岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2015年 04月 30日

憲法便り#916:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.16 : 長野篇』

2015年4月30日(木)(憲法千話)
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岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

憲法便り#916 :『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.16 : 長野篇』

【信濃毎日新聞】公布記念(十一月四日付四面より)

「『新生日本』を祝賀 各地で賑やかな催し」

[長野]
憲法祝典の三日は、六市をはじめ全県的に記念式と行事を行った。県庁では物部知事以下全職員一千名が参列して午前九時より祝賀式を挙げ、十一時から貴族院中継の憲法公布記念式典の放送を聞いた。長野市でも市役所をはじめ各専門、中等、国民学校ごとに記念式や運動会を開いて、それぞれ新日本の船出を祝った。
(写真「新憲法公布に湧く 長野市立中学の記念運動会」)。

[上田市]
上田市は午前九時から市役所で記念式、学校、工場は記念運動会を催した。
[篠ノ井町]
篠ノ井町では全町民が通明国民学校に参集し式典を挙げ同校及び高女では記念体育大会を開催した。
[松本]
松本市は午前九時市役所で祝賀式を挙行、各学校は記念運動会を催し、意義深い一日を祝った。
なお、松本市連合青年団では、信濃毎日新聞社松本支社後援の下に、五日午後六時より市公会堂で、新憲法公布記念雄弁大会を開催する。出演者は八分団より選抜の男女各二名の計十六名で、個人賞のほか団体賞を競う八分団の熱弁を闘わすはず。一般市民の来聴も歓迎する。
[岡谷市]
岡谷市は市役所前と駅前にアーチつくり、午前十時から記念式、午後は靑年団の諏訪名物「長持ち行列」と旗行列が市中を練り廻り、祝賀気分に包まれた。
[飯田]
飯田市は午前九時半から市役所会議室に市議、区長、各種団体長、民生協議会長らが参集して記念祝賀式を挙げ、各村でも同様の式を挙げた。学校方面は飯田中学の記念運動会をはじめ、今宮公園など町内総出の運動会で賑わった。
[伊那]
伊那警察署では同署の留置人十人に対し昼食で赤飯を給食した。今年の春以来署員三十一名が水田二反三畝の耕作に努力し、その水田からとれたものを給食したもの。
[諏訪]
諏訪町村長会では、三日永年勤続吏員の表彰式を行った。書記時代を通算二十四年の中洲村長伊東一氏ほか六十四名で、女子の最古参は七年勤続の中洲村役場古河ミヤ子さん。

(十一月三日付二面より)
「新憲法を寿ぐ 佳節に賑わう 善光寺菊花展」今年の豊作で待望の二合五勺も実現され、また画期的新改正憲法が制定発布せられた菊薫る明治の佳節、白菊の大輪も紅瀧の県崖も、ふと歩み寄った人々は、何か今迄忘れていた美術品をハッと想い出したかの如く、じっと瞳をこらす。参詣者の顔は明るく輝く。」

昭和21年11月4日付『信濃毎日新聞』一面
「民主日本茲(ここ)に誕生 希望溢れる記念式典」の見出し。
下段に、出版社合同での「祝 民主憲法発布」の祝賀広告。
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号Z81-46)

*次回は、新潟篇。

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『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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by kenpou-dayori | 2015-04-30 17:05 | 憲法千話・公布記念行事
2015年 04月 30日

憲法便り#915:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.15: 山梨篇』(5月1日増補版)

2015年4月30日(木)(憲法千話)
2015年5月1日(金)【再録】部分を加筆
ブログを開設した直後の記事、2013年5月13日付『憲法便り#15』 憲法公布記念シリーズ(第6回)「当時の山梨県では」を加筆しました。
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岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

憲法便り#915 : 『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.15 : 山梨篇』

【山梨県】
山梨県内の記念行事に関しては、当時発行されていた二紙『山梨日日新聞』、『山梨時事新聞』の報じ方にかなりの違いがあるので、両紙の記事を紹介する。

【山梨日日新聞】公布記念(十一月四日付四面より)
「巷に笑顔の氾濫 新生吉日にあやかる「高砂ヤー」 獄舎にも歓声 祝賀一色の県下」清々しい秋空に早朝から打ち上がる煙火の爆音。菊の佳節に重なる喜びの新憲法公布の日、駅頭に飾られた緑のアーチから吐き出される人波を受けて、甲府の町は相好を崩した格好。△県庁屋上には赤い幔幕が張り巡らされ、お役人や議員さんたちの笑顔が見える。その目と鼻の先、武徳殿がこれまたその名に相応しくない「花柳□吉新作発表会」の看板を掲げて、金糸銀糸の昔懐かしいウルシの羽織もきらびやかに着飾った美しい女性の列をあとから後から吸い込む。軍政部のために設けられた招待席にはこの日の喜びを共にする軍政部将校の姿もかい間見える。街の中心へ中心へと□集する人波は、各映画館へ長蛇の列。一部はこの日入賞者への賞状授与式を行った山梨美術展(明月堂屋上)と、同胞援護書画展(議事堂)へ。そして方向を変えての御嶽へ□那へのハイカー客も多く、思い思いの行楽の姿である。この日を記念する催しは全県下各所で行われた。武田神社の記念祭、金手町の甲斐那神社の復興祭を兼ねての演芸会、仮装行列、御輿渡御と盛り沢山のお祝い。若松町では記念運動会。変わった方面では特赦の声も明るい甲府刑務所での記念運動会と演芸会。一方郡部では吉田、谷村、大月、上野原と各町主催の記念式典に、次いで村の運動会、野球戦などが賑やかに展開され、紅葉狩りを兼ねてこの日を祝福しようとする人々は、五湖の各湖畔に群れ集い、殊に三日の払暁、民主日本への第一歩を印象とする祖国の前途を三ツ峠頂上に祈ろうとする登山者の数が約三千を数えられた。それにこの日こそを至上の吉日とばかり結婚式典の数も多く、各所に花嫁姿も見受けられて、さすがに女権の秋。思いなしか街を歩く御婦人の足取りも軽くーかくて暖い陽光をうけての一日は祝日の色濃く暮れていった。

昭和21年11月3日付『山梨日日新聞』一面
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(画像の典拠は、山梨県立図書館所蔵マイクロ資料より)

【山梨時事新聞】公布記念(十一月二日付二面より)
「裸みこしや仮装行列 元禄の御所車も出る 町から村から喜びの鯨波」『わが国が世界的にスタートの日であり新憲法公布の日だ。我々の心構えはよいか、今こそ日本人の一人一人が本当の日本精神を堅持して、正しき世界観に立脚し、堂々建設への道を邁進すべきである』
これは峡南鰍沢町青年団の手で町内十余か所へ貼り出された憲法発布の日を迎える心構えの檄文の一部だが、県民の全部がこんな気持で明日の憲法発布の日を迎えるだろうか。新憲法への是非論は色々あるだろうが、とにかくポツダム宣言の線に沿う憲法なのだ。国民大多数の要望とあれば変えることも出来る天皇制の問題も、國體護持の問題も国民大多数の要望とあれば変えられるのだ。
欽定憲法では天皇御一人が首を横に振ればどうにもならなかったのが、新憲法では大衆の意思でどうにでもなるのだ。まさに民主大革命といえる民定憲法だ。だからこの憲法発布を祝う声が、明日は甲斐の山野をこだまする。県では午前九時から記念式を行い、その後で知事と県会議長の主催で民間と官庁が合同の祝賀会を開くが、この日は各地とも明治節にあわせて最終の秋祭とあって、山車も出る、神輿も出る、花かざり、万国旗も飾られるなど、近年にない盛大な奉祝絵巻が繰り広げられる。

[身延]
「『身中』に『記念農場』」県立身延中学校では記念式終了後、校庭に記念植樹として金木犀二本を植えるほか、身延山久遠寺と交渉していた田地二町歩を譲り受け記念農園を設置、生徒側では校友会記念号を発行する。なお、強行遠足も予定しているが、時間とコースは当日決定する。
[甲府市]
「奇抜な仮装行列」甲府市金平町男女青年団では復興祭を兼ねて二、三日に尊躰寺境内で国民学校児童の習字、作文、図画、手工品、裁縫などの作品展を開いて優秀者に賞品を贈り、三日には同町甲斐那神社の神輿と男女青年の仮装行列が町を練り歩く。
[東八代郡]
官公署二十ヶ所は二日午後一時から石和国民学校で運動会、[穂坂村]国民学校で農業会主催の農産物品評会、また国民学校では児童に分かり易い講演後、体育大会。
[西八代郡市川大門町]
「漫画と生花の街頭展」同町朗話会は山梨時事新聞社後援のもと、山梨ユーモリストクラブ及び千家古流□山一能社中と提携、「漫画と生花の街頭展」を同町四丁目県道上で開催。また、九時から町と野球連盟共催のもとに町内六チームの対抗野球大会も開く。
[西八代郡落居村]
落居村では記念式終了後、全村民の体育祭を開く。
[中巨摩郡小笠原町]
「川柳の連掛大会」『ひさご吟社』が「平和、再建」の兼題で川柳連掛大会を町内で開く。
[南巨摩郡穂積村]
穂積村では村民体育大会を開き、青年団は新憲法公布について研究討論会を開く。また、村内相撲部青年が締込み一つの真っ裸で神輿を練り歩く。
[南巨摩郡鰍沢町]
「繰広ぐ『元禄模様』」鰍沢町では青年団を中心に同町が誇る元禄時代の物で今なお保存されている御所車型の山車を十余年振りで各町内に引き出し、また各町で余興御輿を練り歩く。この日は戦前の秋大祭に負けぬ賑やかさが予想されており、国民学校でも記念祝賀学童相撲大会を挙行する。
[東山梨郡]
△加納岩町青年団は新憲法発布記念競歩大会を行う。
△日下部町=同町体育協会では当日会員の行進。」

昭和21年11月2日付『山梨時事新聞』二面
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(画像の典拠は、山梨県立図書館所蔵マイクロ資料より)

*次回は、長野篇。

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以下は、【 再録です 】
【憲法便り#15 憲法公布記念シリーズ(第6回)「当時の山梨県では」】


「元禄御所車も」

今日は、『山梨時事新聞』と『山梨日日新聞』から二つの紙面を紹介します。

はじめは、『山梨時事新聞』昭和21年11月2日二面から。
「民主憲法あす発布」
「裸みこしや仮装行列」
「元禄の御所車も出る」
「町から村から 喜びの鯨波」

こうした見出しのもとに、県内各地での催しを伝えています。

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二つ目は、『山梨日日新聞』昭和21年11月4日二面から。
「巷に笑顔の氾濫」
「新生吉日にあやかる『高砂ャー』」
「獄舎でも歓声」
「祝賀一色の県下」

