2013年5月24日付
憲法便り#19 憲法公布記念シリーズ(第10回)「当時の富山県では」 『北日本新聞』編 その3
今日は、昭和21年11月3日付四面と11月4日付二面の紹介です。
ひとつ目は、昭和21年11月3日付四面の上半分。
「老政客五人男の感慨」と題して、写真入りで5人の次の発言を紹介している。
「遠く多難な航路」元代議士 荒井建三翁
「これこそ人間の憲法」山川亨翁
「権利八分 義務十二分」日給十銭からたたきあげた高島義一翁
「生かすも殺すも人間ぢや……と」往年の闘士 菅原滋治翁
「慶賀より反省を 有頂天は禁物」片口安太郎翁
ふたつ目は、11月3日付四面の下半分。
企業10社と6農業会の祝賀広告は、
「新日本再建 民主憲法公布
平和文化建設へ」とあります。
三つ目は、11月4日付二面の上半分。
「くにのあゆみの 第一日」「永劫に記念して 県下は祝賀の一色」の記事に付されている写真「街のニコニコ風景」の説明は次の通りです。
1.お祝いのお菓子特配にニコニコ(富山市呉羽国民学校にて)
2.新湊町の慶祝山車……中町の曳山
3.可愛い祝賀おどり『京の四季』 二日夜県会議場での舞踊と音楽の会
4.高岡市中を練り歩く仮装行列
5.大和高岡店前で舞い狂う獅子
四つ目は、11月4日付二面の下半分。
「富山東二業組合」の45店が連名で出した祝賀広告の言葉は、次の通り。
「
平和の新しき首途を祝す 民主憲法公布」
二業とは、『広辞苑』によれば、「芸者屋と料理飲食店の営業」です。
芸者さんを呼んだ酒席で、「今日からは、男女同権」などという会話が交わされたかどうか?
なお、二面の上下にまたがった部分に、北日本新聞社が主催する「新憲法公布記念」行事が伝えられている。
1.第一回 富山市学童野球大会 五日~七日 不二越グランド
2.秋の芸術祭(九日 高岡 歌舞伎座、十日 富山 富山座
3.県下 柔道選手権大会 十一日 富山座
明日は、ご存知ですか?シリーズ(第4回)「婦人の解放(社会参加)を唱えたマッカーサー」です。
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