「宇和島警察署長も、宇和島税務署長も」
今日は、『愛媛新聞』昭和21年11月3日付から、ふたつの紙面を紹介します。
ひとつ目は、11月3日付一面下半分に掲載された二段の祝賀広告です。
「民主日本の礎 新憲法公布を祝す」
これは、上の段にある企業10社の祝賀広告です。
伊予鉄道株式会社、日本通運、三越などの名前が並んでいます。
下の段は、他の新聞にもよく出ていた、出版社21社(22件)のセット広告です。
当時の出版の様子が分かって、興味ふかいものです。
ふたつ目は、11月3日付二面下半分に掲載された祝賀広告です。
上段は、西条市長、今治商工会議所をはじめ、今治の企業、新居浜市長が名を連ねています。
下段は、宇和島市役所・市長・助役、宇和島営林署長、宇和島勤労署長、宇和島郵便局長、宇和島税務署長、宇和島警察署長のほかに、宇和島の企業・団体が名を連ねています。
2006年2月11日に「愛媛九条の会」の招きにより、松山で講演を行ったことがあります。
翌12日午後に、「広島革新懇」からも講演依頼を受けていましたので、せっかく松山まで行きながら、松山城にも、道後温泉にも行けなかったことを残念に思っています。
松山での講演の際、飛行機が嫌いな私が、前日の10日に新幹線と特急を乗り継いで松山まで行った時のことを、詩の形で書きのこしています。
今日は、趣きを少し変えて、これを紹介します。
『早春の四国で』(憲法講演の旅より)
新幹線を降りた岡山で
私は「しおかぜ」に乗る
海にかかった大橋を渡り終えると
そこは父の故里につながる懐かしい四国
単調なレールの響きが
昼食後の眠気をさそう
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ウトウト~ ウトウト
ウトウト~ ウトウト
いつの間にか眠りにおち
目をあけるたびに景色が変わる
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ウトウト~ ウトウト
ウトウト~ ウトウト
おだやかな瀬戸内の海は
何事もないように青く美しい
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ウトウト~ ウトウト
ウトウト~ ウトウト
お椀をふせたような島
トンガリ帽子のような島
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ウトウト~ ウトウト
ウトウト~ ウトウト
反対側の窓を見ると
高い山にうっすらと雪がある
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ウトウト~ ウトウト
ウトウト~ ウトウト
伊予柑の畑に
大きな実が落ちている
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ウトウト~ ウトウト
ウトウト~ ウトウト
学校帰りの中学生たちが
ゆるい坂道を自転車でのぼってゆく
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ウトウト~ ウトウト
ウトウト~ ウトウト
かわら屋根の家並
大きな町のコンクリートのビル
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ガタンゴトーン ガタンゴトーン
ウトウト~ ウトウト
ウトウト~ ウトウト
夕陽の中
列車はようやく松山に着き
私は駅の食堂で
「じゃこ天うどん」を食べた。
(2006年2月10日記)
明日は、
○「第96条の問題について」
○『心踊る平和憲法誕生の時代』の感想・紹介
○「笑いのめそう!安倍政権」
※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、
こちらから