岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2014年 12月 29日

憲法便り#688 歴史クイズ第一問と第二問の正解は?

第一問:戦争計画を決定したのは誰でしょうか? 
 答 :①天皇 ②政府 ③大本營の三者すべて。
第二問:戦争計画を決定したのは、いつでしょうか?  
答 :昭和十六年十一月五日

昭和16年11月5日の御前会議が決定した「帝國國策遂行要領」に基づき、連絡会議(大本営政府連絡会議)によって一連の決定が矢継早になされています。

【出題の典拠とした史料】
『日本外交文書 第一冊』(平成二十二年)p.8‐10。
 ●印は「防衛省防衛研究所図書館」より補填した資料。

(文書№)2 昭和十六年十二月八日 
東郷茂徳外務大臣・在本邦オットー独国大臣会談
「対英米開戦につき在本邦独国大使へ通報」
(付記一)
●十一月五日 御前會議決定「帝國國策遂行要領」ニ關聯スル對外措置
昭和一六、一一、一三
連 絡 會 議 決 定
一、對獨伊
  對米交渉ノ結果タル了解事項中英國ニ關係アル事項ヲ英國をシテ受諾セシメ且之ニ積極的ニ協力セシムル様速ニ直接又ハ米ヲ通シ措置ヲ置クモノトス
  右以外企圖隠匿ノ見地ニ於テ特別ノ外交措置ヲ行フコト無シ
一、對蘭印
  我企圖秘匿欺騙ニ資スルタメ成ルヘク速カニ從來交渉繼續ノ形式ニ於テ帝國ニ對スル所要物資ノ供給ヲ主眼トスル外交交渉ヲ逐次開始ス
一、對「ソ」
  概ネ昭和十六年八月四日大本榮政府連絡會議決定ニ係ル對「ソ」外交交渉要綱第一項ニ準據シテ交渉ヲ續行ス
一、對泰
 1.進駐開始直前左記ヲ要求シ迅速ニ之ヲ承認セシム
    泰ニシテ帝國ノ要求ニ應セサル場合ニ於テモ軍隊ハ予定ノ如ク進駐ス、但シ日泰間武力衝突ハ之ヲ極限スルニ務ム
      左  記
  イ、帝國軍隊ノ通過竝ニ之ニ伴フ諸般ノ便宜供與
  ロ、帝國軍隊ノ通過ニ伴フ日泰軍隊ノ衝突囘避措置ノ即時實行
  ハ、泰ノ希望ニヨリテハ共同防衛協定ノ締結
 (註)本交渉開始前ニ於ケル對泰態度ハ從來ト特別ノ變化ナカラシメ特ニ開戰企圖ノ秘匿ニ萬全ノ考慮ヲ拂フモノトス
 2.進駐後速カニ概ネ左ノ諸件ニ關シ具体的ニ現地ニ於テ取極ヲ行フ
  イ、帝國軍隊ノ通過及駐屯ニ關スル事項
  ロ、軍用施設ノ供用及新設増強
  ハ、所要ノ交通通信機世紀及工場施設等ノ供用
  ニ、通過竝ニ駐屯軍隊ニ對スル宿營、給養等
  ホ、所要軍費ノ借款
備考 第一、第二項ノ交渉ニ當リテハ昭和十六年二月一日大本營政府連絡會議決定ノ對佛印泰施策要綱ニ順據シ泰ノ主權及領土ノ尊重ヲ確約シ尚泰ノ態度ニヨリテハ將來「ビルマ」若クハ馬來ノ一部ヲ割讓スベキ事ヲ考慮スベキ旨ヲ仄カシ以テ交渉ヲ有利ナラシム
一、對支
  出來得ル限リ消耗ヲ避ケ以テ長期世界戰ニ對處スヘキ帝國綜合戰力ノ確保及將來兵力減少ノ場合等ヲ念頭ニ置キ左ノ通リ措置スルモノトス
1.在支米英武力ヲ一掃ス
2.在支敵性租界(北京公使館區域ヲ含ム)及敵性重要權益(海關、鑛山等)ヲ我實權下ニ把握ス但シ我國ノ人的竝ニ物的負擔ヲ成ルヘク輕カラシムル樣留意スルモノトス
 (註)共同租界及北京公使館區域ハ敵性武力ヲ一掃シテ我實權下ニ收ムルモ友好國權益オモ混入スルヲ以テ接收等ノ形式ヲ(ト欠カ)ラサルモノトス
3.前諸項ノ發動ハ我企圖ヲ暴露セサル爲我對米英開戰後トス
4.重慶ニ對スル交戰權ノ發動ハ特ニ宣言等ノ形式ヲ以テスルコトナク對米英開戰ヲ以事實上其實效ヲ收ムルモノトス
5.在支敵國系權益中國民政府ニ關係アルモノモ必要ニ應シ差當リ我方實權下ニ把握スルモノトシ之カ調整ハ別ニ措置ス
6.占領地内ニ於ケル支那側要人ノ活動ヲ出來得ル限リ誘導促進シ日支協力ノ下ニ民心ノ把握ニ力メ以テ可能ナル地域ヨリ漸次局部和平ヲ實現セシム
7.對支經濟關係ニ於テハ物資獲得ニ重點ヲ置キ之カ爲現行諸制限ニ合理的調整ヲ加フルモノトス
なお、(編注 本書第7文書付記とある。これは、昭和十六年十二月九日付、在ソ連邦建川美次大使より東郷外務大臣宛の電報「ソ連外務人民委員代理へ対米英開戦に付き通告及び中立条約遵守方確認について」だが、省略する)

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『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―
(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)

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by kenpou-dayori | 2014-12-29 16:55 | 歴史クイズ


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