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2014年 06月 30日

憲法便り#591 公立図書館への寄贈完了について

6月30日

5月13日の『憲法便り#585』で都道府県立図書館等に寄贈開始をお知らせしましたが、その作業が完了しましたので、各図書館に送付した手紙を紹介します。

2014年6月20日
各図書館 御中
拝啓 この度は『心踊る平和憲法誕生の時代―戦後の61紙に見る「憲法民主化」の過程』の寄贈のご依頼を頂きまして有難うございました。ご挨拶として、以下の4点をお伝えします。

(一)「発送手続きの都合上、5月31日までにお返事をいただければ幸いに存じます」と寄贈申入れの手紙に書き、すぐに御返事を頂いた図書館様も多かったのですが、お届けするまでに時間が掛かかってしまい、失礼致しました。現在の情勢下で、毎月70~80冊の注文があるため、在庫がなくなってしまい、書店からの返送を待ち、冊数が揃ってから誤字脱字の訂正を行い、発送準備をしましたので、遅くなりましたことをご了承ください。
刊行直後すでに、国立国会図書館、新宿区立中央図書館で受け入れられていましたが、今回新たに寄贈のご依頼をいただきましたのは、貴館を含めて下記の24館です。
【都道府県立図書館および同中央図書館】(21館):
岩手、秋田、山形、福島、群馬、茨城、東京、神奈川、山梨、長野、滋賀、大阪、和歌山、鳥取、島根、広島、香川、愛媛、高知、長崎、沖縄
【市立及び区立図書館】(3館):東京都足立区立、名古屋市鶴舞中央、広島市立、

(二)憲法研究者して、私はこの10年来、4万部を超える自著の普及、および130回を超える北海道から沖縄までの全国各地、さらには韓国(5都市)での講演活動を行って来ました。
2011年9月には、秋田県立図書館主催(秋田魁新報社講演)「平成23年度第2回秋田ふるさとセミナー」で、『秋田魁新報で見る日本国憲法成立過程と増田町生まれの憲法書』と題する講演を行っています。(次回は、6月29日(日)「早稲田九条の会」での講演です)。

(三)私はいま、平和憲法を守る活動だけではなく、平和、自由、民主主義を守り発展させることを目指して、さまざまなことに取り組んでいます。
去る6月15日には、ひとり芝居『ヒットラー来り、ヒットラー去る』(上演時間2時間)を試演しました。ヒットラーの時代に朝日新聞ベルリン支局長だった故守山義雄記者の文章に基づいた私自身の脚本により、私が演じました。秘密保護法撤廃、戦争反対を訴える芝居です。上演終了後判ったことですが、劇団民芸のベテラン女優青木道子さんもご覧下さいました。
これからも、ひとり芝居、講談『日本国憲法誕生』などに積極的に取り組むつもりです。
また、若者を対象とした『平和憲法に関する論文募集』を検討中です。入選者には懸賞金(または図書券)を提供することを考えています。
主要な参考文献は、『心踊る平和憲法誕生の時代』、私の名大での講演記録『憲法第九条はどのようにたんじょうしたか』、憲法普及会編『新しい憲法 明るい生活』の3点です。

(四)同封したリーフレット『法律家のひよこ応援くらぶ』について
 司法試験に受かった司法修習生は、民間の企業に例えれば試採用の新入社員です。修習は裁判所(刑事、民事)、検事、弁護士各二カ月、合計八ヶ月間。以前は、この期間中の生活を保障するため国家が給費制を実施していましたが、2011年11月に廃止し、無利子で貸与するけれども、返還を求められるようになりました。その上、修習期間中のアルバイトは禁止です。民間企業でそのような試採用にしたならば、一人も若者は集まって来ないでしょう。
 若手弁護士達が、「これは憲法違反である」と、全国四カ所で違憲訴訟をおこしています。
 私は、憲法研究者として、主権者として、司法制度の根幹を守るために、この訴訟を支援しています。「憲法で闘う」-これは、私の年初からの新たな決意です。ご一読のうえ、ご支援を頂ければ、幸いに存じます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
敬具    
岩田行雄

