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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2014年 09月 01日

憲法便り#638 米軍による日本本土への爆撃と艦砲射撃の記録

2014年8月31日

8月14日付の『憲法便り#636』で、「開戦直後から始まっていた「終戦」を模索する動き」と題して、「ソ連頼み」しか方策を持ち得なかった「最高戦争指導会議」および大日本帝國の支配層の動きを示した。
彼らの認識の甘さと無責任さを、より鮮明にするために、日本本土が受けていた爆撃の実情を、『終戦史録』の「太平洋戦争日暦」から列挙しておこう。
以下は、外務省編『終戦史録』に基く大まかな記録であって、都市名には詳しくふれていない。

1944年(昭和19年)
【六月】
一六日 北九州米機初空襲
【八月】
一一日 在支(中国)米空軍、山陰、九州、南鮮来襲
二三日 父島に、マリアナより敵機来襲
【十月】
一〇日 米機動部隊沖縄攻撃
【十一月】
一日 マリアナ基地のB29東京上空発出現(偵察)
五日 B29関東偵察
六日 B29呉軍港偵察
二一日 B29九州西部に大挙来襲
二二日 千島松輪島に米艦砲撃
二四日 B29約八〇機東京初爆撃
二七日 B29関東、東海に来襲
二九日 B29夜間東京空襲
【十二月】
三日 B29約七〇機東京空襲
八日 米艦隊硫黄島砲撃
一八日 B29約七〇機、名古屋、大阪、神戸方面来襲
二二日 B29約百機、名古屋に来襲
二四日 米艦隊硫黄島砲撃
二七日 B29約六〇機、東京来襲

