2015年7月19日(土)(憲法千話)
憲法便り#1060「米軍住宅は、犯罪の温床」:横田基地フィールドワークの感想④(地図付き)『憲法便り#1047』の標題は、
「無理が通れば、道路が引っ込む!」:横田基地フィールドワークの感想①(地図付き)
『憲法便り#1048』の標題は、
「無理が通れば、線路も引っ込む!」:横田基地フィールドワークの感想②(地図付き)
『憲法便り#1049』の標題は、
「なぜ基地の中を八高線が通る?」:横田基地フィールドワークの感想③:(地図付き)
今回は、米軍住宅が、犯罪の温床になっている話です。地図上部の、国道16号線の左側にはみ出した、米軍用の「西住宅地区」、
赤丸の中に白抜きで、
「W16」とあるのは、テラスハウス群、
「W17」は、高層住宅群。
地図下部の、大きくはみ出したような部分が「東住宅地区」、
赤丸の中に白抜きで、
「E4」とあるのは、テラスハウス群、
「E5」は、高層住宅群。
ここに住めるのは、米軍の軍人とその家族、および軍属とその家族。
ただし、子どもといえども、同居可能なのは、19歳まで。
ところが、ある米軍住宅では、25人もの登録がされていたことが、ある犯罪捜査で判明した。
登録されていた大部分は、友人・知人の名前。
彼らには、それぞれ米軍基地への立ち入りが自由に出来る「IDカード」が発行されていた。
彼らは、基地周辺で、さまざまな犯罪を犯すたびに、基地内に逃げ込んで、アメリカ本国へ逃げ帰ってしまう。
殺人のような重大事件は別として、それ以外は、日本の警察も熱心な捜査はしない。
「日米地位協定」による「壁」という。
この「壁」なるものは、日本の為政者たちや、警察の「事なかれ主義」によって、「補強」されてきた。
したがって、犯罪の被害者は、そのほとんどが「泣き寝入り」するしかないのが実情だ。
「思いやり予算」で作られた「米軍住宅」は、「抑止力」どころではなく、犯罪の温床なのだ。
この実態は、独立国というよりは、アメリカの「属国」としか言いようがない。
米軍基地は、不要である。
地図は、
横田基地撤去センター・基地研究会作成
東京平和委員会発行(2008年12月1日発行)原寸はA2サイズ、ほぼ新聞紙面と同じ)