2015年4月29日(水)(憲法千話)
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憲法便り#904:『日本国憲法公布、その日、あなたの故郷ではNo.4: 岩手篇』
岩田行雄編著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』第四部より
【 岩手篇 】
岩手県内の詳しい記述が少なかったので、紙面の構成上、翌昭和22年5月3日の施行記念の行事を追加している。
【新岩手日報】公布記念(十一月三日付三面より)
[盛岡] 「慶祝の街」街のショーウインドウや店内にも慶祝のポスターや看板、二日及び三日盛岡振興競馬倶楽部主催「憲法公布記念競馬」、三日県が新憲法公布記念論文懸賞募集(論題は『岩手県講習衛生振興対策』締切十二月十五日、発表二月十一日)
(四日付二面より)
「祝典運動会賑わう」午前十時から岩手公園広場で市主催の市民運動会を開催。参加チームは市内二十町内で、その他官公署、市内中等学校の体操等があり、記念日にふさわしい多彩な行事が展開され、午後三時閉会した。
(六日付二面より)
七日盛岡市遺族会主催「遺族慰安観劇会」
【施行記念】
県民大会、盛岡市子供大会、沼宮内町子供大会(鹿踊り他)、県庁運動会(各課対抗レース、仮装行列他)、
[花巻]式典、体育大会、芸能大会他
[久慈]記念植樹と愛林奉仕他
[水沢]水沢産業会館発足式
[その他]岩手県初の穀物鑑定会、盛岡青年団体協議会主催「各政党立会政見討論会」、県衛生課(盛岡市さかな町を中心に街頭診察会)、奉祝配給(酒二合、タバコ一〇本、女子三本、子供にはキャンデー)、県統計課(統計標語募集と入選者決定)(以上、一九四七年五月四日二面)
昭和21年11月3日付『新岩手日報』一面
社説は、「新憲法と県民の政治」
下段に、祝賀広告。
下段左側に、「けふ
!憲法公布記念競馬会」の広告あり。
(画像の典拠は、国立国会図書館所蔵マイクロ資料:請求記号:YBー22)
*次回は、宮城篇。
※平和憲法を守る闘いに寄与するため、昨年5月に下記の新著を緊急出版しました。
『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』
―押し付け憲法論への、戦後の61紙等に基づく実証的反論―
(これは『心踊る平和憲法誕生の時代』の改題・補訂第二版です)
闘いは、まだこれからも続きます。「押し付け憲法」論、自主憲法制定論に対する闘いに、是非とも本書を活用していただきたい。
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