2015年4月29日(水)憲法千話)
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岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より憲法便り#903:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.3: 青森篇』【 青森篇 】
詳細を伝える記事が、他紙と比較して少ないので、
【施行記念】の行事を収録して、紙面のバランスをとった。
【東奥日報】公布記念(十一月四日付二面より)「国民解放に秋晴れ きのう多彩な憲法公布行事」
[県]新憲法の精神の普及徹底を図るため各町村に亘って巡廻講演会を催したほか自治振興座談会等を行った。また県下の各男女専門学校並びに中等学校、国民学校では運動会、音楽会、展覧会、弁論会等を開催、その他に植林、記念樹の栽植等も行った。
[青森市][県庁]八時全庁員が参列して知事から訓示、
[市役所]午前十時から市内古川国民学校で臨時市会を開催、新憲法公布に対する感謝決議のあと祝賀式。
[青森地方裁判所]青森裁判所及び青森地方裁判所検事局では司法功労者を表彰。
[弘前市]この日、弘前国民学校は祝賀式を挙行、中等学校は記念運動会、芸能祭、各国民学校は合同して学童音楽会等、市内各町会も慰安会。弘前市長は各官公署長を招いて市役所楼上で祝賀会、弘前区裁判所では同所管内で戸籍事務、調停委員等での多年功労者を表彰。
[八戸市]午前十時から仮装行列、第一陣が三八城公園と湊国民学校へ勢揃い、両会場で芸能大会が催され歌謡曲、郷土芸能が繰り出された。十一時から八戸国民学校講堂で市役所内の記念祭と祝賀会、午後一時から八戸国民学校で東奥日報社・市役所共催の「新憲法講演会」が行われた。また、暫くぶりで菊花品評会が催されるなど多彩な記念行事が繰り広げられた。
【施行記念】主催東奥日報「青森県民歌発表会」五月八日‐十一日
主催奥羽民報社 後援青森野球連盟「青森観桜会 市内中等学校対抗野球大会」五月九日‐十一日
主催 同社 後援憲法普及会青森県支部「青森観桜会 市民球技大会」五月十日(第一日)
主催青森市陸上競技協会 後援奥羽民報社「青森観桜会 体育大会」五月十一日
主催東奥日報「青森県民歌発表会」五月八日‐十一日
主催奥羽民報社 後援青森野球連盟「青森観桜会 市内中等学校対抗野球大会」五月九日¬‐十一日
主催 同社 後援憲法普及会青森県支部「青森観桜会 市民球技大会」五月十日(第一日)
主催青森市陸上競技協会 後援奥羽民報社「青森観桜会 体育大会」五月十一日
昭和21年11月4日付『東奥日報』一面
社説は「憲法と国民の覚悟」
下段に、「日本国憲法公布」の祝賀広告。
(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号YBー20)
*次回は、岩手篇。
※平和憲法を守る闘いに寄与するため、昨年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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