1945年(昭和20年)
【一月】
三日 B29約九〇機大阪、名古屋、浜松、空襲
六日 在支B29約七〇機九州西部空襲
九日 B29約六〇機東京、名古屋に来襲
一四日 B29約六〇機名古屋、伊勢を空襲
一九日 B29約八〇機阪神空襲
二〇日 大本営、本土決戦に関する作戦大綱決定
二三日 B29約七〇機名古屋空襲
二七日 B29約八〇機東京空襲
【二月】
四日 B29約九〇機神戸、松阪に来襲
一五日 約六〇機名古屋空襲
一六日 米機動部隊関東、東海に来襲(約千機)
一九日 B29約一二〇機東京空襲
二三日 米機動部隊再び関東に来襲。米大型機一三〇機東京空襲
【三月】
四日 B29一五〇機東京空襲
一〇日 B29約一三〇機東京空襲、被害甚大(都市焼夷攻撃開始)(*実際は前日から続いた)
一一日 B29約一三〇機名古屋来襲
一三日 B29九〇機大阪来襲
一七日 硫黄島守備隊全滅
B29約六〇機神戸空襲
一八日 米機動部隊九州南部、四国空襲
一九日 米機動部隊阪神、呉空襲。B29名古屋空襲
二一日 硫黄島飛行場を米空軍使用開始
二三日 沖縄艦砲射撃、その後数日連続す
二五日 米軍沖縄慶良間列島占領、上陸泊地設定。
B29約一三〇機名古屋空襲
二七日 B29約五〇機関門海峡に機雷投下
二八日 米機動部隊南九州攻撃
二九日 沖縄周辺米艦砲射撃始まる
三〇日 B29関門海峡に機雷投下
三一日 B29約一七〇機九州各地来襲
【四月】
一日 米軍沖縄本島上陸開始
四日 B29二四〇機横浜、東海に来襲
(六日 日本航空部隊、沖縄方面艦隊に第一次総攻撃)
七日 沖縄救援の軍艦大和撃沈さる
B29、P51約一〇〇関東に来襲
B29一五〇機名古屋に来襲
九日 米空軍、沖縄飛行場使用開始
(一二日 沖縄米軍に対し、日本軍第二次航空大攻撃)
一二日 B29、P51約一〇〇機関東に来襲
一三日 B29約一七〇機東京夜間空襲
一五日 吉田茂等和平派、憲兵隊に拘引さる
南九州飛行場地区に米空軍の来襲始まる
B29約二〇〇機京浜地区来襲
(一六日 沖縄米軍に対する、日本軍第三次航空大攻撃)
一八日 B29約一〇〇機南九州に来襲
一九日 沖縄における米軍地上攻撃本格的となる
二一日 木戸内府、東郷外相、終戦問題で談合
B29約二八〇機九州各飛行場に来襲
(二二日 沖縄米軍に対する、日本軍第四次航空大攻撃)
B29約七〇機南九州来襲
二八日 B29約一三〇機九州来襲
(二九日 沖縄米軍に対し、日本軍航空第五次大攻撃)
B29約一〇〇機南九州来襲
三〇日 B29、P51約二〇〇機九州及び関東来襲
【五月】
三日 B29九州及び阪神来襲
四日 B29九州各地来襲
五日 B29大挙中国、九州に来襲。瀬戸内海各航路に対する機雷投下始まる
七日 ドイツ無条件降伏
八日 米大統領トルーマン、日本に無条件降伏勧告
硫黄島よりの米小型機関東来襲
九日 ドイツの降伏に拘らず日本の戦争遂行決意不変を政府声明
一〇日 B29約三五〇機岩国、徳山に来襲
(一一日 沖縄米軍に対する、日本軍第六次航空大攻撃)
一三日 米機動部隊南九州来襲
一四日 B29約四〇〇機名古屋来襲
一七日 B29約一〇〇機名古屋来襲。米小型機京浜来襲
関東、静岡に米大型機約九〇機来襲。下関海峡機雷のため殆ど通峡不能となり始める
(二四日 沖縄飛行場に空挺隊を強行着陸(義烈空挺隊の挺身攻撃)。日本軍第七次航空大攻撃)
二五日 前夜よりB29約二五〇機東京空襲、各所被害甚大。宮城(きゅうじょう)、空襲で炎上
(二七日 沖縄米軍に対する、日本軍第八次航空大攻撃)
二八日 南九州へ沖縄より小型機約七〇機来襲。
二九日 横浜白昼の大空襲(大小合せて六〇〇機)
【六月】
一日 B29約四〇〇機大阪空襲。被害甚大
(二日 沖縄米軍に対する、日本軍第九次航空大攻撃(不成功))
沖縄より小型機約二〇〇機九州来襲
(三日 沖縄米軍に対する、日本軍第十次航空大攻撃)
沖縄より約一三〇機九州来襲
五日 B29約三五〇機阪神に来襲
(七日 沖縄米軍に対する、日本軍第十一次航空大攻撃)
B29約二五〇機大阪来襲
八日 米機動部隊約二〇〇機南九州来襲
九日 B29約一三〇機尼崎、明石に来襲
一〇日 B29、P51約三七〇機関東来襲
一五日 B29約三〇〇機大阪来襲
一八日 鹿児島、大牟田、浜松、四日市空襲を受く(中小都市焼夷攻撃本格化)
二〇日 静岡、豊橋空襲
二一日 沖縄守備隊全滅
二二日 B29約三六〇機中国、近畿を空襲
二六日 名古屋、京阪神にB29約三五〇機来襲
二九日 B29約七〇機門司、岡山、佐世保空襲
【七月】(*空襲、さらに大規模化)
一日 中国、九州、小都市空襲
二日 B29一六〇機九州各地に来襲
三日 米機動部隊、呉軍港及び周辺を大空襲
五日 B29約二五〇機姫路、高松、徳島を空襲
(六日 大本営は航空兵力を決戦時迄温存方針採用)
六日 B29約二〇〇機甲府、千葉空襲
七日 大型機甲府、千葉、清水、明石、海南空襲
八日 P51約一五〇機関東各地来襲
九日 中部、東海、京阪神各地空襲
B29約七〇機仙台空襲
一〇日 米機動部隊約一二〇〇機関東空襲
大型機阪神、九州など各地来襲(B29約六〇〇機、岐阜、堺、和歌山、四日市)
一一日 沖縄よりの九州に対する小型機攻撃殆ど毎日のこととなる
一三日 B29約三三〇機関東、東海来襲
一四日 米機動部隊東北、北海道を攻撃
釜石艦砲射撃、以後各地への砲撃始まる
一五日 米機動部隊東北、北海道攻撃。青函連絡船の被害甚大。室蘭艦砲射撃
一六日 東海地区空襲
一七日 米機動部隊北関東攻撃、日立、久慈に艦砲射撃。平塚、沼津、桑名に大型機空襲
一八日 米機動部隊の艦載機約二五〇機南関東攻撃。房総半島に艦砲射撃
一九日 B29約一五〇機日立、銚子を空襲
艦載機約一〇〇〇機東北各地を爆撃
二〇日 米艦隊千島列島幌莚を砲撃
二四日 米機動部隊浜松以西各地攻撃
B29名古屋、阪神、中国に来襲
二五日 米機動部隊中国、四国、九州を攻撃。
串本を艦砲射撃
二七日 ポツダム宣言受信。政府は沈黙を守る旨決定
B29大牟田、松山、徳山に来襲
二八日 鈴木首相記者団に対しポ宣言黙殺、戦争邁進を声明。
米機動部隊西日本攻撃。P51約二五〇機関東、約五〇〇機九州来襲。B29青森、焼津、宇和島、名古屋来襲
二九日 新宮艦砲射撃を受く
米機動部隊、浜松地区砲撃
三〇日 米機動部隊関東、東海、近畿攻撃。浜松付近艦砲射撃。P51約二五〇機近畿来襲
三一日 清水港、苫小牧艦砲射撃を受く
【八月】
一日 スイス駐在加瀬公使よりポ宣言受諾を進言
二日 B29鶴見、川崎、水戸、八王子、立川、長岡、富山を空襲(約八〇〇機の大空襲)
三日 米空軍は三月二七日以来のB29による機雷敷設で日本の港湾及び海行路完全封鎖を発表
四日 佐藤大使よりポ宣言受諾を進言し来る
五日 B29約四〇〇機前橋、西宮、宇部を空襲
六日 広島に原子爆弾投下
B29約一六〇機西宮に来襲
七日 B29約四〇〇機福山、北九州爆撃
八日 B29一〇〇機東京西部に来襲
九日 長崎に原子爆弾投下
米機動部隊約一六〇〇機東北攻撃、同三〇〇機九州に来襲
一〇日 条件付きでポ宣言受諾を連合国に通告
一二日 連合国(拒否)回答ラジオにて到着
一三日 B29日本の降伏交渉文の伝単(ビラ)を空中から散布し始める
米機動部隊約八〇〇機関東来襲
一四日 ポ宣言受諾決定、外務省午後十一時に打電
B29約八〇〇機高崎、大阪、熊谷、伊勢崎、秋田等大空襲
一五日 米空軍、九州全土を空襲(最後の爆撃)
一六日 マッカーサー元帥より即時停戦の指令到達

こうして記録を整理していると、怒りがこみ上げてくる。
一日でも早く彼らが言う「終戦」を迎えていれば、死なないですんだ人々が、傷つかないですんだ人々が、家を失わずにすんだ人々が、如何に多くいたことか思う。
私たち一家も疎開先の小名浜で、米軍機の爆撃により、家を焼かれ、僅かな財産も、食糧も、焼かれずにすんだのである。

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『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
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by kenpou-dayori | 2014-09-01 10:10 | 太平洋戦争日歴


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