2016年3月30日(水)(憲法千話)
憲法便り#1639:【嘘を見抜こう②】安倍首相の3月29日の記者会見【消費税と衆院解散は?】
安倍首相の嘘を見抜くため、3月29日の記者会見での発言の主要な部分を掲載します。(安保法制については、
こちらへ)
題して、【敵を知り、おのれを知る】
発言内容は、首相官邸のホームページから引用しています。
【小見出し】と(注)は、私が付けたものです。
【質疑応答】
(内閣広報官)
それでは、皆様からの質問をいただきます。
初めに幹事社からの質問をいただきます。質問される方は、所属とお名前を明らかにしてからお願いいたします。どうぞ。
【消費税と衆参ダブル選挙】
(記者)
幹事社のTBSの岩田と申します。(
岩田行雄注:私とは、全く関係ありません)
来年度予算の成立を受けまして、安倍内閣として更なる経済対策を取りまとめる考えはおありでしょうか。その場合、取りまとめの時期や規模、また、補正予算案の編成についても考えをお聞かせください。
また、来年4月の消費税率の10%への引上げについては、自民党内には景気対策という面からも先送りを容認する意見やそれを争点にした衆参ダブル選挙に期待する声がある一方で、安定した社会保障財源を確保するために予定どおり引き上げるべきという意見もあります。総理は
消費増税の是非をいつまでにどのように判断されるおつもりでしょうか。また、
衆参ダブル選についてのお考えはいかがでしょうか。
(安倍総理)
これまでも繰り返し申し上げてきたわけでありますが、「来年度予算の早期成立こそが最大の景気対策」である、こう申し上げてきました。おかげさまで、今般、成立をいたしました。その実を挙げるために可能な限り前倒しで実施できるように財務大臣に指示をいたします。
政権交代後、デフレ脱却まであと一息というところまで来ました。今こそ少子高齢化の流れに歯止めをかけて、誰もが生きがいを感じる社会を創るために、「ニッポン一億総活躍プラン」を早急に取りまとめてまいります。「GDP600兆円」、「希望出生率1.8」、「介護離職ゼロ」という新たな目標に向かって、国民の皆さんと日本の未来を創っていきたいと考えています。
今年の5月には伊勢志摩でG7サミットが開催されます。G7による政策協調が求められている中、我が国は議長国としてその責任を果たしていかなければなりません。
世界経済の持続的かつ力強い成長を実現をしていくために、日本としてどのような貢献をしていくべきか、世界のリーダーたちと議論していきたいと考えています。世界のリーダーたちと正に議論を尽くしながら見極めていきたい、こう考えています。
【消費税引き上げ】
なお、来年4月の消費税率10%への引上げは、これまで何度も国会で申し上げているところでございますが、世界に冠たるこの社会保障制度を次世代にしっかりと引き渡していくため、また、市場や国際社会の信認を確保するために、
リーマンショックあるいは大震災のような事態が発生しない限り、来年、予定どおり引き上げていく考えには変わりはございません。
【衆議院の解散】
また、衆議院の解散ということについては、頭の片隅にもありません。
なお、【安保法制】に関する質疑は、こちらへ。