やはり、これらの見出しで県民の喜びの様子を伝えています。

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ふたつの紙面を比べると、『山梨時事新聞』の方が具体例が豊富です。しかし、残念ながら『山梨時事新聞』は、現在は発行されていません。

この二つの新聞は、2011年4月の時点では国立国会図書館が所蔵していなかったため、甲府の山梨県立図書館で調査したものです。

当時の山梨県立図書館は築40年で、老朽化が進んでいたため、3.11大震災の時、棚から落ちた本は少なかったのですが、「壁の亀裂が大きくなりました」とのことでした。

同館の入り口には「地震を感じたら、直ちに館外に避難して下さい」と書いてありました。
ですから、とても不安な気持ちでマイクロフィルムを読み、プリント・アウトの作業をしたのですが、機械の動きが何と遅く感じられたことか。

当時、建築中だった新図書館は甲府駅に隣接した立派な建物になり、とても便利だそうです。

山梨県内では、下記の講演に招かれています。
山梨九条の会(2005年4月2日、甲府)
身延町九条の会準備会(2006年4月2日、身延町)
塩山九条の会(2006年9月9日、塩山)
八ヶ岳九条の会(2007年2月25日、長坂)

それぞれの会で、思い出深い出会いがありましたが、ここでは、八ヶ岳九条の会での出会いを紹介します。

講演が終了したあと、出口でご参加の皆さんを見送っていたところ、若い女性と彼女のお母さんが、『検証・憲法第九条の誕生』5冊を購入して下さいました。

その後、お礼の手紙や電話での会話から、彼女のお父さんが北杜市白州町に大きな道場を持つ有名な剣術家であることが判りました。

お父さんは、自分の娘を「さくら」と名付けるほど、山田洋次監督の大ファン。
実は、山田洋次監督の時代劇、主人公の剣術指南をしたのは、さくらさんのお父さんとのことです。

殺陣の指南役ではなく、あくまでも主人公の本物の「剣術」の型の指導です。
ですから、指導を受けた「キムタク」の演技は、かなり高い評価を受けました。

こうした出会いがあると、人生が何倍も楽しく感じられます。」

以上は、再録部分です。
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by kenpou-dayori | 2015-04-30 16:55 | 憲法千話・公布記念行事
2015年 04月 30日

憲法便り#914:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.14: 神奈川篇』

2015年4月30日(木)(憲法千話)
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岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

憲法便り#914 : 『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.14 : 神奈川篇』

【神奈川新聞】公布記念(十一月三日付一面より)

「平和日本の大道をひらく きょう新憲法を公布」『人民の憲法』が菊薫るきょうの明治節に公布される。この憲法に新しい文化日本の生命を打ち込むものは、これを運用する八千万日本国民である。『主権在民』のこの新憲法が世界に類例のない戦争放棄を規定した理想的なものであるだけに、また文化的民主主義国家を作り上げるのに役立つ条章で成っているものであるだけに、これが運用の真髄を発揮するのは、もとより一朝一夕のことではない。この新憲法を最大に生かして、日本を民主世界の模範国家に仕立て上げるのには、並大抵の努力では難しいことを県民も覚らねばならない。きょうのこの『人民の新憲法』公布に二百万県民は大きな感激と希望に燃えて『国民のより大いなる幸福』のため、その完全な達成を心から誓い合っている。(以下は、新憲法の精神を県民に徹底させる啓蒙運動の遅れについての、県当局、県知事に対する厳しい指摘だが、省略する)

「奉祝も民主的に 学童にはお菓子を特配」民主日本の法的裏付けとなる新憲法は、いよいよ明治節のきょう三日公布されるが、この日を祝福して次の如く県下各地に民主的な奉祝行事が展開される。

[県]
県立第一高女で行われる運動会で、玉音放送時間に一時中止して全庁員が拝聴、知事より訓示を行い、運動会終了後同校講堂で記念式典を行う。
[各学校]
午前中に記念式典を行い、校長より新憲法につき訓話を行う。
[地方]
各市町村ごとに自主的に奉祝行事を行う。
[配給]
三日までに酒、タバコなどの特配を行うほか、県下全国民学校児童にゼリー(金玉糖)、幼児、老人にビスケットの特配を行う。また、大衆食堂には奉祝餅十万食を特別に販売する。
[記念乗車券を発売]
横浜市交通局では三日の新憲法公布を記念して、特に三、四、五の三日間電車・バス共通記念乗車券二十万枚を車内で発売し、記念日を祝福することになった。記念乗車券は、中央に議事堂と平和の鳩を描き、上には菊花をあしらった四色の美麗なもので、乗車賃は三十銭の同額で、降車のとき左端の乗車券を切り取って渡し、意匠の部分は交付することになっている。

[横浜市]
「祝賀文を議定 菊花大会開く」横浜市では三日の新憲法公布記念行事を次のように行うが、新生日本の基盤を確立する祝賀日の式典としては、七十万市民と共に奉祝行事が盛られていないのは、市の記念行事として、余りにも心さびしいものがある。当日、午前九時から華々しく菊花大会が行われ、同時刻Y校グランドに市議、功労者を招待し労をねぎらうと共に、全市吏員に対して半井市長から新憲法について講話があり、終って全職員の体育大会が繰り展げられる。午前十時から臨時市会を召集し、吉田首相に送る新憲法公布の祝賀文の議定があって、記念式典の幕を閉じる。なお、港北区中部連合町内会(上山、中山、寺山、台村町)では三日午後二時から、中山駅前広場で憲法公布祝賀大会を開催、余興に劇団東宝舞踊隊、加賀のぼる楽劇隊の二十名が出演、ほか同区池辺町では青年会の主催で午後一時から素人相撲大会を開く。
[川崎市]
「相次ぐ豪華版 焼跡に祝い提灯」川崎市の復興祭は民間の主催で三日に行われるが、憲法公布記念日のこの日をめざして各方面の催しも重なり、豪華なお祭り騒ぎとなる。△当日呼び物の市民仮装行列は午後一時小川町映画街を出発し、駅前―小美屋―市役所―東田通り―新川通―旧国道―疎開道路を経て、出発点に戻り、一時間余を練り歩くことになっているが、懸賞金付き団体四等まで、個人三等まで、各新聞支局長、市出身漫画家森比呂志氏らが審査員になっている。△また、町内会方面でも慰安会や素人芸能コンクール等の催しがあり、久し振りに祝い提灯が焼跡に復興した住宅、商店の軒に掲げられて、夜を彩ることになる。
[藤澤市]
「藤澤では体育祭」藤澤市の憲法公布記念式典は、三日午前九時半から湘南中学講堂で挙げる。同校運動場では午前九時から市民体育祭を催し、学童対抗リレー、町内会対抗の野球、籠球、卓球、リレー、綱引きなど多彩な競技を繰り展げる。
[鎌倉市]
三日、新憲法公布の佳き日は、鎌倉市にとってあたかも市政施行記念に当っているので、市当局並びに関係者の協力により二日、三日の両日に多彩な市民祭を繰展げるが、三日午前九時から市役所楼上で鎌倉市に功労のあった人たち二十数名を表彰する。

(以下、十一月四日付一面より)
[小田原]
「花車繰り出す」憲法公布記念日を迎えた小田原市街には、久方ぶりに日の丸が掲揚され、市主催の記念式典が終る頃には花柳界の底抜け屋台や、魚河岸の魚型屋台、花車数台が繰り出され、その間を二十数台の子供神輿が練り回り、仮装行列、連合町内会対抗リレー、男女青年の演芸会など盛り沢山の行事に、慶祝気分はいよいよ全市に漲った。
[藤澤]
「大人も童心で スポーツ気分」藤沢市の憲法公布記念行事は、三日湘南中学校で祝賀式典と市民体育祭が盛大に行われた。午前九時男女青年ばかりではなく、親子連れやら町内会の代表選手やら明るい顔にりりしい姿が運動場につめかけ、藤高生の新ラジオ体操に体育祭の幕を開き一人一脚競争、籠球さては町内会対抗の綱引きと次々と繰り展げられるゲームに応援団は絶叫し、この日ばかりは大人も童心にかえって大はしゃぎ、朗らかなスポーツ気分を満喫して夕頃成功裡に閉幕した。また式典は午前十時から講堂で厳粛に行われた。 
[横須賀市]
「演劇大会で祝意」新憲法公布のきのう横須賀市では軒毎に国旗を掲げ、官公署、学校ではそれぞれ記念式を挙行。また各町内会では隣組運動会、演芸大会などを開いて祝意を表したが、市としての記念行事は後日開催されることになっている。
「賀市で漆器製作の実演」横須賀市山王町の土産品商マルニ商会では憲法公布記念事業として、四日から七日まで毎日午前十時から午後四時まで、深田町馬淵会館二階で美術日本漆器実演と展示会を開催、会津塗、鎌倉彫の名人を招聘して進駐軍将兵に日本美術の奥義を公開する。
[横浜市]
「盛大な芸能祭開く」戸塚区汲沢町の桑島土建会社では、三日午前十時から同社構内で新憲法公布の奉祝を兼ね、従業員と家族慰安の芸能祭を開催したが、大辻司郎、古川ロッパ、柳家金語楼、藤山一郎など芸能界の名人十数人が出演して盛況であった。なお、夜は緑川嘉信楽団の大演奏会や映画会があった。「従業員の運動会」戸塚区上倉田町の東洋電機戸塚製作所が旧競馬場阿部組グランドで従業員と家族の憲法公布奉祝大運動会を開催。」

昭和21年11月3日付『神奈川新聞』一面
「平和に本の大道ひらく」の見出し。
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YBー150)

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by kenpou-dayori | 2015-04-30 14:45 | 憲法千話・公布記念行事
2015年 04月 30日

憲法便り#913:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.13: 千葉篇』

2015年4月30日(木)(憲法千話)
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岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より


憲法便り#913:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.13: 千葉篇』【千葉新聞】公布記念(十一月三日付一面より)

「きょう新憲法公布さる」主権在民、戦争放棄による平和国家建設を二大眼目とする新憲法はきょう三日公布され、七千万国民は、今こそ世界平和の先駆者として雄々しく立ち上がることとなった。この日中央においては午前十一時を期し、貴族院で新憲法公布式典を挙行、その状況はラジオにより放送されるので、これを中心として県下各地の記念行事も展開され、特配の一級酒を飲み交わし、祝賀の気分を漲らすこととなった。平和へのスタート、民主政治への第一歩を堅く踏みしめて、我々は広くそして遠い再建の理想に邁進せねばならぬ。
「国家再建への誓い 各地で多彩な記念行事」

