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岩田行雄の憲法便り・日刊憲法新聞

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2015年 06月 16日

憲法便り#866憲法普及の都々逸(どどいつ)「星といかりでこわした浮世、ペンと鍬とで直したい」

2015年6月16日(火)(憲法千話)

憲法便り#866新憲法普及の都々逸(どどいつ)「星といかりでこわした浮世、ペンと鍬(くわ)とで直したい」

標題に掲げて紹介した都々逸は、
岩田行雄編・著『世論と新聞報道が平和憲法を誕生させた!』の、
第六部に収めた、都々逸のうちの一つです。

第六部 憲法普及会による多彩な活動
(一九四六年十二月―一九四七年十一月)
 
第六部では、公的な新憲法普及活動の中心となった「憲法普及会」の多彩な活動を、一九四七年十二月刊行の『事業概要報告書』(文献⑰)に基き紹介する。

五、記念歌詞募集(昭和二十二年三月二十一日発表、四月十日締切)
東京新聞社との共催で、「民謡、俚謡、流行歌」の替歌歌詞を募集。募集に際しては「民主、平和、自由、平等などの思想に基く戦争放棄、人権尊重、男女同権、そのほか新憲法の精神を、平易に、柔らかに、面白く、うたいこんだもの」との条件を付した。審査員は長田幹彦、町田嘉章、西條八十。応募歌詞は一六、二四八篇。主催者側の予選を通過したのは、俚謡民謡四九篇、流行歌一四篇。四月十七日開催の審査委員会において審査の結果、二十篇の入選を決定し、四月十九日の東京新聞紙上でこれを発表した。入選作二十篇には各一千円、選外佳作三十篇には各百円の賞金が贈られた。なお、これを普及するために、後日、入選歌詞の自由選択により、歌手競演会を開催。また、これらの歌詞を印刷し放送、演芸家、憲法普及会支部等に配布し、好評を博した。

 「新憲法普及入選歌詞」

▽都々逸(どどいつ)

星といかりでこわした浮世、
 ペンと鍬(くわ)とで直したい 品川区 深谷可成さん
(注:ご年配の方には不要な説明だが、「星といかり」陸軍と海軍のこと)

犬死でなかつた証拠にゃ新憲法の
どこかにあの子の血がかよう  品川区 原 久子さん

他にも入選した歌詞がありますが、
今回は、この二つの句だけに焦点を当てます。

by kenpou-dayori | 2015-06-16 08:25 | 新憲法施行記念行事


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