2014年3月30日
憲法便り#566ご存知ですか?視覚障害者のための「サピエ図書館」のこと
ピエとは
サピエとは?
「サピエ」は、視覚障害者及び視覚による表現の認識に障害のある方々に対して点字、デイジーデータをはじめ、暮らしに密着した地域・生活情報などさまざまな情報を提供するネットワークです。「サピエ」は、日本点字図書館がシステムを管理し、全国視覚障害者情報提供施設協会が運営を行っています。
「サピエ」は、視覚障害者等の個人会員12,000人以上が直接利用しています。
また、全国の視覚障害者情報提供施設(点字図書館)や公共図書館、ボランティア団体、大学図書館など270を超える施設や団体が加盟して、5万人以上の視覚障害者、そして、情報を必要とする多くの方々への情報サービスを行っています。
サピエ図書館では、音声などでもわかりやすいホームページから、点字データ15万タイトル以上、音声デイジーデータ5万タイトル以上がパソコンや携帯電話によってダウンロードできます。しかも、各館が所蔵する62万タイトル以上の膨大な資料が、オンラインリクエストなどによって利用できます。また、必要なデータの集積を順次進めている「地域・生活情報」の利用やお役立ちリンク集などによって、さまざまな情報が得られるほか、図書の製作に関する支援も行っています。
直接利用の個人会員の利用は無料です。施設・団体の会員については、年間4万円ですが、書誌データのアップロード・ダウンロードのみの場合は、年間2万円。ボランティア団体は年間1万円で利用できます。
サピエ図書館
点字・録音図書の書誌情報は全国最大!
「サピエ図書館」は、全国のサピエ会員施設・団体が製作または所蔵する資料の目録ならびに点字・音声図書出版目録からなる、点字図書や録音図書の全国最大の書誌データベース(約62万件)として、広く活用されています。
書誌データの宝庫、視覚障害者等も読書の自由
デイジーデータのダウンロードやストリーミングができます。
15万タイトルに及ぶ点字データを保有しており、その数は毎年9000タイトル以上も増加し続けています。
個人会員になると、この点字・デイジーデータを、全国どこからでもダウンロードでき、多様な資料を手にすることができます。読みたい本を自由に選んで、直接点字・デイジーデータを得られますので、視覚障害者等の読書の自由が広がりました。
また、「オンラインリクエスト」を利用すると、簡単な操作で自宅から点字図書や録音図書の貸し出しを図書館に依頼でき、図書館側の処理も簡単にできます。
地域・生活情報
地域に密着した種々の情報を提供します。地元の情報だけでなく、全国から地域やジャンルを選ぶことができ、居ながらにして、全国各地の情報が得られます。
施設・団体は、地元の企業やボランティアの協力を得て、視覚障害者等への地域の情報発信源として、情報提供の幅を広げることができます。
図書製作支援
点字図書・音声図書等の製作の効率化を図るため、インターネットでのデータのやりとりをはじめ、製作者同士が連携しやすいシステム提供します。また読み方などの下調べに有効なサイトを紹介します。
点訳・音訳のボランティアは誰でも読み方調べの機能を利用できます。
ポータルサイト・ゲストページも充実
お気に入り情報やリンク集など、インターネットの利用がより楽しくなるような機能も備えています。
どなたでも、サピエ図書館の書誌を検索したり、地域情報の見出しをのぞくことができます。インターネットから得た情報を地域の情報提供施設に確認できます。「サピエ」は、インターネットを通して、全国の視覚障害者等、ボランティア、情報提供施設・団体をつなぐ「知識」(Sapientia サピエンティア = ラテン語)の広場です。
※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、
こちらから
歴史的事実をもって、安部首相と石原慎太郎議員の「押し付け憲法」論のデタラメを打破するこの本が十万部普及すれば、闘いは必ず勝てると思っています。
安倍政権とその補完者である維新の会の暴走を食い止め、憲法改悪を阻止しましょう!