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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2014年 09月 10日

憲法便り#653 静岡の藁科九条の会で、10月19日(日)に講演を行います

静岡の藁科九条の会のお招きにより、10月19日(日)午後一時半から講演を行います
詳細は追ってお知らせしますが、講演の内容は以下の予定です。
静岡方面の皆さんのご参加を呼びかけます。

藁科九条の会 憲法講演会レジュメ
論題『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
岩田行雄
【講演の要点】
1.昭和20年末までに「憲法民主化」の世論は形成されていた。
2.憲法改正問題の根本的対立軸は、「明治憲法押し付けの松本烝治国務相」対「憲法の民主的改革を望む幅広い国民」であり、「日本政府」対「GHQ」ではない。
3.日本国憲法成立に最も重要な役割を果たした「憲法研究会」案(高野岩三郎、鈴木安蔵他)は、「憲法民主化」及び「社会の民主化」の世論を背景に作成された。
4.「GHQ草案」は、この「憲法研究会」案を基礎に作成された。
5.「GHQ草案」は、素人集団ではなく、「軍服を着た法律家集団」の主導で作成された。
6.GHQ民政局の草案作業は、「やっつけ仕事」ではなく、事前の研究と日本の世論を踏まえた、周到な準備に基づいていた。
7.様々な憲法草案の中から、四つの具体例を紹介
①法制局入江稿『終戦と憲法』、②外務省文書、③憲法研究会案、④松本国務相私案
8.日本国憲法は、GHQ草案の単なる翻訳ではない。国会での3段階(本会議、改正案委員会、改正案委員小委員会)の詳細かつ徹底した論議に基づいている。
9.婦人参政権は、昭和20年12月17日に衆議院議員選挙法改正公布により確立した。ベアテがGHQ民政局で働くために来日したのは、同年12月24日である。

【レジュメの資料】
〔資料1〕憲法改正を巡る主な動き … 政府は民主化も改憲も進める気がなかった!
〔資料2〕平和と憲法の民主化を求める世論(1945年9月~12月の全国各紙より)
〔資料3〕日本全国に吹く民主化の風!『朝日新聞』『讀賣報知』(共に東京版)より               
〔資料4〕1945年9月46年3月に作成された主な憲法改正草案・提言の一覧表     
〔資料5〕法制局内部で敗戦直後から密かに、自発的に検討された憲法改正文書より
〔資料6〕外務省内の憲法改正問題に関する検討文書より(外務省の公式文書!)
〔資料7〕◎憲法研究会『憲法草案要綱』(1945年12月26日)[抜粋]
〔資料8〕松本烝治国務相『憲法改正私案』(1946年1月4日稿)(極秘)【抜粋】
〔資料9〕 GHQ民政局の「憲法草案作成委員会」の構成とメンバーの原簿
〔資料10〕日本政府とGHQの動き=明治憲法押し付けと平和憲法制定の攻めぎ合い
〔資料11〕ラウエル著『民間の研究団体により提案された憲法改正案に関する註解』
〔資料12〕2月13日に外務大臣官邸でGHQ草案を手渡した際の『記録』より
〔資料13〕『1946年2月22日午後のホイットニー将軍達と松本博士達の会談記録』より
〔資料14〕「戦争放棄」の原点は「パリ不戦条約」(1928年)に!
*参考資料「その他の戦力」について
〔資料15〕1945-1946年の三つの 世論調査に見る憲法改正に関する国民の意識
〔資料16〕 衆議院での実質審議(1946年6月25日~8月24日)と議事録
〔資料17〕講演の主な参考文献と資料
〔資料18〕【 行動する研究者・岩田行雄のプロフィール 】


※平和憲法を守る闘いに寄与するため、5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―
(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)

闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。

ご注文は、下記の書店へ
美和書店 電 話03-3402-4146
FAX 03-3402-4147

by kenpou-dayori | 2014-09-10 22:01 | 憲法関係の活動


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