紙面を選びました。この紙面は、国立国会図書館のマイクロフィルムが劣化していて文字が判読できないため、岐阜県立図書館に依頼して、送っていただいたコピーを利用したものです。

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もうひとつ、11月3日付『岐阜タイムス』二面から、祝賀広告を紹介します。(コピーの下が切れているのは、マイクロフィルム作成時の問題です)

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 全国の祝賀行事と祝賀広告については、『心踊る平和憲法誕生の時代』の第四部、第五部をご覧ください。

明日は、徳島県です。

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
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# by kenpou-dayori | 2013-05-12 07:00 | 憲法公布記念シリーズ
2013年 05月 12日

ブログタイトルを「岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞」に変更します

ブログのタイトル「岩田行雄の憲法便り」を「岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞」と変更します。

日刊とする理由は、これまで蓄積して来た研究成果の中で伝えたい多くのことがあること、安部政権になってから憲法をめぐる情勢が逼迫していることによります。

皆さま、引き続きどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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# by kenpou-dayori | 2013-05-12 01:45 | お知らせ
2013年 05月 11日

憲法便り#6『新しい憲法 明るい生活』余話―人生を変えた一冊の本

2013年5月11日
憲法便り#6『新しい憲法 明るい生活』余話―人生を変えた一冊の本

 4月27日(土)に、ある飲食店で家族揃って夕食をとっていた時のことです。視覚障害者の方が来店なさって、私たちの隣りの席に座られました。店の人がその方を「先生」と呼んでいましたので、「どのような方なのか」と興味を惹かれました。私は常々、点字入りの名刺を持っていますので、店の方に頃合いを見計らって、私の名刺を渡して下さるように頼みました。突然のことでしたが、挨拶のあと、私が2008年7月に日本点字図書館に依頼して『新しい憲法 明るい生活』の点字版を自費出版して、全国に約80館ある点字図書館に寄贈したことを話すと、「先生」はその点訳をしたKさんをよくご存じということで、すっかり意気投合しました。
 そして話は、私が予想もしなかった展開になりました。「先生」は、予科練にいたのですが、敗戦後に『新しい憲法 明るい生活』を読んで「素晴らしい」と思い、人生が180度転換したということでした。「先生」は17歳で失明したのですが、この本と出合った時は、まだ目が見えていたので「本のサイズもよく覚えています」とおっしゃっていました。「先生」は今年三月まで「大阪ライトハウス」という有名な視覚障害者の施設の理事長をなさっていましたが、職員の方たちと「大阪ライトハウス九条の会」の活動もなさっていたとのことでした。なんと素晴らしい出会い!
 私は早速、「先生」にも『新しい憲法 明るい生活』の点字版を贈呈しましたが、近いうちに「大阪ライトハウス九条の会」にも手紙を差し上げたいと思っています。

【国会議員・政党関連情報】
5月6日に予告した通り、5月7日にこの『心踊る平和憲法誕生の時代』のプロローグに紹介した吉田茂元首相に関する文章と同書のカタログを、麻生太郎副総理宛に送りました。漫画好きな麻生氏に「敬意」を表して、ミッキーマウスの切手を貼って! これホントの話です。
 第96条の改正をめぐって、国会の憲法審査会での各党の見解が報じられていましたが、私のところへも『新しい憲法 明るい生活』をお読みになった方から質問が来ていますので、近々国会図書館で、憲法制定当時の議事録を調べて、ブログに掲載する予定です。憲法審査会の各委員には議事録の内容と『心踊る平和憲法誕生の時代』のカタログを届けようと思っています。

 明日は、憲法公布記念シリーズ(第一回)「当時の岐阜県では」です。

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
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# by kenpou-dayori | 2013-05-11 07:00 | 新しい憲法 明るい生活