[県庁]
午前十時五十分から県会議事堂で記念式典を挙行するが、参会者は県会議員全員、県郡町村会長、報道代表、庁員代表(知事、部課長)等で、宮城遥拝ののち十一時中央の新憲法公布式典の状況をラジオで聴取、引続き小野知事の式辞、県民代表として戸坂県会議長の祝辞、万歳三唱を以て閉式、議員控室で冷酒を酌み交わして祝意を表する。
[千葉市
午前十時五十分から市役所会議室で市内各町内会長及び市吏員一同参集し、記念式典を挙行するが、当日は職員組合では本町国民学校で、家族招待の運動会を開催。秋深き佳日にスポーツ絵巻を繰り広げる。

【毎日新聞(千葉版)】
市民体育大会が千葉中運動場で、また師範男子部付属国民学校で午後一時から県児童文化協会主催の「こども祭」が開かれる。プログラムは付属校児童や湊保育園児の童謡、石井清子さんの新舞踊、松美佐雄、中原克史両氏の童話、紙芝居など盛り沢山。更に千葉医大大学祭の運動会もあり、続いて四、五両日には市体育会主催の奉祝野球大会も医大球場で挙行される。
[銚子市]
△祝賀式典=午前十時から清水校講堂で市民各層代表参集、式典を挙行。正午祝宴余興として、清水校児童の舞踊、
△芸能大会=三日午後一時から清水校講堂でアマチュアのノド自慢芸能大会を一般に公開、
△学童陸上競技大会=四日午前九時から市営運動場で挙行、学級対抗で競う、
△一般相撲大会=四日午前十時から市営相撲場で挙行、全市民出場する、
△映画演劇無料公開=市内三常設映画館及び共栄館で、四日正午から二時まで一般無料公開。
[市川市]
市で午前十時に祝賀式が開かれるが、真間国民学校に十年祭が開かれ、東大宮澤教授の憲法解説の講演会がある。また各町内会でそれぞれ講演会、運動会、菊花大会等が開かれ、新憲法の発足の日を寿ぐ。
[木更津]
木更津第一国民学校では、十一月三日午前九時から明治節奉祝と木更津市政施行記念を祝して、市内七校児童対抗運動会を催す。
[館山市]
【毎日新聞(千葉版)】市制七周年記念を兼ね午前十時五十分市役所で奉祝式典を挙行。各学校では展覧会、各町内会では山車を出して奉祝祭を行う。
[成田町]
成田町では憲法公布記念日の三日、国民学校で式典を挙行後、永年勤続者、町内会長、隣組長の表彰式を行う。/【毎日(千葉版)】十日に町内会対抗運動会。
[東金町]
地方事務所はじめ各官署、学校で祝賀式が行われ、新憲法の公布の趣旨が宣揚されるが、岩崎区はじめ各町内ではそれぞれ町民運動会が催される。
[八日市場町]
八日市場町の三日憲法発布式典は、八時から国民校で挙式、終って町民体育大会を開催、四日正午から子供神輿十基が行列を作って町練りを、その他余興を催す。
[千倉町]祝賀式は午前十時五十分から朝夷国民学校に名誉職、各種団体長等を招待して盛大に挙行される。式次第は、開会、宮城遥拝、ラジオに依る発布式状況聴取、小西町長挨拶、町民代表祝辞、祝宴、万歳奉唱、閉会。
[大多喜町]
大多喜署では十一月三日午前九時より憲法発布の式典を挙行、終って旧服装の返納式を行う。
[市原郡]

【毎日新聞(千葉版)】
△牛久町=町民運動会、
△高滝村=高滝神社で記念句会
[八街町]
各区対抗野球大会が八街球場で開かれ、七チームが参加するほか、各区思い思いの行事が行われ、八街音頭の発表会が八街劇場で開かれる。
[佐原町]佐原国民学校の祝賀式につづき、関東一といわれる山車を繰り出し、華やかに国家新生の日を祝う。/【毎日(千葉版)】佐原町は憲法公布を祝して二日から四日まで全町二十六の屋台中、十九台が引き回しを行い大賑いを呈している。
[小見川町]
【毎日(千葉版)】全町六の花車が二、三の両日総曳きされ花車のない区は奉祝演芸会を開いている。
[大原町]
三日午前九時より憲法発布記念式典を国民学校において挙行し、終って素人演芸大会を開催し、飛入りは歓迎する。
[白浜町]
午前八時から国民学校で新憲法発布記念祝賀式を執行後、国民学校の部落対抗競技会に呼応、紅白に分け町民の体育大会を挙行する。
[松戸]
【毎日(千葉版)】松戸市の新憲法記念祝賀式は今三日午前十時五十分から警防会館で挙行。なお、主な行事は次の通り。△市民強歩大会=SPアルパイン倶楽部主催(市及び毎日新聞社後援)市周辺三十キロコースにより男女中等学校、一般市民等約五百名参加、△千葉農専秋季大会=二、三、四の三日間に亘る各種展示、展覧会及び即売会並びに競技会。

(以下、千葉新聞十一月五日付二面より)
[四街道]
「妙技を競う熱演」四街道素人芸能協賛会主催・千葉新聞後援の「記念祝典素人演芸競技大会」は、三日午後一時から招魂神社境内で挙行され、参加演芸団自慢の妙技を熱演。観衆数千、流石の大広場を埋め尽くし、四街道始まって以来の人出であった。当日の参加演芸団は近接十三部落から集まったもので、演芸は深更十二時まで続けられた。団体優勝は千代田町四街道劇団、個人優勝は旭村中台部落の篠崎正徳君。

【施行記念】(昭和22年5月3日)

(以下『讀賣新聞』昭和22年5月8日千葉版)

△四日県下青年芸能大会
△七日‐九日新憲法祝賀県下中等学校房総一周継走
(一班)県庁→五井→木更津→館山→鴨川→勝浦→大網→県庁
(二班)県庁→船橋→松戸→成田→佐原→銚子→八日市場→成東→佐倉→県庁」

昭和21年11月3日付『千葉新聞』
「国家再建の誓い 各地で多彩な記念行事」の見出し。
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(画像の典拠は、千葉県立図書館所蔵マイクロ資料より)

*次回は、神奈川篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、昨年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
ご注文は、下記の書店へ
美和書店 電 話03-3402-4146  FAX 03-3402-4147

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by kenpou-dayori | 2015-04-30 14:30 | 憲法千話・公布記念行事
2015年 04月 30日

憲法便り#912:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.12: 埼玉篇』

2015年4月30日
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岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

憲法便り#912:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.12: 埼玉篇』

【埼玉新聞】公布記念(十一月四日付四面より)

「式場に溢る県民の感激 再生日本の誓いも新た」
[浦和]
新装なった浦和市埼玉会館は新憲法公布のこのよき日、午前十時には紅白のアーチの下を三々五々祝典をことほぐ人々が見える。モーニング、国民服、さすが簡素、厳粛のお達し通り、平常服の人も多い。招待された者は、政界、官界、教育界、市町村代表、各種団体代表である。定刻十一時五千百名の県民の代表者が新生日本の誓いを抱いて、場内に整列した。壇上に飾られた国旗が目新しく、ライアン中佐が会場に姿を現すと、満場われるばかりの拍手がおくられた。司会者側には、知事を始め県会議長、内務、民生等各部長の顔も見える。やがて、ベルが鳴る。いよいよ厳かに式典は挙行され、進行係りのマイクにより開式が宣せられると、この会場にも天皇陛下の勅語が朗々と伝えられたのち、国家斉唱があり、終って知事は壇上に進み、
「民主日本の黎明は、この憲法の実践如何にかかっている。」と力強く挨拶。
続いて鈴木県会議長は、「我々がこの日に、□に響く二つの問題がある。」と前提して、「神の国が人間の国になり、武の国が良心と正義の国に変わった」と言い、「我々が世界の平和人となるためには、新憲法の実践が第一だ」との意味を含めて熱誠あふるる挨拶を行った(以下の式次第は、省略)。祝典のあと祝賀に入り祝杯をあげた。
なお、浦和駅では三日夕刻より記念大相撲大会が開かれ、市民の人気を呼んだ。
以上のほかに、埼玉新聞社主催の「芸能大会」(十一月三日)、同じく埼玉新聞社の記念事業として「新憲法公布記念事業 埼玉世論調査会創設」が十一月四日付三面で報道されている。 
「川口」
川口市では新憲法祝賀記念行事として、三日午前九時より芝川運動場で第八回市民体育大会を開催、各区会より多数参加があり、盛会であった。
[川越]
「揃いの衣裳に山車・神輿 記念日に慶祝一色の川越」川越市の新憲法公布祝賀会は午前十時から第二国民学校で開催。祝賀会ののち祝賀宴をして散会。市民の慶祝は、まずお囃子の太鼓の音にあけ、江戸町のおかめ、南町三番叟、鍛冶町金山様、上松江町浦島、志多町弁慶など各町の自慢の山車、囃子屋台、神輿も担ぎ出し、全市は祭りを追う人の群れで埋め尽くされた。
[秩父]
「十日夜とかち合って大賑い」戸毎に国旗を掲げた三日の秩父町は、いつになく明朗だ。在町各官公署では九時に全員登庁、簡素厳粛な記念式を挙行。街々を行く娘の着飾った姿も晴々しく、町内二軒の映画館は何れも超満員。秩父公園では郡下産業人の体育大会、秩父中学グランドでは野球試合が開催された。きょうの三日は旧暦の十月十日で秩父名物『十日夜』。戦時中はすっかり怯えきっていた学童たちも、今夜は大威張りで新高(?)ハタキを作り、おいしい手製のうどんを食べて戸毎に「トウカンヤトウカンヤ 朝ボタモチに昼ダンゴ 夜ソバ食ったらひっぱたけ」と歓声をあげハタキを振っていた。
[寄居]
寄居町では三日午前十時より全町各種団体を始め、青年学校、実践女学校、国民学校の各生徒の他毎戸一名宛の代表が国民学校校庭に集合、盛大な記念式典を挙げた。この日新生日本の門出を祝う国旗は、全町に掲揚された。国民学校児童二千余名が手製の国旗を手に、引率されて旗行列、全町内をくまなく行進すれば、これに和した町民も手に国旗を振り、町は旗の波と化した。
[熊谷]
「全市挙って慶祝 沸き立つ熊谷市民」記念すべきこの日熊谷、市内各所に商店の記念売出し、活花を陳列するところなどもあり、きらびやかに着飾った娘らの往来する和やかな風景が見られた。午前九時半に新憲法公布に祝意を表しサイレンの一斉吹鳴を行い、有数の連合町内会では、町内会長、隣組をはじめ各所の広場に集合、祝憲法公布の幟旗を先頭に市内を行進。なお、祝典は午前九時に市立高女校庭で行われ、青年団ほか各団体二千余名が参加。式後、講堂において、熊谷市出身の東大助教授内田氏により『新憲法の精神』と題する講演が行われ、午前十時散会。熊谷市内九国民校では、高等科生全員が記念式と講演会に参加した後、市長と共に市内を行進した。
[白岡]
東北本線白岡駅前の□□日勝(?)、篠津村では新憲法記念日に久しぶりで各戸に日の丸を掲げ、青年団は神輿、山車や□□を作り朝から担ぎまわり、夜は駅前に素人演芸大会を盛大に催した。
[杉戸]
三日午後一時から国民学校校庭で憲法公布記念町民体育大会を開催、町内対抗リレー、その他盛り沢山の体操競技が展開され、夜は町内ごとに祝賀の小宴が開かれた。」

