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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2015年 05月 10日

憲法便り#966:『吉田茂元首相のお孫さんへの礼状』

2015年5月10日(金)(憲法千話)

憲法便り#966:『吉田茂元首相のお孫さんへの礼状』

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以下は、【再録】の記事です。

2013年 07月 27日
憲法便り#146 吉田茂元首相のお孫さんへの礼状

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今日の話題『吉田茂元首相のお孫さんへの礼状』

吉田茂元首相の著作権者である吉田暁子さんに、先日お礼の手紙を出しました。
吉田暁子さんは吉田茂元首相のお孫さんで、主にフランス語文献の翻訳をなさっています。父は英文学者の故吉田健一さんです。

美術家に吉田暁子さんという人がいますが、同姓同名の別人です。

吉田暁子さんに礼状を差し上げることになったのは、私が『岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞』で、「吉田茂首相特集」を企画したことがきっかけです。

7月8日の「憲法便り#104」(第一回)から、7月15日の「憲法便り#118」(第八回)まで、全8回にわたる「吉田茂首相特集」を組みました。

そして、7月13日の「憲法便り#114」(第六回)では、吉田茂著『回想十年』のカバーと、第二巻第八章の49~51頁のコピーを紹介したいと考えました。
これには、著作権者の了解が必要なのですが、予定の掲載日が迫っていたため、突然でしたが、直接電話を致しました。
幸いに、2回目の電話でご本人と連絡が着き、「吉田茂首相特集」を企画した意図を説明し、上記コピー使用の許諾をお願い致しました。
この突然の、そして慌ただしい申し出に対して、吉田暁子さんは快く諒承して下さいました。ただし、出版社側にも「版面権」があるので、そちらの諾否は、新潮社に直接訊ねるようにとのご助言もいただきました。

話のおわりに、吉田暁子さんはインターネットを利用なさっていないとのことでしたので、お礼の手紙に、連載の第一回から第八回までの文章を同封し、吉田茂首相の発言等を収録している拙著『心踊る平和憲法誕生の時代』一冊を贈呈致しました.

新潮社には、吉田暁子さんとの話を終えてすぐに電話をしました。
同社の著作権管理室のお答えは、「吉田茂さんは公人ですから、著作権者のご了解があるのでしたら、コピーをお使いになることに依存はありません。どうぞ、お使い下さい」とのことでした。
7月10日のことです。

これは、私にとって初めての経験でしたが、著作権をめぐっては、その後、いくつかのことを経験するとこになりました。

因みに、私は、吉田茂著『回想十年』(全四巻)を2セット所蔵しています。
私は、研究の必要性から、重要な文献は、それもとくにロシア語文献の場合は、2冊購入することにしています。しかし、『回想十年』の場合は、事情が異なります。

最初のセットは、だいぶ前に、「いつか役に立つことがあるだろう」と思い、買っておいたものです。
ところが、その後、読む機会がないままに時を過ごし、整理の悪さから、他の本の中に埋もれてしまい、買っておいたことも記憶の彼方になっていました。

そのため、必要に応じて、国立国会図書館やその他の図書館で見てコピーをとっていたのですが、どうも不便なので、もう1セット購入した次第です。

ところが、皮肉なことに、新たに購入したセットが到着してからひと月ほどして、他の本を探していると、昔購入しておいたセットが出てきました。

私は、こういう時に、「本が、自分のことを振り向かないで、他の本ばかりみているので、焼きもちをやいて、隠れてしまった」と言うことにしています。

※本書『心踊る平和憲法誕生の時代』の注文については、こちらから

by kenpou-dayori | 2015-05-10 09:56 | 吉田茂


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