2016年8月8日(月)
憲法便り#1823:【追悼】元横綱千代の富士関
大相撲ファンとして、元横綱千代の富士の急逝のの報に接し、驚き、大変悲しんでいる。
土俵における千代の富士の業績は、大相撲ファンのみならす、多くの人々に知られている。
したがって、私は、ここでは、違った視点から、千代の富士関の業績に触れて、追悼の一文としたいと思う。
かつて、『東京新聞』スポーツの欄に、「ウルフの目」という、場所中の大相撲の解説記事が連載されていた。
この連載は、1991年名古屋場所から、2010年5月場所までの19年間にわたって続けられた。
回数にして、実に1710回。
「ウルフの目」の解説は、鋭く、説得力があり、スポーツ記者の解説よりも数段優れていた。
したがって、読むのが楽しみであった。
本にまとめれば、2,000頁に及ぶ平成時代の大相撲の歴史を語る大作となる。
東京新聞に尋ねたところ、残念ながら、出版はされていないという。
「名力士は、名解説者であった」。
これが、元千代の富士関に贈る言葉である。
心から、お冥福をお祈りします。