なお、明日は、国会に駆けつける予定です。


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
歴史的事実をもって、安部首相と石原慎太郎議員の「押し付け憲法」論のデタラメを打破するこの本が十万部普及すれば、闘いは必ず勝てると、本気で思っています。
安倍政権とその補完者である維新の会の暴走を食い止め、憲法改悪を阻止しましょう
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by kenpou-dayori | 2014-06-30 22:28 | お知らせ
2013年 07月 19日

憲法便り#126 ご存知ですか?シリーズ(第12回) 「阿波踊り」

「阿波踊り」

昨日とガラッと話題を変えて、今日は明るい話題です。

4月に緊急自費出版した『心踊る平和憲法誕生の時代』の題名は、昭和21年に徳島市で行われた阿波踊りの行事に因んで付けたものです。

「十一月三日は新憲法公布の日だ、新日本の黎明だ、平和だ、友好だ、豊年じゃ、満作じゃ、みんなで祝う、阿波踊りが許された、踊りおどるなら華やかに踊ろう」

この喜び溢れる言葉は、昭和21年11月1日付の『徳島民報』一面に掲載された《新憲法祝賀おどり》の広告の文章です。
日時は、十一月三日朝九時から夜十一時まで
会場は、市役所前
主催者は徳島商工会議所と徳島民報社

『徳島民報』は、国立国会図書館では所蔵していないので、徳島県立図書館まで出向いて調査しました。
5月13日の憲法便り#8 憲法公布記念シリーズ(第2回)「当時の徳島県では」を併せてご覧下さい。

題名は、12件ほど候補を挙げた中から、決めたものです。
当時の全国の状況は、本書第五部に詳しく述べてあります。
全国の皆さん、日本国民が如何に平和憲法を待ち望んでいたか、その様子を見ると、「押し付け憲法」論が如何に、欺瞞と誤りに満ちていたかが判ります。
そして日本国憲法を護り発展させる運動の確信につながります。


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
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by kenpou-dayori | 2013-07-19 07:00 | ご存知ですか?シリーズ
2013年 05月 20日

憲法便り#15 憲法公布記念シリーズ(第6回)「当時の山梨県では」

「元禄御所車も」

今日は、『山梨時事新聞』と『山梨日日新聞』から二つの紙面を紹介します。

はじめは、『山梨時事新聞』昭和21年11月2日二面から。
「民主憲法あす発布」
「裸みこしや仮装行列」
「元禄の御所車も出る」
「町から村から 喜びの鯨波」

こうした見出しのもとに、県内各地での催しを伝えています。

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二つ目は、『山梨日日新聞』昭和21年11月4日二面から。
「巷に笑顔の氾濫」
「新生吉日にあやかる『高砂ャー』」
「獄舎でも歓声」
「祝賀一色の県下」

やはり、これらの見出しで県民の喜びの様子を伝えています。

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ふたつの紙面を比べると、『山梨時事新聞』の方が具体例が豊富です。しかし、残念ながら『山梨時事新聞』は、現在は発行されていません。

この二つの新聞は、2011年4月の時点では国立国会図書館が所蔵していなかったため、甲府の山梨県立図書館で調査したものです。

当時の山梨県立図書館は築40年で、老朽化が進んでいたため、3.11大震災の時、棚から落ちた本は少なかったのですが、「壁の亀裂が大きくなりました」とのことでした。

同館の入り口には「地震を感じたら、直ちに館外に避難して下さい」と書いてありました。
ですから、とても不安な気持ちでマイクロフィルムを読み、プリント・アウトの作業をしたのですが、機械の動きが何と遅く感じられたことか。

当時、建築中だった新図書館は甲府駅に隣接した立派な建物になり、とても便利だそうです。

山梨県内では、下記の講演に招かれています。
山梨九条の会(2005年4月2日、甲府)
身延町九条の会準備会(2006年4月2日、身延町)
塩山九条の会(2006年9月9日、塩山)
八ヶ岳九条の会(2007年2月25日、長坂)

