2016年1月24日(日)(憲法千話)
憲法便り#1549:「護憲的改正論」という言葉をご存知ですか?
今日、届いた『9条連ニュース』の一面に、フェリス女学院大学教授常岡せつ子さん(9条連共同代表)の、
「護憲的改正論は護憲的か」という文章が掲載されていた。
私は、初めて目にした言葉なのだが、とても気になる言葉である。
したがって、この文章の冒頭部分だけを紹介しておきたい。
「護憲的改正論と呼ばれるものが主張されている。自衛隊は合憲であるという解釈をした上で、集団的自衛権行使の禁止を明確にするよう、9条を明文改正すべきだというのがその代表的なものである。護憲的改正論が、自衛隊を合憲だとするのは、およそ軍隊の存在しない国家というものは考えられず、国の軍事力によって国民を守るのは、常識だということである。」
私は、このような考え方には、勿論反対である。
不勉強のため、誰がそのような主張をしているのか、知らないので、そのことについては、いま、これ以上触れることはしない。
ただ、以前から、論憲だとか、加憲だとか、いろいろ言っているのを聞くと、結局のところは、改憲勢力に足元をすくわれそうな軟弱な主張は目にすることはあった。
だが、私として、その論議に加わるよりも、日本国憲法成立史を実証的に伝えることに努めたいと思っている。