2015年3月8日
安倍首相をはじめとする、不勉強な改憲論者たちは、「押し付け憲法」論を前面に掲げ、憲法を改悪しようとしている。
しかしながら、以下に見るように「憲法改正」、「憲法に民主化」、「憲法改正手続の民主
化」は、GHQにより、いわゆる「マッカーサー草案」が示される以前に、様々な角度から論議され、昭和二十年末の時点で、すでに「憲法改正」の世論は形成されていた。
民間での論議から、様々な憲法草案が誕生し、GHQもそれらを注意深く見ていた。
それらの中でも、GHQ民政局は、特に高野岩三郎、鈴木安蔵を中心とする「憲法研究会」の『憲法草案要綱』に注目し、これを基にGHQ草案を作成する。
ここでは、まず、昭和二十年末までの段階で、憲法の民主化、憲法改正の世論が形成されていたことを、実証的に紹介する。
なお、「憲法研究会」案に関する報道、「民間で作成された様々な草案」、GHQ草案の作成および手交については、それぞれ別項目で述べる予定である。