【施行記念】(昭和22年5月3日)
埼玉会館=
主催埼玉新聞社「洋舞踊」四日昼、
本社主催「記念講演会」八日昼、本社主催「芸能大会」八日夜、
△埼玉会館以外の行事
(昼)=三日浦和市・本社主催「仮装大会」(大宮市訓宮)、
将棋連盟並びに本社主催「アマチュア棋戦」(大宮将棋連盟事務所)、
四日県体育会・本社主催「自転車競走」(大成橋‐戸田橋間往復)、
七日俳句連盟・本社主催「俳句会」(大宮含翆園)

昭和21年11月3日付『埼玉新聞』一面
「民主日本の礎石・きょう新憲法公布」
「平和日本の明るい門出 歴史的式典きょう厳かに挙行」の見出し。
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(画像の典拠は、埼玉県立浦和図書館所蔵マイクロ資料より)

*次回は、千葉篇。

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『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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by kenpou-dayori | 2015-04-30 14:18 | 憲法千話・公布記念行事
2015年 04月 29日

憲法便り#911:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.11: 群馬篇』

2015年4月30日(木)(憲法千話)
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岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

憲法便り#911:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.11: 群馬篇』

【上毛新聞】公布記念(十一月三日付一面より)

「民主日本の黎明・新憲法発布」歴史を刻む新憲法は、菊薫るきょう明治の佳節を卜し県下町々村々で意義ある催しがそれぞれ行われる。民主日本、平和日本の発足日、乱れ咲く菊花と競う上州の山野は、まず本社主催の下に繰り展げられる県都(群馬会館)の県民大会を初めとし、四市百九十三ケ町村及び三百数十校の男女中等、青年、国民、各幼稚園に至るまで学校、官署、団体のほか、いま猫の手も借り度い農民たちは働く手をしばらく休めて、「武力なき日本」の姿を世界に弘める新憲法の公布式を寿ぐ。この日県では午前十一時全国中継のラジオを聴き、続いて北野知事から意義ある新憲法の訓示を行う。かくて靑史(歴史=昔、紙のない時代に、青竹をあぶってその上に書いたという中国の故事による)に誇る新憲法は、百六十万県民歓喜のコーラスの中に意義ある式典を閉じるが、県では明年五月実施の日まで六ヶ月の期間を通じ趣旨徹底の教育を行うため、金森国務相(予定)又は中央名士を招き、県下百余名を県公民館(一ノ宮)に招集、講習ののち各地に講演、座談会を開いて、新憲法の「遵法運動」を順次展開することとなっている。
「新しき歴史の出発 三山、秋陽に照り映う 県下の祝典」

[前橋市]
前橋市役所では、新憲法発布の三日午前十時三十分から同庁内で記念祝賀を挙行する。

[高崎市]
輝かしき新憲法公布の日、高崎市役所では三日午前十一時より厳かなる式典を挙げ、午後二時より宇喜代会館で祝賀式を挙行する。市内各国民学校でも式典のほか、次の如き催しを行い、この嘉き日を寿ぐこととなった。
△佐野校=童話劇と民主教育研究発表会
△片岡校=学年対抗リレー
△中央校=通学区域町内対抗軟式野球
△南校=十七、八日頃作品展覧会
△第一校=二十日記念展覧会。

[多野郡新町]
多野郡新町新憲法発布記念祝賀式は、三日午前九時町役場楼上に、官公署、町議、その他名誉職等出席、厳粛に行う。

(三日付三面より)「体育の祝典 憲法発布記念」
[各地の催し]
民主日本の出発を表徴する新憲法発布の歴史的の三日を記念する県下各地の運動競技は、本山の県庁員体育大会をはじめ、各種競技に亘って次の如く展開される。
△第一回県庁員体育大会=午前八時前橋公園 △前橋商工学校運動会=午前八時同校
△前橋工業学校運動会=午前八時同校
△前橋競馬大会=午前九時前橋競馬場
△前橋市田町合同運動会=午前八時城南校
△桐生市内各学校対抗陸上競技大会=午前十時新川球場
△全桐生対全前橋野球戦=午後三時桐生新川球場
△全高崎対全高鉄野球戦=午前十時高上城南球場
△伊勢崎市内少年野球大会=午前八時北、南校、佐農校庭
△伊勢崎産業人野球大会=午前七時華蔵寺公園
△県下拳闘大会=午後一時富岡国民校

△安中町々民体育大会=午前八時安中国民校
△松井田町々民体育祭=午前八時松井田国民校
△鬼石町運動会=午前八時鬼石国民校
△境町体育大会=午前八時同国民校
△藤岡町内対抗野球大会=午前八時藤岡国民校
△新田郡青年団陸上競技大会=午前八時太田四校
△馬淵村民体育大会=午前九時同村国民校
△利根郡新治村卓球大会=同村国民校
△板鼻町町民体育大会=午前九時同村国民校。

(四日付二面より)
「新憲法発布日 多彩なスポーツ絵巻」新憲法発布の三日は曇天、前橋市内の何処にもこの佳き日を喜ぶ感激の様子は見えず、天候同様ぱっとしなかった。掲揚許可の国旗もぽつんぽつんと思い出したように立っている淋しさだ。僅かに本社主催の「新憲法発布遵法県民大会」と官民合同の記念祝賀会が新憲法発布を思わせるにすぎなかった。しかし、こうした街の感激のなさに反して、スポーツだけはいとも盛んに展開された。まず前橋公園で県庁職員大運動会が開催されたのを初めとし、△敷島国民学校は萩町々内運動会、△医専校庭は岩神町町内運動会、△勢(?)農校庭は市内選抜優勝野球大会 △前中グランドでは学童野球戦、△前工運動会等々が、それぞれ趣向をこらして挙行、さらに浮世離れした前橋刑務所内でも祝賀の相撲大会が開催されるなど、多彩なスポーツ絵巻が繰り展げられた。

[県]
「県の記念式 官公署学校等」新憲法公布の三日、県では午前十一時中央からのラジオ放送を聴き、県正庁で庁員全員の記念式典を挙げた。北野知事から新憲法に関する訓示があり、終って午前に引続き第一回庁員運動会を行い意義ある記念日を終った。県下各市町村及び学校、官署、団体ではそれぞれ意義ある記念の式典を挙げ、また思い思いの記念行事を多彩に展開、栄ある歴史の発足の日を祝った。 
[前橋市役所]
前橋市役所では三日午前十時から、市議並びに市長以下全吏員参集して新憲法発布記念式を挙行した。
[桐生市]
桐生市の新憲法発布記念式典は、三日午前十一時から市会議場で挙行。
[富岡町]
富岡町では三日午前十一時から同町国民学校で、細谷町長以下全町民参列して憲法発布記念式を挙行した。なお、国民校会場で県下拳闘大会、諏訪神社で子供相撲、富中で少年野球など記念の祝賀行事があり盛会を極めた。」

昭和21年11月3日付『上毛新聞』一面
「民主日本の黎明・新憲法発布」。この見出しを、群馬県の保守的な人々にも見て欲しい。
社説は、「新憲法発布」
下段には、上毛新聞社主催 で、「新憲法発布 遵法県民大会」
および「官民合同 記念大祝賀会」のお知らせが掲載されている。
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昭和21年11月3日付『上毛新聞』四面
様々な団体、企業の祝賀広告、これも当時の社会の勢いである。
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(画像の典拠は、群馬県立図書館所蔵マイクロ資料による)
【研究メモ】私が地方紙を集中的に調査した時点では、国立国会図書館所蔵資料は、必要とする部分が欠落していた。したがって、群馬県立図書館に出向いて調査を行った。

*次回は、埼玉篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、昨年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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by kenpou-dayori | 2015-04-29 22:55 | 憲法千話・公布記念行事
2015年 04月 29日

憲法便り#910:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.10:栃木篇』(増補・改訂版)

2015年4月30日(木)(憲法千話)
2015年5月1日(金)加筆
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岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

憲法便り#910:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.10:栃木篇』(第一回)

【下野新聞】公布記念(十一月四日付一面より)

「世紀の式典挙行さる 県民一致邁進せん 各地に多彩な祝典絵巻」
日本国憲法は三日午前八時を期して公布された。国民の深い感銘の一日である。昨年十一月幣原内閣の手で憲法改正の準備が開始されてから凡そ一ケ年、この間政府が準備に併行して各政党、学界、弁護士会などから多彩な憲法試案が提示されたが、政府はより多いレベルの民主的憲法改正案を作り、これを四月の衆議院総選挙にこれを問うた。ここで全国民の圧倒的な支持を受けた新憲法案は、六月から開かれた臨時議会に天皇陛下御発議により附議され、百日余の長期間に亘り真剣な論議を尽して民主的に修正可決、次いで枢密院の再諮詢を経て、今日ここに意義深くも公布されたのである。新憲法は明治憲法の運用の過ちが太平洋戦争を生み、遂に日本を敗戦の悲境に陥れた。冷厳な現実の上に立って、この過ちを繰り返すまいとする国民の確乎たる決意を基礎としている。それは国民主権を高らかに宣言すると共に、徹底した平和主義と民権擁護の精神を強調したもので再建日本の前途を照明する高い理想の憲章であり、また世界の最高水準を行く憲法法典である。本県ではこの日、県市町村各学校その他、それぞれ記念式典を挙げ、またスポーツに講演に色とりどりの記念の催しがあり、憲法の理想実現を誓った。

