2013年5月11日
憲法便り#6『新しい憲法 明るい生活』余話―人生を変えた一冊の本
4月27日(土)に、ある飲食店で家族揃って夕食をとっていた時のことです。視覚障害者の方が来店なさって、私たちの隣りの席に座られました。店の人がその方を「先生」と呼んでいましたので、「どのような方なのか」と興味を惹かれました。私は常々、点字入りの名刺を持っていますので、店の方に頃合いを見計らって、私の名刺を渡して下さるように頼みました。突然のことでしたが、挨拶のあと、私が2008年7月に日本点字図書館に依頼して『新しい憲法 明るい生活』の点字版を自費出版して、全国に約80館ある点字図書館に寄贈したことを話すと、「先生」はその点訳をしたKさんをよくご存じということで、すっかり意気投合しました。
そして話は、私が予想もしなかった展開になりました。「先生」は、予科練にいたのですが、敗戦後に『新しい憲法 明るい生活』を読んで「素晴らしい」と思い、人生が180度転換したということでした。「先生」は17歳で失明したのですが、この本と出合った時は、まだ目が見えていたので「本のサイズもよく覚えています」とおっしゃっていました。「先生」は今年三月まで「大阪ライトハウス」という有名な視覚障害者の施設の理事長をなさっていましたが、職員の方たちと「大阪ライトハウス九条の会」の活動もなさっていたとのことでした。なんと素晴らしい出会い!
私は早速、「先生」にも『新しい憲法 明るい生活』の点字版を贈呈しましたが、近いうちに「大阪ライトハウス九条の会」にも手紙を差し上げたいと思っています。
【国会議員・政党関連情報】
5月6日に予告した通り、5月7日にこの『心踊る平和憲法誕生の時代』のプロローグに紹介した吉田茂元首相に関する文章と同書のカタログを、麻生太郎副総理宛に送りました。漫画好きな麻生氏に「敬意」を表して、ミッキーマウスの切手を貼って! これホントの話です。
第96条の改正をめぐって、国会の憲法審査会での各党の見解が報じられていましたが、私のところへも『新しい憲法 明るい生活』をお読みになった方から質問が来ていますので、近々国会図書館で、憲法制定当時の議事録を調べて、ブログに掲載する予定です。憲法審査会の各委員には議事録の内容と『心踊る平和憲法誕生の時代』のカタログを届けようと思っています。
明日は、憲法公布記念シリーズ(第一回)「当時の岐阜県では」です。
※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、
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