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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2013年 09月 10日

憲法便り#282 旧内閣情報局の機構と役割

「日本民主化の日歴」(特別篇):旧内閣情報局について(第2回)

9月8日の第1回は、内閣情報局の歴史的な概要の紹介でした。
今日は、昭和20年12月31日に廃止された旧「内閣情報局」の組織図と任務です。
これを見ると、国民がかんじからめに縛られていたことが、よく判ります。

典拠は、『國史大辞典』(吉川弘文館)第十巻に内閣情報局の項目(担当:マス・コミュニケーション学者の内川芳美氏)に掲載されている「機構一覧」(昭和15年12月現在)をそのまま紹介します。

旧内閣情報局の機構は、総裁→次長、その下に官房、第一部から第五部まであり、各部には、2~4課があり、各課の中もいくつかの任務(○印)に分かれていました。

総裁
 ↓→ 秘書官
次長
 官房 ○人事・会計・その他の庶務一般及び機密に関する事項
    ○各種外廓期間に対する助成
    ○各庁との連絡に対する事務
 第一部(企画)
  第一課(企画)○内外輿論の指導方針並びに内外啓発宣伝の基本的企画
         ○思想戦対策の立案及び実施         
第二課(情報)○各種情報の蒐集整理
第三課(調査)○内外輿論動向の調査、各種思想動向の研究
       ○啓発宣伝に関する各種調査
       ○各種情報啓発宣伝資料の作成
 第二部(報道)
  第一課(新聞)○新聞通信に対する政府発表(記者との定期会見)
         ○新聞通信の指導
  第二課(出版)○雑誌その他の出版物の指導
         ○新聞雑誌用紙の統制
  第三課(放送)○放送の指導及び放送内容の検閲その他の取締
         ○社団法人日本放送協会の監督
 第三部(対外)
  第一課(報道)○外字新聞通信に対する政府発表(記者との定期会見)
         ○外字新聞通信の指導
         ○外国通信員の指導
         ○対外新聞電報検閲の指導
第二課(宣伝)○各種対外情報啓発宣伝資料の作成
       ○外字出版物その他の指導
       ○各種対外情報宣伝機関の指導
第三課(文化)○外国向映画及び写真の製作及び指導
       ○対外文化工作の実施及び指導
       ○国際文化団体の指導
 第四部(検閲)
  第一課(検閲)○新聞雑誌その他の出版物の検閲、その他の取締
         ○蓄音機レコード・映画・演劇及び演芸の検閲その他の取締
  第二課(編輯)○週報・写真週報その他の編輯出版
○各種冊子・雑誌等原稿の提供
 第五部(文化)
  第一課(施設)○啓発宣伝の実際的技術に関する調査研究
         ○博覧会・展覧会その他の開催及び指導
         ○写真による宣伝の実施及び指導
         ○写真関係団体の指導監督
         ○ビラ・ポスター類の作成及び指導
  第二課(映画・演劇)
         ○映画及び演劇・演芸による宣伝の実施及び指導
         ○映画及び演劇・演芸関係団体の指導監督
  第三課(文芸)○文学・美術・音楽その他文芸一般の指導
○文学・美術・音楽、文芸、文化団体の指導
  第四課(事業)○各種運動及び関係団体との連絡
          (講演・講習会等の開催及び指導)


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by kenpou-dayori | 2013-09-10 07:50 | 戦後日本と憲法民主化報道


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