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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2014年 01月 08日

憲法便り#542 石原議員「鯉口(こいぐち)を切れ」、安倍首相「すでに切っています」

1月7日

石原慎太郎維新の会共同代表が、田母神元幕僚長との対談で、安倍首相と会食した際に、中国に対して「鯉口を切れ」と迫ったと語っていた。
これに対して、安倍首相は「私はすでに鯉口を切っています」と答えたという。

「鯉口」を『広辞苑』を次のように説明している。
こいぐち【鯉口】(楕円形で鯉の口ににているからいう。①刀の鞘の口。 【鯉口を切る】すぐに刀を抜けるように、鯉口をゆるめておく。また、刀を抜きかける。

時代劇などでよく見る動作である。
これは、石原議員の大口叩きなのか、事実なのかは不明だが、事実だとすれば、憲法違反の行為である。

石原議員は、「首相は、鯉口を切ったと言うが、私はまだ切っていないと思う」と話を続けている。
この話に対して、「相手に鯉口を切って見せるということは、戦争を始める気がないのを相手に示したのと同じこと。戦争に勝つためには、すべて奇襲です。」

真珠湾攻撃を思い起こさせる話で、何とも物騒な話である。
この田母神氏の都知事選立候補が報じられているが、とんでもないことである。

いち早く立候補を表明した、宇都宮健児さんを全力で応援したい。


※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから
歴史的事実をもって、安部首相と石原慎太郎議員の「押し付け憲法」論のデタラメを打破するこの本が十万部普及すれば、闘いは必ず勝てると思っています。
自公政権とその補完者である維新の会の暴走を食い止め、憲法改悪を阻止しましょう。

by kenpou-dayori | 2014-01-08 20:46 | 今日の話題


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