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2013年 10月 23日

憲法便り号外38 最も美しい憲法リーフ「日本国憲法に聞いてみよう」(自由法曹団女性部作成)

私がこれまでに見た中で、最も美しい憲法リーフレットを紹介します。
「自由法曹団」という弁護士団体の女性部によって作成されたものです。

説明部分も、かなり論議を重ねて、わかりやすく、ていねいに、そして簡潔に作成されています。作り手の細やかな心遣いが伝わってくる秀作です。

内容は、9条、14条、24条、25条、27-28条、96条と、話題性の高い条文を数多く取り上げていることも特徴です。

憲法や法律と聞いただけで、「むずかしそう」という人々にも、是非手にとって読んでほしいと思います。

自由法曹団女性部作成のこのリーフレットは、一万部作成されましたが、好評で残部がなくなり、現在改訂第二版を準備中とのことです。前回は、一部10円で提供されていました。
全体のサイズはB4ですが、四つ折りの8ページ建てです。

お問い合わせは、自由法曹団事務局女性部担当 阿部さんまで。
 電話:03-3814-3917  FAX:03-3814-2623

自由法曹団女性部事務局のご了承を得て、以下にコピーを紹介します。
三番目のコピーを拡大して、四番目と五番目に掲載しています。

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歴史的事実をもって、安部首相と石原慎太郎議員の「押し付け憲法」論のデタラメを打破するこの本が十万部普及すれば、闘いは必ず勝てると思っています。
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by kenpou-dayori | 2013-10-23 08:00 | お知らせ
2013年 06月 29日

憲法便り#87 「笑いのめそう!安倍政権」(29) 『裏ぐち』

『裏ぐち』

秘 書:96条の改悪は、
     裏口入学だと騒いでますが。
首 相:気にするな!
     裏口に、表口と書いておけ!
        ―『誤報社』独占入手
  (新宿区・天才デコポン)

明日は、
○連載:日本共産党が日本国憲法草案の採決で反対した四つの理由(第三回)
○「笑いのめそう!安倍政権」

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by kenpou-dayori | 2013-06-29 08:00 | 天才デコポンが追及する!
2013年 06月 01日

憲法便り#27 ご存知ですか?シリーズ(第6回) 「第96条の問題について」

いま、自民党と安倍首相は、憲法改正の発議の要件を、衆参両院でそれぞれ全議員の「3分の2以上の賛成」から、一般の法律と同じ基準の「過半数の賛成」へと引き下げようとしています。
私は、この企みを絶対に許すことは出来ません。

5月24日の新聞報道によれば、23日に改憲派、護憲派という立場の違いを超えた研究者たちが96条の改悪に反対する「96条の会」を結成したとのこと。これは快挙です。この会の趣旨に、私も賛成です。

また、5月29日配信の毎日新聞に【自民党:古賀氏が96条改正に反対 「赤旗」に来月掲載】という記事がありました。
以下、記事を転載します。

自民党:古賀氏が96条改正に反対 「赤旗」に来月掲載
毎日新聞 2013年05月29日 18時40分(最終更新 05月29日 19時37分)

自民党の古賀誠元幹事長が共産党機関紙「しんぶん赤旗」のインタビューに応じ、憲法改正の発議要件を緩和する96条改正について「絶対にやるべきではない」と強く反対したことが分かった。自民党の元幹部が赤旗に登場するのは異例。安倍晋三首相は96条改正に前向きだが、歯止め役のいない党内への懸念が背景にあるとみられる。6月2日付日曜版に掲載される。
 古賀氏は「各議院の総議員の3分の2以上」という発議要件に関し「憲法はわが国の最高法規。他の法規を扱う基準と違うのは当然だ」と指摘。自民党は憲法改正草案で「過半数」への緩和を掲げているが「ハードルを下げることは認めることはできない」と反対姿勢を鮮明にした。
 9条については「平和憲法の根幹。その精神が一番ありがたいところで、『世界遺産』と言っている」と平和主義の堅持を主張。そのうえで「自衛隊は9条2項(戦力不保持)を1行変えて認めればいい」として、限定的な改正にとどめるべきだとの考えを示した。
 古賀氏はこのところ、テレビ番組に出演するなど改憲への慎重論を発信している。記事では戦争遺児としての生い立ちに触れ「二度と戦争を起こしてはならない。インタビューを受けたのも、戦争を知る世代の政治家の責任だと思ったからだ」と述べ、慎重な党内論議を促した。【竹島一登】
(記事転載終わり)