[県]
県の記念式典は午前十一時から正庁の間で小川知事以下、各部長職員、裁判所長、検事正、大橋県会議長、議員、各新聞社代表など官民列席の上挙行した。また、ラジオを通じ勅語、吉田首相、貴族院、衆院両議長の奉答を聞いたのち、知事の式辞あり、これに対して県会議長が県民を代表し「新憲法を実践し自由にして平和な文化国家建設に県民一致協力して邁進せん」と力強い祝辞を述べ、日本国万歳を斉唱して式を終えた。その後県会議事堂で簡素ながら感激的な祝杯をあげた。
[宇都宮]
午前九時から南国民学校講堂で小林市長代理、佐藤市会議長、江原前市長、町内会長等三百名が参集して記念祝典を挙行。市長代理から新憲法公布に当って、市民と相互にその精神を汲み取り、協力し合って市政の民主化並びに復興に処して行きたいとの祝辞、市会議長の祝辞があって式を閉じ、祝賀宴があった。
[足利市]
憲法公布記念式典は午前十時半から柳原校で、市内官公署並びに市民一千名が参列、木村市長の式辞、殿岡市会議長の祝辞、万歳三唱して散会。総合運動場や各学校校庭で繰広げられた祝賀運動、各種行事も盛大であった。
[日光町]
観都日光町では午前十時から第一国民学校校庭で記念式典を挙行、終って各町の花屋台が繰り出し、お囃子も賑やかに町内を練り歩き賑わった。

(十一月四日付二面より)
「モーニングの紳士 婦人の盛装も久しぶり 新憲法公布の日県下は喜びと興奮の渦巻」この日、宇都宮市は慶祝の一色に塗りつぶされ、近郷近在から数万に上った。市内の本丸跡では自転車競走、農専校と戸祭国民学校では運動会が開催された。農専校と自転車競走会場には朝から見物人がお押し寄せ、さしも広い校庭も会場も立錐の余地なく人で埋め尽くされ、各選手に送る拍手の嵐が秋空にこだました。
[大田原]
大田原文化協会は一日夜上町正法寺で常任委員会を開き、七日から同寺に開設する文化講座につき協議、十七日午後一時から大田原国民学校講堂で新憲法講演会、黎明楽団の演奏、花柳喜之輔並びに一門の日本舞踊を余興として加えることを決めた。」

昭和21年11月3日付『下野新聞』三面上
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昭和21年11月3日付『下野新聞』四面上
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昭和21年11月4日付『下野新聞』一面上
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(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YBー327)

*次回は、群馬篇。

2013年 05月 15日
憲法便り#10 憲法公布記念シリーズ(第4回)「当時の栃木県では」


「積極果敢な民主化広告」

 憲法公布の祝辞は記されていませんが、公布直前に掲載された顕著な広告例があります。

『下野新聞』昭和21年11月1日付一面:

封建主義・専制主義 軍国主義・ファシズム 民主主義を妨害するあらゆる勢力を撲滅 自由を強化して 平和な新日本建設

 この表題の下に、鹿沼町、菊澤村、北押原村、西方村、粟野町、南押原村の六農業会、粟野町、西方村、南押原村の三役場、及び11企業名を掲載しています。(『心踊る平和憲法誕生の時代』200頁下段後ろから四行目に「十市企業名とあるのは、11企業名の入力ミスにつき訂正」)
 なお、同じ表題の広告は、10月4日、10月5日、10月16日、10月17日、10月19日、10月25日の各一面にもあり、10月の掲載者だけでも120団体・企業に上ります。
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次は、『下野新聞』昭和21年11月3日一面に掲載された祝賀広告です。
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 このように、当時の栃木県では、積極果敢に民主化の闘いが行われ、平和憲法を歓迎する声が『下野新聞』で報じられていました。

 しかし、この輝かしい伝統を持つ栃木県内からは、残念ながら、この四月まで1冊もご注文を受けたことがありませんでした。

『心踊る平和憲法誕生の時代』の出版準備中に、「九条の会・栃木」の連絡事務所が判り、連絡先の法律事務所にカタログを送ったところ、代表委員の方から、栃木県内からの記念すべき初めての御注文を頂きました。それと同時に、同会の委員で、以前から存じ上げていた方からもご注文をいただきました。
その後は出版案内の手紙を書く時間がとれず、情報を広めることは出来ないままでいました。

ところが、昨14日に、代表委員の方から速達で、嬉しいお手紙をいただきました。
『心踊る平和憲法誕生の時代』と『検証・憲法第九条の誕生』各10冊のご注文です。
そして、5月18日(土)に開催される「憲法「改正」を許すな県民集会」で、皆さんにご紹介下さるとのことです。

実は、秋田県内からは、『検証・憲法第九条の誕生』が1,350冊以上、今回の『心踊る平和憲法誕生の時代』もすでに95冊の注文を受け、講演に招かれた回数は9回に達します。そのうち2011年9月の講演は秋田県立図書館主催・秋田魁新報社後援です。

そう考えると私には、憲法書ではまだ栃木県は「近くて遠い県」ですが、日光の金谷ホテルや鬼怒川、足利、桐生、足尾などに出かけていますから、日常生活の中では近い存在です。
これからも情報発信の努力を続けますので、栃木県の皆さんよろしくお願いします。」

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、昨年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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by kenpou-dayori | 2015-04-29 22:30 | 憲法千話・公布記念行事
2015年 04月 29日

憲法便り#909:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.9: 茨城篇』

2015年4月30日(木)(憲法千話)
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岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より


憲法便り#909:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.9: 茨城篇』

【茨城県】公布記念(十一月三日付二面より)

「新しい日本の黎明 新憲法公布各地の祝賀」「植樹や大運動会 山車も練歩く 盛あがる復興気分」新しい日本の黎明を告げる新憲法は、菊の香薫るきょう三日を卜して公布され、ここに平和国家、文化国家の道標として華やかに誕生したのである。この日全国津々浦々に至るまで盛り上がる奉祝の気を結集させて、日本国憲法公布記念祝賀式を挙行。祝辞、乾杯ののち万歳を三唱するが、県下の各市町村、国民学校、中等学校でもそれぞれ任意に奉祝式を行い、この佳き日を寿ぐ運動会、体育大会が菊日和のもとに開催され、また各種団体も同様、意向を凝らした記念行事を催して、新憲法を祝う一日を送ることになっている。特にこの日はマ司令部から国旗の掲揚を許可されて、家々の軒先にはためく国旗と、敗戦後初めて唱和する万歳の声に、町も村も新憲法慶祝の一色に塗りつぶされる。なお、きょうは記念の煙草と奉祝の酒が特配されて、心ゆくまで民主日本の新発足を祝い、各地に次のような記念行事が繰り展げられる。

[水戸]
水戸市では午前九時から新荘国民学校で祝賀会を開き、風戸市長の祝辞後乾杯、新生日本の発足を祝し万歳を三唱する。なお、記念事業として市社会教育委員会と協力、戦災跡地の美化清掃と一万本の植樹を行い、復興水戸市に美観を添える。
[土浦]
土浦市では午前八時から国民学校校庭で祝賀式を挙行、引続き市政功労者の表彰式を行い、終って西校校庭で市民大運動会を開く。また原市長の手による記念植樹があり、同校講堂で公民会主催の講演会が開かれる。
[日立]
日立市では午前九時から記念祝典を挙行、日製日立工場では復興祭を盛大に行い、会瀬グランドでは運動会が開催される。また、山車が出動、市内を賑やかに練り歩く。
「街頭へ旗の波 町も村も民主の喜び」
[大田町]
三日午前九時国民学校に官民多数参集して祝賀会を挙行。終ってから大中、大高女、青年、国民学校生徒児童と一万町民が盛んな旗行列で町内を練り歩く。一方、町当局は各種団体と協力して、横断幕やポスターを賑やかに街頭展示。また、この日を期して町の公民館は独立発足し、記念に植樹を行う。なお、午後六時から国民学校講堂で町と青年学校共催による座談会を開き、一日を祝賀に送る。
[久慈地方事務所]午前八時半寺山所長以下全所員が参集して記念式及び記念植樹を行い、午後女学校グランドで老壮対抗の庁野球大会を開く。
[下館町]
午前九時から町民運動会、卓球大会、テニス大会が開催される。
[石岡町]
三日午前九時から国民講堂で官民合同の記念式典を挙行。女学校と国民学校では午前八時半から記念式典挙行の後、記念植樹、ポスター、書き方の展覧会を開く。
[那珂港町]
三日午前十時から役場楼上に町会議員、町内会長が参集、大内町長司会のもとに記念式典を挙げ、終って庭内に記念植樹を行い、午後一時から地方課長南部哲也氏の記念講演を行う。
[潮来町]
新憲法発布を心から祝福し、一、二、三の三日間山車九台の総引きを行い、町中を練り歩いている。
[麻生町]
三日山車が出て町内を練り歩き祝意を表すほか、記念祝典がある。
[鹿島町]
国民学校、青年学校、男女青年団連合会主催の秋季体育大会が午前九時から国民学校校庭で盛大に挙行され、全町の各官庁、各種団体のリレーも行う。
[高松村]
鹿島郡高松村では、午前十時から国民学校で敬老会を催し、村内の七十五歳以上の百余名を招待し、芝居見物のあと記念品を贈って慰安する。この日、木滝部落では山車をひいて祝賀する。
[行方郡]
△地方庁では三日午前九時から会議室で民主憲法発布式典を挙行、新憲法の輪読研究並びに小宴を催す。
[北相馬郡]
同郡守谷町栄町青年分会主催で二日、三日の夜素人演芸会、三日午前十時からは駅前広場で青少年相撲大会を開く。
[上田炭鉱]
多賀郡南中郷村日棚上田炭鉱十月中の出炭量は、目標一千二百トンに対し二五%超過の一千五百トンと飛躍的増産を成し遂げたので、三日の新憲法発布記念日に盛大な炭鉱復興祭を挙行する。午前七時半から鉱業所で祭典を挙行後グランドで運動会を催し、夜は六時から上田クラブで演劇会を開く。」

この記述を見て判るように、当時、炭鉱は、重要な産業であった。

昭和21年11月3日付『茨城新聞』二面
「新しい日本の黎明」という誇り高い見出し。
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昭和21年11月4日付『茨城新聞』一面
上段は、
「香り高き新憲法公布 国家再建発足の歓喜」という、喜び溢れる見出し。
論説の題名は、「国民政治の拠りどころ」。
下段には、「祝 憲法公布」の見出しの下に、水戸市長をはじめとする祝賀広告。
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(画像の典拠は、茨城県立図書館所蔵マイクロ資料より)
【研究メモ】:私が地方紙を集中的に調査し始めた時点では、『茨城新聞』は国立国会図書館は、昭和23年5月以降の所蔵で、私が必要とする昭和20年から昭和22年までの所蔵はなかった。
そこで、水戸市にある、茨城県立図書館での調査を行おうとした。だが、3・11で図書館の使用が出来なくなり、ようやく、半年後の9月1日の閲覧が再開された。再開直後に、同館を訪れたが、当時はまだ、震度5クラスの大きな余震が連日のように続いていた。
同紙は、新聞資料室の予算に余裕がなく、現在も補充されていない。

*次回は、栃木篇。

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、昨年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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by kenpou-dayori | 2015-04-29 22:10 | 憲法千話・公布記念行事
2015年 04月 29日

憲法便り#908:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.8: 福島篇』(5月5日加筆)

2015年4月29日(水)(憲法千話)
2015年5月5日(火)加筆:
福島の皆さんへの激励の気持ちを込めて、出来るだけ日本国憲法成立当時の福島県各地の表情を伝えるようにしました。そのために、福島県内の2紙の記事を詳しく取り上げました
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岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より

憲法便り#908:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.8: 福島篇』

【福島県】福島県下の祝賀行事については、『福島民報』と『福島民友新聞』の二紙が伝えている。前者はマイクロフィルムの状態が良くないが、各地の様子を詳しく報じているので不明な個所は□□と空欄にして収録した。

【福島民報】公布記念 (十一月三日付二面より)

「国民の憲法 生まれ出る日」今日こそ国民の憲法が生まれ出る大いなる喜びの朝、永遠の平和と自由を我々に約束する祝賀の花火が秋空高く輝いて、新日本の輝く前途を祝賀する色々の催しは、浜の場で、会津の□□に、県下に繰り展げられる。あたかも明治の佳節に当り感激もまたひとしお。浜には満艦飾の漁船、街には文化の集い、村には記念の□□と、嘗ての自由民権発祥のここおしなべて再建へのたくましい□□□が奏でられるのだ!