それぞれの会で、思い出深い出会いがありましたが、ここでは、八ヶ岳九条の会での出会いを紹介します。

講演が終了したあと、出口でご参加の皆さんを見送っていたところ、若い女性と彼女のお母さんが、『検証・憲法第九条の誕生』5冊を購入して下さいました。

その後、お礼の手紙や電話での会話から、彼女のお父さんが北杜市白州町に大きな道場を持つ有名な剣術家であることが判りました。

お父さんは、自分の娘を「さくら」と名付けるほど、山田洋次監督の大ファン。
実は、山田洋次監督の時代劇、主人公の剣術指南をしたのは、さくらさんのお父さんとのことです。

殺陣の指南役ではなく、あくまでも主人公の本物の「剣術」の型の指導です。
ですから、指導を受けた「キムタク」の演技は、かなり高い評価を受けました。

こうした出会いがあると、人生が何倍も楽しく感じられます。

明日は、憲法公布記念シリーズ(第7回)「当時の宮崎県では」です。

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
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by kenpou-dayori | 2013-05-20 07:00 | 憲法公布記念シリーズ
2013年 05月 19日

憲法便り#14 ご存知ですか?シリーズ(第3回) 国立国会図書館のHP・電子展示会「日本国憲法の誕生」

2013年5月19日
2015年8月3日(月)追加記入:掲載日および標題

憲法便り#14 ご存知ですか?シリーズ(第3回) 国立国会図書館のHP・電子展示会「日本国憲法の誕生」

私は、永田町にある国立国会図書館へは40分、竹橋にある国立公文書館へは30分という、憲法研究者としては恵まれた条件のところに住んでいます。
ですから、集中的に調査を行う時には、国立国会図書館に文字通り日参します。

利用するのは、
本館四階・憲政資料室
新館四階・新聞資料室
新館三階・議会官庁資料室
新館二階・雑誌カウンター
新館一階・電子資料室
本館二階・総合カウンター(図書の館内貸し出し)
本館二階・人文資料室

私は、これら資料室をフルに活用し、総合的な調査・研究を進めてきました。「活用」という表現では単なる物質的な利用という感じになりますが、疑問点の解決、研究の進展には、各セクションの職員の方々の豊富な知識による助言が、大きな力となりました。
特に、憲政資料室の皆さんには大変お世話になりました。

『心踊る平和憲法誕生の時代』は、そうした調査・研究の集大成として執筆途上にある博士論文『日本国憲法成立史の実証的再検討』の中から、当時の新聞報道が果した役割及び国民の動きをまとめたものです。

東京から遠く離れて暮らしている方々が私と同じように国立国会図書館を直接訪ねて、資料を利用するのは難しいことと思いますが、インターネットを利用すれば、ご自宅に居ながらにして原資料を閲覧し、専門的なところに踏み込んだ憲法に関する調査研究が可能です。

それを可能にするのが、
国立国会図書館のホームページ・電子展示会の「日本国憲法の誕生」
http://www.ndl.go.jp/constitution/です。
この展示会は2003年5月3日に公開され、翌年に第2期として追加されています。

「日本国憲法の誕生」のメインとなる「資料と解説」には、詳しい解説がつけられていますので、とても分かり易いです。

「資料と解説」の構成と項目は、
第1章 戦争終結と憲法改正の始動(1-23)
第2章 近衛・政府の調査と民間案(1-20)
第3章 GHQ草案と日本政府の対応(1-28)
第4章 帝国議会における審議(1-17)
第5章 憲法の施行(1-14)
その他にも、リンクされた情報が多数あります。

とにかく、一度アクセスなさって見て下さい。原資料の山、宝の山です。皆さんも、かなりの専門家になれます。

公務員の方々は、何か問題が起きると、全公務員をひとくくりにした批判や攻撃にさらされることが多いので心を痛めておりますが、これは、私から国立国会図書館の皆さんへの感謝を込めた紹介コーナーです。

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明日は、憲法公布記念シリーズ(第6回)「当時の山梨県では」です。

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
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by kenpou-dayori | 2013-05-19 07:00 | ご存知ですか?シリーズ
2013年 05月 16日

