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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2013年 07月 31日

憲法便り 号外(5)『反韓デモの現場・新大久保に行って来ました』

今日の話題「反韓デモ・嫌韓デモについて」

「反韓デモ・嫌韓デモ」、ヘイトスピーチがエスカレートして、その行動に批判的な人々との間にトラブルが起こり、遂に逮捕者が出るまで野放しにしていたことは、日本は「法治国家」ではなく、「放置国家」だと言っていいでしょう。

7月28日(日)の午後、「反韓・嫌韓デモ」の現場となっている新大久保に行って来ました。これまでデモ・コースとなっていた大久保通りは片側1車線の狭い道路で、2001年1月26日に新大久保駅で線路に転落した男性を助けようとした韓国からの留学生と日本人カメラマン男性の二人が犠牲となったガード、まさにその現場の下を通っています。
7月28日当日、私は、新大久保駅近くの交番に立ち寄り、警察官に質問しました。
岩田:「デモは最近もここを通るのですか?」
警官:「トラブルがあったので、最近は大久保通りは許可していない筈です。絶対に来ないとは、断言できませんが」
岩田:「トラブルとは、逮捕者が出た時のことですか?」
警官:「そうです」
岩田:「職安通りの方は許可されているのですか?」
警官:「職安通りと、靖国通りも」
岩田:「では、職安通りの方に行って見ます。ありがとうございました」

西武新宿駅北口に近い職安通りまで行ったが、デモはいないので、ある店の店員さんに質問したところ、「今日はもう来ないと思います。デモが来る時は、警察官が先に来るからです」とのこと。
私は一回りして新大久保まで戻り、「ソウル市場」というスーパーマーケットで美味しいマッコリを1本購入して帰路に。

我が家で購読している東京新聞に、先週、スーパーの折り込み広告と一緒に、『日本共産党新宿区議団ニュース』2013年7月号が入っていました。
その一面に、雨宮たけひこ議員の代表質問で、「人種差別を煽るヘイトスピーチ対策を」という質問と中山弘子新宿区長の答弁が簡単に掲載されていました。
詳細を知りたいと思い新宿区議会のホームページを調べましたが見つけることが出来なかったので、電話で雨宮議員に直接尋ねたところ、「日本共産党新宿区議団」のホームページに議事録の全文が掲載されていることが判りました。
議事録全体に目を通して見ると、『区議団ニュース』は、紙面の都合上、かなり簡略化されていること、そして、議事録にはあっても、省略されている項目があることも判りました。
雨宮議員の質問は、新宿区民のみならず、国民生活全般に共通する重要課題について、下記の7項目に亘っています。
1.区長の歴史認識と政治姿勢について
2.「アベノミクス」の影響と新宿区の対策について
3.待機児童解消と保育の質の確保について
4.国民健康保険について
5.国民年金保険料について
6.公契約条例の制定と高齢者の就業を確保する制度の実施について
7.震災対策の強化と災害時の通信の確保について

さらに、「1.区長の歴史認識と政治姿勢について」は、下記の三つの質問から成っています。
第1の質問:従軍慰安婦に関する歴史認識について(『区議団ニュース』では省略)
第2の質問:昨年から新宿区内で展開されている反韓デモ・嫌韓デモについて
第3の質問:憲法をめぐる問題(『区議団ニュース』では省略)

今日の話題としては、第2の質問と答弁を紹介します。
(第三の質問:憲法をめぐる問題も大変興味深いやりとりなので、日を改めて紹介する予定です。)

新宿区議会2013年第2回定例会での日本共産党区議団雨宮たけひこ議員の代表質問と中山弘子区長の答弁はつぎの通りです。

【雨宮たけひこ議員の質問】
「第2の質問は、昨年から新宿区内で展開されている反韓デモ・嫌韓デモについてです。
竹島や尖閣諸島問題を機にインターネットでのデモ参加の呼びかけで集まった集団が、韓国・朝鮮人に対して「ぶっ殺せ」などと脅迫し、聞くに堪えない人種差別的言葉を叫ぶヘイトスピーチが社会問題となっています。「仲よくしようよ」のプラカードを持ったカウンターと言われる人たちがデモ隊と併行して歩き、新大久保周辺は一触即発の騒然とした事態となっています。5月19日にはとうとう逮捕者が出ました。周辺の商店主から「商売をやってられない。なんとかしてくれ」という悲鳴が私たちのところにも来ていますし、「子どもに見聞きさせたくない」「取り締まりはできないのか」と憂慮する声も届いています。このデモは、区立大久保公園と柏木公園がデモの出発・解散地点となっており、区の方にも苦情や意見が多数寄せられていると思いますが、いかがですか。区はこの間、この問題に対しどのように対処してきたのかお答え下さい。」

【中山弘子区長の答弁】
「次に昨年から新宿区内で展開されている反韓デモ・嫌韓デモについてのお尋ねです。このデモに対しては、差別的言動に反対する意見やデモに伴う事故を懸念される意見など、今年に入って7件のご意見をいただいています。この問題は、国会でも取り上げられるなど様々なメディアを通じ報道されているところです。区ではこれまで、法務省や東京都の人権担当部署に情報を伝えるとともに、新宿警察署には地域の方々へ危害が及ばないように、厳重な警戒警備と違法行為が発生した場合の迅速な対処を要請して参りました。地域団体にもその旨を伝え、何かあった場合には直ちに警察へ連絡するようお伝えしているところです。
 区では、国籍や民族等の異なる人々が互いの文化的違いを認め、理解し合い、共に生きていく多文化共生のまちづくりを推進していますが、こうしたデモが新宿で行われることを大変残念に思っています。
 今後も引き続き地域団体や関係機関と協議をしながら、連携して必要な対応を進めてまいります。」

なお、この質問をした雨宮議員は、新宿区議会の「防災等安全対策特別委員会」の委員長を務めていますが、「防災等」という表現の「等」の部分には、反韓・嫌韓デモの問題や、歌舞伎町などでの「客引き」の問題も含まれています。

近日中に、また新大久保に出かけるつもりでおります。


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by kenpou-dayori | 2013-07-31 07:30 | 今日の話題


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