[福島]
「人気の的・仮装行列」早朝から花火を上げてお祝いすると共に、次のような多彩な行事を全市に展開する。△祝賀会=午前十一時から第一国民学校に市内の官公署、会社、銀行、工場、各地諸団体代表や市議、町会長等が参集して挙行。△記念植樹=午前八時から逍遙(?)道路の両側に柳百本を植樹。△懸賞付き仮装行列=午後一時から第一国民校を出発、市役所へ行進。△市民体育会=第二、第五両国民学校で開催。△野球祭=市営グランドでアマチュア、プロ野球を行う。
△なお、福島中学校では同校講堂で、午前九時から経専教授竹中敏夫氏の憲法講演会を催すなど各種の行事を催す。
[郡山]
「婦人講座も催す」市の祝賀記念式は、午前十時から市公会堂に市議、自治功労者、町内会長、各種団体代表等が参集して盛大に行う。その期十日までスポーツ篇として、町内対抗野球、職場対抗野球、今泉産業(?)対全郡山の野球戦などが行われ、その他次のような催しがある。
△郡山労農市民大会=郡山駅前広場で午前十時から県民主協同闘争委員会が主催で開く。
△日本基督教福島県第三支教区=郡山市細沼教会堂で(以下、四つの行事があるが、残念ながら判読不能)
△郡山国際平和協会=日本キリスト教団□□小野道雄氏の細沼教会における講演会。
△新日本婦人連盟郡山支部=婦人政治講座を芳山国民校で開催。二日は時事問題(県労働委員?加藤司七氏)、九日は社会主義について(鈴木義男氏)、十六日は共産主義について(宮本百合子氏)、二十三日は婦人問題(市川房枝氏)、三十日は資本主義について(佐藤宗平氏)。
△□□第二町内会=男子十七歳以上二十九歳まで、女子十七歳以上二十六歳まで(いずれも未婚者)の者を以て青年部を組織し、午後六時半から芳山国民学校で発会式を挙行。
[平]「音楽会や花火」各区対抗競技会が午前九時から工業学校と商業学校校庭で開催。夜は公会堂で大音楽会を。また、早朝から花火を打ち上げる。
[白河]
「おいらん道中」町民体育大会、仮装行列、自動車、自転車、騎馬の大行進など豪華な番組、中でも仮装行列には白河見番の□□連四十余名が昔そのままの花魁道中を仮装して参加、夜は午後六時から約三百発の花火を打ち上げるので、町役場では特に進駐軍将兵を招待する。なお、各学校の記念行事は次の通り決まった。△白河中学=記念植樹と校内野球、庭球大会。△白河高女=テノールの薗田誠一氏を招き、記念音楽会(十日)と文化展覧会。△白河第一国民校=植樹と郡内の図画、書き方、手工の展覧会。△第二国民校=各教室に撮□機を取り付けるほか、球技大会。△第三国民校=校内展覧会(十五日頃)
[若松]
「市民大会や功労者を表彰」市の功労者に対して、三日、次の人々の表彰式(氏名略)を行うほか、六日には市民大会を旧□庭で催し、町内会単位の対抗競技を行う。
[四倉]
「漁船は満艦飾」町有林十町歩へ松、椚など植林するほか、入港中の漁船は満艦飾を施し、また国民校庭で区内対抗親善野球大会を催す。祝賀会場では節婦、孝子、各種功労者の表彰。
[飯坂]
三日午前七時から国民学校で祝賀会を催し、八時から町内対抗体育大会、町内対抗の仮装行列。
[桑折]
野球大会と家畜市場が国民校庭で開かれるのを初め、郡是(ぐんぜ)製糸桑折工場の運動会、□□会並びに疎開画家色紙展など。
[梁川]
各団体主催で旗行列、仮装行列、劇、演芸会を催す。一方国民校庭では、野球リーグ戦、女学校コートで庭球大会、四、五、六の三日間国民校講堂で総合美術展。
[川俣]
国民校と高等女学校で記念式典、成績品展覧会、五日は川俣の郡九校合同学芸会(川俣校)、県立川俣工業は生徒の作品展覧会、川俣町□□各国民校児童作品展、書画、骨董、同窓会出品展。
[保原]
祝賀式典を各種団体代表、常会委員等が役場に参集して行い、また花火を打ち上げる。
[飯野]
午前九時から国民校で式典を挙げ、旗行列、夜は提燈行列。
[富岡]
体育競技大会を午前九時から国民校校庭で開く。
[中村]
慶祝町内対抗野球大会を午前八時半から相中球場で開催、また元授産場を活用した戦災者、引揚者のためのミシン縫製の授産学業は、今回新たに経営委員会を設置して運営することに決まり、この日午前八時から佐藤勤労署長、三田町長らの挨拶の下に、操業式を行う。
[原町]
町民大運動会を午前九時から町、体育協会共催で国民学校校庭で行う。
[須賀川]
須賀川文化協会で三日から十日まで野球大会、庭球大会、文芸講読会、囲碁大会、演芸大会、その他各種展覧会を催す。
[矢吹]
午前九時から国民校で記念式、十時より国民校児童および一般町民の旗行列、午後一時より国民校庭で町民運動会。
[大槻]
国民校に七十歳以上の高齢者を招いて、敬老会を催す。
[三春]
町民運動会を午前九時から開く。
[小野新町]
町民一般の仮装行列、学童の旗行列、七日には鈴木義男代議士(社会党)の時局講演会。
[石川]
町民運動会は国民校グランドで開催、各種対抗競技、懸賞付き仮装行列、女子青年団の石川音頭など盛り沢山。
[喜多方]
午前中町内国民、中等学校、一般町民の連合大運動会。午後二時から仮装行列、四日は東北帝大高柳教授の講演会。

(四日付三面より)
「寿ぐ“新生”の序曲」新生日本への序曲ともなる新憲法公布の三日、全国各地は記念式典を初め多彩な各種行事を繰り展げる佳き日を謳ったが、この日の県下の慶祝参加も各地色とりどりで行われ、風なく薄陽のさすこの日、新生日本を祝う花雲、仮装行列、体育大会、さては音楽会、記念植樹と思い思い趣向をこらし、平和と自由に酔うよき一日を過ごした。
[福島]
三日福島市内に近郊から集まった人出、福島駅ではいつもの乗降客三千数百人程度に比べて、この日は通勤、通学者は見られないのに、それでも一列車で大体七百人の旅客が下車し、安達、松川や伊達、舘上(?)、□沢などから二千余の人出があり、飯坂温泉からの電車も三千二百、三百人の客があり、大体三割ほど増えた。
[若松]
「“戦争放棄”のプラカード」
新しい日本の出発を祝った。市役所では功労者の表彰式、新道路神明通りの開通式、市内では「祝憲法公布」「守れわれらの新憲法」「戦争放棄」など色とりどりのプラカードを掲げての街頭行進、甲賀町町内会では軒並みに紅白の幕をめぐらし、山車を出し、太鼓を叩いての賑やかな行進など、競馬の催しもあって、市内は近来になく雑沓した。夜は会女講堂で、土井晩翠翁を招いての静かな音楽会に記念すべきこの佳き日を過ごした。
[平]
「平市も大賑い」平市でも多彩な慶祝の行事が行われた。市役所では午前十一時から公会堂において祝賀式を挙行。
十二時半からは平市農校で市民の体育大会を開催したが、観衆は各区一チームの親子三百米継走、各町内会長の宝探しなどの各種目に喝采を送った。この日の呼び物仮装行列は、鳴り物入りのトラックを先頭に午後一時駅前から市内目抜き通りを行進、進行中の体育大会会場に到り見物中の市民を楽しませた。なお、善中、富士興業、平局でもそれぞれ体育大会を開催した。
[白河]
「花火で彩る夜空」白河町では午前九時から白山グランドで、まづ町民の体育大会から幕を開けた。天気はよし、盛り沢山なプログラムに競技場は朝から観衆で賑わった。午後は会社、工場、町会、隣組その他各種団体などの仮装行列と騎馬、自動車の大行進があり、駅前広場に勢揃いした六十余頭の騎馬隊を先頭に、四十台のトラック隊がこれに続き、最後に思い思いの趣向をこらした仮装行列が全町を練り歩いた。夜は午後六時から花火大会に移り、秋の夜空に描くさまざまな花模様は、全町民を十分に楽しませ、豪華な記念行事は深更まで賑わった。
[田村郡守山町]
「部落対抗演芸会」守山町では、三日国民校で部落対抗素人演芸競演会開催。
[石川郡浅川町]
「酒二合持ち寄って」浅川町では、三日国民校で記念式典を挙行。終って全町民がお祝酒三合づつを持ち寄って、祝賀宴を催した。
[川俣町]
「川俣でお祝いの餅」同町の農事実行組合では、組合員一人当たり二合の糯(もち)米を持ち寄り紅白の餅をついて三日の新憲法公布記念日に国民学校児童、高等女学校生徒に贈った。
[田村郡逢隈村]
「逢隈では敬老会など」逢隈村では憲法公布を記念、四日には三丁目青年団主催の敬老演芸大会、十日には国民学校で自慢農作物品評会や児童作品展覧会を開く。
[飯坂町]
「国立病院の患者さんも招待」飯坂町では午前七時半から同町国民学校校庭で町民体育大会を開催。飯坂分院の患者さん四十名も招待、賑やかな会場には朝からお弁当持参の町内婦人や国民校、幼稚園の児童、町内の男女青年やお婆さん達までが交わって、町内対抗リレー、幼稚園のお嬢ちゃんの遊戯など盛り沢山。仮装行列などもあって、夜になるまでお湯の町は賑わった。
◆「福島日東も」福島日東紡では、三日同工場内の秋葉神社例大祭を行い、一日の休みを健全に過ごそうと午前八時から運動会を催し、午後は演芸大会を開催した。この日の呼び物運動会では、会社側対組合側経営協議会樽回し、泥鰌掴み、隣組營組対抗リレー種目があり、演芸部ではジープは走る、狸御殿、お夏清十郎が人気を集めていた。