憲法便り#11 憲法公布記念シリーズ(第5回)「当時の福井県では」

「積極果敢な祝賀広告」

 『福井新聞』も国立国会図書館は所蔵していませんでしたので、福井県立図書館まで調査に行きました。
富山県立図書館の調査を終えて、奈良に向かう途中での慌ただしい調査でした。県立図書館のマイクロリーダーの調子が悪く、一時間ほど時間を無駄にしましたが、幸いにして併設されている福井県立文書館(?)で『福井新聞』をマイクロフィルムからコピーした綴じ込みがありましたので、かなり仕事がはかどりました。
 福井も初めての訪問で、福井駅の駅員さんに訊けばバス乗り場は簡単にわかると思ったのですが、誰も知りません。ようやく30分に1本の巡回バスがあることがわかったのですが、停留所の場所が分からず、結局は大雨の降る中をタクシー乗り場まで戻るという苦労がありました。
 県立図書館は以前は駅の近くにあったそうですが、現在は30分もかかる畑の真ん中にありました。でも、行った甲斐がありました。
 東京にいると、福井県は、現在は原発問題だけで注目を集めているだけのようですが、憲法公布当時は、次のように、とても活発な運動が行われていました。

『福井新聞』11月4日二面:
「新生日本の根幹 歴史的新憲法公布」、同 三面「新憲法公布 建てん平和日本 築かん民主日本」、同 四面「主権在民 戦争放棄 人権尊重の新日本憲法」

 以下に、福井県の皆さんへの応援の意味を込めて、この3点を紹介します。
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 なお、全国の祝賀行事と祝賀広告については、『心踊る平和憲法誕生の時代』の第四部、第五部をご覧ください。

明日は、ご存知ですか?シリーズ(第1回)「念仏者九条の会」です。

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
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by kenpou-dayori | 2013-05-16 07:00 | 憲法公布記念シリーズ
2013年 05月 14日

憲法便り#9 憲法公布記念シリーズ(第3回)「当時の鳥取県では」

「新憲法発布祝典記念」の全面広告

 鳥取県も生まれて初めての訪問。国立国会図書館が所蔵していない『日本海新聞』の調査のためです。

 徳島県立図書館、香川県立図書館での調査を終えて、次は岡山を通過して、鳥取へ。岡山―鳥取間の特急は、上下線とも一日三本だけの運行なので、午前の特急に乗り、夕方の最終の特急で岡山へ、そして岡山から新幹線で次の目的地広島に向かうというかなり厳しい日程。当時は、必死の思いで資料収集を行っていたので、徳島で鳴門の渦潮も見に行かなかったし、鳥取の砂丘にも行かなかった。いま考えてみると、惜しいことをしたと思っています。

 ここで紹介するのは、昭和21年11月4日付『日本海新聞』からの二つの紙面です。
 
 当時の新聞は、紙不足のため例外を除いて全国的に2頁建てで朝刊のみで、教科書の用紙に充てるため、順番にタブロイド版2頁建てになることがありましたが、11月4日の『日本海新聞』は4頁プラス附録2頁の6頁建てでした。
 
 ひとつ目に紹介するのは、11月4日三面。「民主日本の首途を祝ふ」と題する記事と共に、鳥取市民の運動会での「女子中学生の音楽ラジオ体操」の写真が掲載されています。
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 ふたつ目は、11月4日の附録二面に掲載された、30社による「新憲法発布祝典記念」の全面広告。下から二段目に、「大八車、木調車」ノ御用命ハ「福井製」へという、時代を感じさせる広告もあります。この附録の一面は「改正日本国憲法全文」で、一番下に、「昭和廿一年 世界平和へ! 我らの憲法公布の日 十一月三日」と右端から左端へぶち抜かれています。

