1月13日
寒中お見舞い申し上げます。 私の今年の抱負をお伝えし、ご挨拶と致します。
①秘密保護法の廃棄を目指す「創造的な取り組み」・・・ひとり芝居の上演
ひとり芝居『ヒットラー来たり、ヒットラー去る!』の試演を開始します。
原作は、第二次世界大戦中に『朝日新聞』ベルリン支局長だった故守山義雄氏が昭和20年9月に6回にわたって連載した『ヒットラー来り、ヒットラー去る』を基に、様々な資料を加味して、私が台本を書き下ろし、私自身が上演します。ジャーナリストへの激励でもあります。
言論・報道の自由がなく、「戦争のためのペン」を執った反省、敗戦により「自由のペン」を漸く手にすることが出来た激動の時代を、実話に基づき演じます。
ひとり芝居にしたのは、いつでも、どこでも、私ひとりが出かけて行けば上演できることからです。10~20人でも、100人でも、500人以上でも、自在に演じることができます。 3月末から始める予定で、上演時間は、1時間前後と考えています。まず、20人ほど入れる食堂、喫茶店、スタジオなどで、500円ないし1,000円の料金で、飲み物付きです。会場はすでに、5カ所ほど目途が立っています。私自身の出演料はありません。試演が好評であれば、朝日新聞社をはじめマスコミにも知らせて、取上げてもらうようにしたいと思います。
②「憲法で闘う」・・・弁護士・元日本共産党参院議員の内藤(功)塾で学んだこと。
秘密保護法は、形式上、法律事態が無効である。憲法によって押し戻す。
1960年の安保闘争の挫折論は、当時、組織されたものがあった。
しかし、今回は、組織されたものはない。強行採決後も闘いは広がっている。
今あるのは、「憲法を武器に」、今までにない創造的な闘いが出来ること。
「憲法を武器に!」は、今後の運動の構え、思想となり、戦略、戦術にもなる。
③憲法改悪を阻止するため、自著『心踊る平和憲法誕生の時代』の普及に全力で取り組みます
本書は、昭和20年~22年のすべての新聞と、下記の多数の極秘文書に基づいています。
1.『外務省外交記録』(30年経過による公開資料)1976年に第一回、第二回公開され、以後も続けられている。(憲法関係資料90点あり)
2.『帝國憲法改正案委員小委員会速記録』(通称「芦田委員会」の速記録)
*秘密会のため、50年後の1995年に大蔵省印刷局からの刊行で公開された。
3.内閣官房から国立公文書館に移管された「閣議の案件表」などの公開文書。
4.『憲法問題調査委員会議事録』(通称「松本委員会」)議事録。
私は「憲法研究者」として、たまたま時期的にこれらの資料を利用できる巡り合わせになり、フルに活用出来る恵まれた条件にあったと言えますが、こうした極秘資料利用の経験からも、秘密保護法には、絶対反対です。「秘密保護法」は、範囲も明確にせず、将来に亘っての秘密の保持が問題のように装っていますが、これは偽りです。安倍政権がこんなにまで急いだのは、現在進行している、沖縄基地問題を含む「日米軍事同盟」強化の様々な密約が漏れることを恐れての口封じ、刑罰をもっての恫喝です。これもナチスの手口そのものです。
官僚は、最長60年が可能であれば、全てその扱いにし、政治家も後の責任は取りません。
また、国民に最も知られたくないことは記録を残さないので、永久に真実は闇に葬られます。
私がこう主張したことが、正確であっても、私を含め反対した人々が、60年間後に確認することは、不可能に近いことです。憲法違反の秘密保護法は、廃止するしかありません。
厳しい寒さが続きます。くれぐれもお体を大切にお過ごし下さい。 岩田 行雄