【福島民友新聞】公布記念(十一月四日付三面より)
「踏出す希望の首途 街に村に繰り展ぐ祝賀絵巻」敗戦日本が、民主日本の土台石とも言うべき新憲法は、菊薫る昨三日国民の待望裡に公布された。この日、県都福島をはじめ県下各地では、祝賀会に引続き、運動会、仮装行列、旗行列、演芸大会などそれぞれ多彩な記念行事を開いて、心からこの日を寿ぎ、二百万県民は麗しき郷土の上に、新憲法の真意に徹した民主国家を建設すべきことを改めて誓うのであった。

[県庁]
県庁の祝賀式は、三日午前十一時から県会議事堂で挙行、石原知事は憲法公布の意義を説明して新日本建設のために力を致されたいと要望、ついで軍政府、県会議長の祝辞があって、同三十分盛会裡に式を閉じた。
[福島]
県都福島では数々の祝賀絵巻が繰り広げられ、全市は祝賀一色に塗りつぶされた。午前八時、戦争このかた久しぶりに聞く煙火の音に気勢があげられ、懸案の大福島建設の一翼を担う都市計画街路拡張事業に光彩をそえて、柳苗百本の記念植樹が試みられた。十一時市内関係団体を網羅する祝賀会、ついで午後一時には市民の趣向をこらした仮装行列に、市内はお祭り以来の人出を呈して新憲法の誕生を寿いだ。
▲「人気をさらった仮装行列」「福ビル前 広場を埋める人の波」新憲法公布を祝う各地の催しに県下は祝賀一色に彩られたが、県都福島市は午後一時から繰り出した趣向をこらす仮装行列に、県北一円から押しかけた十数万を数える人の波は、福ビル前広場を埋め尽くし、かつて見られないほどの賑わいを呈した。仮装行列の入賞は次の通り、
▲団体【一等】福島製作所【二等】東北ドック、早稲町青年会【三等】大町町会、露天商マーケット
▲個人【一等】大町町会(憲法公布)【二等】早稲町七福神、東北ドックの踊り【三等】福島製作所、結婚式、獅子舞、競馬。
[郡山]
市では午前十時から市公会堂に市会議員、自治功労者、町内会長その他を招待して祝賀式を挙行。引続き同所で芸能祭を催し、仮装行列、各学校毎の運動会等を開いて六万市民は心から新憲法の門出を祝った。
[若松]
市では午前十時公会堂で市議、町内会長その他が参集して祝賀式を挙行。一方市内では運動会や仮装行列を行ったが、当日は会津競馬第二日目と重なったので、その人出は二万を数えるという盛況を呈した。
[平]
市では午前九時から工業学校と商業学校校庭で全市民の各区対抗競技会を催し、夜は公会堂で大音楽会を開いたほか、早朝から煙火も打ち上げて景観を添えた。
[県北]
▲簗川町では午前九時半から旗行列と仮装行列、十時から国民学校校庭で野球、女学校コートで庭球、夜は広瀬座で演芸大会。
△桑折町では家畜市場、国民学校校庭で町内各チームの野球戦、その他疎開画家の色紙展等を開催。
△保原町では午前七時から保原中学校校庭で町内八チームの町内野球大会。
△飯坂町では午前七時から国民学校で祝賀会を開き、続いて同校庭で町内対抗の体育大会。
△川俣町では本社川俣支局主催で町民野球大会が午前十時から川俣国民学校で開かれたほか、同校児童の作品展覧会と記念講演会、川俣工業校で達南方部各国民学校児童の工芸品展覧会等があり、夜は川俣座で素人歌謡コンクールと映画会を催した。
△その他、飯野、松川、二本松、小浜の各町をはじめ各村でもそれぞれ運動会、仮装行列、演芸会等を催して新憲法の誕生を祝った。

[県南]
△熱海町では国民学校講堂で軽音楽会、夜は盆踊り。
△須賀川町では三日から十日までの文化祭が始まり、三日には国民学校校庭で少年野球大会とOB野球大会を行った。
△三春町では午前九時から国民学校校庭で町民運動会。
△石川町では国民学校で運動会を開催。
△小野新町では仮装行列、旗行列のほか、民友青年議会支部主催の演芸競技会が午後一時から新町会館で開かれた。
△棚倉町では城跡グランドで町民体育大会を開いた。△矢吹町では国民学校、一般市民の旗行列を、午後一時から学校校庭で町民運動会を催した。
△白河町=経費二萬圓で午前中盛大な体育祭、午後は自動車、自転車、馬を総動員して大行進を行った。△その他西白河郡下の町村でもそれぞれに祝賀行事を行った。

[会津]
△喜多方町では午前中に国民学校校庭で、国民学校、中等学校、一般町民の連合大運動会、午後二時から仮装行列、四時から東北帝大高柳教授の憲法講演会を開いた。
△高田町では二松柳公園で青年団など八チームが参加して、第一回秋季野球大会を挙行。
△その他猪苗代、坂下、野澤、熱鹽、田島の各町をはじめ各村でもそれぞれ運動会、仮装行列、演芸会などを催した。
[浜通り]
△中村町では午前八時半から相中球場で慶祝町内対抗軟式野球大会、同じく九時半から新装の長友グランドで町民体育大会、懸賞付き仮装行列。
△原町では体育協会と共催で午前九時から国民学校庭で町民大運動会、午後から旭座で祝賀演芸大会。
△小高町では午前九時から国民学校庭で町民運動会。
△富岡町では国民学校で連合体育競技大会。
△四倉町では国民学校庭で老人子供も加えての区内対抗親善野球大会を行った。
△古河好間炭鉱でも鉱業所、労組主催で祝典、家族慰安を兼ねて運動会を催すなど、浜通りは一日中賑わった。

昭和21年11月4日付『福島民友新聞』四面
上段には、
「新憲法でどうなる」の企画記事には、「三下り半も出せぬ 浮かび上るぞ「無能力者」」の見出し。
「女性」の項目は、高柳賢三教授が担当。
「新憲法発布」と題して、斎藤茂吉の短歌二首。
人気作家長谷川伸の随想『明治憲法発布の頃』の中見出しに、「新版『鹿鳴館時代』は駄目」、「昭和憲法とカラ念仏」の文字が目をひく。
下段は、「戦争放棄を宣言せる新世紀は来る 憲法公布を祝ふ 再建日本統治の大本はここに成る」の見出しの祝賀広告が大部分が占めている。
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(画像の出典は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YBー1839)
【研究メモ】私が集中的に地方紙の調査を始めた2011年の時点では、国立国会図書館には、『福島民報』、『福島民友新聞』とも、日本国憲法成立過程を調べるために必要とするぶぶは、欠落していた。
だが、福島県立図書館はと言えば、3・11の大地震のために大きな被害を受け、半年を過ぎても、開館の目処は立っていなかった。それぞれの新聞社に問合せをしようとも考えたが、その前に、国立国会図書館新聞資料室課長代理の堀越さんに、同館が、福島県立図書館からマイクロ資料を貸出してもらって、コピーを作成することは出来ないかとの、要望を伝えた。すると、たまたまだが、このニ紙のマイクロ資料を福島県立図書館から預かっていて、まだ当分の間、預かっておいて欲しいと依頼されているとのこと。
まさに、『不幸中の幸い』であった。そのような訳で、私は、」福島まで足を運ばすに、資料を入手することが出来た。

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by kenpou-dayori | 2015-04-29 08:40 | 憲法千話・公布記念行事
2015年 04月 29日

憲法便り#906:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.6: 秋田篇』(5月14日改訂版)

2015年4月29日(水)(憲法千話)
2015年5月14年(木):
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岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部よ

憲法便り#906:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.6: 秋田篇』

【秋田魁新報】公布記念(十一月四日付三面より)

「全県下菊晴れに祝ぐ解放と自由の新法典」
▲晩秋には珍しい好天に恵まれた明治節、菊の佳日を選んで公布された我等の新法典は、安らかに休養の一日を過ごす百二十万県民に開放と自由の喜びを与え、相ともに集う場所にもまた心からなるお祝いの気分を横溢させた。街々に、家々に晴れやかにはためく国旗を感慨深く仰ぎつつ、県下町村は敬虔な感銘をもって各種の記念行事を繰りひろげた。
▲県ではこの日、県会議事堂に官民合同の厳粛な公布記念式典を挙行、県都秋田市もまた憲法精神の普及を目指す各種の座談会、講演会をはじめ、喜びの発露たる芸能や体育の賑やかな催し物で綴った。
▲各都市では、また町村毎に官署や学校に式典を行い、功労者の表彰を行った後、大人も児童も一緒になっての久しぶりの演芸会、運動会、弁論会などで自由を謳歌し、さらに村々では秋の実りを誇る農産物品評会を催して記念するなど、羽後路はこの日の陽ざしのように、明るい希望と抱負に充ち満ちた。

[秋田市]
「朗色みつる県都」新憲法公布の日は明治の佳節にあたり、県都はマ司令部の許可を得て久方ぶりで日の丸の国旗が朝風に翻った。街をゆく人々も官吏はモーニング姿、女性は洋装も颯爽又は美しい派手な晴着を纏って闊歩する晴れやかな笑顔である。午後からは近郷近在の農村の人々も繰り出して、晴れの日を祝うが如く映画館や食堂は満員。各家庭また御祝いの酒で祝意を表し、この日の県都は祝賀の喜びにみち溢れていた。
県が県会議事堂で官民合同の公布記念式典、秋田市も憲法精神の普及を目指す各種の座談会、講演会をはじめ、芸能、体育の催しを挙行。