 この全面広告を『心踊る平和憲法誕生の時代』の裏表紙に使ったところ、10冊の注文を下さった神奈川県のIさんから、「私は鳥取県出身なので、嬉しかったです」とのお手紙をいただきました。
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 ところで、鳥取駅前から県庁方面に向かって北東に延びている目抜き通りを歩いていると、中ほどに石破衆議院議員(現自民党幹事長)の事務所がありました。いろいろと試みても、鳥取県内から注文を受けたことがありません。石破議員の地元で改憲勢力と闘っていらっしゃる皆さんがこのブログを参考にして下さること、『心踊る平和憲法誕生の時代』を御注文下さる方がひとりでもあることを願っています。必ず、力になりますよ。

 全国の祝賀行事と祝賀広告については、『心踊る平和憲法誕生の時代』の第四部、第五部をご覧ください。

明日は栃木県です。

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
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by kenpou-dayori | 2013-05-14 07:00 | 憲法公布記念シリーズ
2013年 05月 13日

憲法便り#8 憲法公布記念シリーズ(第2回)「当時の徳島県では」

《新憲法祝賀おどり》そして三木武夫さんの祝賀広告

 『心踊る平和憲法誕生の時代』の書名は、昭和21年11月1日付『徳島民報』一面に掲載された《新憲法祝賀おどり》の広告の、次の喜び溢れる言葉に因んでいます。
「11月3日は新憲法公布の日だ、新日本の黎明だ、平和だ、友好だ、豊年じゃ、満作じゃ、みんなで祝う、阿波踊りが許された、踊りおどるなら華やかに踊ろう」(〔日時〕11月3日朝9時から夜11時まで〔会場〕市役所前〔主催者〕徳島商工会議所と徳島民報)。
 11月4日付『徳島民報』の第二面には、「新憲法公布 県下に沸く祝賀気分」と題する記事と並んで、「衣裳とりどり乱舞する徳島市民」と説明文がついた写真が掲載されています。これが当時の国民の姿です。

 実は、私が3.11の大震災直後に調査した時点では、国立国会図書館が『徳島新聞』と『徳島民報』を所蔵していなかったため、徳島県立図書館を訪問してマイクロフィルムからコピーをしてきたものです。
 徳島県は、生れて初めての訪問です。同図書館は徳島駅前からバスを乗り継いで約一時間のところにありますので、予め電話で連絡を取り、イタリア料理店が同じ敷地内にあるとのことで安心して行きましたが、当日は運悪く厨房改装のため休業日。それでも、マイクロリーダーの台数が少ないため、一番乗りをしようと開館1時間前に到着していたことが幸いでした。図書館がある小高い山の上からおりて川を越え、スーパーに辿りついて昼食を買い入れました。この日は他にマイクロリーダーの利用希望者がいなかったので、図書館前からの最終バスが出る時間ギリギリまでマイクロフィルムを読み続け、コピーして来たうちの一枚が、今回紹介した紙面です。この数日後、徳島で震度5の地震がありました。埼玉県立浦和図書館で調査したいた時は震度4の地震がありましたから、研究も「命懸け」という感じです。

 なお、国立国会図書館新聞資料室には、『徳島新聞』が補充されています。

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 次の紙面は、昭和21年11月3日付『徳島民報』二面に掲載された、新憲法公布記念祝賀広告。三木武夫衆議院議員、日本民主党準備会の委員として憲法改正案委員会(72名で構成)に参加していた秋田大助衆議院議員の名前もあります。紙面の下が切れているのは、マイクロフィルムを作成した時に切れているためです。なお、『徳島民報』は現在は発行されていません。

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 ところで、私の憲法書は今回で5冊目になりますが、鳥取県、佐賀県、と並んで徳島県内の方からは残念ながら一度も注文を受けたことがありません。5月10日の『しんぶん赤旗』一面に「九条の会徳島」の活動が写真入りで紹介されていましたが、連絡先が判りませんので、このブログをご覧になった方からの御注文を期待しています。

 全国の祝賀行事と祝賀広告については、『心踊る平和憲法誕生の時代』の第四部、第五部をご覧ください。

明日は、鳥取県です。

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
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by kenpou-dayori | 2013-05-13 07:00 | 憲法公布記念シリーズ
2013年 05月 12日

