2015年8月6日(木)(憲法千話)
憲法便り#1108:こども代表による『平成27年度 「平和への誓い」』
昨年の8月20日、土砂災害に巻き込まれ、大切な仲間の一人を失いました。
今まで、当たり前のように一緒に過ごしていた仲間が、突然いなくなるという悲しみを知りました。
昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分
照りつける太陽の下、一発の原子爆弾が、建物、自然、そして、たくさんの人々の大切な命を奪いました。
この日のことを経験していない私たちですが、大切な人を失う悲しみは、想像することができます。
あの日から70年
今の広島は、色とりどりの花が咲き、緑豊かで、みんな笑顔で過ごすことのできる素敵な街です。
この街で、今、私たちは、平和への思いを感じています。
平和を考えるきっかけは、身近なところにあります。
平和記念公園で見たたくさんの折り鶴
広島平和記念資料館を訪れて知った原子爆弾による被害の事実
悲しみ、苦しみとともに、平和への強い思いが込められた被爆体験者の話
そして、私たちこども代表による「平和への誓い」
祖父母たちが、この70年間ヒロシマを生き抜いて、私たちに命をつないでくれました。
私たちは、今まで受け継がれてきた命と平和への思いを受け止め、考え、自分たちにできることから、「小さな平和」をつくろうとしています。
もう一度、身近な友達、世代の違う人々、様々な国や地域に住む人々と、平和について共に考えてみませんか。
広島に育つ私たちは、
事実を
被爆者の思いや願いを
過去 現在 未来へと
私たちの平和への思いとともにつないでいく一人となることを誓います。
平成27年(2015年)8月6日
こども代表 広島市立白島小学校 6年 桑原 悠露
広島市立矢野南小学校 6年 細川 友花
*岩田からの一言コメント:桑原悠露君と細川友花さんは、手にした書面には一度も目を落とすことなく、最後まで、交互に自分たちの言葉を伝え切った。堂々たるもの。
この二人に比して、その後に登壇した安倍首相は、終始、官僚が作文した書面をたどたどしく読み上げていた。連日の宴会疲れか、顔はかなりむくんでいた。
そして、最後に、平和の象徴である原爆慰霊碑に対して一礼する際に、両足は開いたままであった。