[能代]
能代市では三日午前十時から市役所で柳谷市長はじめ官署、学校、団体長、町内、部落会長等、全市有力者参集のもとに新憲法公布記念式典を挙行した。同時刻から全市学童七千人参加の旗行列を行って全市を祝賀の旗で埋めると共に、全市軟式野球大会開催のほか、藤原虎雄、豊澤勇治、平川民治の三氏発起の憲法研究会結成式、学童生徒の奉仕で記念グランド整備の鍬入れ式など、明朗にして多彩な諸行事によって此の日の意義を深からしめた。
[横手]
新憲法発布記念の三日、横手町では町民代表の参列を得て、午前十時から男子国民学校で式典を挙行したが、連合青年会でもこの意義ある日を再建日本靑年の体位向上のスタートとすべく、町内巡回の駅伝競走を行うなど、町民こぞって民主憲法公布をことほいだ。
[本荘]新憲法公布の三日、本荘町では午前十時から役場の会議室で町内各官署の代表者、町内会長その他の関係者約百八十名出席の下に公布奉祝記念式を挙行し、それぞれ奉祝式を挙行、この日を寿(ことほ)いだ。
[大舘]
新憲法を謳歌する世紀の祝典のこの日、大舘町では町主催で同町桂城国民学校校庭において官民五百余名参列の下に晴れの式典を挙行。引続き公民館において開館式を挙行後祝賀会を催し、参加者から新憲法を讃えるテーブルスピーチが続出、意義ある式典を閉じた。
[大曲]
この日仙北郡各町村では役場或いは学校で式典をあげ、夜は臨時常会で新憲法の趣旨徹底をはかった。大曲町では同町野球連盟後援で全町野球大会を開き、六郷町では生産に結びつけて農機具・養蜂・漬物等の各種懇談会を催し、その他の町村も農民祭などをこの主旨に副って三日を中心に開催するなど、農産国らしいお祝いの行事が全郡に亘って盛大に行われた。また角館高女では近接町村の国民学校児童画展、女子中等学校成績品展、バザー等多彩な行事を行い賑わった。
[湯沢]
新憲法公布記念日を迎えた雄勝郡では、各町村とも一斉に式典を挙行。町村農業会では三日を中心に記念農産物品評会を開催したが、湯沢町ではこの日早朝から祝砲を打上げ、午前十一時より女子国民学校で全町民の祝賀会を催し、引続き町内会常会を開いて感激の祝宴が張られた。また、各学校では記念の体育会、芸能発表会、書画展等を開催した。
[鷹巣]
新憲法発布を記念して、鷹巣町は青年会とタイアップして街から街へ多彩な記念行事を繰り広げた。△午前八時鷹巣国民学校に於いて式典。△午前十時町鷹巣町役場で祝賀会、△午後一時から、仮装行列並びに国民学校児童の旗行列(町内一周)。△午後三時から、各種団体及び青年会四区対抗の町内一周駅伝競走。△午後七時から、鷹巣芸能会の野外演奏。△その他町内三ヶ所に記念アーチを設置。△鷹巣農林学校で記念行事として午前九時式典を挙げ、午後からは言論の自由を表徴した校内弁論大会を開催した。
[花輪]
新憲法公布の三日、鹿角郡各町村では記念式典を行うと共に、三日より二日間記念農産品評会を一斉に開催した。なお、各町村に於ける三日の記念行事は次の通りである。△花輪町=午前十一時より自治功労者並びに徳行者の表彰式、午前九時より町民大運動会を開催。△尾去沢町=町並びに鉱山共催で、午後一時より協和会館で講演会、国民学校では学芸会を開催。△七瀧村=午前十時より記念敬老会。△毛馬内町=午前十時より国民学校で全町民参加の記念式典を挙行。

なお、以上の記念行事を伝える紙面の隣に「国民の裁判所として司法権の独立へ 今後の在り方を語る」と題し、坂井秋田裁判所長の顔写真入りで、長文の談話が掲載されている。その主旨は、公布された新憲法に盛られた、司法権の独立、最高裁判所の地位、地方裁判所の今後の在り方についてである。この談話は明治憲法下の司法制度と、民主的な新憲法が定めた司法制度の違いについて、及び司法の民主化の意味について、地方裁判所長が国民に判り易く説いた名文なので、本書第三部「司法の民主化及び司法改革」の具体例として談話全文収録した。

【坂井秋田裁判所長の談話】
「一言にして言えば、新憲法によって司法権の独立は益々強化された。というのは、新憲法を貫く精神が二つある。所謂(いわゆる)民主主義精神と平和主義精神である。民主主義精神が新憲法に盛られた結果どうなるかというと、寧ろ司法権の独立は強化する。明治憲法では、日本の統治権の総攬者は天皇であらせられたから、政治機構の面においてもそれによって組立てられ立法、司法、行政の三権は、立法は議会、司法は裁判所、行政は内閣によって行使されていたけれども、併しその源は結局総攬者であられた天皇から来て居た。従って、裁判といっても、裁判所がやるけれども天皇の名に於いてやるということであった。
 ところが、新憲法は民主主義精神を基としたので、天皇は国家の象徴であって統治権の総攬者ではなくなり、主権は国民にあるという建前から政治機構の上にもそれがあらわれて、立法は国会、行政は内閣、司法は裁判所で行う事には変わりはないけれども、その本源は天皇からくるのではなくて、国会、内閣、裁判所それ自体の権限として行うことになった。そうすると、今までは天皇の名に於いてやった裁判所が、裁判所自体の権限に於いて裁判することに変ってきたので、一般では司法権の独立が弱体になったように感ずるけれども、新憲法の精神は決してそうではなく、寧ろその独立を強化している。
 法治国である以上は、如何なる時代でも司法権の独立というものは、国民として守るべき最後の一線、従っていずれの国においても又時代においても、司法権の独立は強化されなければならない。新憲法においてもその司法権独立の強化のために、まづ最高裁判所の地位を向上させ、その長官は総理大臣と相並んで、内閣の指名に基いて天皇が任命するということになり、なおかつ司法権の背後には天皇ではなく、国民の支持があるということを必要とし、最高裁判所の裁判官は国民の審査によって罷免させられる規定も設けた。これは結局、最高裁判所の裁判官はすべて国民の支持があるのだというところに、最高裁判所の地位の向上もあるわけである。要するに、国民の選任監督の下に最高裁判所があるという点に民主主義的原則を裁判所の機構の上に確立した。
 なおまた新憲法では内閣の権限を明治憲法のような強大なものではなく、寧ろその権限はすべて国会に遷り、国会が中心となる政治機構に変ってきたので、その国会の至上至大主義を抑えるために立法府の違憲立法を審査する権限を与えており、また更に特別裁判所の設置も禁止して、行政、機関の中心裁判も禁止する点等から見て、司法部の地位を向上拡大させ、司法権の独立の強化を期しているのである。要するに、裁判所というものは新憲法によって民主主義化して、国民の裁判所として法治国の守るべき司法権の独立を擁護することになったわけである。」

(「編集中記」は、私の造語です。編集後記では、言及したい問題点とあまりにも離れてしまうので、(注)や「あとがき」とは別に、書き込んだ、多少遊び心のある文章です。
いわば、ちょっと、中休みという訳です。
自費出版の気軽さから、試みた次第。

〔編集中記⑤〕
一九四六年十一月三日に、秋田県増田町が『日本國憲法と義解』(以下『義解』)を刊行し、全町民に無料配布している。市町村レベルでの憲法書刊行を確認できたのは増田町だけである。
『義解』は「はしがき」も「あとがき」もなく、目次一頁と本文四十五頁という構成の小冊子だが、新憲法の解説書として高い水準にある。
日本国憲法前文および前文への【解】、即ち解説に始まり、以下条文ごとに【解】を付した逐条説明が続く。『義解』の書名と説明の形式は、伊藤博文著『憲法義解』を模したもの。
著者名はないが、調査した結果、金森徳次郎であることが判明。

『義解』との出会いは、二〇〇六年五月に「九条の会・ゆざわ」で行った講演終了後、O氏が声を掛けてきて『義解』を見せてくれたことによる。
その後調査したが、公的機関での所蔵は一冊もないため、二〇一〇年十一月に同氏から提供を受け、国立国会図書館憲政資料室に寄贈した。

2011年3月14日付『秋田魁新報』16面
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その経緯についての拙稿が、上の画像に見るように、二〇一一年三月十四日付『秋田魁新報』に掲載されたが、3・11の直後のことで、多くの紙面が悲惨な大震災被害を伝える写真で覆われていたので、私の小論は、ほとんど目立たなかった。
ところが、この記事を読んだ増田町のSさんから、同書及び発行時の配布文書を持っているとの連絡を受けたので、続編を寄稿し、同年六月一日『秋田魁新報』で報じられた。

2011年6月1日付『秋田魁新報』16面
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写真が笑顔なのは、3月11日の午前中に、国立国会図書館で、撮影した時に、しかつめらしい顔をした写真と笑顔の写真の二枚のうち、あまり研究者らしくない笑顔の方を選んだものがそのまま使われたことによる。

九月に彼からも提供を受け、彼と共に秋田県立図書館を訪れて寄贈したが、この時、秋田県立図書館で講演を行っている。
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上は、秋田県立図書館所蔵の当時の新聞の展示

秋田県には九回の講演に招かれているが、そのきっかけは、現秋田県平和委員会理事長風間幸蔵さんが二〇〇五年十二月に開催された「秋田県九条の会一周年記念講演会」の講師として私を推薦して下さったことによる。
そして翌年五月に「横手九条の会」、「九条の会・ゆざわ一周年記念講演会」と連続して招かれ、この幸運に出会った。
「九条の会・ゆざわ」は、日本共産党湯沢市議で事務局長の半田孝子さんを中心に、大雪の時にも、毎月九日の駅頭行動を続けている。
因みに、秋田県内からは、拙著『検証……』だけで千数百冊の注文を受けている。

昭和21年11月3日付『秋田魁新報』一面
「民主日本の憲法けふ公布」「全世界注視の裡に 国家再建へ発足」の大きな見出し。
社説は、「新憲法による建國」
下段に、「喜びの百廿萬縣民」の見出し。
最下段に、「新生憲法 祝 發布記念」の見出しの下に、
秋田県知事、秋田市長、能代市長をはじめ、県内の団体、企業の連名での祝賀広告。
横書きの見出しは、右から左へ、旧仮名遣い、漢字の旧自体、恩赦の施行は、当時を物語る。
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(画像の出典は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:YB-23)

【研究ノート】講演は、この他に、
秋田九条の会、
横手九条の会、
九条の会・ゆざわ、
大仙九条の会、
土崎九条の会、
かづの九条の会
あきた農林水産九条の会
増田町(Oさん)・ゆざわ(半田孝子さん)共催による講演会

※平和憲法を守る闘いに寄与するため、昨年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―

(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
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闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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by kenpou-dayori | 2015-04-29 07:38 | 憲法千話・公布記念行事