詳しいことは、一般紙及び赤旗新聞をお読み下さい。

では、今日の本題に入ります。

日本国憲法成立の主な舞台となった、昭和21年の第90回帝国議会衆議院では、次の三段階にわたる審議が行われました。
本会議:代表質問による全体にわたる質疑。
改正案委員会(各党の議員数にほほ比例した72名の構成):全体にわたる論議のあと、各章ごとの逐条審議。
改正案委員小委員会(14名の構成):改正案委員会の論議をふまえた、概念規定、字句上の整理。

ここでは、当時の『帝國憲法改正案委員会議録(速記)』から、
昭和21年7月22日に開催された第19回委員会での、96条関連の質疑を紹介します。
6月20日に第90回帝国議会に提出され、6月25日に説明された政府案は「11章100条」(現行憲法は11章103条)の構成で、現行第96条にあたる条文は「第92条」でした。

以下に見るように、質疑の中心になったのは、衆議院に先議権を与えていないことについての問題であり、「各議院の総議員の三分の二以上の賛成」という提案には、疑問は出されていません。
(注:先議とは、二院制の議会で、一院が他院に先だって法案を審議すること。「――権」)(『広辞苑』より)

【日本進歩党の岩崎岩男委員の質問と金森徳次郎国務大臣(憲法担当)の質疑】
山崎(岩)委員 第九十二条の「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し」とありますが、国会が発議する以上は、先議権(せんぎけん)をどうして衆議院に与えなかったか、
予算に関しましては先議権を衆議院に与えて居る、
然るに此の場合に於きましては、国会と云うことになって居りまするので、参議院に於いて或は之を発議することがあるかもしれない、
そう云う場合に―――金森国務相が此の間御説明になりましたように、
衆議院は主たるものであって参議院は副たるものと云う風に煎じつめて私は解釈して居ったのであります、
そうしますると、先議権が衆議院になければならぬと考えます、
然るに此の場合国会と致しましたのはどう云う訳であるか、
その点を御尋ね致します

金森国務大臣 御説のような議論は随分起り得ると思って居りますが、
此の憲法の改正は他の法律と違いまして、
重点は国民が作ると云う所に重点を置いて居ります
普通の法律は唯一最高の立法機関である国会が作るという建前を採っております、
併(しか)し憲法は更にそれ以上のものでありまして、
根本的には所謂(いわゆる)主権が存在して居ると云う風に御説明を申上げて居りました所の
国民全体が憲法の改正を決めるのであります、

斯(こ)う云う趣旨を持って居りまして、
手続と致しましては国会が発案を致しますけれども、
之を決定致しまする本体は、
国民投票又は選挙の際行わるる投票に於いて、
過半数で決める斯う云うような建前になって居ります、

是(これ)は直接只今の御質疑に関係はありませぬが、
そういうことを前提として置きましてそこで之に対し
先づ発議権と云うのもをどこに認めるかと云うことになると、
それは国会が発議するのであると云うことになって居ります、

そこでそれでは国会が発議すると云う斯う云う時の方法はどうしたら宜しいか、
今御指摘になったような衆議院に主たる立場を認めるか、
或は参議院に主たる立場を認めるかと云う問題になって来るのであります、

度々前から申して居りますように
国会としての普通の働きに於きましては、
此の憲法は衆議院を主たる立場に置いて居る訳であります、

併しながら憲法改正と云う立場に於きましては、
衆議院と参議院を全然(注:まったく)同じ立場に置いて居るのでありまして、
法律の場合のように一方が他方の意思を抑制し得るような途は初めから認めて居りませぬ
双方とも同じ立場に於て之をすると云う風になって居ります、

なぜ其のように、此の場面で両院を同じにしたかと云うと
御承知の如く憲法の安定性を図りまする為に、出来るだけ大事を取らなければならぬ
外(ほか)の法律は固(もと)より急ぐ、
早く執行に付したいと云う立場から衆議院に重点を置きますけれども、
憲法は急ぐと云うことよりも
寧ろ(むしろ)慎重と云うことに重きを置かなければならぬ
と云うので、
是だけは議院を同じ形にした訳であります、
其の点が今の御質疑の所に懸って来る訳であります。(以下、省略)

以上の文章は、議事録の原文は、カタカナ及び旧字体の漢字ですが、平仮名と当用漢字に改めました。
また、仮名づかいも「さう云ふ」→「そう云う」、「やうに」→「ように」、「考へ」→「考え」等を書き換えました。

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議事録の資料は、『帝国議会衆議院委員会昭和篇162 第九十回議会 昭和二一年』(東大出版会、2000年)の297頁と317頁、文章は317頁からの引用です。

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by kenpou-dayori | 2013-06-01 07:00 | ご存知ですか?シリーズ