2015年3月6日
「憲法千話」に挑戦!
憲法違反、憲法無視を続ける安倍内閣の暴走は、とどまるところを知らない。
自らの言動により、国際的な緊張と「危機」をつくり出し、その「危機」を利用して、ナショナリズムを煽り、軍事行動優先の法制化を強行しようとしている。
戦争をつくりだし、ナショナリズムを煽る方法は、権力者への不満をそらし、自らへの支持を回復する手段として、古今東西を問わず、繰り返し用いられて来た。
いま、日本国民は、「現実」に対処するために平和憲法の理想を捨てるのか、それとも、平和憲法の理想を実現するために「現実」を変える努力を続けるのか、大きな選択を迫られている。
私は、目の前の「現実」に負けて、諦めるのではなく、あくまでも日本国憲法が掲げている、世界の平和を求める崇高な理念の実現に向けて、「現実」を変える努力を続けたいと思う。
そのために、今日から、ブログ『岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞』で、「憲法千話」の掲載を開始する。
目的は、次の三つである。
①未来の担い手である小学生、中学生、高校生を含む若者たちに歴史の真実を伝えること。近い将来、選挙権が十八歳以上に与えられることも考慮してのことである。
②メディを含む、多くの方々に、日本国憲法成立過程の様々な事実を伝え、参考にしてもらうこと。
③安倍さんや、中谷さんのように、極めて不勉強な政治家たちにもきちんと勉強してもらい、正しい歴史認識の下に、政治を行うようにしてもらうこと。
一日一話では、「千話」を実現するためには3年もかかってしまうので、情勢に追いつかない。したがって、一年間、出来れば年内に終えるよう精力的に取り組みたいと思う。
「憲法千話」は、昨年から考えていたもので、国立国会図書館で複写した新聞資料のブログ掲載について、同館複写課の了解を得たことにより、この企画に着手した。
昭和二十年八月の敗戦後から昭和二十二年五月の日本国憲法施行後までの、新聞および刊行物のコピーを多用して、当時の状況を伝える構想である。
「憲法千話」第一話では、私が所蔵する憲法書および憲法関連の刊行物リストを紹介する。
この憲法書リストの殆どは、論文執筆のための必要から現物を購入したものである。
国立国会図書館の蔵書検索をして、同館が所蔵していないと考えられるもの(☆印)が18点含まれている。
内務省警保局、北海道庁警察部教養課、兵庫県警察部警務課、秋田県増田町、石川県の白山公民館が刊行したものもあり、著者、編者の経歴、出版地を見ると、この時代の幅広い国民が、全国各地で、民主的な新憲法をわがものとするために、真剣な努力をしていたことが分かる。
私は、いわゆるコレクターではないので、多くの人々に利用してもらうために、論文執筆が終了した時点で、このコレクションを国立国会図書館憲政資料室に寄贈する意向を、憲政資料室の責任者に内々にお伝えしてある。
「私蔵は、死蔵に通ず」というのが、私の考え方である。