「条文案の研究へ 少数委員で具体的検討 憲法問題審査一段落」
今日は、昭和20年12月27日付『朝日新聞』の一面記事を紹介します。
この記事は、民主化の主張ではなく、政府の「憲法問題調査委員会」の進行状況についての報道です。今まで見て来た各社の意見、そして明28日から報道される「憲法研究会」案への反応とその内容と比較すると、政府の非民主性、一般社会とのかけ離れた状況が浮かび上がってきます。
【見出し】
「条文案の研究へ 少数委員で具体的検討 憲法問題審査一段落」
【記事】
憲法問題調査委員会第六総会は二十六日午前十時半より首相官邸に開催、松本委員長ほか、清水、美濃部、野村の三顧問、宮澤、河村、清宮、石黒、大池、入江、佐藤、中野、奥野の各委員出席、前回の審査未了の部分につき検討を加え、一応全部に亘って審査を終了し、参考としての条文案を作成した。
なお年末年始に亙り、少数の委員を以て具体的に、右条文案を研究することとなり午後四時散会した。次回総会は一月中に開催する筈。
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