憲法便り#7 憲法公布記念シリーズ(第1回)「当時の岐阜県では」

「花神輿(大鯛の神輿)」「天狗神輿と男女同権神輿」

 今日から、憲法公布記念シリーズの連載を始めます。『心踊る平和憲法誕生の時代』を補完する目的で、同書に収録できなかった写真記事を、シリーズ化して順次紹介します。昭和21年11月3日の憲法公布記念日を中心にその前後の記事も併せて紹介する企画です。原則として各都道府県を一回ずつ紹介しますので、一巡すると約50回になります。

 この記事開始を機に、ブログのタイトル「岩田行雄の憲法便り」を「岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞」と変更します。日刊とする理由は、これまで蓄積して来た研究成果の中で伝えたい多くのことがあること、安部政権になってから憲法をめぐる情勢が逼迫していることによります。
 紹介する新聞資料の中には、私が調査した時点で国立国会図書館が所蔵していなかったため、各県立図書館を訪問して、収録した資料が多く含まれています。この企画は、憲法研究史上初めての試みで、必ずや皆さんのお役に立つことと思います。資料収集のため訪問した各地の図書館は、次の通りです。

宮城県図書館
群馬県立図書館
茨城県立図書館
千葉県立図書館
埼玉県立浦和図書館
山梨県立図書館
静岡県立図書館
富山県立図書館
福井県立図書館
徳島県立図書館
香川県立図書館
鳥取県立図書館
広島市立図書館

以上の他に、滋賀県立図書館に依頼をして収集した『滋賀新聞』の記事もあります。

したがいまして、資料収集にまつわるエピソードも併せて紹介しますのでお楽しみに。
憲法公布記念シリーズ終了後は、昭和22年5月3日の憲法施行記念シリーズを予定しています。
 
 憲法公布記念シリーズ第一回は、「当時の岐阜県では」です。

 今日は、『岐阜タイムス』昭和21年11月4日付二面より、柳ケ瀬を練り歩いた岐阜魚介組合の「花神輿(大鯛の神輿)」、渋谷町の「天狗神輿と男女同権神輿」、そして「金津の花街手踊」の写真を紹介します。

 岐阜県から始めたのは、それなりの理由があります。ご本人の了解を得て紹介しますが、岐阜県の加藤正吉さんからいただいた『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文葉書は、驚いたことに入院中の病床からの発信でした。

文面には「前略 折りしも戦後最低の投票で国家理想を破壊する強大な改憲勢力が誕生した昨年暮、御病気との格闘をすり抜けられ、新著を手掛けて頂いた迫力ある御手紙本日手にしました。早速手持の資金と、どうしても読ませたい人、読んでもらいたい人を数えました結果、15部御送付頂きたいと存じます。正直、我が世代の退廃文化の統領“太陽の季節”がマスコミを利用し、クソ腹の立つ年末年始でした。それが原因かは不明ですが、この申込書も病棟の片隅で書いています。」(後略)

 私はすぐにお見舞いのお茶を添えて手紙を送りましたが、その後快方に向かわれたということで、さらに五部の追加注文を頂きました。そして、加藤さんから『心踊る平和憲法誕生の時代』を贈られた蕨市の方から3部の御注文を頂きました。私の著作はいつもこのような御協力により、広めて頂いています。
 5月9日に電話を差し上げたところ、その後、お元気でお過ごしとのことでしたので、加藤さんの健康回復のお祝いの意味を込めて、大鯛の花神輿の写真がある紙面を選びました。この紙面は、国立国会図書館のマイクロフィルムが劣化していて文字が判読できないため、岐阜県立図書館に依頼して、送っていただいたコピーを利用したものです。

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もうひとつ、11月3日付『岐阜タイムス』二面から、祝賀広告を紹介します。(コピーの下が切れているのは、マイクロフィルム作成時の問題です)

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 全国の祝賀行事と祝賀広告については、『心踊る平和憲法誕生の時代』の第四部、第五部をご覧ください。

明日は、徳島県です。

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
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by kenpou-dayori | 2013-05-12 07:00 | 憲法公布記念シリーズ