2015年10月24日(土)(憲法千話)
憲法便り#1453:ご存知ですか? かつて、ソ連に「母性英雄」という称号があったこと!最近、安倍政権は、「産めよ、増やせよ」としきりに言う。
かつて日本は、戦争のために、「産めよ、増やせよ」と言っていた。
私は、卒論のテーマに『婦人論』を選び、早稲田大学図書館で、片っ端から本を読んだ。
その中で、強烈に、記憶に残っているのは、ソ連が「母性英雄」という称号と勲章を最高のものとし、その他にも称号と勲章を制定したことだ。
卒論が見つからないので、引用した文献を明らかにできないが、インターネットで調べたところ、勲章の写真とともに、次の文章が掲載されていたので、借用して紹介しておきたい。
【母親英雄関連の勲章と記章】
子供をたくさん育てた母親に与えられた。ロシア人の受賞は少なく、中央アジア地域の受賞者が多い。
子供を10人生むと母親英雄の称号が与えられ合わせて母親英雄勲章が授与された。
また、9~7人の場合は母性名誉勲章(1級から3級)、
さらに6人~5人は母性記章(1級、2級)が授与された。
私が卒論で典拠とした文献では、「母性記章」ではなく、「母性メダル」と訳していたと記憶している。
いずれにしても、女性のことを、「子供を産む道具」としてしか考えていない。
安倍政権も、そのうち、「ゴールドメダルママ」、「シルバーメダルママ」などと言い出しかねない。